お寿司でのマナーの重要性は?
寿司屋を訪れる服装にもマナーがある
高級な寿司屋を訪れる場合は、それなりのふさわしい格好をするのがマナーです。スウェットやジーパンなどのあまりにもカジュアルすぎる服装は、他のお客の気分を悪くしてしまう可能性があります。高級な寿司屋ではその雰囲気を楽しむお客も多いですから、きちんとした服装で訪れるようにしましょう。
女性ならばあまり肌を出さないような、長めのスカートやワンピースが適しているでしょう。また、食事の場ですから濃すぎる口紅も避けたいところです。箸や食器に口紅がベッタリと付いてしまうのは見た目もよくありません。入店前にティッシュで軽く口紅を落とすなどして、女性らしいマナーにも気を付けましょう。
たばこや強い香りの香水はNG
寿司屋は味だけでなく香りも楽しむところです、きつい香りの香水やたばこは避けましょう。たとえいい香りの香水だとしても、食事の時に匂ってきては料理が台無しになってしまいます。料理を台無しにしてしまう行為は、職人さんにも周りのお客にも迷惑になります。寿司屋に行くときは香水は控えたほうがよいでしょう。
たばこの臭いも同様に、料理を台無しにしてしまいます。寿司屋は狭いことが多いですから、一人がタバコを吸うだけで店内の全てのお客の気分を悪くしてしまいます。多くの寿司店では禁煙となっていますが、中には喫煙可能のところもあるようです。しかし他のお客の迷惑になりそうな場合は、たばこは控えるほうが無難です。
カウンターで食べる時は腕時計を外す
寿司屋のカウンターに座る場合は、腕時計は外しておくのがマナーです。寿司屋のカウンターは一枚板で作られていることが多く、傷つきやすい材質になっています。そのため、腕時計などで簡単に傷がついてしまうのです。カウンターを傷つけないよう腕時計は取ってしまっておくか、カウンターに置いておくようにしましょう。
また腕時計だけでなく、乱暴に食器を置いたりすることもカウンターを傷つける原因となってしまいます。食器は丁寧に扱うようにするのも、大人のマナーと言えますね。
【基本編】知っておくべき正しいお寿司のマナー3選!
知っておくべき正しいお寿司のマナー基本編①手と箸はどちらを使ってもOK
知っておくべき基本的な正しいお寿司のマナー1つ目は、「手と箸はどちらを使ってもOK」です。お寿司は手で食べるのが正しいと言われることもあるようですが、箸を使って食べても問題はありません。手で食べるとシャリが崩れにくく食べやすいという利点がありますが、箸にもネタに体温が移らないという利点があります。
手で食べる場合は親指・人差し指・中指で摘むようにして食べるようにします。肌の温度がネタに移らないようになるべく触れるところを少なく、できるだけ早く口に運ぶようにしましょう。ただしお寿司は手でも摘んでもよいですが、ガリは箸で食べるようにしてください。
お寿司の食べ方だけでなく、正しいお箸の使い方も大人のマナーとしては覚えておきたいところです。大事な食事の席で、お箸のマナーを知らずに恥ずかしい思いをしたくないですよね。こちらの記事でお箸の基本マナーをチェックできますので、参考にしてくださいね。
知っておくべき正しいお寿司のマナー基本編②醤油はネタにつける
知っておくべき基本的な正しいお寿司のマナー2つ目は、「醤油はネタにつける」です。お寿司を食べる場合、醤油はシャリではなくネタの方につけるようにします。シャリに醤油をつけてしまうと、シャリが醤油でばらけてしまったり、醤油皿にシャリが残ってしまったりして見た目にも悪くなります。
手で食べる場合もお寿司を上下に返してネタに醤油をつけるようにしましょう。箸の場合はお寿司を一度横に倒して置いてから掴むと、ネタを醤油につけるのが楽になります。また通らしい食べ方として、ネタを下にして口に入れるというものがあります。ネタを下にして食べたほうが、より美味しくお寿司を味わえるでしょう。
知っておくべき正しいお寿司のマナー基本編③醤油は少量をつける
知っておくべき基本的な正しいお寿司のマナー3つ目は、「醤油は少量をつける」です。せっかくの良いネタも、醤油をつけすぎてしまっては味がわからなくなってしまいます。職人さんにも「味がわからないお客」だと思われてしまうかもしれません。
醤油を醤油皿にたっぷり注ぐのもNGです。食べ終わった時に醤油が大量に残っているのもよくありません。少量を醤油皿に入れ、無くなったら注ぎ足すのが良いマナーです。醤油にわさびを溶かすのもマナー違反になりますので注意しましょう。醤油に溶かすことでわさびの辛味や香りが飛んでしまうことになります。
【応用編】知ってるとかっこいい正しいお寿司のマナー3選!
