早急の意味とは?
早急の意味とは「非常に急ぐ様・急ぐこと」
早急の意味とは「非常に急ぐ様・急ぐこと」のことです。案件や取引などに対して余裕を持たずに急いで対応する・対応してほしい時に使用することが一般的とされています。おもにビジネスの場で使用されることが多いです。(例としては、「その件に関しましては確認次第、早急に対応させていただきます。」など)
早急は使う場面が限れられる
「早急」の言葉は使用されることが多い言葉ですが、意外に使う場面や相手が限られます。案件や要件に関して相手側を急かすためや催促するする時にも使いますが、ほとんどは「自分」が「相手側」に対して「対応」するときに使用します。(例としては早急に返信します。早急に対処します。など)
早急の読み方は?読み方の変化についても
早急の読み方は「さっきゅう」
早急の読み方は「さっきゅう」です。今の日本人のほとんどが「そうきゅう」と誤読していますが、ニュースやNHKなどでは正しい読み方の「さっきゅう」と使用されています。また早の読み方が「サッ」と慣用句読みをされるので、誤読され間違いやすい漢字になります。
本来は「さっきゅう」と読み方が正しいのですが、現代では「そうきゅう」という間違えた読み方をする人が増えていて、「そうきゅうに対応します」などという使い方や読み方をされています。また本来の「さっきゅう」という慣用句読みを知らない人が増えているともされています。
本来の「さっきゅう」の読み方を使用する方からは「さっきゅう」と正しい日本語を使用するようにと注意されることがあるかもしれません。社会人として正しい日本語や読み方を理解しておくことが大切です。ビジネスシーンにおいて恥ずかしい思いをしないように注意しておきましょう。
誤読から「そうきゅう」の読み方に変化
「そうきゅう」の読み方は慣用句の「さっきゅう」が誤読されてしまい、後からできた言葉といわれています。現代では「さっきゅう」という読み方ではなく「そうきゅう」の読み方が浸透して「そうきゅう」と使用されることが増えた為、時代の変化と共に「そうきゅう」の読み方は間違いではないとされています。
輸入(しゅにゅう)が「ゆにゅう」・重複(ちょうふく)が「じゅうふく」・依存(いそん)が「いぞん」など他の慣用句読みで漢字の誤読されていた言葉も、後々標準語になっていったものもあります。現代の辞書も種類によっては誤読から変化した読み方も追加されていることがあります。
早急の類語5選
早急の類語①至急
早急の類語1つ目は至急です。早急と同様の意味を持って使用される言葉ですが、本来「至急」は急いで至る、又は大急ぎで対処してほしい時に使用する言葉になります。早急との違いは今すぐに対処してほしい、他の物事より優先順位が非常に高いなど話して側が受けとる側に要求を指すときに使うべき言葉ということです。
相手や物事を急かして行動させる表現になりますので、本当に急を要する緊急事態などに使用するようにしましょう。日常で頻繁に使用してしまうと重要性を理解してもらえず、本当に緊急時に困る事態に陥ってしまうかもしれないので使い方には注意しておきましょう。
早急の類語②迅速に
早急の類語2つ目は迅速にです。早急と同様のニュアンスを与えますが、「迅速に」の主な意味は物事を丁寧に早くこなすことという意味を持つので、早急とは使用する場面が異なります。ただ単に物事を早くこなせばいいのではなく、丁寧にかつ早くすることを目指す言葉とされています。
個人的な取引やオークションなどで使用されるのが「迅速な対応、本当にありがとうございます。」などという使い方をされますが、もちろんビジネスシーンでも使われることはあります。何度も修正を依頼しなければいけなかったり、ミスなどで多くのやり取りがある場面では使用されることは少ない言葉になります。
早急の類語③早々に
早急の類語3つ目は早々にです。「早々」には急いで、早く、直ちに、急いでなど早急と同じような意味を持ち、急ぐ時などに使用する言葉になります。自分の行動に対して「早々に対応する」などの使い方は問題ありませんが、上司や目上の方に対して使用するのは失礼にあたることがあるので使い方には気を付けましょう。
「早々に」は「至急」、「急ぎの」など言葉と違い、日常生活では少し堅苦しいような表現になってしまうことから、日常生活で使用されることは少ないとされています。ですが「早々に対応します。」「早々にとりかかります。」などビジネスシーンや文面で自分が相手に対し使用されることが多い言葉とされています。
早急の類語④可及的速やかに
早急の類語4つ目は可及的速やかにです。「可及的速やかに」はなるべく急いで、できるだけ早くという慣用句になり、また「可及的」には可能な限りの意味を持ちます。早急と違う点は可及的速やかにの言葉は自分に対して使用することが基本とされています。相手側に急いでほしい時に使う言葉ではないので気を付けましょう。
また「可及的速やかに」は堅苦しく、威圧的なイメージを持つ言葉なので日常生活で使用されることはあまりありません。「大至急」や「できる限り早く」、「迅速に」などの言い換えた表現として使われることが多いとされます。
使い方としては「可及的速やかに」はできるだけ早くするという意味を持つので、上司や上の立場の人から任されていた仕事や案件を急かされたときに「可及的速やかに対応します。」という使い方ができます。ビジネスシーンではすぐに対応してくれる頼もしい印象を抱かせることができます。
早急の類語⑤間髪入れずに
早急の類語5つ目は間髪入れずにです。「間髪入れずに」も早急と同様に読み方を誤読されることが多い言葉で、本来は「かんはつをいれずに」という読み方をし、区切り方も「間髪、入れずに」ではなく「間、髪入れずに」の区切り方が正しい使い方とされています。即座に、少しの時間を置かずになどの意味を持っています。
「間髪入れずに」は間を置くことなくを意味するので「間髪入れずに、言葉が出てくる。」「間髪入れずに物事を進める。」などの使い方をされます。言葉の応酬が軽やかな時や物事が時間を置かずに進む時などに多く、日常生活でもよく使用されている言葉です。
早急の英語での言い方は?
