梅雨の期間って平均でどのくらい?
梅雨の期間の平均は例年5月初旬~6月中旬の約一ヶ月間
まず、例年ばらつきはありますが、基本的には梅雨の期間の平均は例年5月初旬~6月中旬の約一ヶ月間とされています。日本ではゴールデンウィークが終わった頃からまず沖縄が梅雨入りとなり、その後中旬頃から日本の各都道府県に広まるという形になることが多いようです。
梅雨の期間は住む地域によってばらつきがある
梅雨の期間は住む地域によってばらつきがあります。下記に、気象庁発表の平年の梅雨入り時期の一覧をご紹介します。一覧からも分かるように、梅雨入り時期は各都道府県により異なるため、梅雨の期間もその時期ごとに異なってきます。ちなみに、基本的には北海道には梅雨はないとされています。
- 沖縄:5月9日ごろ
- 九州南部:5月31日ごろ
- 九州北部:6月5日ごろ
- 四国:6月5日ごろ
- 中国:6月7日ごろ
- 近畿:6月7日ごろ
- 東海:6月8日ごろ
- 関東甲信:6月8日ごろ
- 北陸:6月12日ごろ
- 東北南部:6月12日ごろ
- 東北北部:6月14日ごろ
気象庁発表の各地の平年の梅雨入り時期
梅雨とはどんなものでいつどれくらい降るの?
梅雨とはある時期に雨や曇りが多くなることを指す
まず、「梅雨」とはある時期に雨や曇りが多くなることを指します。また梅雨とは春から夏へ季節が移り変わる際に太平洋高気圧が活発化したものとされています。この太平洋高気圧が北に押し出されると、日本南岸から中国長江流域近辺に梅雨前線が停滞します。
このことがある一定期間、雨や曇りが多くなる状態を作り出すことになり、これを梅雨と呼びます。ちなみに「梅雨」の読み方は一般的には「つゆ」ですが、「ばいう」と呼ぶ場合もあります。読み方に違いはありますが、表す意味は同じです。
「梅の雨」と書くのは「梅の実」が熟す頃に降る雨だから
「梅雨」という言葉は「梅の雨」と書きますが、あなたはその由来を知っていますか?この由来は、梅雨時期の雨が日本では「梅の木」が熟す時期だからと言われています。先述した「ばいう」という読み方が「梅」という感じの音読みを採用したものという訳ですね。
日本では「梅」という言葉に取って代わった「ばいう」という言葉ですが、これはもともと中国語で「黴雨(ばいう)」だったという一説もあります。「黴」はカビという意味もり、この時期がカビが増える時期だったことからきているとされています。「つゆ」という読み方は日本では江戸時代以降広まりました。
梅雨は平均で300~500mm程度降る
関東地方や東海地方では、梅雨全体で300mm程度降るとされており、これは年間降雨量の約5分の1です。一方、九州地方では500mm程度でこれは年間降雨量の約4分の1となります。このように、基本的には梅雨期間には西に行くほど降雨量が上がるということが言えます。
また雨の降り方にも梅雨の期間の前半と後半で違いがあり、前半は曇り空で弱々しい雨ですが、後半に近づくにつれて強い雨が降る傾向にあります。また、日照時間も少なくなり、雨は降らなくても雲から太陽がのぞかない日が続くのが特徴的です。湿気が多い時期でもあります。
梅雨入り・明けはいつ?何で判断する?その定義は?
梅雨入りの定義はいつ・何月頃から梅雨が始まるかを気象庁が予想したもの
梅雨入りの定義は、「いつ・何月頃から梅雨が始まるか」を気象庁が予想したものです。具体的には、停滞前線のために日本で雨が降りやすい状態が続くと気象庁が判断した際に「梅雨入り」が発表されます。
先述した通り、住む地域によって梅雨入りの時期は異なっていて、例年沖縄から5月初旬頃に梅雨入り宣言が出されると、少しずつそれが日本の北部に向けて広がっていき、6月中旬ごろまでには北海道を除く各都道府県が梅雨入りするという形になります。
梅雨明けの定義はいつ・何月頃に梅雨が終わるかを気象庁が予想したもの
梅雨入りに対して、梅雨明けの定義は「いつ・何月頃に梅雨が終わるか」を気象庁が予想したものです。具体的には、梅雨明け後、太平洋高気圧の勢力が強くなって気圧配置が梅雨から盛夏の状態に変わった際に気象庁が正式な「梅雨明け」を発表します。
しかし、近年では気象環境の変化によって例年通りに梅雨入り・梅雨明けがいつかを予測するのが困難になってきています。「走り梅雨」や「梅雨の中休み」などが含まれることもあるため、特に梅雨明け時期に関してはそれがいつなのか?を見極めるのは困難だとされています。
気象庁の平年の梅雨入り・梅雨明けの定義に基づく宣言は近年暫定的なものに
上記でも述べた通り、近年では梅雨入り・梅雨明けがいつなのか?を予想するのが困難となってきたため、従来であれば「梅雨入り宣言」や「梅雨明け宣言」とはっきりとした形で宣言されていたものが今では、「梅雨入りしたと見られます」などの暫定的な形に変化してきました。
この理由は、「宣言」の形でいつ梅雨入り・梅雨明けなのかを宣言していたところ、それが外れるとクレームが出たからだと言われています。この理由から今では暫定的な言い方で一度発表され、9月頃になってから5~8月の天候を振り返り確定値として公式な時期が発表されるようになりました。
上記までで梅雨の期間の平均や梅雨とは何なのか?などの基本的な定義などについて詳しくお伝えしてきました。下記関連記事では、梅雨時期に特に気になる家の湿気取り対策についてまとめています。湿度防止策と寝室の除湿グッズも具体的にお伝えしていますよ。ぜひ参考にしてみてください。
梅雨入り時期と入梅の違いは?それぞれの期間はいつ?
