招き猫の由来と意味は?
招き猫の由来①東京の豪徳寺発祥説
招き猫の由来1つ目は、東京の豪徳寺発祥説です。豪徳寺を発祥とする説では、お寺で飼っていた猫が前を通りかかった井伊直孝を手招きし、それに答えた井伊直孝がお寺で休憩したところすぐに天候が悪くなり、雨風や雷に当たらずにすんだと言われています。
またそれに感謝した井伊直孝がお寺に多額の寄付をしたおかげでお寺は盛り返す事ができ、お寺側も全て猫のおかげと感謝しました。それからお寺は猫が亡くなってからも猫い感謝できる招猫堂を建設し、お寺にもその時の猫の手招きの様子を再現した招き猫の置物が数多く置かれています。
豪徳寺は東京都世田谷区にあり、現在でも大小合わせて1000体を超える招き猫が置かれています。また豪徳寺の招き猫は、白猫で模様がない事が特徴ですが、滋賀県のゆるキャラであるひこにゃんも白猫であり、井伊家から伝えられる兜を被っていることからこの豪徳寺の招き猫をモデルとして作られたそうです。
招き猫の由来②東京の自性院発祥説
招き猫の由来2つ目は、東京の自性院発祥説です。自性院発祥説では、文明9年(1477年)に起った太田道灌と豊島泰経の間の合戦である江古田原・沼袋の戦いにおいて戦いに破れて疲れきった太田道灌の前に一匹の黒猫が手招きするように自性院まで案内をしたそうです。
そのおかげで太田道灌はゆっくりと休む事ができ、命をつなぎとめる事ができました。またその後の戦いにも勝利を収めてその感謝から太田道灌は、猫が亡くなったあとで猫の地蔵像を作り、自性院に奉納した事が招き猫の由来とされています。
東京新宿区にある自性院には今でも高さ1m近くある大きな招き猫の石像や猫地蔵尊が置かれています。またこの自性院の猫地蔵尊は、2月3日の節分の日にのみご開帳されるためお近くに住んでいる方や招き猫が好きな方はぜひ見に行ってみてくださいね!
招き猫の由来③東京の西方寺発祥説
招き猫の由来3つ目は、東京の西方寺発祥説です。西方寺発祥説では猫が好きな薄雲太夫という花魁が、猫に着物の裾をつかまれどんなに振り払っても猫が離れなかったそうです。その時猫の形相が大変恐ろしく、助けを呼び楼主が脇差しで猫を殺してしまいました。
楼主が猫の首を切り落としたとき、なんとその猫の首が薄雲太夫に飛びかかろうと狙っていた大蛇の首に飛びつき噛み殺したそうです。猫は大好きな薄雲太夫を蛇から守ろうと着物の裾を引っ張っていたのですね。その猫の真意を知った薄雲太夫はひどく嘆き悲しみ後悔の念に駆られたそうです。
それから猫を想い、西方寺にお墓と像を祀った事が招き猫の由来といわれています。このお話はとても悲しいですね。黒猫の招き猫には邪悪な物を払うといわれているように、猫は自分の子猫だけでなく、大好きな人を守る行動もします。
どの由来でも招き猫は幸運を運ぶ猫を意味する
他にも招き猫の由来はいくつもの説があり、どの由来でも招き猫は幸運を運ぶ猫を意味しています。実際に猫を飼っている人であれば猫が家に来てから幸運が訪れるようになったという経験を持つ方も多いようです。猫は見ているだけで癒されるほど可愛いですし、猫がいるだけで幸せな気持ちになりますよね!
人は幸せな気分でいる時は、ポジティブな方向に目を向けやすくなります。反対に辛い時や苦しい時はネガティブな方向ばかり目について見つけてしまいます。そのため猫がいることによって幸せな気分になれば幸運なチャンスを逃しにくいのかもしれませんね!
招き猫の右手・左手の違いは?
招き猫の右手・左手の違い①右手を上げている招き猫は金運招来を意味する
招き猫の右手・左手の違い1つ目は、招き猫が右手を上げている場合です。招き猫が右手を上げている場合は、金運招来を意味し、お金と幸福を招くといわれています。また招き猫は、お腹に「千両」や「万両」と書かれた小判を抱えている置物が多くどちらの手を上げていても金運に効果があるといえるでしょう。
黄色の招き猫はより金運上昇の効果が高まるため、黄色で右手を上げている招き猫だとさらにご利益が高まります。ただし豪徳寺の招き猫発祥説では、考え方が違い招き猫はチャンスを与えるだけとしており、小判を持っていません。招き猫のみに頼らず自分の力を信じるシンプルなデザインも良いですね!
また招き猫以外にも金運を上げる方法はたくさんあります。次項では金運アップにおすすめのキッチンの色使いについてご紹介しています。観葉植物や食器などを利用することで簡単に金運を上げられるためぜひ右手を上げた招き猫の置物と合わせて活用してみてください!
