早生まれ・遅生まれの意味や違いとは?
意味や違い①早生まれとは1月1日~4月1日生まれの人こと
意味や違いの1つ目は、早生まれとは1月1日~4月1日生まれの人ことを指すことです。例えば、同じ2019年の生まれでも、年が明けてから4月1日までという、早めの月に生まれた場合に早生まれとなります。早生まれとなることで、いろいろな行事や制度のタイミングが異なってきます。
意味や違い②遅生まれとは4月2日~12月31日生まれの人のこと
意味や違いの2つ目は、遅生まれとは4月2日~12月31日生まれの人のことを指すことです。同じ年の生まれでも、遅めの月に生まれた場合に、遅生まれと呼ばれるんですね。遅生まれの場合は、行事や制度のタイミングで悩むことは、それほど多くないとされています。
意味や違い③小学生になるタイミングが異なる
意味や違いの3つ目は、早生まれと遅生まれでは、小学生になるタイミングが異なるということです。日本の学校制度は年度で区切っているため、4月1日の時点で、満6歳になっていれば入学できるからです。
例えば、早生まれの場合は、2019年のうちに小学生として入学することができます。対して、4月2日以降が誕生日の遅生まれの場合は、同じ年の生まれでも小学生として入学できるのは2020年になってからとなります。
意味や違い④小学生の同学年でも能力の発達が異なる
意味や違いの4つ目は、同じ学年でも能力の発達が異なるということです。入学したばかりの小学生は、6歳になったばかりの早生まれの子どもと、すでに前の年に6歳になっていた遅生まれの子どもとに分かれます。前年の4月2日以降の遅生まれと、次年の4月1日までの早生まれが同じ学年になるんですね。
つまり、子どもの体の成長に、最大で1年違い差があるということになります。子ども時代の1年差は、とても大きなものです。ほんの数ヶ月の違いでさえ、体の大きさだけでなく、あらゆる能力の発達に差が表れてきます。
意味や違い⑤七五三や厄年などのタイミングも異なる
意味や違いの5つ目は、七五三や厄年などのタイミングも異なるということです。七五三や厄年は、「数え年」を基準に行うのが正式な形です。「数え年」とは、生まれた年を1歳として捉え、毎年元旦に年をとるという、年齢の数え方のことです。
日本では、古くから数え年による年齢の数え方が主流でした。明治6年から満年齢が採用されるようになりましたが、現在でも七五三や厄年を行うにあたって、数え年の風習は残っています。
極端な例を挙げてみれば、12月31日の遅生まれの子どもは、生まれた時点で1歳ですが、年が明けると2歳と数えられます。そのため、数え年3歳で行われる、七五三の最初のお祝いを、満2歳の年齢で行うこともあります。七五三や厄年などは、気にする人も多いので、タイミングが異なる点については注意したいですね。
早生まれのメリットは?
