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水耕栽培とは?メリットとデメリットは?

水耕栽培とは土を使わず水だけで行う植物の栽培方法

水耕栽培

水耕栽培とは、土を使わず水だけで行う植物の栽培方法です。水耕法、水栽培とも呼ばれます。現在では、多くの野菜が水耕栽培で栽培されています。かつては水耕栽培はできないと言われていた根菜類も、水耕栽培が行われています。家庭菜園や園芸では、ほとんどどの種類の植物でも水耕栽培は可能と言われています。

水耕栽培は、昔から、ヒヤシンスやクロッカスなどの球根から育てるタイプの植物の栽培方法に使われており、また、料理の際に切ったにんじんや大根の葉の部分、ネギの根などを、水に浸けておくことで葉を育てる方法は、家庭でもおなじみの方法です。

水耕栽培のメリット①さっと始められる

野菜

水耕栽培のメリット1つ目は、さっと始められることです。最も簡単な水耕栽培は、料理の時に出た野菜のヘタの部分を、お皿に溜めた水につけておくだけです。そのまま水を変えながら数日待つと、葉っぱが伸びていきますので、伸びた葉っぱはそのまま食べることができますし、そのまま育てて行くこともできます。

家庭で水耕栽培を行う場合は、余っているグラスやペットボトルなど、身近にあるアイテムで自作することもできます。最初に必要なものは、植物、水、器だけですので、植物の種や苗を手に入れたら、準備なしでさっと始めることができます。ちょっとやろうと思ってさっと始められるのは、嬉しいポイントです。

ちゃんとした野菜を育てようと思うと、容器を自作したり、置き場所を考えたり、栄養剤やエアーポンプなどを準備したりしておいたほうがよいですが、すべて始めてから用意しても大丈夫なので、まずは始めてみてもよいでしょう。

水耕栽培のメリット②虫の発生を抑えることができる

水耕栽培

水耕栽培のメリット2つ目は、虫の発生を抑えることができることです。室内の観葉植物や、ベランダなどでの家庭菜園や植物の栽培では、虫の大量発生が悩みの種です。しかし、土を使わない水耕栽培では、虫の発生を気にする必要がほとんどありません。ほとんど虫が発生しないので、病気などにもかかりにくくなります。


もちろん、水耕栽培でも、直射日光の当たる場所に置いておいたり、水を変えずに放置したりすることで、水が悪くなってしまったり、虫が発生したりすることもありますので注意や手入れは必要ですが、土を使った栽培に比べて、虫の発生は非常に少なく抑えることができます。

水耕栽培のデメリット①水の管理が必要

野菜

水耕栽培のデメリット1つ目は、水の管理が必要なことです。水を容器に溜めておくことで、ぬめりが発生する場合はありますが、これは水の中にバクテリアや細菌が発生している証拠です。この状態の水は、植物にとって良い状態ではありません。水耕栽培をする場合は、水の状態を管理し、容器を清潔にする必要があります。

定期的に水を変え、容器を洗う必要がありますので、土を使った栽培より手間がかかる部分があります。ただし、水に細菌の発生を抑える溶剤を入れたりすることで、手入れの頻度を抑えることができます。また、ペットボトルを使う場合は、定期的に容器を変えるなどしても良いでしょう。

水耕栽培のデメリット②収穫量は少ない場合がある

野菜

水耕栽培のデメリット2つ目は、収穫量は少ない場合があることです。これは育てる植物や野菜、水耕栽培のやり方や環境にも関わるので一概には言えませんが、土で作る場合に比べて、省スペースで行うことの多い水耕栽培では、その分収穫量が少なくなってしまうことがあります。

ただし、植物を水の中で育てることから、土の中よりもしっかりと育てることも可能なので、水の状態の管理をしっかりしつつ、植物用の活力剤や栄養剤などを上手に使うことで、土壌で栽培するよりも多く収穫することも可能です。

水耕栽培で育てられる野菜やハーブは?

水耕栽培の家庭菜園で育てられる野菜やハーブ①トマト


水耕栽培の家庭菜園で育てられる野菜やハーブ1つ目は、トマトです。トマトの中でもプチトマトは、水耕栽培初心者にもおすすめの野菜です。水耕栽培で野菜を育てたい場合は、トマトから始めると良いでしょう。ミニトマトは、成長が早くうまく育てれば、3ヶ月ほどで実を付けてくれるでしょう。

トマトを水耕栽培する場合は、種を買ってきてスポンジなどの上で発芽させ、発芽したら水耕栽培に移行します。トマトは寒さに弱いので、暖かくなってきたらすぐに栽培を始めると、気温が高い時期に育てることができます。水耕栽培では虫をきにする必要がないので、不要な農薬などを使わなくてよく、安心して食べられます。

トマトは、生で食べるのは当然のこと、煮たり焼いたり、すき焼きや味噌汁など、様々な料理に入れたりと、大活躍してくれる野菜です。水耕栽培で無農薬のトマトが採れたら、ぜひどんどん料理に使っていきましょう。トマトやプチトマトを使ったレシピについては、こちらの記事もチェックしてみてください。

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水耕栽培の家庭菜園で育てられる野菜やハーブ②ルッコラ

水耕栽培の家庭菜園で育てられる野菜やハーブ2つ目は、ルッコラです。水耕栽培は葉物野菜と相性が良いので、ハーブのルッコラも非常におすすめです。ルッコラなどのハーブは、キッチンのそばで水耕栽培し、育ってきたら、料理にさっと添えるなどの使い方をしても良いでしょう。

ルッコラを水耕栽培する場合は、ルッコラの種を購入し、スポンジの上などで発芽させて水耕栽培に移行し、そのまま育てます。1ヶ月ほど育てると、15cmほどに成長し、食べることができるようになります。葉を収穫しても、そのまま育てて行くことで、次々に育っていきます。

ルッコラ以外にも、ミントやローズマリー、バジルなどのハーブは、生命力が強く、成長が早いので、水耕栽培にぴったりです。料理に使いやすいお気に入りのハーブを育て、さっと使えるようにしておくと、料理の幅もぐっと広がるでしょう。

ペットボトルで作る水耕栽培キットの作り方は?

