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小倉百人一首とは?

かるたとして遊べる小倉百人一首

遊び

小倉百人一首はかるたとして遊べることで知られています。読み札と取り札がセットになった小倉百人一首のかるたはよく知られており、昔から日本の家庭ではお正月のかるた遊びとしても取り入れられてきました。

取り札には下の句のみが書かれており、上の句から読まれる読み札を聞きながらいち早く下の句を取るというルールで進められます。小倉百人一首は家庭で遊ぶ以外にも、競技かるたとして厳正なルールの中で競われます。映画「ちはやふる」でも話題になりましたね。

このほかにも、かるたを暗記していない子どもたちでも参加しやすい「坊主めくり」という遊びも広く知られていますが、使われる地域によって多くのローカルルールがあります。

小倉百人一首とは藤原家定が選んだ100首の歌集

和歌

小倉百人一首とは藤原家定が選んだ100首の歌集のことです。百人一首は100人の歌人の和歌を集めたものですが、その中でも藤原家定が京都の小倉山の山荘で選んだ100選のことを小倉百人一首と言います。

歌集としてだけではなくかるたとしても広く用いられるようになり、今では百人一首と言えば小倉百人一首のことを示すまでになりました。

なお、次の記事では美しい大和言葉一覧をご紹介しています。日本の昔からの言葉には、どのような美しい言葉があるのでしょうか。女の子の名前に使える単語やかっこいい名刺についても解説しています。ぜひご覧になってみてくださいね。

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小倉百人一首の人気の和歌一覧5選

小倉百人一首の人気の和歌一覧5選

和歌

小倉百人一首の人気の和歌一覧5選をご紹介しましょう。歌われた時代も、それぞれの立場もそれぞれですが、有名な和歌ばかりです。次の和歌一覧の中には、耳にしたことがある和歌もあるのではないでしょうか。

小倉百人一首の人気の和歌一覧5選

小倉百人一首2番歌 持統天皇 春過ぎて 夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ天の香具山
小倉百人一首4番歌 山辺赤人 田子の浦に 打ち出でてみれば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ
小倉百人一首9番歌 小野小町 花の色は うつりにけりないたづらに わが身よにふるながめせしまに
小倉百人一首17番歌 在原業平朝臣 ちはやぶる 神代もきかず竜田川 からくれなゐに水くくるとは
小倉百人一首61番歌 伊勢大輔 いにしへの 奈良の都の八重桜 けふ九重に匂いぬるかな

また、百人一首を始めとした和歌には、桜の花が季語として用いられることが多くあります。次の記事では日本で多く見られるソメイヨシノの名前やその起源の歴史についてご紹介しています。また、東京のお花見スポットについても詳しく解説しています。ぜひ次の記事を参考になさってください。

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小倉百人一首人気の和歌の理由

和歌

小倉百人一首の中で人気の和歌が選ばれる理由にはさまざまな理由があります。やはり、小倉百人一首の中でも番号が浅い和歌は、目にしたり耳にしたりする機会も多いため、人気の和歌として選ばれることが多いでしょう。

また、花や桜、春などと言った心地よさが感じられる季語が用いられているものも、人気の理由として挙げられます。また歌人が歴史上有名な人物であるという場合も、その和歌が選ばられる大きな理由になるでしょう。


小倉百人一首の現代語訳での意味の解説5選

小倉百人一首の現代語訳での意味の解説①柿本人麻呂の和歌

和歌

小倉百人一首の現代語訳での意味の解説として、まず柿本人麻呂の和歌をご紹介しましょう。柿本人麻呂は、持統天皇と文武天皇に仕えた宮廷歌人です。柿本人麻呂は優れた歌人として三十六歌仙人にも選ばれており、万葉集にも多くの和歌を残しています。

小倉百人一首に残されたこの和歌には、柿本人麻呂自身の天皇へ仕える女性への叶わぬ恋が歌われています。自身の恋心と美しい秋の夜長が見事に表現されている和歌として評価されています。

小倉百人一首3番 柿本人麻呂

和歌 あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
読み方 あしびきの やまどりのをの しだりをの ながながしよを ひとりかもねむ

<現代語訳>夜になると山鳥の雄と雌は離れて眠るという。その山鳥の垂れ下がっている長い尾のように、こんな長い夜を私もあなたと離れて眠らなければならないのだろうか。

小倉百人一首の現代語訳での意味の解説②清少納言の和歌

和歌

続いてご紹介する小倉百人一首の現代語訳での意味の解説は、清少納言の詠んだ和歌です。清少納言は清原元輔の娘で、幼い頃から宮中で父に和歌を学び、その後一条天皇の皇后に仕えるとともに「枕草子」を編んだことで知られています。

