年収が300万円台の割合は?
年収が300万円台の割合は給与所得者の上位約55%に入る
年収が300万円台の割合は給与所得者の上位約55%です。年収300万円は、都道府県別の平均給与を見ていると、この層に落ち着いている都道府県がいくつかあることに気付きます。最下位の青森県でもこの層に位置しています。非正規社員の平均は約180万円で大きく上回っていますが、まだ上を見たいところです。
ちなみに年収300万円代の平均年収である都道府県は2017年度だと38位の鳥取県までになります。都道府県によってはこの層がその地域の平均年収となっているのです。また、この年収は20代後半の平均年収にもなっていますので、これからさらに給料が上がっていく層が多く含まれている給与帯となっています。
非正規社員ではこの給料は憧れの給与層ということになりますし、正社員からすると上の役職を目指してまだまだ稼いでいきたいという金額帯です。また、共働きで夫婦ともこの給与水準であれば、子供がいても並みの生活はしていける給与水準でもありますので、うまくやりくりをすればしっかり生活できる給与水準です。
年収300万円台は女性で平均を上回り、男性で平均を下回る基準
年収300万円台は女性で平均を上回り、男性で平均を下回る基準になっています。女性の平均給与は約280万円ですが、男性の平均年収は約510万円と言われています。そのため、年収300万円は性別によっても受け取り方は大きく変わってくることでしょう。男性であればうかうかはしていられない金額です。
また、女性に関しては単身で年収300万円であれば貯金もしながら十分生活をしていける水準ですし、また結婚をしていて旦那の収入と合わせれば子供を大学まで出すこともできる給与水準であると言えるでしょう。女性はこの水準を超えてきたら、現状維持もしくは上を目指したいという心境になるかと思います。
ちなみに年収300万円の20代男性と女性の夫婦世帯だと合計が550万円くらいになることが少なくないかと思いますので、下記年収550万円層の記事も参考にしてみてください。年収の記事は年収層ごとにありますので、いくつか見比べることで見えて来るものがあるでしょう。
年収300万円の手取り年収と手取り月収は?
年収300万円の手取り年収は約230万円
年収300万円の手取り年収は約230万円です。手取り230万円を12ヶ月で割ると月収が約19万円です。年収300万円の税率は約23%となっており、年収250万円より高い税率です。また、年収300万円だと毎年住宅ローンに約90万、貯蓄が約40万で理想の生活バランスです。
年収300万円の手取り月収は約19万円
年収300万円の手取り月収は約19万円です。手取り19万円の内訳は家賃が約5.7万円、生活費が約5.1万円、教育費が約1.6万円、車のローンが約3.6万円、そして貯金が約3.5万円となります。年収300万円の手取りに対する控除率は約23%です。19万円のうち10%の約2万円が旦那の小遣いです。
年収300万円の人が払う各税金の金額と計算方法は?
手取り年収300万円の税金!計算方法
手取り年収300万円の人が稼ぐ額面年収は約400万円です。所得税が13.0万円、住民税が約23.6万円、社会保険料(健康保険と厚生年金)が約58.3万円控除される計算です。手取り300万円で単身者の計算です。手取り300万円でも扶養家族の有無等で税額は変わります。
年収300万円の税金各控除額
年収300万円の場合、所得税が約8万円、住民税が約16万円、社会保険料(健康保険と厚生年金)が約44万円が給料控除される計算です。年収300万円の場合、手取り給料は約230万円です。単身者の計算で、年収300万円でも扶養家族の有無等で控除額は変わります。
住民税に関しては年収200万円の時に比べると約1.5倍の金額になっているのですが、地域差があり住民税が安い地域に住んでいると控除額が抑えられる場合があります。もしも引っ越した方が住民税が大幅に安くなるということであれば、その市町村に引っ越すことも視野に入れて動くと、より手取り給与が増えるでしょう。
そして所得税や住民税の負担を減らす方法として、ふるさと納税もあります。これは自分が住んでいる以外の地域にふるさと納税をすることで、その金額納税するのとほぼ同じ効果を発揮し、返礼品としてその自治体の名産品等をもらうことができるものです。年末調整での還付額が増え、住民税が抑えられることになります。
年収300万円の人は貯金・貯蓄はどれくらいある?
