年賀状でのマナーの重要性は?
年賀状の書き方に礼儀作法が詰まっている
新しい年が始まる日。あなたはどんな気持ちで迎えますか?昨年を振り返る人もいれば、一年の抱負を考える人もいるでしょう。大切な人とは一緒に年越しを過ごすと思いますが、近年はメールで新年の挨拶をする人も多くなってきました。しかしながら手間のかかったはがきを見るとそれだけでもうれしくなります。
年賀状が届くととても暖かい気持ちになります。仲の良いお友達、会社の同僚、なかなか会えない遠縁の親戚など、近況を報告しあうにも絶交のタイミングと言えるでしょう。ですが年賀状一枚といえどもその中にはたくさんの礼儀作法が詰まっています。あまりペンを持たない人もポイントはおさえておきましょう。
まず覚えて置かないといけないのは送るタイミングです。年賀状は早く用意しなければなりません。12月25日までに出さないと元旦には届きません。こちらは周知の事実ですが、届くタイミングによって出し方も文面も変わってきます。出しそびれることがないように早くから準備に取り掛かりましょう。
年賀状で日頃の感謝を伝えよう
年賀状は一年に一度ですが、そもそもはがきを送る人は少ないでしょう。作成するのにも時間がかかります。会社を経営している人でしたら取引関係を含め大勢に送ることになります。準備は大変なものですが、日頃の感謝を伝えることができる日です。手書きで一筆添えることをおすすめします。
パソコンで作る人や郵便局で仕上がったものを使う人が大半でしょう。しかし手書きの一言を付け加えるだけで『時間をかけてくれた』とこちらの気持ちが伝わります。印刷されただけの文章は機械的で冷たく感じてしまいます。大切な人ほど手間は惜しまないでください。
普段言葉では言い表せないことも文面にすれば伝えることもできるでしょう。理想は筆ペンや万年筆を使うことですが、使い慣れていない人はボールペンや水性ペンを使いましょう。間違えても薄墨は使ってはいけません。悪いマナーです。
【基本編】知っておくべき正しい年賀状のマナー3選!
正しい年賀状のマナー①松の内までに出す
知っておくべき正しい年賀状のマナーの1つ目は松の内までに出すことです。松の内とは1月7日までをさします。年賀状は基本的には元旦に届くように準備することが正しいマナーとされています。しかし元日に届くようにするためには12月25日までには投函しなければなりません。
年末は誰でも忙しいです。クリスマスも年越しのおせちの用意も必要です。会社に勤めている人は仕事中の人も多いです。その中で準備を進めるのは難しくもありますが、礼儀として怠らないように気を付けてください。12月に入ったらすぐに作業にとりかかりましょう。
もし年賀状がなく通常のはがきで出す人は必ず『年賀』と朱書きしてください。それをしなければ年内に発送されてしまいます。あまり早く出しすぎてしまうことも注意が必要です。出し間違えたことに気づいたら直接郵便局に問い合わせしましょう。郵送前であれば止めてもらうことができます。
正しい年賀状のマナー②基本的には縦書きにする
知っておくべき正しい年賀状のマナーの2つ目は基本的には縦書きにすることです。最近はカジュアルな年賀状も増えています。横向きにしたほうが写真は使いやすかもしれません。しかし基本的なマナーとしては縦書きにすることが正しいマナーです。上司などの送る場合にはなるべく縦書きにしましょう。
縦書きに慣れていない人は多いと思いますが、格式が高くするためにもバランスよくなるよう心がけましょう。慣れていないとずれてしまったり見栄えが悪くなりがちです。宛書きも印刷する方法もありますのでいろんな方法を試してみてください。
縦書きにする際には両面縦書きにしましょう。表と裏の向きは必ず合わせて下さい。印刷方向を間違えてしまうこともあると思いますが、修正液や二重線はマナー違反です。郵便局に行くと新しい年賀状に取り替えてもらうことができますので、必ず新しいもので作り直しましょう。
正しい年賀状のマナー③内容の組み立て方
知っておくべき正しい年賀状のマナーの3つ目は内容の組み立て方です。まずは新年を祝う賀詞や挨拶を書きます。次に昨年をお礼や感謝を伝える言葉を入れます。『今年もよろしくお願いします』と今年のお願いやご指導を頂けるような文言を入れておきましょう。
間には近況報告や今年の抱負、想いを書きます。親戚などであれば相手の近況を伺うような文章を入れておくこともおすすめします。逆に会社の人に送る場合は今年の仕事への意気込みを書くとよいでしょう。相手の健康や幸福を願う言葉は忘れてはいけません。
最後には年号と日付を入れます。パソコンで作っている場合には年号を間違えないように十分注意しましょう。間違えてはいけないのは、元旦と元日の意味が違うことです。元日は1月1日のことです。元旦は1月1日の朝を表しますので『1月1日元旦』とはならないようにしてください。こちらは悪いマナーです。
【応用編】知ってるとかっこいい正しい年賀状のマナー3選!
