寒の戻りの意味とは?
寒の戻りとは二十四節気の小寒や大寒の寒さが戻ってくることを意味している
寒の戻りの意味は、二十四節気の小寒や大寒の寒さが戻ってくることをいいます。春になって暖かい気候になっても、また寒くなることありますよね。そのような気候のことを、寒の戻りといいます。このときに使用されている「寒(かん)」とは、寒いという意味だけでなく、二十四節気の小寒や大寒の「寒」を意味しています。
二十四節気とは、2月4日の立春から1年を24等分した季節のこと。その立春の前の季節ふたつが、小寒と大寒です。この小寒の季節になる事を「寒の入り」、次の大寒の季節が終わることを「寒の明け」といいます。
寒が明けて立春の季節になったのに寒くなったということを寒の入りや寒の明けと言い、季節が終わったのに、寒が戻ってきたということを意味して寒の戻りというのです。「寒の入り」や「寒の明け」についてまとめられた記事があります。2019年の小寒や大寒についても紹介されていますので、ぜひご覧ください。
元々の寒の戻りの時期は立春の頃
元々の寒の戻りの時期は立春の頃をいいました。先ほど、お伝えしたように寒の戻りとは、春になって暖かい気候になったのに寒い日になってしまったことを意味しています。ですが、暦上の春が始まったことを意味する「立春」の頃は、とても寒いと感じる時期です。
春というよりも、真冬で寒さが一番厳しいときといえるのではないでしょうか。そのため、現在の気候では3月~4月の二十四節気でいう春分や清明の頃に寒さが戻ってきたときに「寒の戻り」と使われるようになっています。
これまで何度か出ている「二十四節気」ですが、初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれませんね。そこで、こちらに二十四節気について詳しくまとめられた記事をご案内します。二十四節気について知ることで、これまでとは違う季節の感じ方や楽しみ方を発見できるかもしれませんよ。
寒の戻りの類語①花冷え
寒の戻りの類語の1つ目に「花冷え」があります。「花冷え」とは言葉の通り、花が咲いている時期に寒くなることをいいます。このときの花は主に桜のこと。このことから、桜が咲く3月終わりの頃から4月の初め頃の暖かい気候になる頃に、寒さが戻ることを「花冷え」というのです。
「花冷え」と同じように桜の花が咲く頃に使われる言葉に「花曇り」という言葉があります。この「花曇り」という言葉に、どのような意味があるのか気になりますよね。そこで、「花曇り」について意味や、使い方などについて書かれている記事を紹介します。
「花冷え」も「花曇り」も響きが綺麗で、風情があって素敵ですよね。ぜひ、「花曇り」についても知っていただいて、「花冷え」同様、格好良く使いこなしていただけたらと思います。
寒の戻りの類語②余寒
寒の戻りの類語の2つ目は「余寒」という言葉があります。「余寒」とは、冬の寒さが残り暖かくなりきっていない気候のこと。「余寒」は本来の「寒の戻り」と同じ時期、「立春」が過ぎても冷える気候の頃を表わしているのです。「残寒」や「春寒」も「余寒」と同じような意味で使われます。
寒の戻りの使い方とは?