年収300万円の人は毎月約3万5千円くらい貯金ができる
年収300万円の人は毎月約3万5千円くらい貯金ができます。これは年収300万円の手取り収入における20%にあたる金額になります。料理をして禁煙をし、無駄遣いを止めることでさらに大きな金額を毎月貯金に回していくことも可能になることでしょう。ここで5万円くらい貯金できると昇給後はもっと貯金額が増えます。
そして貯金にお金を回すことができている人は、仕事の中身もしっかりしていることが多い傾向にありますので、ここからの昇給や出世が早いですし、ここで貯金ができない人はどこかでガクンと下がることが来るかもしれません。貯金の仕方を見ることでその人の性格や几帳面さが分かるのです。
また、年収300万円を稼いでいるのであれば毎月定額を定期預金にして自動引き落としにしておくといいかもしれません。貯金をし忘れるということもないですし、定期預金にしておけば、その手残りの中でしっかり生活を回してやろうという強い気持ちも生まれることでしょう。とにかく貯金に全力になれる環境作りが大切です。
年収300万円の人は260万円以上の貯蓄があることが一般的
年収300万円の人は260万円以上の貯蓄があることが一般的です。20代で260万円の貯金を作るのは難しいかもしれませんが、30代で年収300万円であれば最低でもこの位の貯金額は維持しておきたいところです。年収300万円台は貯金が難しくなくなる収入層なので何とかしていきたいところではあります。
年収300万円で住宅ローンや教育費に生活が圧迫されているような状況であれば貯金は難しいかもしれませんが、貯金がないと何かイレギュラーがあった時に家計が破綻するリスクが大きくなります。そのため、年収300万円の人は貯金の目標額を260万円として、強い気持ちを持って貯金を続けてほしいのです。
また、貯蓄がないと結婚にも踏み切れないという状況にもなります。人それぞれかもしれませんが、貯金したお金を使わないとしても、貯金があるというだけで行動も、気持ちの余裕も変わってきますので、年収300万円台を稼いでいるのであれば貯金をしっかり意識するようにしましょう。
年収300万円はどんな生活ができる?
年収300万円は20代であれば普通の生活ができ40代になると守りに入る
年収300万円台の人は、20代であれば普通の生活ができ、40代になると守りに入る傾向があります。まず、年収300万円台に限ったことではないのですが、年収層においては性別や年齢等、おかれた状況によって捉え方が大きく変わります。年収300万円が高いと思う人もいれば安いと思う人もいるのです。
年収300万円台の20代であれば、これから年収が上がっていくことが期待できるので、遊びや自己投資にもお金をかけながらポジティブに動いていくことでしょう。しかし40代で300万円だと、今後その給与が大きく上がることが期待できない状況が少なくないので、生活において守りに入る傾向を強めます。
そして1人暮らしであれば生活への満足感がある程度得られる年収ですし、配偶者と子供がいて稼ぎ手が自分一人であれば、経済的な側面ではあまり満足感を得ることはできないでしょう。状況により収入に対する認識を大きく変えることが少なくありませんので、人間にはこういった傾向があることを覚えておくといいでしょう。
独身でこの収入層の時から貯金する習慣がないと収入が増えても貯金できない
年収300万円だと貯金にお金を回すことが厳しい場合もありますが、独身でこの収入層の時から貯金する習慣がないと、たとえ収入が増えても貯金はできないでしょう。年収200万円や年収250万円の人が貯金に手が回らない状況になるのは仕方がないことだと思います。しかし年収300万円は貯金ができる年収です。
ましてや独身であれば、適正な生活を心掛けていれば貯金ができるものです。もしも貯金ができない状況であれば生活の状況において見直しが必要な部分が存在する可能性があります。また、夫婦世帯であっても共働きであれば貯金はすべきです。貯金をする習慣がないのは生活にとって大きなマイナスであると言えるでしょう。
貯金のコツは、最初から貯金する金額を貯金に回し、余ったお金で生活をやりくりすることです。貯金ができない人は生活費を優先的に考えて、余ったお金で貯金をしようとしますが、そのやり方をするとお金が余らない場合が少なくありません。先に貯金するお金を引いておくことで、上手に貯金ができるようになることでしょう。
年収300万円の人はどんな仕事・職業の人がいる?
