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紙垂(しで)とは?

紙垂(しで)とはしめ縄や玉串に付いている白い紙の飾りこと!

紙垂(しで)とは、しめ縄や神棚などに飾りとして付いる稲妻のような形の白い紙の飾りのことです。しかし一般人が、紙垂(しで)と言われてもすぐに思い出すことは難しいです。しかし「正月の鏡餅や、しめ縄」に付いている白い紙などと、身近な物で紙垂のことを説明することですぐに思い出してくれます。

また紙垂(しで)は、日本の国技である相撲の中で、横綱が土俵入りするときの「まわし」にも付いているため、日本人にとっては馴染み深いものになります。そんな紙垂が飾られているのが神社になります。そんな神社は願掛けをしますが、どの様に願掛けをすることで効果的に神様へと伝えることができるのでしょうか。

そんな神社でおこなうと、効果的なお祈り方法などを詳しく紹介している関連記事を下記に付属しておきます。ぜひ神社などの参拝する前に読んで、願掛けを効果的におこなってみてください。

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紙垂(しで)は神社などの神聖な場所との境界線!

紙垂(しで)は、しめ縄や玉串などに付いている白い紙の飾りのことだと紹介しました。そんな紙垂には、飾りだけではなく大切な役割が存在しています。そんな紙垂の役割とは、天界などの神聖な場所と、人が生きている下界の「境界線」になっています。

そんな境界線である紙垂ですが、同じ境界線でも自宅にある神棚に飾りとして付いているものよりも、神社の境内に飾られている「しめ縄」に付いている飾りである紙垂には、天界と下界の境界線として大きな役割をもっています。

紙垂は使い方次第で祓い具やお供え物にも変化できる!


紹介している紙垂(しで)は、飾ることで境界線になると紹介しまたが、玉串になる榊に紙垂を付けることもあります。この玉串に紙垂を付けることで、境界線として使われている紙垂れが、神道の儀式である「修祓」をおこなうときに使用する「祓具(はらいぐ)」へと変化します。

また、この紙垂を付けた玉串(榊)を神前にお供えした場合には、お供え物である「米・酒・水」などと同等の意味をもつことができます。また紙垂(しで)ができた由来には、複数の諸説があります。その紙垂は、もともとは五穀豊穣を祈願するために作られたとも言われています。

そんな紙垂が、五穀豊穣祈願を願うものだと分かる理由は紙垂の「形」にあります。そんな紙垂の形は、雷の形によく似ています。紙垂がこの形になった理由は、「落雷があると稲が良く育つ」と言われていることから、稲がよく成長してくれるようにと雷の形に似せています。

紙垂(しで)の作り方は?

紙垂には3つの流派がある!

紹介している紙垂には、「吉田流」、「白川流」、「伊勢流」の3つの流派が存在しています。この3つの流派は、紙垂の裁ち方や折り方などの作り方が違うため、紙垂の形にもそれぞれの特徴があります。また流派の使い分けは、地域などでの決まりもありますが、神社によっては境内の手前と奥で流派が違うこともあります。

そんな紙垂の材料は、昔は木綿(ゆう)と呼ばれる楮(こうぞ)の皮で作られた白い紙を使っていました。しかし現代では、習字紙の半紙や身近なコピー用紙などの白い紙で作ることができます。また神社によっては、屋外に置くときに湿気などで紙垂がダメにならないように、防水加工の紙を使っている場合もあります。

そんな紙垂を自宅で作る場合には、コピー用紙を利用できます。またこのコピー用紙は、100均なでも購入することができます。そんな100均で購入できるコピー用紙関連の記事を下記に付属しておくので、ぜひコピー用紙を購入するときの参考にしてください。

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紙垂の作り方①吉田流


紙垂の作り方1つめは、「吉田流」です。この吉田流は、紙垂の流派の中で1番有名な形の紙垂になります。また紙垂と言われたら、この吉田流の紙垂を思い出す人が1番多いです。そんな吉田流の紙垂作りの作り方を下記で紹介します。また作っている動画も付属するので、ぜひ参考にしながら作ってみてください。

    吉田流「紙垂」の作り方

  1. 1半紙を縦に3等分し、3つの長方形を作る。
  2. 2長方形を二つに折る。このときに、山が左側になるように置く。
  3. 3縦に4等分、横に3等分にして折り目をつける。
  4. 4折り目が付いたら、縦に2/3の長さの切込みを3本入れる。
  5. 5その後に全てを下に向けて折ったら完成。

紙垂の作り方②白川流

紙垂の作り方2つめが「白川流」になります。この2つの流派の違いと、紙垂の白い紙に切り込みを入れた後に、どの方向に白い紙を折っていくかの違いになります。吉田流は場合には、2/3の長さの切れ目を入れたら全てを手前側に向かって折り倒していきます。

しかし白川流の場合には、初めは白い紙を手前に折ったら、次は奥側に向かって折っていきます。この「前後交互に折る」折り方を繰り返すのが白川流の紙垂の特徴になります。

紙垂の作り方③伊勢流

紙垂の作り方3つめは「伊勢流」です。この伊勢流の紙垂は、先に紹介した2種類の流派の紙垂とは、全く異なる形をしている紙垂になります。しかしこの伊勢流の紙垂の作り方は、他の2つの流派よりも簡単に作ることができます。そんな伊勢流の紙垂の作り方を、下記でリストにして紹介するので、ぜひ参考にしてください。

    伊勢流の紙垂の作り方

  1. 1半紙を半分に折る
  2. 2半分に折った半紙を3等分にする
  3. 3左右2カ所に切れ込みを入れる
  4. 4切れ込みが入ったら、手前に倒して完成。

紙垂(しで)の付け方は?


