中央値・平均値・偏差値の違いは?
中央値はデータを並べた時の真ん中の値
中央値とは「データを並べた時に真ん中にくる値」のことを言います。つまり、背の順に並んだ時、一番真ん中にいる人の身長がその集団の身長の中央値ということになるのです。計算をする必要はなく、ただデータを大きい順に並べれば中央値はわかります。中央値の前後はどちらも同じ人数が存在することになります。
中央値と平均値は似て非なるものです。平均値については次に説明をしますが、中央値はすべてのデータを並べた時の真ん中に来る値ですので、中央値と平均値は一致しないことも多くあります。平均値との大きな違いは、中央値は実際に存在する値だということです。
平均値はデータの総和を個数で割った値
平均値とは「データの総和を個数で割った値」のことを言います。つまり、ひとりひとりの身長をすべて足し算し、それを人数で割った時に出た答えが平均値ということになります。身長平均値は身長が低い人が多ければ低めになり、高い人が多ければ高めになるので、身長平均値がすべての真ん中にあるとは限りません。
さらに、先ほど説明した中央値と平均値はどちらもデータのほぼ真ん中を表しているという意味では共通していますが、平均値はすべてのデータを足し算してデータの数で割った数値なので実在しない新しい数値なのです。そこが中央値とは大きく違う点です。
偏差値は平均値からのへだたりを表した数値
偏差値とは「平均値からのへだたりを表した割合の数値」のことを言います。偏差値の平均値は「50」で、平均値を超えていれば50よりも大きな数に、逆に平均値を超えていなければ50よりも少ない数になります。身長偏差値は「50+(自分の身長-平均身長)×10」で求められます。
偏差値は自分が集団の中でどの位置にいるのかを知るための数値です。身長偏差値であれば、身長が〇cmとわかれば日本人の身長平均値、世界の身長平均値などから果たしてどの割合にいるのかということを割り出すことができます。同じ条件で出された数値の比較が偏差値の特徴なので身長偏差値は世界レベルで比較できます。
中央値も分かる?身長の正規分布と見方は?
身長の正規分布は山のようなグラフで表すことができる!
身長の正規分布は山のようなグラフで表すことができます。そもそも、正規分布とはなにかということですが、正規分布とは統計学で使われるグラフのことで山のような形になるのが特徴です。身長の正規分布の場合は、何㎝に何人いるかということを調べてグラフにしていきます。
正規分布のグラフは、身長のほかにも様々な場面で利用されています。なじみ深い例を挙げるならテストの点数を正規分布で表したものがわかりやすいですね。点数の高い順にデータをグラフ化していくと、一番多い点数が一番グラフとしては高い位置にきます。逆に特に高い点数と特に低い点数が低い位置になります。
身長の正規分布をみればそれぞれの割合がわかる!
身長の正規分布を見ればそれぞれの割合がわかります。それぞれというのは平均値や偏差値、そして中央値のことです。その集団の身長のデータが正規分布にはすべて書き込まれていますから、平均値と偏差値はそれをもとに計算をすればいいのです。
身長の正規分布のグラフは〇cmに何人存在するかということがグラフ化されています。横軸が〇cm、縦軸が人数といった具合です。つまり正規分布のグラフの一番頂点に来る部分が一番人数の多い背の高さということになるのです。そして頂点を中心にして身長における人数の割合は少なくなっていきます。
身長の正規分布の平均値・中央値は山のてっぺん!
身長の正規分布の平均値・中央値は計算する必要はありません。正規分布の頂点にあたる部分、つまりグラフの山のてっぺんが平均値ということになります。平均値はデータを順番に並べた時の一番真ん中、つまり一番大きい部分になります。身長の平均値となると存在する割合が一番多い身長の値が平均値ということになります。
身長の正規分布のグラフを見ると、身長平均値の近くに存在するデータの割合が身長平均値から離れれば離れるほど数が少なくなります。正規分布のグラフで表すことのできるデータの場合、中央値と平均値はほぼ一致しますので、身長においては身長中央値と身長平均値はほぼ同じと考えます。
日本人男性・女性の身長中央値は?