早急の英語は「soon(すぐに)」を使用する
早急の英語は「soon(すぐに)」を使用することです。日本語にも沢山の「早く、すぐに」の表現や言葉があるように英語にも沢山の「早く」の言葉があります。仕事などで急ぎの案件がある時や催促する時には「soon(すぐに)」を使った文章を使用することで相手にダイレクトに伝えることができます。
文章では「as soon(すぐに)as possible(できるだけ)」の使い方をすることで、できるだけ早く、なるべく早く対応してほしいという要件が伝わりやすくなります。また頭文字をとった「ASAP」の形でも使用されることがあり、こちらはカジュアルな表現になるので仲のいい間柄の人に対して使われます。
早急の英語の類語
早急の日本語に類語があるように英語にも「早く」の類語があります。英語の類語では「eayly」「quick」「fast」「speedy」「repid」など沢山の「早く」を表す英語の単語があります。「soon(すぐに)」の表現と同じ意味を持っているようで、使い方が異なる英語が多いので注意しましょう。
日本語が難しく様々な意味を持つように、英語にも様々な意味が存在していますので自分が伝えいたい要件や状況に合わせて、英語の表現や文章を使うようにしましょう。
- 「eayly」には時間や時刻に関しての「早い」を表す。
- 「quick」には動作が完了するまでのスピードが「速い」を表す。
- 「fast」には乗り物や人の動作、物事に関しての「早い」「speedy」
- 「speedy」には迅速に物事に取り掛かる時に関しての「早い」を表す。
- 「rapid」には物事や起きていることの変化が「早い」を表す。
「soon」以外の早い類語の使い方
早急の文章内での使い方7選
早急の文章内での使い方①自分の対応に対して使用する
早急の文章内での使い方1つ目は自分の対応に対して使用することです。現代ではビジネスシーンや個人同士のやり取りなどで「早急に」の言葉が多く使われます。しかし正しい使い方をしないと相手に対して失礼になってしまったり、日本語の使い方がおかしいと思われ恥をかくことにもなるので注意しましょう。
早急の使い方の多くには自分が相手側に対し「早急に対応させていただきます。」「早急に返信します。」など急いで早く物事に取り掛かる時に使用します。迅速も同様の意味を持っていますが、ビジネスシーンなどで迅速はお礼に対しての使い方が多いとされています。
早急の文章内での使い方②敬語表現を理解して使用する
早急の文章内での使い方2つ目は敬語表現を理解して使用することです。自分に対して使用する分には「早急に対応お願いします。対応します。」と下手に敬語を使用しなくて大丈夫ですが、取引先や上司、お客様などに対しては、敬語をしっかり理解して「早急」の言葉を使うようにしましょう。
早急の言葉を使う時は急いでいる、急を要している時に使用することが多いのでカジュアルな文面を使用してしまうと相手側から軽んじられている、自分都合で考えているのかと思われてしまう可能性があります。あくまでお願いする立場であることを理解し、ビジネス敬語を使い使用することが大切です。
早急の文章内での使い方③目上の人や上司に対して使用する
早急の文章内での使い方3つ目は目上の人や上司に対して使用することです。「早急に対応お願いします。」などは自分が相手側に対して急いで対応する旨を伝える時には問題はないですが、そのままの使い方で目上の人や上司に対して使うと失礼になってしまうことがあるので、敬語を混ぜ使用するようにしましょう。
正しい敬語表現を使用しないとチグハグな印象を与えてしまいます。相手側にお願いする時は自分だけの都合を考えるのでなく、相手に時間を割いてもらうことを念頭において「お忙しいところ恐れ入りますが」「申し訳ありませんが」などお願いする気持ちを表すようにしましょう。
注意する点はただ自分が急いでいるから対応してほしいとお願いを伝えるのではなく、期限や急を要する理由などを簡潔に伝え、相手側に重要性を理解してもらう必要があります。
早急の文章内での使い方④メールや手紙などの文面で使用する
