初心者でもわらじって編めるの?
わらじ・草履の歴史とは
古い日本の歴史において履物として利用されていたわらじや草履ですが、道が舗装されていない山道を歩く上では必需品といえる存在です。わらじと草履は現代では同じものとしての認識ですが、形状に大きな違いがあります。
鼻緒部分で足を固定している現在のビーチサンダルのような形状の草履に対して、わらじはかえしと呼ばれる縄を通す小さな輪っかがついており、縄を通して結び付けるので足にピタっと密着するため長距離でも歩きやすく重宝されていました。
わらじと草履どちらも藁を3本程度束ねた縄を使用して手編みされており、結び目などが剥き出しのため磨耗が使い捨てを前提として作られていました。そのため編み方もシンプルなので初心者の方にも簡単に編むことができます。
わらじの編み方はコツをおさえれば簡単!
わらじの編み方は最初のうちは少し難しいと感じる方もいらっしゃいますが、コツをつかめばサクサクと編んでいけるので初心者の方でも挑戦しやすいです。また、編み方も色々な方法があり自分の足を使用して編んでいく方法や、わらじを編む専用の道具を使用する編み方などがあります。
また家庭にあるような身近な道具を使用してわらじができる編み方もあるので、自分にあった編み方で世界で1つのわらじ作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
わらじは健康にも地球にも優しい
現代においてわらじはルームシューズとして、スリッパの代わりとして履いている人が増加しています。その理由はわらじを履くことによる多くの健康効果や履き心地の良さにあります。わらじは履き続けることでどんどん自分の足に馴染み履き心地がとてもよくなってきます。
また、わらじを履くことで足裏や足首、足の指などをしっかり使うため血流がよくなりむくみや冷え性解消にも効果を発揮します。他にも使用する材料は端切れの布や使い古しのタオルやTシャツなどの素材を再利用して使うことができるので、地球にも優しいです。
わらじ以外にも色々なハンドメイドにチャレンジしてみたいという方に、おすすめな記事を紹介します。下の記事ではダイソーやセリアなどの100均で購入することのできるクラフトバンドや、エコクラフトの作り方をまとめています。ぜひこちらの記事とあわせて参考にしてみてください。
わらじの編み方!わらじを編むのに必要なものは?
わらじの編み方に必要なもの|3本縄や古布など好きな布
わらじの編み方に必要なもの1つ目は、わらじのメインとなる縄です。本来はわらを3本ねじって1本にした縄を使用しますが、他にも色んなものを使用してわらじを編むことができます。好きな柄の布はもちろん、使い古しの布やタオルなどを再利用したり、ビニールテープなどでわらじを編む方も多いです。
わらじは基本的にはコツをつかめば初心者でも簡単に編むことができますが、この縄となる素材が薄いほうが編みやすいのでおすすめです。わらじ編みが始めての方は使い古しのシーツなどが薄くて編みやすいので、縄として使用するのがおすすめです。
わらじの編み方に必要なもの|わらじ編み台
わらじの編み方に必要なもの2つ目は、わらじを編む際の土台となる編み台です。これは必ず必要にものではなく、自分の足を利用したり身近にあるハンガーなどで代用する方法もあります。自分の足を使用すると多少体勢がきついと感じる人もいるかもしれないので、そういう方は専用の土台を利用するのがおすすめです。
わらじの編み方に必要なもの|わらじの芯となる縄
わらじの編み方に必要なもの3つ目は、わらじの芯となる部分で使用するPPテープです。布だけでわらじを編む方法もありますが、芯を入れることでしっかりとしたわらじになるのでおすすめです。PPテープは梱包したりする際に使用する紐ですが、軽いのに関わらず丈夫なので、ハンドメイドでもよく使用されます。
またダイソーやセリアなどの100均で手軽に入手することができ、8~10mm程度がわらじの芯として使いやすいのでおすすめです。また最近では手芸屋さんにわらじの芯専用の縄も販売されているので、こちらを使えばより扱いしやすいです。
わらじの編み方に必要なもの|その他の道具
わらじの編み方に基本的な材料以外に必要になる道具が、いくつかあります。どれも身近にある道具や材料なので手軽に編めるのも、わらじのいい所の1つといえます。わらじ編みに必要な道具をまとめましたので、参考にしてみてください。
- ひも通し
- ハサミ
- 吸盤タイプのフック
- 仮止め用のテープやひも
わらじの編み方に必要な道具
初心者でも簡単な可愛いわらじの編み方3選
【初心者編】簡単なわらじの編み方①足を使って編む
