イタリア料理でのマナーの重要性は?
料理をより美味しく・楽しく食べるために必要なもの!
洋食を中心とした高級レストランでは、様々なテーブルマナーが要求されるというイメージを持つ方が多いことでしょう。しかし、イタリアン料理ではフランス料理などのような難しいマナーは存在していません。
彩色豊かなものが多いイタリアン料理においては、食べたいものをより美味しく、楽しく食べることに重きを置いています。そのため、難しいテーブルマナーがない分、レストランごとの雰囲気に合わせて料理を堪能することがイタリア料理における最低限のマナーであるといえます。
イタリア料理ならではの独特の料理の呼び方・食べ方が存在する!
高級レストランなどでイタリアン料理をいただく時には、他の洋食と同様な前菜・メインディッシュ・デザートに加え、パスタ・コーヒーがそれぞれ用意されています。前菜は食欲がそそられる風味が特徴的であり、メインディッシュは前菜に比べて素材を活かしたナチュラルな味付けが特徴です。
料理の風味や味付けはイタリアの各地域によって異なっているのもイタリア料理の魅力でもあります。またイタリアン料理においては、それぞれの料理の呼び名が異なっており、前菜は「アンティパスト」、パスタは「プリモピアット」、メインは「メインセコンド」という呼び方をします。
イタリア料理レストランには、格式によって店の呼び名が変化します。格式の高さの順番は、一番下がロスティッチェリア、次にターッヴォラカルダと続き、最高ランクのイタリア料理レストランは「リストランテ」と呼ばれます。より高級なイタリアンを楽しみたい方や、デートでイタリアンを予定している方は要チェックですよ!
【基本編】知っておくべき正しいイタリア料理のマナー3選!
【基本編】正しいイタリア料理のテーブルマナー①準備等は食事前に済ませる
イタリア料理だけでなく、多くの高級レストランの基本マナーとして、荷物やコートなどの上着は持ち込まないようにしましょう。イタリア料理のレストランのほとんどでは、お店に入った時にウェイターが上着や荷物を預かってくれるため、席に座る前に預かってもらいましょう。小さなカバンは背もたれに置くのがベストです。
食事中に席を立つことはあまり良くありませんので、トイレもあらかじめ済ましておきましょう。また携帯電話・スマートフォンは、電源を切るか、マナーモードにしておくようにします。もし、仕事や緊急時などで携帯電話が鳴った時には、食事をしている相手に席を離れることを伝えてから席を立つようにすると良いでしょう。
【基本編】正しいイタリア料理のテーブルマナー②ドレスコードは確認しよう
イタリアン料理のテーブルマナー基本編の2つ目は「ドレスコード」です。本場イタリアのお店を含め、イタリア料理のレストランに行く時に「とりあえずジャケットを用意しておく」という方も多いのです。しかし、リストランテなどの格式が高いレストランなどでは、そのお店ならではのドレスコードが存在することがあります。
女性の場合、胸元が大きく開いたドレスや、ミニスカートなどの露出が多い服装や、毛皮やファーが豊富に使われた服装は下品な印象などから、入店を断られる場合もあります。カジュアル化が進んでいるイタリア料理ですが、まだまだドレスコードを重んじるお店も多いため、あまりカジュアルになりすぎないようにしましょう。
【基本編】正しいイタリア料理テーブルマナー③スープは手前から奥へすくう
イタリアン料理のテーブルマナー基本編の3つ目は「スープの飲み方」です。イタリアン料理のコースメニューにおいてほぼ必ず出されるスープですが、他の洋食レストランと同じく、容器によって飲み方が異なるため、注意しましょう。基本的には皿に入れて出されることが多く、その時は手前から奥へスープをすくって飲みます。
イタリア料理のレストランのなかには、ブイヨンカップに入れてスープが出されることもありますが、その場合は容器に直接口をつけて飲んでも良いとされています。また、スープを飲む時にはズーズー音を立てないように、静かに飲むようにしましょう。
スープが少なくなった時には、スープの皿を奥側へ少し傾けてスプーですくいましょう。またスープが残った時には、カジュアルなお店ではパンにつけて食べることでお店の人に「美味しかった」というサインになるため、基本的なマナーとして覚えておきましょう。スープを飲み終えたら、スプーンは皿の奥側へ置くとベストです!
【応用編】知ってるとかっこいい正しいイタリア料理のマナー3選!
