告別式でのマナーの重要性は?
告別式は故人とお別れをする時間
告別式は故人とお別れをする時間です。人生のうちでそう何度もあることではないので戸惑ってしまったり、不安に感じる方もいるかもしれません。告別式でのマナーを見直しておくことで、いざという時にマナーばかり気にすることなく、最後のお別れを心を込めてできるようになるでしょう。
通夜・葬儀・告別式は2日間で行われる
故人とのお別れは2日に渡って行われるのが、一般的です。「通夜」は1日目に行われるもので、昔は家族や親しい友人が故人との思い出を一晩中語りあう時間でした。現在では時代の流れにしたがって変化し、友人や仕事関係の人が参列するのが一般的となりました。
2日目に行われるのが「葬儀」と「告別式」です。本来分かれて行われていましたが、近年では続けて行われることが多くなっています。分けられている場合には、友人や知人ほどの関係性であれば、後半の「告別式」から参加するようにしましょう。
告別式に参列するときの基本的な流れ
告別式に参列するときの基本的な流れをご紹介します。まずは流れを知ることで、正しいマナーをおさえるようにしておくとポイントを押さえやすくなりますよ。
- 1訃報を受ける
- 2告別式の会場に着いたら受付、香典をお渡しする
- 3会場に入り着席する
- 4開式の辞で始まり、導師入場、読経が始まる
- 5代表者が弔辞を読み、祭壇に捧げ、司会者によって弔電が読まれる(参列者は座ったままです)
- 6喪主、ご遺族、近親者、一般参列者の順番でお焼香
- 7お焼香後、葬儀が終わり、火葬場へ向けて出棺
- 8霊柩車を先頭に火葬場へと向かう車に、参列者は合掌で見送る
- 9ご遺族から「火葬まで立ち会っていただきたい」とお願いされる場合以外は、一般的にはここで解散となります
告別式に参列するときの流れ
【基本編】知っておくべき正しい告別式のマナー5選!
知っておくべき正しい告別式のマナー①身内から訃報を受けた場合
知っておくべき正しい告別式のマナーの1つ目は、「身内から訃報を受けた場合」です。親戚の場合には、ご自宅やご遺体が安置されている病院や施設に、できる限り駆けつけるために場所の確認をしておきます。通夜や葬儀、告別式の準備を手伝える気持ちがあることも伝えておきましょう。
遠方の場合は「いつ、どこに伺ったらよいか」を確認して、自分がいつ到着できるのかを伝えておきます。親戚でなくても親しくしていた方の場合には、駆けつけたいときにはご遺族に確認をし、手伝えることがないかを申し出ます。お手伝い不要であれば、一般参列者と同様に参列するための準備に取りかかりましょう。
知っておくべき正しい告別式のマナー②親族や特に親しくしていた方以外
続いてご紹介する、知っておくべく告別式のマナー「親族や特に親しくしていた方以外の場合」には、通夜や葬儀、告別式などの日時を伺い、自身が伺えるのか、後日弔問に伺うのかをお伝えします。ご遺族はほかの人へのご連絡や準備で慌ただしくなりますので、連絡は最低限控えるように気をつけましょう。
参列する場合には、このあと詳しくご紹介していきますが、喪服やバッグ、アクセサリー、靴、香典、あれば数珠などを準備していきます。大人のエチケットとして、故人に礼を尽くすように失礼がないようにしましょう。
知っておくべき正しい告別式のマナー③遅刻厳禁
続いてご紹介する、知っておくべき正しい告別式のマナーの3つ目は「遅刻厳禁」ということです。「葬儀」は親しい人だけが参列し、「告別式」は一般参列者も参列するものですが、現在は「葬儀・告別式」が続いて行うことが多くなっています。受付がこむことがありますので、開始20分前には到着をするようにしましょう。
通夜にも出席をして、香典を渡している場合には、告別式では記帳だけして式場で静かに待ちます。特に読経の間に着席するのは厳禁です。止むを得ない事情で遅刻をしてしまった場合には、謝罪の上、お焼香をさせてもらいます。告別式は故人を送るための最後の儀式となりますので、遅刻はしないようにしましょう。
知っておくべき正しい告別式のマナー④お悔やみの言葉を述べる
