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お悔やみマナーの重要性は?

お悔やみは死を悼むこと

お悔やみとは、誰かが亡くった時に、その故人の死を悲しみ悼む意味というがあります。こういう時によく言われる「お悔やみ申し上げます」というのも、「故人の死を悲しんでいますよ」ということを伝えるための言葉なのです。

故人が亡くなった遺族は、深い悲しみを感じていることでしょう。そうした遺族の気持ちをおもんぱかるということもあり、古くからお悔やみの際には様々なマナーがあります。お悔やみは残された家族のために少しでも慰めになるよう、との温かい思いやりの気持ちから生まれたマナーなのです。

普段はなかなか意識することのない「死」というものに突然触れると、どうしていいか分からなくなってしまうこともあるでしょう。そのような時、先人たちが生み出したマナーを身に付けておけば、少なくとも故人や遺族にとって失礼にあたるようなことにはなりません。

お悔やみのマナーが試されるのはいつも突然

訃報というものは、いつも突然やってきます。誰しも、その死のタイミングをはっきりとは予想できないからです。そのため、日頃からしっかり勉強してお悔やみのマナーを身に付けておくことが大切です。いざという時になって準備ができていなかったり、マナー違反をしてしまったりすると、とても恥ずかしい思いをします。

一朝一夕に身に付くものではありませんので、日頃からこうしたマナーについてしっかり学び、意識の中に入れておくことが大切です。そうすれば、突然そうした場面に出向かないといけなくなった時でも自信を持ってふるまうことができるのです。

【基本編】知っておくべき正しいお悔やみのマナー3選!

基本の正しいお悔やみマナー①お悔やみは受付で香典を渡す時に言う


基本の正しいお悔やみマナーその1は、お悔やみの言葉を述べるタイミングについてです。お悔やみの言葉は、その内容に悩むのはもちろんのこと、どのタイミングで言ったらいいのか?とお悩みの方もいるでしょう。お悔やみの言葉というのは、基本的にはお葬式で、受付をする際に香典を渡すとき一緒に述べます。

通夜の場合は会場の中で遺族にお悔やみを述べることもありますが、遺族の邪魔になるようなことをしてはいけません。お悔やみが長くなって、式を妨げることのないようにしましょう。

またお悔やみの言葉を言う時はトーンを下げ、はっきりと発音するのを避けます。消え入りそうなほど、か細いくらいの音量で言うくらいでちょうどいいでしょう。「このたびはご愁傷さまです」や「心からお悔やみ申し上げます」というのが一般的ですが、故人が親しい間柄であった場合、さらに親身な言葉をかけてもいいです。

基本の正しいお悔やみマナー②香典を用意しよう

基本の正しいお悔やみマナーその2は、香典についてです。香典は、通夜か葬儀、もしくは告別式に持参するのが一般的です。弔問は訃報を受けてすぐのため、そこで持っていくと事前に用意していたようにとられてしまいます。そのため、弔問時には香典を渡さないのがマナーです。

香典を用意する際の注意点としては、これまで新札というのは「あらかじめ用意していたようだ」という考えから、香典では包まないのがマナーでした。しかし現在ではこの考え方も変わってきており、逆に「古いお札は使い古したものなので失礼にあたる」という意見もあります。

ただ、現在でもそういったことを気にしている人はいるので、もし新札を包む場合は折り目を付けるようにしておきましょう。そして、香典は「ふくさ」にしっかり包みます。鞄から直接取り出すのは失礼にあたるので、マナー違反にならないように気を付けましょう。

基本の正しいお悔やみマナー③服装は一番目立つので特に気を付けて

基本の正しいお悔やみマナーその3は、服装についてです。服装は一番目につくポイントなので、マナー違反にならないよう十分気を付けましょう。女性で洋装をするのであれば、黒無地のアンサンブルドレスが一般的です。丈は眺めで、正座をした時に膝が隠れるくらいが目安です。露出が少ないようなデザインを選びましょう。

もし和装をするのであれば、黒無地染め抜き五つ紋付の着物が一般的です。髪飾りや帯止めは必要ありません。また男性の服装は、黒無地のスーツに白いシャツを着用するのがマナーです。靴下とハンカチも黒か白が正しいマナーなので、あまり目立たないからと言って気を抜かないようにしましょう。


また、お子さんを連れて行かれる場合は、通常であれば学校の制服を着用していけばマナー違反になることはないでしょう。もしボタンが金色などの目立つような色ならば、少し面倒ですが目立たない色に付け替えるとなお良いでしょう。また、髪の長い女の子であれば、まとめておいた方が無難です。

【応用編】知ってるとかっこいい正しいお悔やみのマナー3選!