【応用】知ってるとかっこいい正しいイタリア料理のマナー①パスタのまき方
知ってるとかっこいい正しいイタリア料理のマナー1つ目は「パスタのまき方」です。日本国内でも、パスタの食べ方については人によって異なっていますが、基本的に高級イタリアンレストランでパスタをいただく時には、皿の丸みを使ってフォークのみで巻いて食べましょう。
また、パスタをまく時にスプーンを使うのは日本だけと思っている方が多いですが、イタリア北部ではパスタのソースが飛び散らないようにスプーンで押さえて食べる場合もあります。ソースは一度に全て混ぜずに、食べる分だけ少しずつ絡ませて食べるのがマナーです。ショートパスタはフォークで刺して食べてもかまいません。
イタリアンのお店によって、スパゲッティに通常のパスタを使用する場合と、ショートパスタを用いている場合がありますが、パスタのまき方や食べ方に自信がない方はショートパスタを使った料理を注文しておくことをおすすめします。
【応用編】かっこいい正しいイタリア料理のマナー②ナイフとフォーク
知ってるとかっこいい正しいイタリア料理のマナー2つ目は「ナイフとフォークの使い方」です。フランス料理などをはじめとした洋食レストランでは、専用のナイフとフォークが用意されており、外側から順番に使うなどのマナーがありますが、イタリアンではどのフォーク・ナイフを使っても良いとされています。
右手でナイフ、左手でフォークを持つようにし、食事の際には皿のうえでクロスさせるように置きます。料理を食べ終えたら、右端でナイフとフォークをそろえることで「皿を下げてください」という合図になります。
【応用編】知ってるとかっこいい正しいイタリア料理のマナー③チップは任意
知ってるとかっこいい正しいイタリア料理のマナー3つ目は「チップ」です。海外のレストランや高級イタリアンレストランなどで食事をした時に「チップはどれくらいの金額がいいか?」と悩む方も多いのです。イタリア料理において、チップは「お店のサービスに対する気持ち」を表すものであり、義務ではありません。
そのため、お店のサービスが自分にとって悪い・イマイチであった時には基本的にチップを置かなくても良いとされています。しかし、今後も利用する場合にはさらに良いサービスが期待できたり、お店の人とのコミュニケーションのきっかけにもなるため、チップを渡して損はありませんよ。金額は5%ほどが目安となっています。
意外とやりがち!悪いイタリア料理のマナー例3選!
悪いイタリア料理のマナー例①ナプキンで口を拭かない
意外とやりがち!悪いイタリア料理のマナー例1つ目は「ナプキンやテーブルクロスの使い方」です。イタリアンなどをいただいた後、汚れた口元を持参したハンカチで拭う人も少なくありません。しかし、イタリア料理においてナプキンやテーブルクロスを使わないことは悪いマナーになってしまうため、注意しましょう。
ナプキンは席に座り、主客が広げてから広げるのがベストです。2つに折り、輪になっている側を手前にして膝の上にのせましょう。口を拭く際には、相手に拭いた部分が見えないように折っている側の内側で拭きましょう。食事が終わったら、使ったナプキンは軽く畳んでテーブルの上に置くのが正しいマナーです。
できるだけ上品にしようと考えるあまり、ナプキンを綺麗に畳んでテーブルに置いてしまう方が多いですが、ナプキンを綺麗に畳むことは、お店に対して「料理が美味しくなかった」というサインになってしまうため、イタリアンを堪能する際にはこちらも注意しましょう!
悪いイタリア料理のマナー例②|食後にカプチーノを飲む
意外とやりがち!悪いイタリア料理のマナー例2つ目は「カプチーノ」です。「イタリアンといえばカプチーノ」というイメージを持つ方も多く、レストランで注文するという方も少なくありません。しかし、食事中や食後にカプチーノを注文することは「物足りない」というサインになってしまうため、悪いマナーとされています。
カプチーノはミルクを豊富に使用した飲み物であり、食後の消化に不向きであるなどの理由からイタリア料理レストランでは避けられることが多いです。イタリアンを楽しんだ後のコーヒーは、カフェインレスやオルゾなどのコーヒーでも良いのですが、基本的にエスプレッソをいただくのが正しいとされています。
悪いイタリア料理のマナー例③|パスタを啜って食べる
意外とやりがち!悪いイタリア料理のマナー例3つ目は「パスタを啜って食べる」ことです。日本ではラーメンやうどんを食べる時に啜って食べるのが基本的ですが、イタリア料理でパスタを食べる時には、啜って食べるのは悪いマナーであるとされています。基本的に1回に2~3本を巻いて食べるのが目安です。
イタリア料理だけでなく、多くの高級レストランにおいて注目されるのが「ナプキンの使い方」です。料理を楽しむにあたって様々なところで使われるナプキンを正しく使うことができれば、ワンランク上の常識人になれることでしょう。そこで関連記事では、ナプキンの正しいマナーについてまとめた記事を掲載しています。
知らない人続出!イタリア料理の意外なテーブルマナー例2選!
イタリアンの意外なテーブルマナー①全ての料理を注文する必要はない
イタリアンの意外なテーブルマナー1つ目は「全ての料理を注文する必要はない」ということが挙げられます。高級レストランを訪れた際には、決められたコース料理を順番に食べるという食べ方をイメージする方が多いですが、イタリア料理では全ての料理を注文する必要はなく、主菜の代わりに別の料理を頼む場合もあります。
複数名でレストランを訪れた際には、注文内容にばらつきや混乱が生じないように、注文の際に「どんな風に食べたいか」などの好みを伝えておくとスムーズな対応をしてもらえますよ。
イタリアンの意外なテーブルマナー②一皿の料理を分けて食べても良い
イタリアンの意外なテーブルマナー2つ目は「一皿の料理を分けて食べても良い」です。コース料理などでは、人数にあわせてそれぞれの料理が出されますが、イタリア料理においては、どうしても食べられないなどの場合は一皿に盛られた料理を分けて食べることもできるのです。
料理を分けて食べたい時は、できるだけ注文の際に分けて盛り付けてもらうように頼むと、人数分の取り分け皿などを用意してもらえますので覚えておきましょう。
イタリア料理の正しいマナーを身に着けた大人になろう!
いかがでしたか?今回ご紹介したマナーの他にも、まだまだイタリア料理のマナーは存在しています。お店によっても微妙に異なってくるため、マナー本などを参考に、正しいマナーで美味しいイタリア料理を堪能してみましょう!
陽気でフランクなイメージを持たれがちなイタリア人ですが、その性格や特徴・考え方などのなかには日本人とは全く異なる点も多いのです。そこで関連記事では、イタリア人女性の特徴についてまとめた記事を掲載しています。
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