ナイフフォークのマナーの重要性は?
ナイフフォークのマナーの目的
ナイフフォークのマナーは、儀式的な側面と、行儀的なマナーの2つに分けて考えられてきました。儀式的な側面とは、正式な典礼などの時に守るべきマナーのことです。こちらは厳格にマナーが決められており、食事を楽しむというよりもルールを守って偉い人を接待するという目的がありました。
しかし現在社会で求められているマナーは、行儀的なマナーです。行儀的なマナーとは、一緒に食事をする周りの人にいやな思いをさせないで、上品に美味しく食事をするための、大人として知っておくべき常識にあたります。
ナイフフォークのマナーは洋食のテーブルマナーに直結しています。服装も大事なマナーの一つです。ドレスコードはないけれど素敵なレストランで食事をするというときはワンピースやスカートを着れば間違いないです。トレンドのワンピースをこちらの関連記事でチェックしてみてくださいね。
ナイフフォークのマナーの意義
ナイフフォークのマナーは、そこで食事をしている全員が、いやな思いをすることなく、楽しく美味しく食事をして、気持ち良く時間を過ごすために必要なものです。西洋では昔からレストランはただおなかを満たすために食べるのではなく、文化人として、食事の場を楽しみながら、料理を味わいたい人の集まる場でした。
文化人として、という部分が重要な点で、教養のある人が集まって楽しく知識を交換したり話をしながら食べる場なので、マナーがあり、そのマナーを守ることが食事の時間と空間を最大限に楽しむことにつながるのです。つまり、テーブルマナーを守るということは食事を楽しむことなのです。
【基本編】知っておくべき正しいナイフフォークのマナー3選!
基本のナイフフォークのマナー①フォークを右手で持ち替えない
知っておくべき基本のナイフフォークのマナーを紹介します。まず1つ目は、フォークを右手で持ち替えないことです。肉料理などが出てくると、ナイフを右手で持ってカットしますよね。カットし終わった後にナイフを置いて、フォークを右手に持ち替えて食べたくなりますが、これは正しい基本のマナーではありません。
フォークは右手に持ち替えることなく、左手に持ったまま食べるようにしましょう。また、左利きの方はナイフを左手に持ってフォークを右手に持って食べていいですが、途中で持ち替えることはしないようにしましょう。
ですが、左利きだからといってテーブルにあらかじめセッティングされているナイフやフォークの場所の左右入れ替えることはやってはいけない悪いマナーです。
基本のナイフフォークのマナー②刃を天井や相手に向けない
知っておくべき基本のナイフフォークのマナー2つ目は、ナイフの刃を天井や相手に向けないことです。ナイフの刃を相手に向けることは失礼にあたるので、このマナーを知っている方は多いと思います。ですが、食事をしながら話に夢中になるとつい無意識のうちに刃先が向いてしまうこともあるでしょう。
それを防ぐために、ナイフフォークを使わないときにはいったん机の上に置くといいでしょう。飲み物をいただく際やナプキンを使用する際にも、片手にナイフフォークを持ったままということは正しいマナーではないので、気をつけましょう。
基本のナイフフォークのマナー③食事中と食事後のナイフフォークの置き方
知っておくべき基本のナイフフォークのマナー3つ目は、食事中と食事後のナイフフォークの置き方についてです。まず、食事途中にナイフフォークを置く場合には、八の字になるように置きます。この時、フォークは腹を上にして置き、ナイフは刃を内側に向けておきます。
食事後には基本、ナイフフォークをそろえて横におきます。イギリス式の食事終了の合図は6時の方向、フランス式では3時の方向に並べておきます。どちらにしても間違いではないですが、日本では間をとって4時の方向にそろえておくことが多いです。
ナイフは食事途中の時と同じように刃が内側にくるように置きますが、フォークは背が上になるようにしておきます。また、刃の部分だけをお皿にのせて、柄がはみ出すような置き方は柄が服に引っかかったり、お店の方もお皿を下げるときに迷惑なので、できるだけお皿の中におさめるようにしてナイフフォークを置きましょう。
【応用編】知ってるとかっこいい正しいナイフフォークのマナー3選!
正しいナイフフォークのマナー①葉野菜はナイフで折って刺しやすくする
知ってるとかっこいい正しいナイフフォークのマナーを紹介します。まず1つ目は、葉野菜はナイフで折ってフォークで刺しやすいようにして食べることです。サラダを食べるときに、葉野菜をナイフで切ってカットすると新鮮さがなくなるのでやってはいけません。
その代わりにフォークで葉野菜を押さえて、葉野菜をナイフを使って折り重ねます。折り重ねることで厚みができるので、フォークで刺すことが容易になり食べやすくなります。お皿に残ってしまった1枚の葉野菜もこのようにして食べて、手を使ったり残すことのないようにしましょう。
正しいナイフフォークのマナー②ごはんの食べ方を時と場合によって変える
知ってるとかっこいい正しいナイフフォークのマナー2つ目は、ごはんの食べ方を時と場合によって変えることです。なぜかというと、イギリス式とフランス式で食べ方が異なるからです。イギリス式では、フォークの背にナイフを使ってご飯をのせて食べますが、フランス式ではフォークの腹にご飯をのせて食べます。
自分がいるレストランによってナイフフォークの使い方・食べ方を変えることができるとスマートでかっこいいですね。どちらのレストランか分からない場合はどちらでも問題はないとされていますが、海外に行った時や接待の場などで自分だけ違う使い方で食べていると、不思議に思われてしまうこともあります。
心配でしたら、ほかの方が食べ始めるのを待ってみたり、上司の食べ方を真似してみると相手に不快な思いをさせないのでおすすめです。
正しいナイフフォークのマナー③食べ物は左側から食べる
知ってるとかっこいい正しいナイフフォークのマナー3つ目は、出された食事は左から食べることです。お肉料理も魚料理も左側から切って食べっるようにします。ライスも左端から食べていき、残すときにはあちこちに散らばっている状態ではなく、最後に来る右上に固めて残すようにします。
意外とやりがち!悪いナイフフォークのマナー例3選!