知っておくべき正しい告別式のマナーの4つ目は、「お悔やみの言葉を述べる」ことです。受付では「この度はご愁傷さまです」とお悔やみの言葉をお伝えしますが、このとき「この度はご愁傷さまで…」と消え入るように語尾をはっきり発音しないようにしましょう。ご遺族への挨拶は、親しい間柄でない限り控えます。
お悔やみの言葉には「心からお悔やみを申し上げます」「この度は思いもかけないことで、誠に残念でなりません」「お慰めの言葉もありませんが、どうかお力を落とされませんように」などがあります。残されたご遺族の気持ちに配慮した言葉をかけられるようにしたいですね。
知っておくべき正しい告別式のマナー⑤お悔やみの席でのタブーの言葉
お悔やみの席でタブーの言葉があるので、覚えておくとよいでしょう。「死」「死ぬ」などの直接的な言葉、「たびたび」「くれぐれ」などの重ね言葉も不幸が重なることからNG、「冥福」「供養」「成仏」は仏教用語なのでキリスト教式や神式ではタブーとなりますので、ご注意くださいね。
【応用編】知ってるとかっこいい正しい告別式のマナー4選!
知ってるとかっこいい正しい告別式のマナー①香典は1回のみがマナー
知ってるとかっこいい正しい告別式のマナーの1つ目は、「香典は1回のみがマナー」です。通夜と告別式に両方参列する場合には、香典は2回持っていかなければいけないの?と迷ってしまう方もいるかもしれませんが、香典を2回包むと「不幸が二重になる、重なる」と考えられているため、タブーとされています。
香典を渡すのは、基本的には通夜や告別式のどちらでも構いません。通夜は取り急ぎ駆けつける場合もありますので、香典が用意できないこともありますので、告別式でお渡ししましょう。お通夜で香典をお渡ししている場合には、告別式の受付で「お通夜にも参列いたしました」と伝えると親切です。
知ってるとかっこいい正しい告別式のマナー②参列できないときのマナー
知ってるとかっこいい正しい告別式のマナーの2つ目は、「参列できないときのマナー」です。突然の訃報には、遠方に住んでいるときや、都合がつかないとき、体調が悪かったりと、いろいろな理由で参列できないことがあります。その場合には細かく事情を説明するよりも、簡潔に伝えることを意識しましょう。
結婚式などと重なった場合には「結婚式」と言わずに「止むを得ない事情」とします。参列できない場合にも、香典を準備して誰かにお渡ししてもらったり、後日改めて弔問に訪れるとよいでしょう。妊娠中にも体調がよければ参列して問題ありません。赤ちゃんを連れて行く場合には、事前にご遺族に確認しておくとスマートです。
知ってるとかっこいい正しい告別式のマナー③妊婦や赤ちゃん連れの場合
「妊婦や赤ちゃん連れの場合」には妊娠中にも体調がよければ、基本的には参列して問題ありません。しかし「赤ちゃんによくないことが起こる」「赤ちゃんに霊が取り憑いてしまう」などの迷信がありますので、気にする方もいるようです。念のために妊娠中でも参列しても大丈夫かどうか、確認しておくとよいでしょう。
また告別式に妊娠中の赤ちゃんを連れて行く場合には、事前にご遺族に確認しておくとスマートです。告別式の間に泣き出してしまうこともありますし、おむつや授乳スペースが必要となることもありますので、事前に確認しておくとお互い安心できますね。
知ってるとかっこいい正しい告別式のマナー④会社関係の葬儀のマナー
続いてご紹介する知ってるとかっこいい正しい告別式のマナーの4つ目は、「会社関係の葬儀のマナー」です。会社の代表として、上司の代理人として参列する場合には、ビジネスマナーもおさえておく必要があります。仕事関係で参列する場合には、受付で芳名帳に記帳をするのと一緒に名刺をお渡しします。
名刺の右上に「弔」という字をかきいれるか、左下を内側に少しおっておくことで、本人が来たことを表します。代理人として弔問した場合には、出席できない人の名刺の右上に「弔」を、自分の名刺の右上に「代」を書き入れたものをお渡しします。
意外とやりがち!悪い告別式のマナー例3選!