年収300万円を実現しているのは新卒社員で職業では調理師等
年収300万円を実現しているのは企業の新卒社員です。その一般的なモデルとしては月収で18~19万円でボーナス実績が年間で約4ヶ月分といった内容です。新卒の社員はここから年収が年を重ねるにつれ上がっていくのです。新卒の年収300万円は期待にあふれた年収300万円であると言えるでしょう。
また、年収300万円を実現している職業は調理師等です。調理師も専門性が上がればもっと給料は上がってくるのですが、ここで論じられる年収300万円の調理師は、一般的な飲食店で雇われる調理師の年収です。お店の格が高かったり、自分で店を持っている場合にはもっと年収の水準は上がってきます。
調理師については様々な年収層の調理師がいますし、調理師の業界は徒弟制度がまだまだ根強い業界になります。そのため、年収300万円で働くのは給料を得るためであると同時に、修行でもあるのです。その修行に耐えて一人前になればさらに給料は上がりますし、自分の店を持ったりのれん分けをお願いしたりもできるのです。
年収300万円に必要なスキルは必要な試験に合格する能力(FPや簿記等)
年収300万円に必要なスキルは必要な試験に合格する能力です。年収300万円を稼ぐために合格しておきたい資格にはファイナンシャルプランナー(FP)があります。これは金融系の知識を試す試験内容で、FPとして金融商品の販売ができるだけではなく、自分が金融商品を運用する際の知識を身に着けることができます。
また、日商簿記を取ることで、経理事務の仕事に就ける可能性が大きくアップしますし、日商簿記2級に合格できる力があれば、会社の財務諸表を理解することも可能になり、今まで何を言っているのか分からなかった経済ニュースの内容への理解も深まり、会社のお偉方との会話にも入っていけるようになるでしょう。
そして、ITパスポートの資格もおすすめの資格の一つです。この資格はITにおける幅広い知識を証明する資格であり、この試験の中に出て来るような知識は、どの業界で会社勤めをしても必ず役に立つようなものばかりです。こういった資格をとることで知識が幅広く増えていき、社会人としてのスキルを上げることができます。
年収300万円を目指すために取り組むことは?
手取り年収300万円を目指すためにおすすめの副業はせどり
手取り年収300万円を目指すためにおすすめの副業はせどりです。これは別名無在庫転売というものです。せどりは、オークションや通販等で物を安く仕入れて、オークションやショップ等で高く売り、その売却益を利益として得るビジネスモデルです。商品を売る際に抱える在庫のリスクがなく手を出しやすいビジネスです。
せどりについてはどの商品を、どこから仕入れてどこで売るのかが重要ですが、最近はインターネットでもそのテクニックが紹介されていますし、youtubeでそのテクニックを紹介している会社もありますので、興味があれば確認をしてみてください。人によってまちまちですが、月に3~5万円の副業にはなるようです。
せどりについては自分で仕入れや販売をするので、インターネットオークションの知識等が身に付き、それを生かしたサイドビジネスを展開していくことも可能です。お金を稼ぐことができて、異業種の知識や経験を積むことができるという点では、すごくおすすめしたい副業の一つになります。
手取り年収300万円を目指すためにおすすめの投資はミニ投資信託
手取り年収300万円を目指すためにおすすめの投資はミニ投資信託です。現在はNISAという形式の口座が人気でこのNISAで積立式の投資信託を行っている人が少なくありません。通常は投資信託で増えた分のお金には20%の税金が課税されてくるのですが、それが年間120万円までは非課税になる口座がNISAです。
NISAの非課税期間は5年間になりますので、もしも同じ投資信託を5年以上持ち続けると5年後以降については課税の対象になるので注意が必要です。投資信託は元本割れする可能性も含む金融商品ですが、長期で持ち続けていればかなりの確率で元本よりも増える傾向がある金融商品でもあります。
「投資」という言葉に怖くてリスキーなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、正しい知識を持って投資をすればむしろ貯金よりも望ましいお金の預け方なのです。NISA口座がない人は、まずはNISA口座を作りましょう。ただしNISA口座は1人1口座しか作れませんのでその点は注意が必要です。
副業とうまくバランスを取りながら年収300万円と突破しよう
今は様々な働き方が可能になっています。もちろん地域差もあるので年収300万円が簡単だとは言いませんが、フリーランスとして働くこと、あるいは副業を始めることのハードルはひと昔前よりも下がってきているので、努力と工夫次第で年収300万円に到達することは決して難しいことではありません。
もちろん年収300万円がゴールではなく、その上の年収を見ている人がほとんどだと思います。どうやったらもっと稼げるのかを、今の仕事だけではなく環境を変えることや仕事のレパートリーを増やすことも視野に入れてみましょう。ここで紹介したことを生かして、どんどん稼げるようになっていただけたら嬉しいです!
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