これも知っておいて!基本の正しいお悔やみマナー①弔問は長居しない

基本の正しいお悔やみマナーの応用編その1は、弔問の際のマナーです。訃報を受けとったら、故人との間柄を踏まえて弔問します。この時、故人と対面することを勧められることが多いです。その際は謹んで受けるようにしましょう。ただ、悲しみが強すぎて取り乱してしまいそうだと思ったら、辞退するのは失礼ではありません。

弔問では、基本的には長居しないようにしましょう。そして、またお通夜に出直すのがマナーです。また、もし故人が身内や近所の人など生前親しかった人であれば、手伝いを申し出るのもいいでしょう。この時も、手伝いの人数が十分なようであれば無理強いはせず、通夜に出直すようにします。

これも知っておいて!基本の正しいお悔やみマナー②弔問できない時は香典を

基本の正しいお悔やみマナーの応用編その2は、諸事情によりどうしても弔問できない際のマナーです。本人が弔問できない場合は、代理の者に香典を預け、弔問するようにするのがマナーです。それさえもできない場合は弔電を打ち、その後相手の都合を確認した上で、香典を持って弔問します。

また弔電は、遅くとも通夜、告別式が始まる時間までには届くよう、余裕をもって手配しましょう。その際の宛て先は、通夜・告別式になっている会場か、もしくは喪主あてに送るようにしましょう。万が一喪主が誰かわからない場合、「故○○様ご遺族様」とするのがマナーです。

このような場での遺族は、深い悲しみの中にいます。また、通夜や葬儀の準備のために忙しくしている時です。そうした状況に十分配慮するということから、電話でお悔やみの挨拶をすることはしないようにするのがマナーです。

これも知っておいて!基本の正しいお悔やみマナー③弔問する時間


通夜は一般的に、午後6時頃から始まることが多いです。遅れてはいけないからといって早く到着してしまうと、会場や遺族側の準備が整っていません。また、傷心の遺族に余計な気を遣わせることになってしまいます。早すぎず、かといってもちろん遅れることのないように会場に到着するようにしましょう。

目安で言えば、読経が始まる前に到着できていればいいでしょう。もちろん、仕事などでどうしても遅れてしまう場合もあります。やむを得ない事情がある場合は仕方ないでしょう。

意外とやりがち!悪いお悔やみのマナー例3選!

悪いお悔やみマナー①挨拶では重ね言葉に気を付けよう

悪いお悔やみマナーその1は、挨拶の時の重ね言葉です。「消える」などの不吉な言葉を述べたり、「自分の時は比べものにならないくらい大変だった」と自分の不幸自慢になるようなことを言ったり、そういうことを言ってはいけないという良識は、誰しもあることでしょう。

しかし、意外と言ってしまっているのが「ますます」のような重ね言葉です。お悔やみの挨拶は言いなれてない人も多いため、相手のことを思う気持ちが先走りすぎて、ついこういった重ね言葉を使ってしまうことがあります。しかし、重ね言葉は「悪いことが重なる」ということを連想させるため、使わないのがマナーです。

もし「重ね重ね」といった言葉を使いたい時は「深く」に言い換えるなど、重ね言葉にならないように気を付けましょう。また「重ね」という言葉を用いること自体も悪いマナーなので、十分注意しましょう。

悪いお悔やみマナー②不適切なふるまい

悪いお悔やみマナーその2は、厳粛な場にふさわしくないふるまいについてです。先に述べた言葉遣いはもちろんのこと、遺族の気持ちも考えずに、故人について詰めかけるように質問したり、故人の悪口を言ったりすることはあってはなりません。

また、式の中ではお酒が振る舞われることもあるかもしれませんが、その際も酔っぱらって大声で騒いだり、大きな声で笑ったり、楽しそうに談笑したりということもマナー違反です。ただ、地域によってはそうした振舞いが故人を弔うとされているところもあります。周りの状況を見ながら、適切なふるまいをするのがマナーです。

またこちらの記事では、食事の際に恥ずかしくないマナーについてご紹介しています。お悔やみの場ではお酒や食事をふるまわれることもあるかもしれませんが、こうした作法についてのマナーもしっかり学んで、普段から気を付けるようにしておくといいでしょう。

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悪いお悔やみマナー③故人と遺族の場であるという意識を持つ

悪いお悔やみマナーその3は、お悔やみの場は誰のためのものであるか、という意識をしっかり持つことについてです。その2と似ている部分になってきますが、厳粛な場ではどのようにふるまうかでその人のマナーの有り無しが判断されてしまいます。

通夜や葬式といったお悔やみの場には、故人と生前親しかった人たちがたくさん集まります。日頃忙しくてなかなか会えていなかった友達や親類と、久しぶりに会うこともあるでしょう。しかし、だからといって世間話で盛り上がるのは悪いマナーです。

お悔やみの場は、本来誰のものであるのか?ということをしっかり認識していれば、そういったふるまいをすることはないでしょう。知り合いと世間話で盛り上がるのはマナー違反とされていますので、積もり積もった話がたくさんある人は、会場を出てから近くの喫茶店などに移動してするようにしましょう。

お悔やみの正しいマナーを身に着けた大人になろう!

日本には特に、古くから「良し」とされてきたマナーがたくさんあります。若い世代であれば、それをうっとおしく感じることもあるでしょう。しかし、そうしたマナーというものはそもそも、相手を思う気持ちから生まれたものです。

相手が不快感を感じないように、気持ちよく過ごせるようにとの気持ちから生まれたのがマナーであり、特にお悔やみの場でのマナーというのには長い歴史があります。それはつまり、それだけこのマナーが一般的に受け入れられてきたということでもあるのです。

マナーのことばかり気にしてしまい、一番大切なことである「相手に配慮する気持ち」を忘れてはいけません。しかし大人の女性の教養として、マナーをしっかり身に付けておくことで、この先役に立つことが必ずあるでしょう。この機会に、恥ずかしくないマナーについてしっかり学んでください。


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