お通夜でのマナーの重要性は?
お通夜のマナーは故人への誠意をみせるもの
お通夜のマナーは、故人への誠意をみせるものです。お通夜は家族や近親者が故人を囲み、一晩中思い出などを語り合い、邪霊の侵入を防ぐための儀式とされてきました。故人とのお別れの時間になりますので、お通夜でのマナーを守ることは、故人を偲び、故人や遺族の方に誠意をみせることができるものになります。
お通夜のマナーを知らないとご遺族に失礼になる
お通夜のマナーを知らないとご遺族に失礼になります。お通夜には香典袋やお悔やみの言葉、お焼香の作法などのマナーがありますが、知らずに振る舞ってしまうと、故人に対しても、残されたご遺族にも失礼に当たってしまうのです。
きちんとマナーを知っておけば、お通夜の場でもマナーを守れるかどうか慌てたり緊張したりせず、お世話になった故人とのお別れの時間を過ごすことができるでしょう。次のパートから、お通夜のマナーについて詳しくご紹介していきたいと思います。
マナーを知っておくとマナーを守れるかどうか慌てたり緊張したりせず、お世話になった故人とのお別れの時間を過ごすことができるでしょう。次のパートから、お通夜のマナーについて詳しくご紹介していきたいと思います。
【基本編】知っておくべき正しいお通夜のマナー8選!
知っておくべき正しいお通夜のマナー①お通夜の服装はブラックフォーマル
知っておくべき正しいお通夜のマナーの1つ目は、「お通夜の服装はブラックフォーマル」です。冠婚葬祭のブラックフォーマルや、ブラックスーツを着ていけば問題ありません。逆に格式高い和服は避けましょう。遺族や親族よりも格上の喪服を着てはいけないという決まりがあるので、失礼にあたります。
本来、お通夜は突然の訃報を受けて参列するため、時間がない人もいることから平服でもよいとされています。ただし、故人と最後のお別れになることから、故人や残された遺族の方に対して失礼にならないように、配慮していきたいですね。
知っておくべき正しいお通夜のマナー②お通夜の服装は黒で統一する
知っておくべき正しいお通夜のマナーの2つ目は、「お通夜の服装は黒で統一する」ことです。ブラックフォーマルで揃えたら、バッグやパンプス、ストッキングなども黒で統一しましょう。金具がついているものは悪いマナーとなりますので、避けましょう。
肌の露出もなるべく避け、夏でも半袖ではなく七分袖、丈はひざ下のものを選ぶようにします。ハンカチも白など無地で地味なものを選び、コートなどの上着、傘などの小物も黒やグレーで統一します。
知っておくべき正しいお通夜のマナー③お通夜はメイクを控えめにする
続いてご紹介する知っておくべき正しいお通夜のマナーの3つ目は、「お通夜はメイクを控えめにする」ことです。上品な印象になるように、華美にならないようメイクは控えめにし、長い髪の場合はまとめておきましょう。派手なネイルもなるべくオフしておきます。
アクセサリーも光るものは避け、結婚指輪以外は外しておくとよいでしょう。パールは「涙の象徴」と言われているので、パールやブラックパールはつけても問題ありません。
知っておくべき正しいお通夜のマナー④男性や子供の服装の基本はシャツ
知っておくべき正しいお通夜のマナーの4つ目は、「男性や子供の服装の基本はシャツ」です。男性の場合は、黒の礼服が基本になりますが、会社から駆けつける場合もあることから、ネイビーやグレーなどのダークスーツであれば問題ないと言われています。ネクタイは黒の無地にします。
女性同様にアクセサリーや光り物は避けたいので、金時計やネクタイピンは外しておきます。パールであればOKです。小学生以下の子供の場合には、白シャツに紺やグレーの服を合わせるとよいでしょう。制服がある場合には、制服を着ていきます。
知っておくべき正しいお通夜のマナー⑤お通夜には3つの持ち物を用意する
知っておくべき正しいお通夜のマナーの5つ目は、「お通夜には3つの持ち物を用意する」ことです。お通夜のご連絡が来たら、まずはブラックフォーマルなどの「喪服」、2つ目は後ほど詳しくご紹介する「香典」、3つ目に「数珠」を用意します。
この3つの持ち物があれば、お通夜に伺う準備はできたも同然です。数珠はあれば持参すればよいので、必ず揃えなくても大丈夫です。
知っておくべき正しいお通夜のマナー⑥お通夜の開始10分前に到着する
知っておくべき正しいお通夜のマナーの6つ目は、「お通夜の開始10分前に到着する」ことです。お通夜は、基本的に18:00頃〜22:00頃に行われます。訪れる際には早すぎても、遅すぎてもご迷惑となりますので、10分前につくように調整していきましょう。
知っておくべき正しいお通夜のマナー⑦受付で香典を渡す
知っておくべき正しいお通夜のマナーの7つ目は、「受付で香典を渡す」ことです。受付についたら、一礼し「このたびはご愁傷さまです」などお悔やみの言葉を述べます。受付の方に芳名帳への記帳を促されたら、記帳をします。記帳が済んだら袱紗から香典を出し、「どうぞ御霊前にお供えください」と伝えながら差し出します。
香典の向きは、受付の方からみて正面になるように向きを揃えましょう。一礼したら受付が終了します。その会場によっては、香典をお渡ししてから記帳する順番になりますので、その受付に合わせて対応するようにしましょう。
知っておくべき正しいお通夜のマナー⑧お焼香の流れと作法は臨機応変に対応
知っておくべき正しいお通夜のマナーの8つ目は、「お焼香の流れと作法は臨機応変に対応」することです。お通夜が始まったらお焼香の時間がきますので、一人一人がお焼香をすることになります。基本的な流れは、自分の順番が来たら遺族や親族に一礼し、祭壇に向かって一礼したら合掌します。
右手の親指と人差し指、中指の3本で抹香をつまみ目の高さまであげ、香炉の左側に、指をこすりながら静かに抹香を落とします。1〜3回行ったら、祭壇、遺族や親族に一礼をして元の場所に戻ります。会場によっては時間調整で省略されたり、回数が変更することもありますので、臨機応変に対応しましょう。
【応用編】知ってるとかっこいい正しいお通夜のマナー4選!