早急の文章内での使い方4つ目はメールや手紙などの文面で使用することです。メールや文面でのやり取りは顔が見えなかったり、相手の状況が掴めないことが多いので重要性を伝えるために「早急に」の意味や使い方を理解し正しく使用しましょう。
自分が相手側に案件などで急を要する時は相手側に要件(期限・修正・急を要する理由など)をメールや文面で表します。ただ単に急いでいるから早くしてくれでは失礼な対応になってしまうので気を付けましょう。またメールなどの場合、タイトルに「急用又は急ぎの」と目にとまり気づいてもらえるよう工夫してもいいですね。
メールや手紙を送って終わるのではなく、電話や口頭で一言フォローすることが大切です。フォローすることで相手に要件を投げっぱなしになることが無くなり、相手側も見過ごす可能性を減らすことができます。また案件が完了して終了するのではなく、感謝の言葉を伝えることを忘れないようにしましょう。
早急の文章内での使い方⑤急ぐ物事を対処する時に使用する
早急の文章内での使い方5つ目は急ぐ物事を対処する時に使用することです。早急にはビジネスシーンなどでの使用はもちろん、急いで物事(資料を用意してほしいなど)に取り掛かる時などにも使われます。猶予がない時や非常に急いで対応する必要がある時に「早急に」の言葉で緊急性や急ぐ必要があることを伝えられます。
会議で資料が足りない時なども「早急に対処します。」「早急に資料をそろえてほしい。」などメモなどの文面でも使われます。早急と同様に至急も使用されることがありますが「至急」は急いで至ることになるので状況に応じて使い分けましょう。また怪我人に対しすぐに処置がいる時「早急な処置が必要」との使い方もされます。
早急の文章内での使い方⑥早い対応に感謝する時に使用する
早急の文章内での使い方6つ目は早い対応に感謝する時に使用することです。感謝する時に使用するのは自分が相手側に何かしたのではなく、相手側が自分に対して早い対応をしてもらった時「早急な対応ありがとうございます。」などと使用します。
また早急の間違った使い方に「早急な回答、ありがとうございます。」などの例としてあげられます。この場面では「早速」を使用することが正しい感謝の仕方とされています。個人的取引などでは「迅速な対応ありがとうございます。」との感謝の言葉の使われ方もあるので状況に合わせて使い分けましょう。
また下記の文章ではビジネスメールでのお礼の仕方に関して、詳しくご紹介しています。ビジネスシーンでお礼の言葉や使い方に迷った時などに、是非こちらの記事を参考にしてみて下さい。
早急の文章内での使い方⑦例文を応用して使用する
早急の文章内での使い方7つ目は例文を応用して使用することです。早急は様々な場面で多様な使い方をされます。自分の現在の状況に合わせて正しい「早急」の表現を使用しましょう。下記に「早急」を使用した例文を記載しますので、参考にしてみてください。
下記は「早急」の一部の例です。早急には幅広い表現方法が存在するので、ビジネスシーンや自分の状況に合わせて「早急」を使用しましょう。
- 「○○の件、期限が〇月〇日になっているので早急な対応お願いします。」
- 「○○〇の件、メールで添付させていただきましたので早急に確認の方お願いします。」
- 「○○の件、早急にご対応いただき誠にありがとうございます。」
- 「状況が確認でき次第、早急に対応させていただきます。」
- 「○○の件は、早急な結論は出すべきではない。」
- 「早急に対処することが必要になる。」
- 「お忙しいところ、大変申し訳ありませんが、早急に対応の方お願い致します。」
「早急」を使用した例文
正しく「早急」を使おう
取引先・会社の上司・個人的やりとりなど様々な場面で早急の言葉は使用されます。社会に出た時にビジネスシーンでは正しい敬語を使うことが必要になりますので、「早急」の意味や敬語を正しく理解し使用することが大切です。ビジネスシーンで間違った言葉の使い方をして恥をかくことがないようにしっかり対応しましょう。
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