喪服女性のマナーの重要性は?
喪服は故人への弔意を示すもの
お通夜や告別式に参列する場合、私たちは喪服を着用するのがマナーですよね。亡くなった方の近親者は、亡くなってからの一定の期間は、祝い事や人との交流を避けた喪の期間を過ごします。その際に着る服が喪服です。また、葬儀に参列する人も、弔意(ちょうい)を表すために喪服を着用するのが通例です。
喪服は故人の死を悼む気持ちの表現
喪服は、自分が悲しんでいる気持ちを示すために着るものです。誰かが亡くなった時に、派手な目立つ服装をしていたら、弔意を表しているようには見えないですよね。江戸時代まで、喪服といえば白い和装が基本でした。しかし明治維新以降、欧米の文化を取り入れたことで、黒い服が主流になったのです。
いつ必要になるか分からないからこそ準備しておきたい正しい喪服
喪服はいつでも着ることができるよう準備しておくのが基本のマナーと言えるでしょう。なぜなら人はいつ死を迎えるか分からず、喪服がいつ必要になるか予想はできません。思いがけない告別式やお通夜の知らせがあっても、すぐに向かえるように準備しておくのが正しいマナーでしょう。
【基本編】知っておくべき正しい喪服女性のマナー6選!
正しい喪服女性のマナー①服は黒で統一して肌の露出を避ける
喪服女性の正しいマナー1つ目は、服を全身黒に統一して、肌の露出を避けることです。黒のワンピースかアンサンブル、ツーピースを着用するのが基本でしょう。黒いブラウスとスカートを合わせる服装でも構いません。なるべく肌の露出を避け、衿元が詰まっているデザインを選んだ方がより良いと言えます。
正しい喪服女性のマナー②靴は飾りのないシンプルな黒のパンプスを
喪服女性の正しいマナー2つ目は黒のシンプルなパンプスを履くことです。同じ黒でも過度に飾りがついているものは避けた方が良いでしょう。金具がついておらず、光沢のない、低めのヒールの靴を選ぶことが正しいマナーと言えます。基本的に殺生を連想させる素材はNGですので、スエード素材は避けた方が良さそうです。
正しい喪服女性のマナー③夏でも基本は黒のストッキング着用
喪服女性の正しいマナー3つ目は黒いストッキングを着用することです。夏場のお葬式ともなると、ストッキングを履くのは暑くて嫌だと思うかもしれませんね。でも、そこは我慢して黒いストッキングを履くのが正しいマナーと言えます。
正しい喪服女性のマナー④スカートは膝が隠れる丈を
喪服女性の正しいマナー4つ目は膝が隠れる丈のスカートを履くことです。膝上丈のスカートを履くと、カジュアルな印象を受けてしまうので避けたほうが良いでしょう。喪服の一般的な丈は、ひざ下からふくらはぎ程度が正しいマナーとなっています。
正しい喪服女性のマナー⑤アクセサリーは結婚指輪以外は基本NG
喪服女性の正しいマナー5つ目は、アクセサリーは結婚指輪以外は基本つけないことです。もしもつけるとしても、一連パールのネックレス程度をつけるのが正しいマナーです。二連のネックレスは「重なる」という意味を持ってしまうため、お葬式などの弔事で二連のネックレスをつけるのは、悪いマナーと言えます。
正しい喪服女性のマナー⑥バッグは黒の布製を
正しい喪服女性のマナー6つ目は黒色の布のバッグを使用することです。お通夜や告別式など、お葬式に使用するバッグはは、黒色の布製で、光沢がなく、金具のなど目立った飾りがないものとされています。肩からかける形のショルダーバッグではなくハンドバッグを使用するのが良いマナーです。
【応用編】知ってるとかっこいい正しい喪服女性のマナー3選!
正しい喪服女性のマナー①正式礼装・準礼装・略礼装の3種類を使い分け
知っているとかっこいい正しい喪服女性のマナー1つ目は、正式礼装・準礼装・略礼装の3種類を正しく把握することです。故人との関係性や、お通夜への参加なのか、告別式への参加なのかといったことによって着用すべき喪服の格式は変わります。TPOにあった喪服をしっかり用意できているとより良いでしょう。
正しい喪服女性のマナー②デザインによっては慶弔で兼用も可能
知っているとかっこいい正しい喪服女性のマナー2つ目は、喪服はデザインによっては慶弔兼用が可能ということです。卒業式や入学式などの場でも使えるのは便利ですよね。一般の参列者としてお葬式に参加する場合は慶弔兼用の喪服で大丈夫です。ただし、喪主や遺族、近親者のお葬式での着用はNGなので注意が必要です。
正しい喪服女性のマナー③ハンカチもお葬式にふさわしい黒か白を用意
知っているとかっこいい正しい喪服女性のマナー3つ目は、ハンカチもお葬式にふさわしい黒か白のハンカチを用意することです。ハンカチは見落としがちなアイテムですが、ここにもマナーがあります。お通夜や告別式に参加して、涙を拭うハンカチが派手なものではマナー違反です。黒か白のハンカチを常備しておきましょう。
意外とやりがち!悪い喪服女性のマナー例5選!
