お気になさらないでくださいの意味とは?
もともとの語源は「気にしないで」
「気にしないで」の敬語表現にはどのようなものがあるのでしょうか。「おきになさらず」「お気になさらないでください」「お気遣いなく」「どうぞお気遣いないように」「どうぞお気になさらず」などがあります。もともとの「気にしないで」はどのような意味が込められているのかを見ていきたいと思います。
気にしないでくださいという意味にはいろんな意味が考えられますよね。ビジネスに限らず、普段の生活の中でも頻繁に出てくる言葉なのではないでしょうか。敬語まではいかなくても丁寧な言葉として、相手を気遣う言葉の一つとして使われていると思います。使い方を間違えないようにしっかりと覚えていきましょう。
敬語は相手を思う気持ちから生まれてくるものだと思います。ビジネスをしていくうえで敬語は欠かせないものですが、どうしても難しいと思う方も多いと思います。しかし考えてみれば、相手のことを思えばこそ敬語はスムーズに口から出てくるものだと思っています。その根底を忘れないでほしいと思います。
他人から謝罪されたときに使う
他人から謝罪されたときに使う「お気になさらないでください」は、「気にしないでください」を丁寧に言った言葉です。相手がミスした時に、「大丈夫ですよ」「問題ありません」という意味が込められています。相手の気持ちを軽くするという意味もありますね。相手のことがわかればわかるほどこの言葉は大切ですよね。
人間はすべて完ぺきにこなせる人はいません。謝罪しなくてはいけない理由はたくさんありますね。相手に迷惑をかければ謝るのは当然のことだと思います。人生はみな同じ時間を生きています。その一回しかない貴重な時間を無駄にさせてしまったことへのお詫びは必要でしょう。しかしそこに怒りを入れないことが大人ですよね。
実際に謝罪する場合と文書で謝罪する場合では使い方が違いますので十分に気を付けて使い分けしましょう。大人としての使い分けができるようにしましょうね。
POINT
こんな使い方があります。
相手:十分にご説明が行かなくて本当に申し訳ありません。 自分:大丈夫です。お気になさらずに という感じです。
接待を受けた時などに使う
接待を受けた時などに使う「お気になさらずに」の意味は、「先方の配慮を遠回しに断る」という意味があります。先方のお気持ちを汲み取りつつも、優しくお断りするときに利用されます。ここにもやはり相手へのお気遣いが入っているからこそ、敬語を利用するのではないでしょうか。心づかいがあれば敬語は出てきますね。
接待はもともとビジネスを円滑にするために行われることが多いですよね。お互いの仕事をスムーズに進めるためには接待は必要ですが、必要以上の接待はお互いの利益に還元されないこともありますね。相手の利益などを考えると接待を受けないことが相手への心遣いになることもあることを覚えておきましょう。
接待は会社にいれば普通にある出来事ですよね。接待にはマナーが必ずありますので一緒にお勉強してみましょう。お互いが不快な思いをしないように最低限のマナーを関連記事を参考になさってくださいね。
POINT
こんな使い方があります。
先方:つまらないものですがお受け取りください。 自分:いえいえ、お気になさらず。お気持ちだけ頂戴します。 などです。
【場面別】お気になさらないでくださいの使い方は?