早生まれのメリット①早期教育が可能になる
早生まれのメリットの1つ目は、早期教育が可能になることです。早い段階から学びに触れた方が、より高い能力を発揮できるという説があることから、保護者によっては早期教育を希望することがあります。国によっては、あえて年齢を繰り上げて、学校に入学させるケースも増えているほどです。
遅生まれの人と比べると、最大で1年も早く学校に入ることが可能なので、意図せずとも早期教育になるんですね。自動的に早い段階の学びが可能になるという点が、メリットとなっています。
早生まれのメリット②刺激を受ける時期が早い
早生まれのメリットの2つ目は、刺激を受け始める時期が早いことです。遅生まれ子どもと比べて、1年早く学校生活などを体験することから、さまざまな体験を通しての刺激が早い段階から蓄積していきます。
また、自分よりも発育のよい、遅生まれの子どもと接する機会を持つことで、同じようになりたいという向上心が備わるとされています。
教育に携わる人によっては、早期教育よりも、むしろ体験を通して得る刺激の方が、子どもの成長には重要だと解く人もいます。何事も、早めに体験することが多い早生まれは、より多くの刺激を受けて成長するチャンスがあります。
早生まれのメリット③幼稚園への入園が早い
早生まれのメリットの3つ目は、幼稚園への入園も早くなることです。プレ幼稚園などを利用すると、さらに早い段階からの入園が可能ですね。とくに、働くお母さんにとっては、大きなメリットとなるのではないでしょうか。
子どもにとっても、早い段階から体験しておくことで、遅生まれとの間に生じる、発達の差を埋められる可能性もあります。ただし、入園にはおむつが外れている必要があることもあります。子どもの様子を見ながら、オプションの一つとして考えてみると良いですね。
幼稚園の入園に関する情報をチェックしたい方は、こちらの記事を参考にしてみましょう。願書時期から記入例、入園の流れまでを詳しくまとめてるので、これから入園を考えている人におすすめです。
早生まれのメリット④同学年の人と比べて若い
早生まれのメリットの4つ目は、同学年の人と比べて、1歳は若いことです。小学生のうちはメリットでもなんでもないかもしれませんが、大人になると、1歳の違いは大きいですよね。20代と30代、30代と40代の壁は、たった1歳で決まっていきます。
とくに女性は、同学年の人よりも年齢が若いことに、ちょっとした喜びを感じることが多いですね。気分的に嬉しいだけですが、人によっては何事にも変えられないメリットかもしれません。
早生まれのメリット⑤賃金をもらえる期間が長い
早生まれのメリットの5つ目は、賃金をもらえる期間が長いことです。日本の定年は、誕生日で区切ることも多いので、遅生まれの人に比べると、早生まれの人は長く雇用されることになります。誕生日によっては、10ヶ月以上も長くなるので、その期間にもらえる賃金の額は馬鹿にできません。
また、退職金の額も、定年までに支給された賃金の額が影響することがあります。会社によっては、早生まれの人の退職金が増える可能性があります。就職してから定年を迎えるまでに、もらえるお金の総額が増えるのは嬉しいことですね。
では、定年近くの男女の平均収入は、いくらぐらいになるのでしょうか。増えそうなお金の総額を計算するのに、知っておきたいですね。こちらの記事では、60歳男女の貯金額だけでなく、平均年収なども紹介しています。誕生日が早いことで、どれだけお得になるのかチェックしてみましょう。
「早生まれ」が「遅生まれ」より損なところは?
「遅生まれ」より損なところ①同学年でも体力面で不利
「遅生まれ」より損なところの1つ目は、同学年でも体力面で不利になることです。遅生まれと比べると、最大でほぼ1年の年齢差があるため、体の成長や発達が違うのは当然のことですね。同じスポーツをしていても、遅生まれの子どもよりも上手にできないこともあるため、苦手意識が備わってしまうこともあります。
子どものうちは、とくに違いが目立ってしまうので、体力測定で負けることが多くて、悔しい思いをした早生まれの人も多いのではないでしょうか。しかし、子どものうちは体力面で不利でも、大人になってスポーツ選手として大成した人も多いので、諦めないようにフォローしたいですね。
「遅生まれ」より損なところ②同学年でも学力面で不利
「遅生まれ」より損なところの2つ目は、学力の面においても、遅生まれの同学年の子どもたちと比べて不利になることです。小学生の学力の統計結果からも、早生まれの方が、数字が低いことが分かっています。
こちらも、最大でほぼ1年という成長の壁が影響していますね。テストの点を比べて落ち込んでしまう子どもも、少なくありません。偏差値も、学年というくくりで評価されるため、受験なども不利になる可能性がありますね。早生まれの場合、2~3ていど低いという、差が生じるとされています。