日本人男性身長中央値は172cm
日本人男性身長中央値は172cmです。一昔前と比べると日本人男性の身長はずいぶん高くなり、身長中央値も170cm台になりました。ちなみに50年ほど前と比べると10㎝ほど身長が高くなったといわれています。世界の男性と比べても見劣りしない高身長ですね。
日本人男性と同じくらいの身長中央値を持つ国はジャマイカ、ルーマニア、アゼルバイジャンと言われています。これらの国々と日本が同じ身長中央値というのは意外なところもありますが、その分日本人男性が世界の男性と比べて見劣りしないくらい高身長になったといえるでしょう。
世界の男性身長中央値は173cm
世界の男性身長中央値は173cmです。日本人男性の身長中央値と比べると1cmほど高くなっていますが、ほぼ世界の中心に日本人男性の身長中央値があるということがわかります。世界の中央値と一致している身長中央値の国はアラブ首長国連邦等があります。
ちなみに男性の身長中央値が一番高い国はボスニア・ヘルツェゴビナの183.9cm、2番目に高いのがモンテネグロやオランダの183.2cmです。逆に男性の身長中央値が一番低い国はインドネシアの158cm、2番目に低い国はボリビアの160cmと言われています。1番高い国と低い国の差は25.9cmです。
日本人女性身長中央値は158cm
日本人女性身長中央値は158cmです。日本人男性ほどではありませんがやはり日本人女性の身長もずいぶん高くなり、身長中央値も160cm台まであと少しというところになりました。50年ほど前と比べると5㎝ほど身長が高くなったといわれています。世界と比べるとまだ少し低い位置にいるというのが特徴です。
日本人女性と同じくらいの身長中央値を持つ国はモンゴル、ウルグアイ、ガンビアと言われています。身長中央値が1cm高い159cmにはブラジル、ガーナ、香港等が、逆に身長中央値が1cm低い158cmには韓国、イラン、ルーマニア等があります。
日本の女性身長中央値である158cmの平均体重や理想体重などバランスの良い体形を知りたいという人はこちらの記事も参考にしてみてください。標準体重からモデル体重まで幅広くご紹介していますよ。
世界の女性身長中央値は161cm
世界の女性身長中央値は161cmです。日本人女性の身長中央値と比べると3cmほど高くなっています。日本人女性の身長中央値は世界の身長中央値と比べるとやや低い位置にあるということがわかります。世界の中央値と一致している身長中央値の国はポルトガル、ジャマイカ、カメルーン、カタール等があります。
ちなみに女性の身長中央値が一番高い国はボスニア・ヘルツェゴビナの171.1cm、2番目に高いのがデンマークの169.9cmと言われています。身長中央値が一番低い国はインドネシアの147cm、2番目に低い国はペルーやスリランカの151cmと言われています。1番高い国と低い国の差は24.1cmです。
世界の女性身長中央値である161cmの平均体重や理想体重などバランスの良い体形を知りたいという人はこちらの記事も参考にしてみてください。標準体重からモデル体重まで幅広くご紹介していますよ。
日本人男性・女性の身長偏差値は?
日本人男性の身長偏差値は50.2
日本人男性の身長偏差値は50.2です。この数字からも日本人男性の身長が世界の中心的な位置にいるということがわかります。世界の中で見てみると、イランやエジプト、タイの男性の身長平均値である170cmが一番多く、その偏差値は偏差値48.2です。
身長偏差値が一番高い国はボスニア・ヘルツェゴビナで身長平均値は184cm、偏差値は71です。逆に一番低い国はインドネシアで身長平均値は158cm、偏差値は30未満です。身長偏差値から世界の男性の身長平均値にはなんと26cmも差があることがわかります。
日本人女性の身長偏差値は49.4
日本人女性の身長偏差値は49.4です。この数字からも日本人女性の身長が世界の中心的な位置と比べると少し低いということがわかります。世界の中で見てみると、韓国やイランの女性の身長平均値である157cmが一番多く、その偏差値は偏差値47.7です。
身長偏差値が一番高い国はボスニア・ヘルツェゴビナで身長平均値は171cm、偏差値は73です。逆に一番低い国はインドネシアで身長平均値は147cm未満、偏差値は30未満です。身長偏差値から、世界の女性の身長平均値には24cmも差があることがわかります。
世界の女性の身長平均値である157cmの平均体重や理想体重などバランスの良い体形を知りたいという人はこちらの記事も参考にしてみてください。標準体重からモデル体重まで幅広くご紹介していますよ。
日本人の身長中央値は世界のほぼ中心
いかがでしたか。日本人の身長は世界のほぼ中心に位置しているということがわかりました。特に日本人男性の身長は世界の男性の中央値にかなり近づいています。日本人は世界と比べると小さい体形という印象が近年は少しずつ変わりつつあることがデータからも実証されますね。
日本の女性身長中央値は158cmですが、実はモテる身長ランキングでは1位ではないという驚きの結果が出ています。下の記事では日本人女性のモテる身長をランキング形式でご紹介していますので参考にしてみてはいかがでしょうか。
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