初心者でも簡単な可愛いわらじの編み方1つ目に紹介するのは、自分の足を土台にして編んでいく編み方です。自分の足を使用するので大きさも自分に合わせて作ることができます。専用の道具も必要ないので、初心者の方におすすめの編み方です。
- 布(15×170cm)・・・12本
- 布(15×150cm)・・・6本
- 布(15×20cm)・・・4本
- PPテープ(180cm)・・・2本
【初心者編】簡単なわらじの編み方①必要な材料
- 1準備する布は裂いた布の両端を織り込んで使用
- 2PPテープを結び輪にし2重にします
- 3つま先部分からPPテープに布を通して結び目を作ります
- 4PPテープに交互になる陽に通していく
- 5※ここではきつく締めず、ゆるく通していく
- 6PPテープの輪の両端を足の指に引っ掛け編み進める
- 7編んだ部分をぎゅっと締めていきながら編みます
- 8布のつなぎ目は、布同士を結んでそのまま編みます
- 9最後まで編めたら、裏にあるPPテープの結び目をひっぱる
- 10※わらじをおさえながら引くと仕上がりが綺麗です
- 11鼻緒を取り付ける
- 12裏側の飛び出している布を結び固定し、あまりをカットする
【初心者編】簡単なわらじの編み方①足を土台にする編み方
【初心者編】簡単なわらじの編み方②吸盤フックを使用して編む
初心者でも簡単な可愛いわらじの編み方2つ目に紹介するのは、吸盤フックを使用してわらじを編む編み方です。家にあるもので手軽にできるので、手編み初心者の方でも簡単な編み方です。コツをつかめばサクサク作れるので、家族毎に作成してもかわいいです。
- ビニールひも(160cm)・・・2本
- 布(12×400cm)・・・2本
- 布(55cm)・・・2本
- 布(30cm)・・・2本
- 吸盤フック・・・2個
- 洗濯バサミやクリップ・・・1個
- 割り箸
- ハサミ
【初心者編】簡単なわらじの編み方②必要な材料・道具
- 1PPテープの両端を結び輪を作ります
- 2吸盤をテーブルに肩幅程の間隔ではり、PPテープを引っ掛けます
- 3輪の交差した部分をクリップで留めておきます
- 4手前から布を編んでいきます
- 5希望のサイズまで編めたらクリップをはずし、PPテープの結び目を引きます
- 6鼻緒を取り付ける
- 7糸処理をする
【初心者編】簡単なわらじの編み方②吸盤フックでわらじ編み
【初心者編】簡単なわらじの編み方③Tシャツヤーンでつくる
初心者でも簡単な可愛いわらじの編み方3つ目に紹介するのは、Tシャツヤーンを使用して作るわらじです。古い布切れでも簡単にかわいく作れますが、布をひも状にする処理が少し大変です。初心者の方なら手芸屋さんで購入できるTシャツヤーンを利用すれば、簡単にわらじ作りに挑戦できるのでおすすめです。
- PPテープ(180cm)・・・2本
- Tシャツヤーン(150cm)・・・6本程度
- 針金ハンガー
- 洗濯ばさみ
- 吸盤フック
【初心者編】簡単なわらじの編み方③必要な材料・道具
- 1ハンガーを曲げ吸盤フックにかけます。
- 2両端を結んだPPテープをハンガーにかける
- 3布をPPテープの端から編んでいきます
- 4希望のサイズまで編めたらクリップをはずし、PPテープの結び目を引きます
- 5鼻緒を取り付ける
- 6裏側の糸処理をする
【初心者編】簡単なわらじの編み方②針金ハンガーでわらじ作り
下の記事ではブレスレットの簡単な手編みの方法をまとめています。わらじ以外にも様々なものをハンドメイドしてみたい方には、おすすめの記事です。ぜひチェックしてみてください。
中上級者の方向け!わらじの編み方2選
【中上級者編】簡単なわらじの編み方①こんこん草履
少し慣れてきた中上級者の方向けの可愛いわらじの編み方1つ目に紹介するのは、スリッパのような形をしたこんこん草履です。つま先部まで覆われているのでより暖かいですが、工程が少し増えるため難易度は基本のわらじに比べて難しめです。こんこん草履の動画を見ながらゆっくりと編んでいきましょう。
- 布(80×4cm)・・・28本
- 布(100×4cm)・・・4本
- PPテープ(6mm)・・・適宜
【中上級者編】こんこん草履の編み方、必要な材料・道具
- 1PPロープに80cmの布を巻きつけていきます
- 2巻き始め、巻き終わりは糸やモールで留めておきます
- 3PPロープに準備が終わった布を編んでつま先部分の底を編みます
- 43分の1程度あんだら、上部分を編みます
- 5中に足や厚みのある板を入れながら編みます
- 6布を引き締めがなら交互に格子状になるよう編みます
- 7上部分が編めたら、残りの底を完成させます
- 8糸処理をして完成です