知ってるとかっこいい正しいお通夜のマナー①お悔やみの言葉を伝える
知ってるとかっこいい正しいお通夜のマナーの1つ目は、「お悔やみの言葉を伝える」ことです。受付などで、手短に伝えるようにするとスマートです。遺族の方へはお通夜に参列していることが、弔問の意を示しているのでよっぽど故人と仲が良かったという場合以外には、あえて声をかけなくてもよいでしょう。
お悔やみの言葉には「このたびはご愁傷さまです」「大変お気の毒でございました」「お悪うございました」などがあります。「このたびはご愁傷さま…」と最後まで言わずに、言葉を濁し、黙礼してもよいです。
知ってるとかっこいい正しいお通夜のマナー②香典は基本「御霊前」を使う
知ってるとかっこいい正しいお通夜のマナーの2つ目は、「香典は基本「御霊前」を使う」ことです。お香典を入れるためののし紙は、宗教によって異なりますので「御霊前」と書かれたものであれば、どの宗教の場合でも安心してお渡しすることができます。
お通夜、告別式いずれの場合にも使うことができますので、迷ったら「御霊前」を購入しましょう。なおお通夜、告別式の両方に参列する場合にも、香典は1つでよいとされていますので、どちらかだけでお渡しするようにします。
知ってるとかっこいい正しいお通夜のマナー③香典に新札は使わない
知ってるとかっこいい正しいお通夜のマナーの3つ目は、「香典に新札は使わない」ことです。新しいお札を使うと、お通夜を予期して準備していたと思われる方もいて、失礼にあたりますのでご注意ください。新しいお札しか手元にない場合には、軽く折り目をつけて香典袋に入れれば問題ありません。
知ってるとかっこいいお通夜のマナー④お通夜に行けない時は弔電をうつ
知ってるとかっこいい正しいお通夜のマナーの4つ目は、「お通夜に行けない時は弔電を打つ」ことです。弔電とはお悔やみを伝える電報のことで、喪主の方宛てに送ります。お通夜が行われる場所がお寺や式場の場合には、弔電を送る住所は会場にしておきます。
香典は別途現金書留などで送るようにします。香典袋にお金を入れたら、お悔やみの手紙をそえ、現金書留専用の封筒に入れて郵便局から送ります。弔電もお悔やみの手紙にも、忌み言葉を使わないように注意しましょう。
意外とやりがち!悪いお通夜のマナー例3選!
意外とやりがちな悪いお通夜のマナー例①二連のパールをつける
意外とやりがちな悪いお通夜のマナー例の1つ目は、「2連のパールをつける」ことです。「涙の象徴」と言われるパールは、結婚指輪以外のアクセサリーの中でも唯一つけてよいものです。ただし、二連のものは「重なる」という意味があるので、お通夜や葬儀、告別式の場では悪いマナーとされています。
絶対につけないように注意しましょう。また、「殺生」をイメージさせるような毛皮のものも身につけるのは悪いマナーとなります。毛皮や小物、マフラーなどを身につけないように気をつけましょう。
意外とやりがちな悪いお通夜のマナー例②「くれぐれも」など忌み言葉を使う
意外とやりがちな悪いお通夜のマナー例の2つ目は、「くれぐれも」など忌み言葉を使う」ことです。たとえば言葉を重ねることで不幸が重なるという意味になるため、「重ねる」「くれぐれも」「かさねがさね」「再三」はNGです。また、不幸が再び来るという意味になるため「また」「たびたび」という言葉もNGです。
苦をイメージさせる「九」、死を直接的に伝える「死ぬ」「死亡」も忌み言葉となります。忌み言葉はいくつかありますので、会話の中で使わないように注意しましょう。
意外とやりがちな悪いお通夜のマナー例②通夜振る舞いを断る
意外とやりがちな悪いお通夜のマナー例の3つ目は、「通夜振る舞いを断る」ことです。お焼香をしたあとに、「通夜振る舞い」と呼ばれるお寿司やオードブルなどの食事、ビールやお茶などが用意されていて勧められることがあります。こちらは故人を供養するための食事となるので、遠慮して断ると逆に失礼にあたります。
断らずに少しだけでもいただくようにしましょう。実際に食べなくても、割り箸を割って少量取り分けたり、お茶を一口だけいただくだけでも構いません。
お通夜の正しい基本マナーを身に着けた大人になろう!
お通夜の正しいマナーをご紹介しました。お通夜は突然やってくるものなので、慌ててマナーを確認してしまうことになるかもしれません。故人とのお別れの時間をマナーにとらわれず、心を込めて行えるように、正しいマナーを身につけておきたいですね。残されたご遺族への配慮にも繋がります。
合わせて喪服や告別式の基本マナーもおさえておくと安心ですね。正しいマナーや悪いマナーを知っておくと、式場でも役立ちます。こちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
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