親しい間柄にあったとされる藤原行成と会えないことが、中国の故事である函谷関の逸話が用いられ詠まれています。「逢坂」には関所としての意味はもちろん、「お互いに会うこと」という意味もかけられています。


小倉百人一首62番 清少納言

和歌 夜をこめて 鳥の空音は はかるとも よに逢阪の 関はゆるさじ
読み方 よをこめて とりのそらねは はかるとも よにあふさかの せきはゆるさじ

<現代語訳>鶏の鳴き声を真似て夜が明けたと役人をだまそうとした函谷関の故事ならばいざ知らずとも、あなたと私の間を阻んでいる近江の国と山城の国の間の関所は決して開かれることはないでしょう。

小倉百人一首の現代語訳での意味の解説③紀貫之の和歌

和歌

続いてご紹介する小倉百人一首の現代語訳での意味の解説は、紀貫之が詠んだ和歌です。紀貫之は、平安時代の優れた歌人としてよく知られています。藤原公任が優れた歌人として選んだ三十六歌仙人の一人でもあります。

この歌は、紀貫之がしばらくぶりに訪れた宿で、その主人からずいぶんと久しぶりであることを尋ねられたときにこの歌を詠んだとされています。この主人が、男であったのか女であったのかは分かっていませんが、まるで女性に対して詠んだような和歌ですね。

小倉百人一首35番 紀貫之

和歌 人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける
読み方 ひとはいさ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににほひける

<現代語訳>さて、あなたの心は今でも昔のままの気持ちなのでしょうか。しかし、このなじみ深い里に咲く花は、昔と変わらずにいい香りで咲き誇ってます。きっとこの花の香りのようにあなたの気持ちも昔のままでしょうね。

小倉百人一首の現代語訳での意味の解説④紫式部の和歌

月

続いてご紹介する小倉百人一首の現代語訳での意味の解説は、紫式部の詠んだ和歌です。紫式部は源氏物語の著者として広く知られています。初めは藤式部という名前でしたが、源氏物語の主人公である紫の上の名にちなんで、紫式部と呼ばれるようになったと言われています。

この歌には、久しぶりに会うことができた友人がゆっくり話す時間を取れることもなく去ってしまったことへの寂しさや心残りが、夜半の月に例えて歌われています。

小倉百人一首57番 紫式部

和歌 めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな
読み方 めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに くもがくれにし よはのつきかな

<現代語訳>久しぶりにあなたに会うことができたのに、あなただったのかどうか顔も分からないまま帰ってしまうなんて、あっという間に雲に隠れて見えなくなってしまった夜の月のようです。

小倉百人一首の現代語訳での意味の解説⑤小式部内侍の和歌

和歌

続いてご紹介する小倉百人一首の現代語訳での意味の解説は、小式部内侍の詠んだ和歌です。小式部内侍は母である和泉式部とともに、一条天皇の中宮に仕えました。小式部内侍は母に劣らず優れた歌人でしたが、権中納言定頼から言われた「歌詠みを母上に手伝ってもらいなさい」という嫌味に対して読んだのが、この和歌です。

「ふみもみず」という言葉が、また行ったことがないという「踏みもみず」と、まだ手紙を読んだこともないという「文もみず」という両方の意味で歌われています。

小倉百人一首60番 小式部内侍

和歌 大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立
読み方 おほえやま いくののみちの とほければ まだふみもみず あまのはしだて

<現代語訳>母がいる丹後の国はとても遠く、大江山を超えて生野の道を通らなければならないため、まだ天橋立へ行ったことはありません。それどころか母のくれる手紙など、見られるわけもありません。

小倉百人一首で歴史を感じてみよう!

日本

小倉百人一首や、その中でも有名な和歌一覧やその現代語訳について解説しました。いかがでしたでしょうか。小倉百人一首は有名な和歌が多いため、歌集やかるたを読んでみても耳に入ってきやすいのではないでしょうか。

その意味や現代語訳を知ると、当時の人の心の儚さや美しい恋心が描かれているものが多く、とても身近に感じられることでしょう。ぜひ機会があれば小倉百人一首についてより詳しく学んでみてくださいね。


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