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畳のへりとは?

畳のへりとは畳のふちやそこに付いている布のこと

畳のへりとは畳のふちの長い方やそこに付いている布のことをいいます。畳は長方形や正方形のような四角い形をしています。その四角い形の4つの辺の部分のことをふちといいます。このふちの長い方のことを畳のへりと呼びます。また、この畳の長い方の辺、へりに付いている布のことを畳縁といいます。

また、畳のふちの短い方は端といわれています。正方形の畳の場合、琉球畳のように畳縁のないものの方が知られているようですが、正方形の畳には畳縁の付いたものもあるそうです。畳が敷かれた和室をどのようにレイアウトしたら素敵な部屋になるか、悩むことありませんか。その悩みを解決できるオススメの記事を紹介します。

それは、こちらの記事「和室のおしゃれなインテリア18選!畳部屋の和モダン家具の実例も」です。おしゃれなインテリアを活用して趣があり、居心地の良い部屋になる方法について詳しくまとめられていますので、ぜひ参考にしてください。読んでレイアウトを想像するだけでも楽しめる記事になっています。

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畳縁の色や柄には身分や位を表す意味があった

畳縁の色や柄には身分や位を表す意味がありました。奈良時代に作られたのが最も古い畳だといわれています。その頃の畳は、ござのようなものが重ねられたものだったようですが、時代と共に現代の畳に近い形になっていきました。平安時代頃になると畳縁の色や柄、畳の厚さなどで地位や身分が決められるようになりました。

雛人形のお内裏様やお雛様が座っている畳の縁にも柄の付いた畳縁が付いていますよね。お内裏様やお雛様が座っている畳縁の柄は、繧繝縁といって天皇や皇后など最も位の高い方が座るための柄でした。繧繝縁は「うげんべり」や「うんげんべり」と読みます。

繧繝縁のほか、大紋高麗縁、小紋高麗縁の柄がありました。読み方は「おおもんこうらいべり・こもんこうらいべり」です。畳縁の色としては、紫や黄色があったようです。現在の畳縁は無地だけでなく、いろいろな柄を自由に自分の好みで選ぶことが出来ます。また、綿や絹のほか化学繊維など様々な布地で畳縁が作られています。

畳縁が付いているのは畳を守るため


畳に畳縁が付いているのは畳を守るためです。畳に畳縁が付くことで畳の表部分がほつれたり劣化したりするのを予防して、畳を長持ちさせる働きがあります。また、畳を敷いていったときに畳と畳の間に隙間を出来るのを防ぐ働きもあります。

畳のへりや敷居を踏んではいけない理由5選

畳のへりや敷居を踏んではいけない理由①家や畳を大切にするため

畳のへりや敷居を踏んではいけない理由の1つ目は、家や畳を大切にするためです。畳がよく使われるようになった平安時代の頃の畳縁は、絹や麻の布地が染められて使用されていました。植物で染めた布地は傷みやすく、色も落ちやすかったので、畳縁を良い状態で長持ちさせるために、踏んではいけないといわれていたのです。

敷居は家を支える大切な部分です。敷居を踏んで歩いていると、敷居が早く傷むようになります。敷居が傷んで、ゆがんだり柱や床の間に隙間が出来たりすると、家そのものも傷んでしまうことになります。家や畳、敷居をなるべく長く良い状態で保つために、踏んではいけないといわれるのです。

畳のへりや敷居を踏んではいけない理由②部屋との境界を守るため

畳のへりや敷居を踏んではいけない理由の2つめは、部屋との境界を守るためです。畳縁の柄で身分や位が分けられていた頃、畳縁は高いくらいの者と庶民が座る場所を分けるための境目として考えられていました。現在でも同じようなニュアンスで家の人と外から来たお客様との境界を表していると考えられています。

また、敷居には部屋と廊下との境や世の中と自分の家を区別する役割があるといわれています。そのため、その境界をむやみに踏むのは失礼にあたるので、たたみのへりや敷居を踏んではいけないといわれているのです。

畳のへりや敷居を踏んではいけない理由③畳の縁や敷居は家主同様だから


畳のへりや敷居を踏んではいけない理由の3つ目は、畳の縁や敷居は家主同様だからです。畳がよく使われるようになった平安時代の頃の畳縁には、身分によって柄が付けられていました。その、身分の高い方が使用している畳縁を踏むことは、その畳が敷いてある家の主を踏むことと同じくらい失礼なことと考えられていました。

また、家紋を入れた畳縁が使用されている時代もありました。家紋が入っているということは、家やそこに住んでいる人達と同じくらい大切にしなければならないということになるのです。その畳縁を踏むということは、家の主だけでなく、ご先祖様も踏みつけているのと同じだと解釈されるので、踏んではいけないというのです。

畳のへりや敷居を踏んではいけない理由④ふちにつまずいて怪我をしないため

畳のへりや敷居を踏んではいけない理由の4つ目は、ふちにつまずいて怪我をしないためです。ふちは畳に付けられているため、畳よりも少し盛り上がった状態になっています。現在は、少し盛り上がっている程度ですが、昔の畳縁は現在の畳縁よりも厚いものを使用していました。