寒の戻りの使い方①手紙の挨拶や結びの言葉に
寒の戻りの使い方の1つめは、手紙の挨拶や結びの言葉として使うことが出来るです。寒の戻りは、立春の後に寒さが戻ってくるという意味で使われます。そのため、2月の初め頃に手紙を書くときに時候の挨拶や結びの言葉として使用することが出来ます。次の表で、手紙での寒の戻りの使い方の例文を紹介します。
手紙での寒の戻り使い方の例文
例文 | |
書き出しの挨拶 | 寒の戻りが激しい今日この頃ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか |
結びの言葉 | 寒の戻りで寒さ厳しい毎日です。体調を崩されませんようお気を付けください |
手紙での、時候の挨拶や結びの言葉として「寒の戻り」という言葉を使用することを伝えてきました。ところで、肝心の手紙のマナーについては、どのくらいご存じでしょうか。
知っているようで知らない手紙のマナーがあるかもしれません。あなたの知っている手紙のマナーが正しいかどうか、こちらに手紙のマナーについて書かれた記事がありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
寒の戻りの使い方②俳句などの季語として
寒の戻りの使い方の2つ目は、俳句などの季語として使うことが出来るということです。寒の戻りは、春が来て一度は暖かくなったのにまた寒くなる頃のことをいいます。二十四節気でいう立春を過ぎた頃ということです。そのため、春の季語と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、寒の戻りは「冬」の季語となるのです。
冬の俳句を作るときに使用することの出来る「寒の戻り」ですが、そのまま「寒の戻り」という言葉で使用するばかりではありません。「寒戻り」や「寒戻る」のように変えて俳句に取り入られることが多くあります。
「寒の戻り」は冬の季語でしたが、冬の次の季節「春」の季節を詠んだ俳句がまとめられている記事をご紹介します。春の季語である「桜」を使った俳句や、春の俳句の作り方がわかりやすくまとめられていますので、ぜひご覧ください。
寒の戻りの使い方③天気予報でも使われている
寒の戻りの使い方の3つ目は、天気予報でも使われているということがあげられます。「洗濯物がたくさんあるけど、明日の天気はどうかな」「明日からの旅行、晴れてくれるといいのだけど」と、今後の天気が気になって天気予報を見るという方も多いのではないでしょうか。
この天気予報を見ていると、天気予報士の方が「ポカポカ陽気は今日まで。明日は、強い寒気が入り寒の戻りとなるでしょう」などと言っていることがあります。この様に、天気予報でも寒気が戻ってくるときなどに「寒の戻り」を使って、天気や気温の説明をしていることがあるのです。
中には、天気予報で「寒の戻り」といっているところを聞いたことがないという方もいらっしゃるかもしれませんね。暖かい気候になったあとで再び寒くなるという予報が出たら、「寒の戻り」という言葉を聞くことの出来るチャンスです。「寒の戻り」という言葉がどのタイミングで出てくるか楽しみになりますよね。
寒の戻りの英語表現は?
寒の戻りの英語表現①Coldweatherreturned
寒の戻りの英語表現1つ目は、Cold weather returnedです。寒さや冷たさが戻ってきたという意味を持つCold weather returnedは、まさに「寒の戻り」と同じようなニュアンスとして使うことが出来る言葉です。
寒の戻りの英語表現②It’sbackwinter
寒の戻りの英語表現2つ目にご紹介するのは、It’s back to winterです。このIt’s back to winterの意味は「冬に戻ったようだね」となります。冬に戻ったようだねというのは、春になって暖かくなったと思ったのに、寒くなった状況の時に使われる言葉です。
寒の戻りの英語表現③Wintercomeback
寒の戻りの英語表現3つ目にご紹介するのは、Winter come backです。Winter come backは「冬が帰ってきたね」ということを表わしており、「冬が戻ってきたね」という意味になります。「冬が行って春が来たのに、冬が帰ってきちゃったね」のようなニュアンスで使われる英語表現となります。
寒の戻りの英語表現④It’slikewintecomagain
冬の戻りの英語表現4つ目にご紹介するのは、It’s like winter com againです。Againが使われていることで、「再び」や「また」という意味になります。
It’s like winter com againを訳すと「また、冬が来たみたいだね」となります。春になって暖かくなったのに、また冬が来たように冷え込んだ気候になった時に使うフレーズです。
「寒の戻り」という言葉を知って風情ある季節を楽しもう
寒の戻りについて時期や使い方などについて紹介してきました。いかがでしたでしょうか。寒の戻りは、一度暖かい気候になってから再び寒くなることをいます。二十四節気の季節でいう立春の頃ですが、3月の終わりから4月の初めにかけて使われる事が多い言葉となります。
暖かくて過ごしやすい気候になったのに再び寒くなると、寒いのはイヤだと感じてしまいがちです。ですが、この状況にも「寒の戻り」という言葉があるということを知ると、寒くてイヤだなと感じるだけでなく風情があって素敵だなと感じる事が出来るのではないでしょうか。
寒の戻りする言葉の類語「花冷え」も、外は寒いけど心がほっこり温かくなる言葉ですよね。このように日本には、季節や気候を表わす趣のある言葉がたくさんあります。「寒の戻り」のような言葉を大切にして、風情ある季節を楽しんでいただけたらと思います。
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