悪い喪服女性のマナー①派手なネイル
悪い喪服女性のマナー1つ目は派手なネイルです。普段はラメやストーンの入ったネイルをしていたとしても、お葬式の際は悪いマナーになってしまいます。とはいえ急なお葬式だとネイルをオフする時間もない場合もありますよね。そんな時には、1日だけネイルを隠すアイテムもあるので活用すると良いでしょう。
悪い喪服女性のマナー②殺生をイメージさせる小物
悪い喪服女性のマナー2つ目は殺生をイメージさせる小物の使用です。中でもヘビ皮やワニ皮など爬虫類系など、直感で動物の物とわかる小物の使用は悪いマナーとされています。ただし皮の小物が全てマナー違反というわけではなく、光沢のないつや消しがしてある素材や、金具などの装飾がないものを選ぶのは大丈夫です。
悪い喪服女性のマナー③カジュアルすぎる上着
悪い喪服女性のマナー3つ目はカジュアルすぎる上着の着用です。上着はお葬式では脱ぐとは言え、上着も一つのマナーです。あまりカジュアルすぎたり派手な上着は避け、黒い色合いの上着を着用しましょう。また、ファーなど殺生をイメージさせるものはマナー違反になってしまうので注意が必要です。
悪い喪服女性のマナー④ラメやグロスなど光沢感のあるメイク
悪い喪服女性のマナー4つ目は、ラメやグロスなどの光沢感のあるメイクです。お葬式は基本的に光沢のあるものを身につけないことがマナーです。これは、メイクも同じで、普段はラメ入りのアイシャドウやグロスを使っていたとしても、お葬式の時はそれらの使用は控え、あくまでも控えめなメイクをするのがマナーです。
悪い喪服女性のマナー⑤ラメなど光沢のある黒タイツの着用
悪い喪服女性のマナー5つ目はラメなど光沢感のある黒タイツの着用です。お葬式では黒のストッキングを着用することが正しいマナーです。ただし、同じ黒でもラメなどの光沢のある素材のタイツの着用は悪いマナーになってしまいます。お葬式では基本的に光沢感をさけた素材のものを身に付けることが原則です。
その他のお通夜や告別式に関する服装マナー
本来お通夜は平服で参列するもの
本来、お通夜は平服といって、普段の服装で参列するものとされていました。最近では、告別式に参列できない代わりに、お通夜に参加する人が増えたため、お通夜も喪服で参列する人が増えています。黒い色合いの服装であれば、普段の服装でもマナー違反ではありません。マナーについてはこちらの記事も参考にしてください。
黒のパンツスーツは場合によりお通夜・告別式とも着用OK
喪服女性のマナーとして、パンツスーツも、場合により着用しても大丈夫です。ただし、基本的には喪服女性は黒のワンピースやアンサンブル、スカートスーツを着用するのが通例ですので、あくまでもパンツスーツは、一般参列者としての参列の場合に収めておく方が無難と言えるでしょう。
喪服がないからといって参列しないのは一番悪いマナー
喪服がないからといって、参列しないのは喪服女性の一番悪いマナーと言えるでしょう。喪服には色々とマナーはありますが、一番大事なのは個人に対して追悼の気持ちを表すことです。きちんとした喪服でないとしても黒い色合いの服装を用意して参列することが、一番大事なことと言えるでしょう。
喪服はレンタルサービスやネットショップの活用も可能
急なお葬式には喪服をレンタル
最近では、喪服女性用レンタルサービスもあります。急なお葬式や、元々持っていた喪服がサイズが合わなくなった、妊娠中なので着れる喪服がない、など急に喪服が必要になった場合に、数千円程度の値段から、喪服をレンタルできるサービスです。いざという時にはサービスを利用すると良いかもしれませんね。
レンタルサービスは小物のレンタルも可能
喪服女性のマナーとして、お葬式にふさわしい小物も揃えたいところですよね。喪服はあっても、黒いバッグやお葬式用の袱紗(ふくさ)がない、なんてことも、もしかしたらあるかもしれません。時間がないと買い揃えるのは大変です。そんな時にもレンタルサービスは、小物もレンタルできるので活用すると良さそうです。
ネットショップなら翌日配送も可
最近では、ネットショップでも喪服女性向けに喪服を販売しています。ネットショップの場合、当日や翌日配送のサービスを提供している場合もあるので、急に喪服が必要になった時でも間に合う可能性があるでしょう。近くのお店で購入できる喪服に関する記事がありますのでこちらも参考にしてください。
スーツを売っているお店なら喪服も購入可
喪服女性はどんなお店で喪服を買っているのでしょうか?普段気にしていないと急に必要になった時に困りますよね。喪服はスーツを中心に売っているようなお店であれば大抵お店の一角に置いてあります。お手頃価格で人気のしまむらでも、喪服を販売しているようですので、こちらの記事も参考にしてくださいね。
喪服女性のお金のマナー
お葬式はお香典を包むのが基本的なマナー
お葬式に参列するときはお香典を包むのが喪服女性の正しいマナーです。家族や親族のお葬式の場合には10,000円から100,000円を包む場合が多いです。それ以外の友人や会社の関係者などの場合は平均で5,000円程度を包むのが一般的なマナーと言えます。お悔やみのマナーに関する記事も参考にしてください。
お香典は袱紗(ふくさ)に包むのがマナー
お香典は、袱紗(ふくさ)に包んで持ち歩くのが、正しい喪服女性のマナーです。袋のままバッグに入れて持ち歩くことは避けましょう。万が一、袱紗がない場合には、ハンカチなどに包んで持ち歩くようにすると良さそうです。急なお葬式に対応できるよう、袱紗(ふくさ)は揃えておいた方が良いアイテムでしょう。
喪服女性の正しいマナーを身に着けた大人になろう!
ここまで、喪服女性の数々のマナーについて説明をしてきました。喪服にも色々なマナーがあり、マナーに沿った喪服を用意するのは結構大変ですよね。でも、いざという時のために正しいマナーに沿った喪服を一式用意しておけば、急なお葬式にも焦らずに済みそうですよね。
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