梅雨入り時期は気象用語で実際に梅雨に入る時期がいつかを表す
まず、「梅雨入り時期」は気象用語で実際に梅雨に入る時期を表します。文字通り、「梅雨に入る時期、期間」を表す言葉で気象庁からの発表の際やそれを報道するニュース番組内でも頻繁に用いられる言葉です。この言葉と近い意味で用いられるのが「入梅」という言葉です。
入梅は暦上に設けられた梅雨入り時期を把握するための雑節のこと
「梅雨入り時期」という言葉に対して、「入梅」は暦上に設けられた梅雨入り時期を把握するための雑節のことを指します。これは、天気の予測技術がない時代から古代の人たちが田植えの日取りを決めるために設定した暦であると言われています。
具体的には、現在の入梅は「太陽の黄経が80度に達した日」と設定されていますが、以前は立春から数えて135日目に設定されていました。これより更に古い暦の上では、「二十四節気の1つである芒種の後、最初の壬の日」とされていました。このため、基本的には今の梅雨入り時期とはその期間が異なります。
日本をはじめ、古代に生きていた世界中の人々は、現代の人々より自然に繋がった生活をしていたとされています。これらの人たちは、技術の発達がまだない頃から自分の感覚や体感で自然の動きを読み取ってこれらの暦を設定してきたと思うと、古代の人たちの生活への畏敬の念が沸いてきますね。
梅雨入り・梅雨明けについての注意点は?
梅雨入り・梅雨明けについての注意点①気象庁の予報も常に正しくはない
梅雨入り・梅雨明けについての注意点の1つ目は、「気象庁の予報も常に正しくはない」です。近年、気候予測技術も少し前に比べるとはるかに発達してきたとは言え、気候は基本的に自然の営みの一つなので人間の力で完璧に予測するということは不可能です。
この梅雨入り・梅雨明けがいつかについての発表が実際の期間と違ったりしてそれを批判する人がいますが、気候や気象現象が自然の一部なのだ、と理解していればこれがずれた判断だと分かると思います。あくまでも平年の予想は定義に基づいた目安であるということを念頭に置いて神経質になりすぎないように注意しましょう。
梅雨入り・梅雨明けについての注意点②梅雨入り時期の予定立ては早めに
梅雨入り・梅雨明けについての注意点の2つ目は、「梅雨入り時期の予定立ては早めに立てよう」です。気象庁から発表があった際にはそれを目安にしながらも特に平年の旅行や野外でのイベントをいつにするか?の予定は早め早めに立てておくようにしましょう。
予定の立て方も、事前に立てておいたとしても当日になったら例えば雨、または逆に晴れだったという場合もあります。1つ目の注意点と同じで、予定もあくまでも当日までの目安として立てておき、その時の天候や状況に合わせていつ実行するか考え、柔軟に対応できるような形にしておくと、ストレスも少なくて済むでしょう。
梅雨入り・梅雨明けについての注意点③日照時間減少による気分の揺れに注意
梅雨入り・梅雨明けについての注意点の3つ目は、「日照時間減少による気分の揺れに注意する」です。先述しましたが、梅雨時期は曇りの日がいつもより多くなるため、必然的に日照時間が減ります。このため、人間に必要なビタミンDが取り込めずにそれが気分や感情の揺れに繋がることがあります。
特に女性は男性に比べてビタミンを摂取できる量が少ないとされているので、気を付けましょう。必要であればビタミンDなどの栄養素をサプリメントなどで摂取すると良いかもしれません。
梅雨入り・梅雨明けを意識して生活してしっかりその時期に備えよう!
当記事では、主に梅雨の定義やその平年の時期、いつが梅雨入り・梅雨明けの定義なのか?などについて詳しくお伝えしてきました。特にその名前の由来や細かな定義については知らなかった!という人も多かったのではないでしょうか。また、平年の梅雨時期を迎える上での注意点についてもいくつかお伝えしてきました。
下記関連記事では、平年の梅雨の時期である6月生まれの男の子の名前の例を一覧で分かりやすくご紹介しています。もちろん、梅雨や夏の季語にちなんだ素敵な名前が沢山紹介されていますよ。気になる人は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
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