敷居も畳のへりと同じように少し段差がありますので、しっかり足をあげてまたがないとつまずいて転んでしまうかもしれません。転んでしまうと怪我をするかもしれません。手に何か持っていたら、転んだ拍子に落して壊してしまう可能性もあります。

つまずいて転ぶことがないよう、畳の縁や敷居を踏んではいけないといわれているのです。実際に転んで怪我をしてしまうと、体も心も辛くなりますよね。では怪我の夢を見てしまったときはどうでしょう。こちらの記事では、怪我の夢の意味について紹介されています。怪我に夢を見てしまったときはぜひ参考にしてください。

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畳のへりや敷居を踏んではいけない理由⑤踏むと命が危険にさらされたから

畳のへりや敷居を踏んではいけない理由の5つ目は、踏むと命が危険にさらされたからです。現在よりも治安が良くなかった時代には、命を狙われ殺されてしまう事がありました。刺客が床下に潜り込み、畳の縁の間から刀で刺されることがあったようです。


刺客は、敷居や畳のへりの間に出来た隙間やそこから漏れる光などで、狙う人物がいるか確認していました。敷居や畳の縁を踏んでしまうと、自分の所在を刺客に知らせてしまうことになります。自分の命を守るために、畳のへりや敷居を踏んではいけないといわれるようになったのです。

畳の部屋でのマナーは?

畳の部屋でのマナー①挨拶の仕方

畳の部屋でのマナーの1つ目は、挨拶の仕方についてです。畳部屋で挨拶をするときは、座って行うのがマナーです。畳の部屋という日本の古い時代から引き継がれてきた環境で挨拶するときは、目上の方に対して敬う態度で接したり話をしたりする日本の文化に沿った挨拶の仕方が大切になります。

もし、自分が立っていて相手の方が座っていたり、自分の方が背が高かったりすると、相手の方を見下ろす格好になってしまいます。目下の人が目上の方を見下ろすのは良くありませんので、挨拶をするときは座って行うようにします。また、座布団に乗ったままではなく、必ず座布団から降りて挨拶するようにしましょう。

畳の部屋でのマナー②上座下座

畳の部屋でのマナーの2つ目は、上座下座についてです。基本的にどの部屋でもそうですが、部屋には目上の方が座る上座や、目下の者が座る下座があります。自分よりも年齢を重ねている方や上司、お客様などが上座に座る目上の方となります。

基本的には、床の間の前が1番の上座です。続いて床脇棚の前が2番目。出入り口に一番近い席が下座となります。ですが、必ずその場所が必ず上座というわけではありません。

冷房や暖房の風が直接当たらないことや景色が綺麗に見える位置などによって、上座が決まってくるのです。なにより目上の方が心地よくいられる場所が上座ということになるのです。

畳の部屋でのマナー③座布団の座り方

畳の部屋でのマナーの3つ目は、座布団の座り方について紹介します。畳の部屋に入ると用意されている座布団に座ればいいのだなと思って、座布団の上に乗ってから座るという方はいらっしゃいませんか。実は、これマナー違反になるのです。座布団に座るときは、下座や横に座ってから座布団に座るのが正しいやり方なのです。

    座布団の座り方(下座から)

  1. 1座布団に座るときは座布団の手前(下座)で正座になります。
  2. 2軽く握った両手を畳(両膝より少し前の位置程)につきます。
  3. 3両足の指を立てます。
  4. 4両手を支えにしながら座布団ににじり上がります。

    座布団の座り方(横から)

  1. 1座布団の横に座ります。
  2. 2体を斜めにして座布団の上に膝をのせます。
  3. 3両手を座布団の上にのせます。
  4. 4少しずつ体を動かしながら座布団の真ん中に移動します。

おしゃれなカバーがしてある座布団が用意されていると、素敵だなと感じてしまいますよね。そんなおしゃれな座布団カバーを自分でも作りたいという方にオススメなのがこちらの記事「簡単!座布団・クッションカバーの作り方」です。ぜひ参考にしていただいて、自分の好きな布地でお気に入りの座布団カバーを作ってください。

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畳の部屋でのマナー④座布団の降り方

畳の部屋でのマナーの4つ目は、座布団の降り方です。座布団から立ち上がるときも、正しいやり方があります。間違っても、座布団の上に立ってから、降りるということをしないように気をつけましょう。

    座布団からの降り方(立ち上がり方)

  1. 1正座した状態のまま、つま先を立てます。
  2. 2もし足がしびれていたら、つま先立ちをした状態で座ったまま少し時間をおきます。
  3. 3正座をした状態のまま、少しずつ下がります。
  4. 4つま先が座布団から外に出るまで下がります。
  5. 5片膝ずつ座布団から降りるようにします。
  6. 6座布団から降りたら一旦下座に座り立ち上がります。

畳のへりや敷居を踏んではいけない理由を知ってその想いを大切にしよう

畳のへりや敷居を踏んではいけない理由について紹介してきました。畳のへりや敷居を踏んではいけない理由には、命の危険に関する昔ならではのことや現在まで続く家や家人を大切にするという想いが込められているということが分かりました。

合わせてお伝えさせていただいた畳の部屋でのマナーも参考にしていただいて、畳のある部屋で素敵な振る舞いをしていただけたらと思います。


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