「遅生まれ」より損なところ③保育園の入園で不利
「遅生まれ」より損なところの3つ目は、保育園の入園でも不利になることです。保育園に入るためには、生後57日以上であることを条件としていることがあります。そのため、4月から入園させたいと考えても、0歳児クラスへの申込みができない子どももいます。
また、57日以上という条件を満たしていても、入園の募集は前年度の秋から開始されることが多いため、遅生まれの子どもで枠が埋まってしまっている可能性も高いのです。認可外保育園でも、同じような問題で、不利になってしまいます。働くお母さんにとっては、なかなか大きな問題となりそうです。
「遅生まれ」より損なところ④児童手当で損
「遅生まれ」より損なところの4つ目は、児童手当で損をしてしまうことです。児童手当は、0歳から15歳の年度末までに支給される手当です。つまり、3月が誕生日の早生まれだった場合、15歳になった直後に終了してしまうのです。
しかし、4月が誕生日の遅生まれであれば、15歳プラス11ヶ月分の手当が支給されます。11ヶ月分の総額を考えると、かなりの差が生じるので、ちょっと損した気分になってしまいますね。不利な点は、あまり気にしないようにして、乗り越えるしかないかもしれません。
「遅生まれ」より損なところ⑤扶養控除で損
「遅生まれ」より損なところの5つ目は、扶養控除でも損をしてしまうことです。子どもが15歳になり、児童手当の支給が終了する代わりに、16歳からは扶養控除が受けられるようになりますね。ただし、扶養控除を受ける対象は、12月31日までに満16歳となっていなければいけません。
つまり、児童手当の支給が終わったからといって、すぐに扶養控除の対象になるとは限らないのです。とくに、3月が誕生日の早生まれの場合は、15歳に児童手当が終了したあとに、1年もの空白の期間が生じることになります。1年分の扶養控除の総額を考えると、ちょっと悩ましいですね。
POINT
メリットか不利か曖昧な成人式
成人式のお祝いは1月ですが、早生まれの場合、成人式を迎えても満20歳となっていないためお酒が飲めない人がいます。せっかくの記念日に、友人や家族と初めてのお酒を楽しむ人も多いかもしれませんが、早生まれの人は難しいですね。ただし、飲酒が必ずしも良いことではないのでメリットか不利な点かは、人によります。
「早生まれ」で気をつけたいことは?
気をつけたいこと①発達に違いがあることを周囲が理解する必要がある
気をつけたいことの1つ目は、発達に違いがあることを、周囲が理解する必要があることです。早生まれの子は、発達の関係で、体力面と学力面で不利なことが多いですね。周囲が、子どものうちの数ヶ月の成長の違いを理解していなければ、余計な誤解やプレッシャーの原因となりかねません。
周囲から「できない子」というレッテルを貼られてしまうと、成長しても苦手意識を持ったままとなってしまいます。周囲の理解を得ることによって、気兼ねなく年齢に合わせた成長ができるようになっていってほしいものです。
子どもの成長に関しては、こちらの記事のようなものをチェックしてみましょう。それぞれの年齢に合わせた対応など、いろいろな情報を知っておくことで、体力や学力面でのサポートもしやすくなるのではないでしょうか。
気をつけたいこと②早生まれであることをポジティブに捉える
気をつけたいことの2つ目は、早生まれであることをポジティブに捉えることです。誕生日が早い人は「かわいそう」「デメリットが多い」「入学してからが大変」のように、ネガティブに捉えられ、同情されがちです。しかし、ご紹介したように、必ずしも悪いことばかりではないのです。
誕生日が早いのであれば、早いなりに、プラスに働くことはたくさんあります。マイナス面ばかりを見ていても、前に進むことはできませんね。悪いことを数えるよりも、良いことを数えていって、楽しく過ごしていくことが大切です。
早生まれであることを大いに活用しよう
早生まれは、制度を利用する面では、不利なことが目立ちます。しかし、同じようにメリットだって存在します。物事は、悪いことの方にフォーカスが当てられやすいので、ついつい残念に感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、児童手当などの損も、賃金をもらえる期間が長いことを考えると十分に補填できますね。学生のうちの体力や学力の不利も、周囲の理解を得て、フォローすることも可能です。早生まれだけのメリットを活用して、明るい毎日を過ごしていきましょう。
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