悪いナイフフォークのマナー①落としたナイフフォークを自分で拾う
意外とやりがちな悪いナイフとフォークのマナーを紹介します。まず1つ目は、落としたナイフを自分で拾うことです。落としただけでレストランのウェイターやウェイトレスを呼ぶのは悪いかな、と気を使って自分で拾ってしまいがちですが、これは実はやってはいけない悪いマナーです。
自分で拾ってしまうと、ウェイターやウェイトレスが通路を通るときに邪魔になりますし、ウェイターやウェイトレスがお客様に気を使わせてしまって申し訳ないと感じるので、やめましょう。ウェイターやウェイトレスを読んで拾ってもらうほうがスマートです。
悪いナイフフォークのマナー②ナイフを口に運んで食べる
意外とやりがちな悪いナイフとフォークのマナー2つ目は、ナイフを口に運んで食べることです。ナイフをフォークの代わりとして使う方はいないと思いますが、ナイフについたソースをなめるなど、ちょっとしたものだったとしてもナイフを口に持っていくのはやめましょう。
ついついやりがちなので、どんな時でも、口につけるのはナイフとスプーンだけと覚えておくとうっかりを防ぐことができるのでいいでしょう。
悪いナイフフォークのマナー③フォークで刺した料理を何度もかじって食べる
意外とやりがちな悪いナイフとフォークのマナー3つ目は、フォークで刺した料理を何度もかじって食べることです。フォークに刺した料理を一口で食べるのではなく、何度もかじって食べるのはやってはいけない悪いマナーです。一口サイズに切って食べえるようにしましょう。
また、口いっぱいに食べ物を頬張って食べるのも見栄えがいいものではありませんので、相手を不快にさせてしまう恐れがあります。そのため、自分の一口サイズか、少し小さめに切り分けて口に運ぶようにしましょう。
【洋食のテーブルマナー】ナイフフォークの持ち方・使い方
【洋食のテーブルマナー】ナイフとフォークを使う順番
洋食のテーブルマナーである、ナイフフォークを使う順番について紹介します。あらかじめ置いてあるナイフフォークは料理が出されるたびに外側から使います。もし間違えて使ってしまったとしてもウェイターやウェイトレスが新しいものを出してくれるので、そのまま食べ続けましょう。
料理を食べ終わったら、上記でも説明したように、ナイフフォークを4時の方向にそろえて置きます。食べ終わると食器とともにナイフフォークも下げられるので、次の料理が出されたらまた次の外側にあるナイフフォークを使って下さい。原則として同じナイフフォークをもう一度使うことはありません。
【洋食のテーブルマナー】肉料理の場合のナイフフォークの持ち方・使い方
洋食のテーブルマナーである肉料理の場合のナイフフォークの持ち方・使い方を紹介します。ナイフフォークの持ち方は人差し指を柄に沿うようにして軽く握ることです。骨付きのお肉の場合、なるべく骨の近くにナイフを入れるようにして切り離して、左から食べ始めます。
最初にお肉を全部細かく切ってしまうのは、肉汁も出て行ってしまい、冷めやすくもなりますのでやめましょう。また、付け合わせに出てくる豆類は、はじめにフォークでつぶすと転がりにくくなるので、上手に食べることができます。
【洋食のテーブルマナー】魚料理の場合のナイフフォークの持ち方・使い方
洋食のテーブルマナーである魚料理の場合のナイフフォークの持ち方・使い方を紹介します。ナイフフォークの持ち方は肉料理の時と同じように一刺し湯簿を柄に沿うように乗せて軽く握ります。魚料理を食べるポイントは、魚をひっくり返して食べないことです。
まず、フォークで魚を押さえ、中央に線を入れるようにナイフで切ります。表面のみの上側、下側の順に食べます。骨が出てきたら、フォークで骨の左側を押さえるようにして、ナイフを骨の下にくぐらせます。骨が取れたら皿の上の空いているところに骨を置きます。
また、エビやカニなどが出た際には、フィンガーボウルが出される場合があります。フィンガーボウルが出されたら、手を使って食べてもいいということなので、汚れた指先を第2関節くらいまで水につけて洗って、ナプキンで軽くふくようにしましょう。
ナイフフォークの正しいマナーを身に着けた大人になろう!
いかがでしたか?今回は大人なら知っておきたいナイフフォークの正しい基本マナーを紹介しました。ナイフフォークのマナーは一緒に食事をする人を不快にさせないためにあるものなので、食事を楽しむことを大前提にして、かたくなりすぎて味が分からなかったなんてことがないようリラックスして食べましょう。
しかし、マナーを頭に入れておくことで、フォーマルな場でも自信をもってふるまうことができます。上記で紹介したような、応用編の知っておくとかっこいいマナーをさらっと実践できればスマートで知性が感じられますね。ぜひ参考にして、正しいマナーで食事を楽しんでくださいね。
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