意外とやりがち!悪い告別式のマナー①肌の露出や派手なメイク
意外とやりがち!悪い告別式のマナーの1つ目は、「肌の露出や派手なメイク」です。特に女性は気をつけなければならないので、覚えておきましょう。喪服はご遺族よりも格式高いものを着ないように、一般参列者として参加する場合には、ブラックフォーマルを着ておくとよいでしょう。そのときに肌の露出は極力控えます。
特に夏場でも半袖は酒、肘までとひざ下の丈のものを着用するようにします。アクセサリーも告別式では、パールと結婚指輪以外のものは悪いマナーとなりますので気をつけます。真珠は「涙の象徴」とされ、告別式でも身に付けることができます。そのほかにもお化粧やネイルなど、派手になるようなものは避けましょう。
意外とやりがち!悪い告別式のマナー②香典を裸で持ち歩く
続いてご紹介する、意外とやりがち!悪い告別式のマナーの2つ目は、「袱紗で香典を包む」ことです。故人の霊前にお供えする香典を裸で持ち歩くのは失礼に当たります。喪服と一緒に「袱紗(ふくさ)」を用意しておくとよいでしょう。
袱紗はいろいろな色がありますが、基本的には地味な色であれば黒でなくても大丈夫です。「紫」だと弔辞でも慶事でも使えて便利でしょう。また、ハンカチも忘れずに持っていくようにしましょう。白無地のものが一般的ですが、地味な色合いであればOKです。
意外とやりがち!悪い告別式のマナー③基本的に私語は控える
意外とやりがち!悪い告別式のマナーの3つ目は、「私語は控える」ことです。告別式では、知り合いに会ったからといって世間話をするのはマナー違反となります。久しぶりに会う人もいるかと思いますが、基本的に仕事の話や近況報告などはしないようにしましょう。会場での私語はNGとなります
会社の代表として参列した場合には、各社の関係者が一堂に集まることになりますが、会場での打ち合わせや名刺交換は厳禁となりますので、悪い見本とならないように注意しましょう。
葬儀にまつわるよくある疑問
葬儀にまつわるよくある疑問①数珠は持っていくとベター
葬儀にまつわるよくある疑問には、「数珠」について迷う方が多いと思います。数珠はご自身が仏教徒でなければ、持つ必要はありません。そのため、必ず持っていかなければいけない持ち物ではないので、あればよいと捉えておきましょう。いざというときには、葬儀が行われる斎場で購入できる場合もあります。
数珠のかけ方は、宗派によっても違いますが、一般的には大きく分けて3つの持ち方に分かれます。数珠を使用しない時には、左手に持ちます。お焼香の時には、数珠を左手にかけ、体の前に出しながら右手でお焼香をします。合掌する時には、左手にかけ右手を添えるか、合わせた両手に数珠をかけ親指で軽く押さえます。
葬儀にまつわるよくある疑問②家族葬の場合はご遺族の意向を聞く
葬儀にまつわるよくある疑問の2つ目は、「家族葬の場合はご遺族の意向を聞く」です。最近は家族葬が増えていて、いろいろな事情から身内だけでとりおこなわれることもあります。どうしてもお世話になった故人にお別れを言いに伺いたい場合には、ご遺族の意向をお伺いしましょう。
「日を改めて自宅にお参りに来てほしい」と言われる場合もありますので、その場合にはご遺族の意思を尊重して行動することを意識しましょう。
告別式の正しいマナーを身に着けた大人になろう!
告別式の正しいマナー、悪いマナーなどをご紹介しましたが、いかがでしたか?訃報は突然やってくるもので、頻繁に経験するものではありません。だからこそ、故人やご遺族の方にご迷惑や失礼がないように、基本的なマナーや知識は身につけておきたいですね。心を込めてお見送りができるような大人になりましょう。
告別式の正しいマナーと一緒に、お悔やみの言葉や喪服についてのマナーも身につけておくと安心です。こちらの記事も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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