紙垂の付け方の基本枚数は「4」が一般的!

一般の人が、紙垂をつける機会は神棚を飾るときになります。そんな紙垂を飾る時に重要なのは、付ける紙垂の枚数になります。紙垂の一般的な飾り方は、紙垂を4枚飾る「四垂」です。しかし、一般的な飾り方である四垂以外にも、「二垂・八垂」などの飾り方もあります。

またこの紙垂のつけ方は、地域性や神社などの習慣によって全く異なります。そのため、絶対なルールはなくご自身の周囲の風習に合わせて紙垂をつけましょう。また引っ越してきたばかりで、周囲の風習が分からない場合や、周囲の習慣を知りたい場合には地域の神社へ確認してみることをおすすめします。

紙垂は「表裏」の方向を間違えずに付けよう

紙垂れを、神棚に付けるときに気をつけないといけないことは、紙垂の「表裏の方向」になります。先ほども紹介しましたが、一般人が紙垂を触るのは神棚に付けるときになります。そんな紙垂を神棚に付ける理由は、神々がいる神聖な天界と、人間が生活して生きている下界とを分ける大事な「境界線」になってくれるからです。

また境界線である紙垂を付けることで、神々がいる神聖な天界に「魔物」が入りこむことを防いでもくれます。そのため紙垂を付けるときには、下界側に紙垂の「表側」がくるように付けるのが正しい付け方になるので、付ける方向が間違っていないかを確認しながら付けましょう。

【番外編】神棚の参拝方法は?

神棚を参拝する基本回数は1日2回!

神棚の参拝は、1日2回が基本のスタイルです。この2回とは、基本的には朝・夜になりますが、現代では人々の生活スタイルはさまざまです。また無理して、基本のスタイルに合わせても無理している場合には長続きしません。そのため、自身の生活スタイルに合わせて、参拝方法を選ぶことが参拝を長く続けるコツになります。

そんな神棚の参拝方法は、「二拝二拍手一拝」になりますが、地域では「二礼四拍手一礼」などのこともあるため、住む地域の風習に合わせましょう。一般的な神棚の参拝方法を、下記で紹介するので確認してみてください。また丁寧に参拝したいときは、一般的な二拝二拍手一拝の前に神棚に拝詞を奏上することをおすすめします。

今回は、神棚の参拝方法を紹介しましたが、参拝する場所の中に神社があります。そんな神社を参拝する夢を見た場合には、どんな意味をもつのでしょうか。「神社参拝」の夢占いの結果などのことを詳しく紹介している関連記事を、下記に付属しておくのでぜひ読んでみてください。

    一般的な神棚の参拝方法

  1. 1水で口と手をすすいで清める
  2. 2清めたら、二回お辞儀をする
  3. 3次に二回拍手(かしわ手)をする
  4. 4最後に、一度お辞儀をしたら参拝は終了

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神棚の参拝方法にはお供え物が大切

神棚にお供えてある供物のことを「神饌(しんせん)」と呼びます。この神饌とは、「お米・お塩・お水」の3種類のことになります。またこの神饌は、常に新しい方が良いとされています。そのため毎朝、参拝をする前に取り替えておき、夕方の参拝後に「お下がり」として夕飯などに使って食すことをおすすめします。

またこの神饌には、毎月の1・15日の2日はお酒・榊と一緒に季節の食べ物をお供えすることが一般的だと言われていますが、地域にもよるため周囲の風習に従いましょう。またお供え物が、傷みやすい物ならば、参拝した後にお下げしますがお酒や榊は日持ちします。そのため月2回程傷んでないかの確認をしましょう。

また「お米・お塩・お水」を神棚に飾るときには、中央にお米、向かって右側がお塩、逆の左側がお水になるなどの基本的な配置場所があります。お供え物になるお米は、どのように保存しておくことで長期的に保存できるのでしょうか。そんな、お米の保存などに関連している関連記事を、下記に付属するので参考にしてください。

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紙垂は色々な意味を持つ日本人にとって大切な白い紙!

今回紹介している紙垂(しで)は、名前だけ聞くと分かる方は少ないです。しかし、鏡餅や、神棚や神社のしめ縄などに付いていることを説明すると、多くの日本人はすぐに思い出してくれる物になります。そんな紙垂は、横綱の土俵入りではまわしに付いているなど、日本人にとってはとても大切なものになります。

またこの紙垂を付けることで、神聖な天界と人間が住んでいる下界との境界線にもなります。そんな紙垂は、半紙やコピー用紙などを使って簡単に作ることができます。そんな紙垂を飾るのは、神棚など最近では廃れてきている風習になりますが、ぜひ今回紙垂のことを学んだ機会に神棚などのことも学んでみてはいかがでしょうか。


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