【中上級者編】こんこん草履の編み方
【中上級者編】簡単なわらじの編み方②バスタオルでわらじ作り
少し慣れてきた中上級者の方向けの可愛いわらじの編み方2つ目に紹介するのは、バスタオル1枚でつくるわらじの編み方です。厚みのあるタオル地は慣れるまで少し編みにくいと感じますが、フワフワな肌触りは気持ちいいのでおすすめです。使い古しのバスタオルがあれば、ぜひ挑戦してみてください。
- バスタオル・・・1枚
- フェイスタオル(厚みがあるものがおすすめ)
- PPロープ(250cm)・・・2本
- 洗濯バサミ・・・2個
- ハサミ
- かぎ針
- 定規やものさし
【中上級者編】タオル生地わらじの必要な材料・道具
- 1フェイスタオルを45×2cmを7本を手でさき、1本は半分にカットします
- 23本ずつ三つ編みをし、両端6cmほど残し33cm編みます
- 3バスタオルの周りの縫い目をカットします
- 43cm間隔でハサミで切り込みをいれ、手で裂いていきます
- 5ロープで輪を作りつま先部分から編んでいきます
- 617cmほど編んだところで鼻緒を取り付けます
- 7最後まで編めたら、ロープを引き引き締めます
- 8鼻緒の前部分を固定します
- 9裏側で糸処理をします
【中上級者編】タオル生地わらじの編み方
他にもルームシューズの編み方を知りたいという人に、おすすめの記事を紹介します。下の記事では初心者でも簡単に手編みできる、ルームシューズの編み方をまとめています。ぜひこちらの記事とあわせて参考にしてみてください。
可愛い手作りわらじのアイデア5選
可愛いわらじの手編みアイデア①リボン鼻緒でわらじがおしゃれに!
可愛いわらじの手編みアイデア1つ目に紹介するのは、鼻緒部分をリボンのように仕上げたわらじです。シンプルな布でも鼻緒の形を工夫するだけで、ぐっと可愛さがアップすることができます。
可愛いわらじの手編みアイデア②シンプルな色味にさし色をプラス
可愛いわらじの手編みアイデア2つ目に紹介するのは、シンプルなわらじにさし色をプラスしたおしゃれなわらじです。無地の布を使用した靴底でも鼻緒に柄のアクセントを加えることで、とても可愛く仕上げることが出来ます。
可愛いわらじの手編みアイデア③リボンで飾っておしゃれなわらじに!
可愛いわらじの手編みアイデア3つ目に紹介するのは、わらじにリボンを飾った可愛いわらじです。シンプルなわらじや好きなカラーで編んだわらじでも装飾をつけるだけで、グっと可愛さがアップします。鼻緒の中心につけるものもちろん可愛いですが、あえて鼻緒の側面につけるのもおしゃれです。
また、リボンにプラスしてパールやビーズなどの装飾品をつけても華やかに仕上げることができます。ぜひ自分の好きな飾り付けを楽しんでみてください。
可愛いわらじの手編みアイデア④個性が光る鼻緒
可愛いわらじの手編みアイデア4つ目に紹介するのは、個性的な鼻緒のアレンジがおしゃれさを演出しているわらじです。どうせわらじを手作りするのであれば、他の人と被らないデザインにしたいと思う方にはおすすめなデザインアイデアです。
個性的な鼻緒の形であればシンプルなデザインの布や派手な柄の布でも、種類を選ばずにおしゃれに仕上げることができます。ぜひ好きな色や柄で自分好みにアレンジしてみてください。
可愛いわらじの手編みアイデア⑤花をつけてわらじのアクセント
可愛いわらじの手編みアイデア5つ目に紹介するのは、大胆に花をあしらったわらじアイデアです。飾り付ける花も端切れ布で作ることができるので、ぜひ余ったら挑戦してほしいアイデアです。あえて左右ことなる色味を使用しても可愛く仕上がります。
下の記事ではダイソーやセリアなどの100均で入手することのできる、おすすめのかぎ針を紹介しています。わらじ作りにも役立つかぎ針はハンドメイトでも役立つアイテムです。ぜひこちらの記事とあわせてチェックしてみてください。
初心者でも簡単な編み方で可愛いわらじを編もう!
初心者でも挑戦できる手編みのわらじの編み方を、難易度別に紹介しましたがいかがでしたでしょうか。古くから馴染み深い履物であるわらじは健康にもよく環境にも優しいので、ぜひ生活にわらじを取り入れてみてはいかがでしょうか。
下の記事ではダイソーやセリアなどの100均で購入することの出来る、スリッパについてまとめています。わらじやスリッパなどのルームシューズは毎日使う消耗品なので、100均なら手軽に購入できるのでおすすめです。ぜひチェックしてみてください。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。
KEYWORD
関連のキーワード
NEW
新着記事
RANKING
人気の記事