知ってるとかっこいい年賀状のマナー①賀詞の使い方
知ってるとかっこいい正しい年賀状のマナーの1つ目は賀詞の使い方です。年始の挨拶は基本的には1つだけ書きます。まずは賀詞ですが『賀正』『迎春』などいろいろな言葉があります。文字数が増えるほど丁寧な書き方になりますので、上司に送るときには『謹賀新年』など4文字の挨拶を使いましょう。
賀詞には年が明けたことのお祝いを表しています。『あけまして』と『迎春』は意味が重複してしまいます。『迎春おめでとうございます』とするのが正しい書き方です。基本的に年始の挨拶に句読点を入れるのはマナー違反です。絶対に入らないようにしましょう。
もし英語で書く場合は『Happy new year』が正しいです。Aが入るときは年が明ける前のいい方になります。『(I wish) a happy new year』の省略になります。決まり文句として使われていることが多いですが、年始の言葉としては不適切であることを知っておいてください。
知ってるとかっこいい年賀状のマナー②宛先と差出人の書き方
知ってるとかっこいい正しい年賀状のマナーの2つ目は宛先と差出人の書き方です。縦書きの場合まず郵便番号の3ケタのスペース内に名前を書きます。郵便番号の下2ケタに住所を書きましょう。住所は名前より一回り小さく書きます。必ず都道府県から書きましょう。同じ県内だからと言って省略してしまうのは悪いマナーです。
縦書きの場合は漢数字、横書きの場合はアラビア数字を使います。差出人が複数の時はすべてに敬称を付けましょう。家族全員に送りたい時には主な宛先人の隣に『ご家族様』『ご一同様』と書きましょう。差出人の名前は表に書いても裏に書いてもかまいませんが、重複するのは厳禁です。
マンションなども省略しないようにしてください。基本的なマナーとして何事も省略しないことが大前提です。宛書きはもちろんのことですが、差出人の名前や住所もすべて書くようにしましょう。
知ってるとかっこいい年賀状のマナー③喪中に届いたときの対応
知ってるとかっこいい正しい年賀状のマナーの3つ目は喪中に届いたときの対応の仕方です。喪中であるかどうかはみんなに報告するわけではありませんが、法事に出席しているのであればそこは必ずおさえておかなければならないポイントです。基本的に喪中の人には送ってはいけません。
ではもし喪中に年賀状が届いた場合はどうすればいいでしょうか?相手に喪中であることを伝えましょう。簡単な連絡でも良いのですが、『喪中ですので新年の挨拶は辞退させて頂きます』と寒中見舞いにして返送するのが正しいマナーです。
年賀状を作成するのは12月に入ってからでも良いですが、誰に送るかは早めにリストアップしておきましょう。直前に慌てることもなくなります。枚数も多めに準備しておくことをおすすめします。
意外とやりがち!悪い年賀状のマナー例3選!
悪い年賀状のマナー①忌みな言葉を使う
意外とやりがちな悪い年賀状のマナーの1つ目は忌みな言葉を使うことです。忌みな言葉とはマイナスな表現の言葉になります。具体的には『終わる』『病む』などです。細かいと感じるかもしれませんが、年賀状は礼儀作法がたくさん詰まっていますのでよく調べましょう。
例えば、『去年はお世話になりました』と書く人もいるでしょう。『去年』も忌みの言葉です。去るの意味が入っていますのであまり使うことはよく感じられません。昨年や旧年を使用するようにしましょう。
悪い年賀状のマナー②句読点を使う
意外とやりがちな悪い年賀状のマナーの2つ目は句読点を使うことです。抱負や感謝の言葉に入れることはかまわないのですが、挨拶の中に入れるのは控えましょう。句読点を入れると『区切りをする』ことを表してしまいます。新年の挨拶ですので粗相がないように気を付けて作成してください。
年賀状で一番最初に来る『あけましておめでとうございます』などの挨拶分は句読点をいれず一文を続けて書きましょう。出来上がっているデザインはすべてそうなっているはずです。
悪い年賀状のマナー③裏面に写真を使う
意外とやりがちな悪い年賀状のマナーの3つ目は裏面に写真を使うことです。裏面を家族の写真や結婚式の写真を使う人は送る相手によって使いわけましょう。会社の人に送るのは親しい関係性であればいいのですが誰にでも送ってしまうのは考えものです。日ごろお世話になっている人ほどしっかり内容を組み立てて作りましょう。
年賀状独特のマナー
元日以降に送る場合
出していない人から元旦に年賀状が届いたときにはすぐに年賀状を送り返しましょう。送るときには投函する日にちにして送るのが正しいマナーです。1月7日までなら年賀状として送付してかまいませんが『新年早々のご挨拶を頂きありがとうございます』とお詫びを入れましょう。念のため予備を用意しておくのがいいでしょう。
1月7日以降に送る場合
遅くなって1月7日以降に送る場合には年賀状にはなりません。寒中お見舞いとして送ることになります。ですが早くに頂いていて遅くに送り返す場合には一言『新年の挨拶が遅くなりました』とお詫びを添えて送りましょう。日にちの違いで扱い方が大きく変わりますので敏感に対応しましょう。
年賀状のマナーをしっかり理解しましょう
年賀状は新しい一年のスタートに届きます。長いお付き合いの人もいれば年内から短い関わりの人もいるでしょう。どんな関係性であれきっちりとしたマナーを持って準備しましょう。きれいな字で丁寧に作ることで今後の信頼関係にも影響するかもしれません。
住所の書き方、出すタイミング、年賀状の内容、写真や挨拶文の適切な使い方のポイントをしっかりおさえておきましょう。なるべく時間と手間がかかってることが伝わるのが理想的です。お互いに送って嬉しい、もらって嬉しい年賀状を目指しましょう。マナーに関する記事はこちらもご覧ください。
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