知ってるとかっこいい正しいお寿司のマナー①お寿司を食べる順番
知ってるとかっこいい正しいお寿司のマナー1つ目は、お寿司を食べる順番です。お寿司は好きなものから食べてもかまいませんが、通らしい「美味しく食べる順番」というものがあります。淡白なものから始めて味の濃いもので終わる、というものです。
淡白なヒラメやタイなどを食べる前に濃い味の穴子などを食べてしまうと、白身魚の繊細な味がわからなくなってしまいます。そのため、マグロなど味の濃いものから食べるのは通ではないと言われています。マナー違反ではありませんが、美味しくお寿司を食べるために順番を意識してみてはどうでしょうか。
基本の順番はさっぱりした白身魚から初め、次にマグロなどの赤身魚、コハダなどの光り物、玉子、貝類、海老、ウニや穴子、最後に巻き寿司となります。「卵焼きを食べればその寿司屋のレベルが分かる」ということで、まず卵焼きを頼むのが通という話もあるようです。
知ってるとかっこいい正しいお寿司のマナー②軍艦巻きの食べ方
知ってるとかっこいい正しいお寿司のマナー2つ目は、正しい軍艦巻きの食べ方です。軍艦巻きの醤油の付け方は悩む人も多いのではないでしょうか。逆さにしては崩れてしまいますし、下につけるとシャリがほぐれてしまいますよね。軍艦巻きに醤油を付ける時は、海苔の部分に少しだけ付けて食べるようにしましょう。
その他にガリを刷毛のように使う方法もあります。ガリを醤油につけて、それを軍艦巻きの上に塗ることで好きな量の醤油を付けることができます。きゅうりが乗った軍艦巻きの場合は、きゅうりだけ取って醤油に付けてください。その後にきゅうりをもとに戻してから食べるのがマナーとなっています。
知ってるとかっこいい正しいお寿司のマナー③ちらし寿司の食べ方
知ってるとかっこいい正しいお寿司のマナー3つ目は、正しいちらし寿司の食べ方です。海鮮ちらし寿司では、上から醤油をかけてしまうのはマナー違反となります。醤油をかけてしまったほうが食べやすいことはわかりますが、すし飯が醤油でベチャッとしてしまいますよね。それに見た目もよくありません。
海鮮ちらし寿司を食べる時は、醤油皿を使うようにしてください。まず上の具を箸で取って醤油につけます。そうして再びすし飯の上に戻したら、すし飯と一緒に食べるようにします。具とすし飯は別々に食べてもいいでしょう。いくらなどの場合は、軍艦巻きのようにガリに醤油をつけて使うという食べ方もあります。
意外とやりがち!悪いお寿司のマナー例3選!
悪いお寿司のマナー①箸で切ったり噛み切る
悪いお寿司のマナー1つ目は、お寿司を箸で切ったり噛み切ったりすることです。お寿司は一口で食べきるのがマナーです。箸で切ったり噛み切ったりするとシャリが崩れてしまいますよね。見た目も悪いですし、ネタが乾燥して味が悪くなってしまう場合があります。
もし一口で食べきれないと思ったら、シャリを減らしてもらいましょう。シャリを少なくしてもらうのはマナー違反ではありませんので問題ありません。逆に、食べきれずにシャリだけを残してしまうのはマナー違反となりますから気を付けてください。
悪いお寿司のマナー②ネタだけを食べる
悪いお寿司のマナー2つ目は、ネタだけを食べてしまうことです。ネタだけを食べてシャリを残すことは「追い剥ぎ」と言って、職人さんに非常に失礼なマナー違反となります。お寿司はネタとシャリのバランスや握りの具合など、とても考えられて作られているのです。
中にはダイエットのためにわざわざシャリを残すようなマナーの悪い人もいるようです。食べきれない場合は前もってシャリを少なくしてもらうか、お寿司ではなく刺し身にしてしまうほうがよいかもしれません。高級な寿司屋だけでなく、回転寿司などでもこのような行為はしないようにしましょう。
悪いお寿司のマナー③寿司下駄を下ろす
悪いお寿司のマナー3つ目は、寿司下駄を下ろすことです。寿司下駄とは下駄のような形をした木の台のことです。高級な寿司屋ではカウンターの前の台に寿司下駄が置かれます。職人さんが握ったお寿司はこの台に乗ることになります。
1種類ずつ握って貰う場合は、この寿司下駄の上からお寿司を取って食べます。この時に寿司下駄を下ろして手前に持ってくるのは、マナー違反ではありませんがあまり良いマナーとは言えません。寿司下駄は動かさないようにしましょう。
お寿司の専門用語とは?
「おあいそ」「アガリ」は使ってはいけない
「おあいそ」や「あがり」などの専門用語を使うと通のような気がしてしまいますが、これらの言葉をお客が使うのは悪いマナーとなります。「おあいそ」は会計のこと、「あがり」はお茶のことですが、本来は店側が使う隠語でお客が使うものではないのです。
「おあいそ」とは「お金をいただく時には愛想よくしなさい」という意味です。また「あがり」は「最後のもの」という意味で、食事が終わってそろそろお勘定になりそうな客に終わりの意味で出すお茶のことです。ですからお客が言うのはおかしいわけですね。知らずに使ってしまうと恥ずかしい思いをするかもしれません。
お寿司の主な専門用語
お寿司には様々な専門用語があります。これらの専門用語は職人さんが使うもので、基本的にお客が使うのはマナー違反となります。しかし最近はネタやシャリなど一般的になっている専門用語もあるので、それらを使うのは特に気にされないでしょう。
- ガリ:生姜の甘酢漬けのこと
- ネタ:お寿司の材料のこと
- あにき:以前に仕込んだネタのこと
- ギョク:卵焼きのこと
- むらさき:醤油のこと
- なみだ:わさびのこと
- づけ:まぐろを醤油に漬け込んだもののこと
- げそ:イカの足のこと
- ヤマ:笹の葉のこと・品切れの意味でも使う
主なお寿司の専門用語
お寿司の正しいマナーを身に着けた大人になろう!
お寿司のマナーの記事はいかがでしたでしょうか。接待などで突然高級な寿司屋に行くことになると焦ってしまいますよね。回転寿司などで気軽に食べられるようになったお寿司ですが、回らないお寿司ではマナーが大切です。正しいお寿司のマナーを身に着けて、一目置かれる素敵な大人を目指しましょう。
お寿司以外でも、和食には知っておかないと恥ずかしい様々なマナーがあります。和食のマナーを勉強しておけば、いざという時にも慌てずに食事をすることができるでしょう。高級な懐石料理をいただくときのマナーはこちらの記事で読むことができますので、参考にしてみてくださいね。
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