ペットボトルで作る自作の水耕栽培キットの作り方①ペットボトルを用意する

ボトル

ペットボトルで作る自作の水耕栽培キットの作り方1つ目は、ペットボトルを用意することです。自作の水耕栽培キットの容器には、手軽に手に入れられるペットボトルを用意します。ペットボトルのサイズ、形は、お好きなもので大丈夫です。お好きなペットボトルを半分に切ります。

ペットボトルを半分に切ったら、口の部分を下に向けて、ペットボトルの上の部分と下の部分を重ねます。ペットボトルの切り口は、軽くライターで炙って丸くしたり、マスキングテープなどで巻いておくと、安全です。上のペットボトルには、排水溝用のネットなどを入れ、水でよく洗ったハイドロボールを入れておきます。

下のペットボトルには、重ねた時に、上のペットボトルの口の部分が浸るくらいまで水を入れておきます。水には、植物用の活力剤なども入れておくと良いでしょう。植物が育って行くと、上のペットボトルの口の部分から根が伸びていきます。

ペットボトルで作る自作の水耕栽培キットの作り方②種を発芽させる

水耕栽培

ペットボトルで作る自作の水耕栽培キットの作り方2つ目は、種を発芽させることです。野菜やハーブの種を買ってきたら、水を含ませたロックウールやスポンジ、キッチンペーパーなどの上に蒔いておきます。乾かないように水を与えながら数日待つと、発芽します。数cmくらいになるまでそのまま育てます。

ロックウールの場合はそのまま、用意したペットボトルの中のハイドロボールの中に入れます。スポンジやキッチンペーパーなどで発芽させた場合は、苗が沈んでしまわないように注意しながら、ペットボトルの中のハイドロボールに乗せます。ハイドロボールが乾きすぎないように注意しながら、そのまま育てます。

ペットボトルは直射日光の当たらない明るい場所に置き、水を定期的に変えながら育てます。水の中に空気を送り込む装置があれば、使っておくと良いでしょう。日が当たることで水に藻や苔が生えるのを防止するために、ペットボトルの下の部分はアルミホイルなどで覆っておいても良いでしょう。

水耕栽培キットを使った種からの育て方や注意点は?

水耕栽培キットを使った種からの育て方や注意点①水はしっかりと管理する

芽

自作の水耕栽培キットを使った種からの育て方や注意点1つ目は、水はしっかりと管理することです。水は溜めたままにしておくと細菌やバクテリアが繁殖し、においやぬめりが発生してしまう場合があります。また、日に当たった状態だと、藻や苔が発生する場合もあります。そうならないように定期的にメンテナンスしましょう。

定期的に水を交換し、ペットボトルもしっかりと洗うようにしておくと、においやぬめり、苔なども防止することができます。また、水耕栽培では、野菜やハーブの栄養は基本的に水から供給することになりますので、活力剤や栄養剤などを上手に利用しましょう。水の中に空気が入るように工夫しても良いでしょう。

水耕栽培キットを使った種からの育て方や注意点②日当たりの良い場所に置く

日光

自作の水耕栽培キットを使った種からの育て方や注意点2つ目は、日当たりの良い場所に置くことです。水耕栽培の場合も、植物の成長には日光が必要です。直射日光の当たらない日当たりの良い場所においてあげるようにしましょう。ずっと日当たりの良い場所においておけない場合でも1日に数時間は明るい場所に置きましょう。

直射日光の当たる場所に置くと、植物の葉が葉やけを起こしてしまう場合がありますので、直射日光は避けましょう。また、日の当たる場所に置いておくと、水に藻や苔が発生する場合がありますので、水には日が当たらないように、容器にカバーをかけるなどの工夫をしておくと良いでしょう。

特に夏場などは、日の当たる暖かい場所に置いておくことで、水が悪くなってしまう場合があります。植物にとって日光は必要ですが、同時に水の管理も忘れないようにして置きましょう。日の当たる場所におけない場合は、日陰でも育つ種類の植物を探してみると良いでしょう。

水耕栽培で野菜を育ててみませんか

土を用意しなくて良い分、簡単に始められる水耕栽培での家庭菜園は、メリットがたくさんあります。本格的に収穫できるような方法には、設備や肥料など、様々な面で注意するポイントがありますが、「ちょっと育ててみたい」くらいの気持ちであれば、さっと始められますので、挑戦してみると良いでしょう。

ハーブなどの生命力が強く成長の早い植物の場合は特に、ぐんぐん成長してくれますので、どんどん楽しくなって行くでしょう。水耕栽培が楽しくなったら、さらにキットを購入したり、別の種類を育ててたり、別の方法を試しても良いかもしれません。気軽に始められる水耕栽培の家庭菜園を始めてみてはいかがでしょうか。

水耕栽培におすすめなのが、生命力が強く、成長も早いハーブです。中でもペパーミントは、おいしくいただける上に、虫除けの効果もあり、おすすめです。虫除けの効果のあるハーブは、他にもたくさんありますので、育ててみてはいかがでしょうか。虫除け対策のハーブについては、こちらの記事もチェックしてみてください。

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