ビジネスメールの文書でお気になさらずの敬語の使い方
メールでのお気になさらないでくださいの使い方は、メールでは相手の表情などが見えないため、さらに丁寧な言い方を心がけなければいけません。そんなときは「お気に留められませんよう、お願い申し上げます」と返信するのが最適です。目の前で謝罪などをするときよりも、より言葉を選んで慎重にお返事をしましょう。
メールは相手の都合を考えないで送ることができるのでとても便利なツールですよね。しかし顔が見えないので優しい言葉を使っているようでも相手の感じ方で嫌味に聞こえることも多々あります。本当なら謝罪などの時にはせめて電話が良いかと思いますが、どうしてもの時だけメール文書を利用するようにしましょうね。
POINT
謝罪は直接
謝罪とお礼は直接が一番です。どうしてもの時だけメールを利用しましょう。
謝罪された時のお気になさらないでくださいの使い方
謝罪された時のお気になさらないでくださいの使い方は相手に「気にしないでくださいね」という意味を込めて「お気になさらないでください」と使います。相手の気持ちを軽くする意味も含まれています。謝罪している相手の肩をたたきながらフレンドリーな感じで対応すると気持ちも軽くなるでしょう。
謝罪をするということは本当に勇気がいることですよね。その気持ちにこたえる意味で「お気になさらないでください」と返答をします。意味的には謝らないでくださいという意味も含んでいます。相手のことを思えばこその敬語になりますね。普段からのお付き合いがあるからこその言葉だと思います。お付き合いは大切ですね。
取引先で接待を受けた時のお気になさらないでくださいの使い方
取引先での接待はもちろんありがたいことですよね。しかしいつもいつもというわけにはいきません。また取引が流れるかもしれなときなどは遠慮しなくてはいけないこともありますよね。そんなとき、気持ちはいただきますがお断りしたいときには「お気持ちだけありがたく頂戴します」とお断りすることができます。
人間関係で大切なことは、相手のことを敬い、コミュニケーションが進んでいくと思います。敬語を習っているはずなのに、年上を敬うことを知っているはずなのに、年上にため口をきいてしまうには何かしらの理由があるはずです。そんな理由を知っておくと相手の心理がわかるかもしれません。下記の記事も見てみてください。
体調を気遣われた時のお気になさらないでくださいの使い方
だれしも体調を崩すことはありますよね。一生健康な人などいません。体調を崩すということは誰かに迷惑をかけてしまうということです。病気をしている上に相手に気をもませてしまう行為です。申し訳ない気持ちでいっぱいです。このような時の気持ちとしては「ありがとうございます」という意味を含んだ言葉になります。
このような時には素直に「ありがとうございます」という言葉でも大丈夫です。「お気になさらないでください」だと堅苦しい感じになることもあります。相手との信頼関係があってこその体調への気遣いだと思いますので、素直な気持ちで返答をされて大丈夫です。文書で返信する場合は十分に気を付けて行いましょうね。
お気になさらないでくださいを英語にすると?
英語表現ではDon’tbeconcernedaboutthat
お気になさらないでくださいという英語の表現は、Don’t be concerned about that.と利用するのがいいでしょう。状況別の英語表現をご紹介します。カジュアルな言い方や、かしこまった言い方など英語表現にするとたくさんの言い方があります。英語の方がわかりやすい表現かもしれませんね。
- カジュアルに Never mind.
- 大丈夫だよ It's all right.
- 心配ないよ No worries.
- ドンマイ Don't worry about it.
- どうってことないよ It's nothing
- 気にしないください Please don't worry.
色々な言い方
英語だと難しいというイメージがすごくありますが、思っていたよりあっさりな感じがします。しかしはっきりと場面によって丁寧な「お気になさらないでください」やカジュアルな「お気になさらず」という感じがはっきりしていてわかりやすいと感じますね。ビジネスでも普段でも使えるようになるといいですね。
POINT
思い切って使おう
英語表現だとドキドキしてしまうかもしれませんが、しっかりと気持ちを込めて身振り手振りも付けて伝えていきましょう。
英語で返信はNotatall.
敬語で「お気になさらずに」といわれたら必ず返答は必要になりますよね。そんなときの返答方法をご紹介しますね。場面によって言い方が変わりますので状況に応じて使い分けができるように覚えてくださいね。日本語表現より英語表現の方がわかりやすいかもしれませんね。表現が豊かではっきりしていていいですね。
- お礼の返答 Not at all.
- お礼の返答 You are welcome.
- 励ます Don't let it bother you.
英語表現
ビジネスでは必ず敬語はつきものです。英語でも同じですよね。「お気になさらないでください」という日本語にはいろんな意味がありますが、英語だと「お気になさらず」のようなカジュアルな言い方からビジネス敬語、メールや文書での敬語も色々あります。そんな言葉を自由に使いこなせるようになりたいですよね。
敬語を大切にする気持ちを持とう
日本語は本来とてもきれいな音でできているものだと思います。コミュニケーションツールの大事な役目をしてくれている敬語は相手を敬う気持ちから生まれたものだと思います。今の時代は砕けた言い方が多くなり、本当に敬語を使わない方が多くなりました。敬語は難しいものとして敬遠されているのも事実です。
しかし敬語は相手のことを思えば簡単にできるものだと思っています。ビジネスでも相手を敬いいたわれば自然と口から出てくると思います。「お気になさらないでください」という、この思いを伝えたいと思いながら話すことが大切な一歩だと思います。きっとその思いは完ぺきな敬語でなくても伝わるはずです。
人間はお互いを思いあってこそ人間関係は成り立っているものだと思います。普段からの信頼関係ができるようなかかわりを行っていくうえで敬語は本当に大切なものだと思います。「お気になさらず」からいろんな意味を汲み取れるように、文書でも相手への思いをのせて利用できるよう次世代に伝えていきたいですね。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。
KEYWORD
関連のキーワード
NEW
新着記事
RANKING
人気の記事