招き猫の右手・左手の違い②左手を上げている招き猫は千客万来を意味する
招き猫の右手・左手の違い2つ目は、招き猫が左手を上げている場合です。この場合の招き猫は、千客万来を意味し、人を招くといわれています。客商売をしている人は商売繁盛するため、この左手を上げている招き猫を好みます。たくさん人が来ればそれだけ金運も上昇します。よくラーメン屋さんなどでも置かれていますね!
また招き猫は日本だけでなく海外の方からも人気があります。海外では招き猫のことをラッキーキャットと呼び、日本と同じように商売をしている人は、お土産にたくさん買って帰るそうです。中には外国の方向けに小判を持っている種類の招き猫が、ドルマークの小判を持っていることもあり、様々な形で親しまれています。
左手を上げた招き猫は、商売をしている方や外国の方へのプレゼントにもおすすめです。その場合は、右手・左手のどちらか一方の手を上げた伝統的な招き猫も良いですが、招き猫の手がソーラーパネルで動くようになっているもの、招き猫の置物が貯金箱として使えるものなど手軽に楽しめるものも面白くて人気がありますよ。
招き猫の手の位置は高いほど遠くから福を呼び込む
招き猫の手の位置は高いほど遠くから福を呼び込むといわれています。招き猫の手の位置を比較してみるとそれぞれ微妙に手の位置が違い、耳より少し下に手がある猫や耳にまで届かないところに手がある猫、耳を突き出るほど高い位置に手が有る猫など様々です。
客商売をしている人たちであれば、出来るだけ遠くからたくさんのお客さんがくるように手の位置が高い招き猫を選ぶ事が多いようです。招き猫が置いているお食事処に行った際にはぜひ手の位置にも注目してみてください。
反対に手の位置が低い種類の招き猫は、近くの福を招くといわれています。そのため地域に密着した商売をしている方や家族の幸せを考え自宅に飾りたい方などは手の位置が低い招き猫の方が良いかもしれませんね!
両手を上げている招き猫もいる?
両手を上げている招き猫は良い意味と悪い意味がある
招き猫の中には、右手と左手だけでなく両手を上げている招き猫もおり、両手を上げる招き猫には良い意味と悪い意味があります。まず良い意味は、両手をあげる招き猫1匹で先ほどご紹介した金運招来と千客万来の2つの意味があるということです。しかしこれは少し欲張りな気もしますね。
また悪い意味では両手をあげる姿を万歳というため、この両手を上げた招き猫もお手上げ万歳を意味し、何事も叶わないといわれています。しかし見方によっては、万歳は良い事があった時にもするため嬉しい事が舞い込むようにも思えますね!
このように受け取る人の見方によって両手を上げる招き猫の意味は変わるため、両手を上げた招き猫を購入する場合は自分の気持ちを大切にしましょう。少しでもよくないのではないかという気持ちがあれば、右手・左手を上げる招き猫を選んだり、右手を上げる招き猫と左手を上げる招き猫の両方飾ると安心できます。
両手を上げている招き猫は近年登場しその他の招き猫の種類もたくさんある
両手を上げている招き猫は昔から存在していた訳ではなく、近年になり登場しました。昔は模様や色もシンプルなデザインの招き猫でしたが、今では招き猫の人気や観光客の増加から様々な種類の招き猫がいます。
そのため昔ながらの伝統的な招き猫が欲しいという方であれば、白や黒、三毛猫のベーシックな招き猫がどちらか一方の手のみ上げているデザインを選ぶと良いでしょう。少し変わったデザインの招き猫をお探しの方は、九谷焼でできた招き猫やヒョウ柄の招き猫もありこちらもおすすめです!また招き猫は色の種類も様々です。
招き猫の模様や色の種類による違いは、三毛猫であれば幸運、白猫は開運、黒猫は魔除けの意味があるそうです。その他赤猫は無病息災、黄猫は金運上昇、青猫は学業成就、緑猫であれば受験合格、ピンク猫は恋愛成就などです。白猫と黒猫を一緒に置くように、自分の好きな色、模様の招き猫を置くと良いでしょう!
招き猫が右手・左手を上げている意味の違いを知り好きな方を飾ってみよう!
招き猫の上げる手は、右手と左手により意味が違いますが、どちらを選んでも招き猫は幸福を呼ぶといわれているため選ぶ際に深く考える必要はありません。たくさんお客さんが来て欲しい方は左手を上げている招き猫を選んだり、自宅に置く場合は右手を上げた招き猫を選んだりと自分の好きな種類の招き猫を飾ってみましょう。
招き猫は、骨董店・お土産屋さん・和食器店などで販売されています。空港のお土産屋さんなどでも販売されているため旅行の際にはぜひ招き猫の手の上げ方や高さにも注目してみてください。招き猫のサイズは様々ですが、小さいサイズであれば1000円ほどで購入できるためぜひ自分の好きな招き猫を購入してみてくださいね。
また次項では、猫の夢占いについてご紹介しています。猫の夢にはどんな猫が何匹出てきたのか、あるいは夢の猫がどのような行動をしたのか、猫の色や模様などにより違う意味が数多く存在します。普段猫を飼っている方もあまり猫と関わりを持たない方もぜひ参考にご覧ください。
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