ビスコッティとは?
ビスコッティとは二度焼きして乾燥させて作る固焼きビスケットのこと
ビスコッティとはイタリア・トスカーナ地方生まれの郷土菓子で、二度焼きしてしっかり乾燥させる固焼きビスケットのことです。日本でもベーカリーや輸入菓子店などで見かける機会が増えたビスコッティは、ご家庭でも簡単に作ることができるんです。ビスコッティの食べ方や作り方を知ってティータイムを楽しみましょう!
イタリア・トスカーナ地方では朝食としてもなじみのある郷土菓子
ビスコッティは、本場イタリアではお菓子としてだけでなく朝食やおつまみとしても親しまれています。州都フィレンツェなどでは至るところで販売されている定番土産です。「ビス」=「2度」、「コッティ」=「よく焼いた」という語源のとおり、棒状に延ばして焼いた生地をあたたかいうちにスライスして再び焼き上げます。
トスカーナ地方ではカントゥッチとも呼ばれるビスコッティ
ビスコッティは、トスカーナ地方ではカントゥッチと言われることもあります。いずれもカリッサクッとした歯ごたえが特徴で、両者の違いはバターが入っているかどうかという説もありますが、カントゥッチはトスカーナ地方のみでの呼び名という説が有力のようです。食べ比べて違いを探してみるのも面白いかもしれません。
本格的なビスコッティの作り方は?
本格的なビスコッティの作り方①まずは本場の定番レシピを覚えましょう
ビスコッティにはさまざまなアレンジレシピがありますが、まずは本場イタリアの本格的な定番レシピにトライしてみましょう。生地をまとめて焼き、スライスしたものを再度焼くだけで意外と簡単にできあがります。生地をまとめる際は手に薄力粉をつけましょう。寒い季節なら1~2週間日持ちするのもうれしいところです。
- 薄力粉…300g
- きび砂糖…150g
- グラニュー糖…100g
- 卵…2個
- ベーキングパウダー…小さじ1
- 塩…ひとつまみ
材料
- 1200度のオーブンでアーモンドを10分焼く
- 2ふるった薄力粉、きび砂糖、グラニュー糖、ベーキングパウダーを混ぜ合わせる
- 32.によく溶いた卵を加えて木べらで混ぜる
- 43.に1.を練り込む
- 5オーブンシートの上に薄力粉をまぶし、4の生地をまとめて置く
- 6生地の上にも薄力粉をはたいて180度のオーブンで20分焼く
- 7粗熱が取れたら厚さ2cmにスライスし、切り口を上にして再度オーブンシートの上に並べる
- 8150度のオーブンで20分ほど焼き、4~5時間ほど冷ます
作り方
本格的なビスコッティの作り方②トースターやフライパンでも作れます!
ビスコッティはトースターやフライパンでも手軽に作ることができるんです。定番レシピをマスターしたら、食べたいときにサッと作れるフライパンレシピにもぜひトライしてみてください。ここでご紹介するチョコチーズビスコッティはチーズの塩気が効いた甘さ控えめのレシピなので、ワインなどのおつまみにもぴったりです。
- 薄力粉…120g
- グラニュー糖…40g
- 卵…1個
- ベーキングパウダー…5g
- 粉チーズ…大さじ1
- ★プロセスチーズ…30g
- ★ホワイトチョコレート…20g
- ★ミックスナッツ…20g
- ★ドライクランベリー…20g
材料
- 1プロセスチーズは1cm角に、ホワイトチョコレートは粗めに切ります
- 2ミックスナッツは軽くローストし、アーモンドは縦半分に、その他のナッツは半分に切ります
- 3ボウルに卵を割り入れ、グラニュー糖と粉チーズを加えて混ぜる
- 43.に薄力粉とベーキングパウダーを合わせたものをふるい入れて混ぜる
- 5★を加えてひとまとまりになるまで混ぜる
- 6フライパンにクッキングシートを敷き、厚さ1cmに延ばした5.をのせる
- 7ごく弱火で7分焼き、ひっくり返して6分焼く
- 8一度取り出して1.5cm幅に切る
- 9断面を上にして再び両面を5分ずつ焼いたら、4~5時間冷ます
作り方
ビスコッティの人気アレンジレシピ①マロンとプルーンのビスコッティ
ビスコッティの人気アレンジレシピ1つ目は、マロンとプルーンのビスコッティです。栗とプルーンのゴロゴロ食感に溶け合うコーヒーの香りを楽しめます。ブレンディは溶けやすいのでお菓子作りに適したコーヒーです。ビスコッティが焼き上がったらコーヒーを淹れて、コーヒーづくしのティータイムを楽しみましょう!
- 強力粉…60g
- 薄力粉…60g
- ベーキングパウダー…小さじ1
- 卵…1個
- きび砂糖…60g
- ココナッツオイル…10g
- ブレンディ…大さじ1
- 栗シロップ…大さじ1
- ★栗の渋皮煮…3粒
- ★プルーン(ドライ種なし)
材料
- 1強力粉、薄力粉、ベーキングパウダーをふるっておく
- 2★を細かく刻んで合わせておく
- 3ボウルに卵を溶き、ブレンディ、きび砂糖、ココナッツオイル、栗シロップを加えて泡立て器で混ぜる
- 41.と3.を合わせてさっくりと混ぜ、2.を加えて軽く混ぜ合わせる
- 5オーブンシートの上に薄力粉をまぶし、4の生地をまとめて置く
- 6180度に余熱したオーブンで15~20分ほど焼く
- 7いったん取り出し、厚さ1.5cmほどにスライスする
- 8切り口を上にして並べて160度のオーブンで15分焼いたら、数時間冷ます
作り方
ビスコッティの人気アレンジレシピ②抹茶とくるみのビスコッティ
ビスコッティの人気アレンジレシピ2つ目は、抹茶とくるみのビスコッティです。くるみとナッツの食感が甘さ控えめの抹茶とマッチします。ビスコッティを切る際はブレッドナイフを使うのがおすすめです。甘さ控えめのレシピなので、甘いのがお好きな方は砂糖の量を10~20gほど増やして作りましょう。
- ★小麦粉…100g
- ★抹茶…5g
- ★ベーキングパウダー…3g
- 砂糖…30g
- 卵…1個
- くるみ…40g
- オリーブオイル…10g
- 板チョコ…1枚
材料
- 1くるみは1000wのトースターで3分ほどローストし、手で細かく砕く
- 2チョコレートを刻む
- 3ボウルに卵を割り入れ、オリーブオイルを加えて切り混ぜる
- 48割ほど混ざったら1.と2.を加えてさらに切り混ぜる
- 5生地を平らにならし、180度に余熱したオーブンで20分焼く
- 6いったん取り出し、厚さ1.5cmほどにスライスする
- 7切り口を上にして並べて150度のオーブンで20分焼いたら、数時間冷ます
作り方
ビスコッティの人気アレンジレシピ③かぼちゃの米粉ビスコッティ
ビスコッティの人気アレンジレシピ3つ目は、かぼちゃの米粉ビスコッティです。きれいな焼き色はピクニックのお供にもなります。かぼちゃのほのかな甘さを楽しめる米粉のビスコッティは、ノンオイルなので体に優しいヘルシーレシピです。米粉を入れたあとに生地がベタつくようであれば、もう少し米粉を加えてみてください。
- かぼちゃ…150g
- 米粉…100g
- 卵…1個
- 砂糖…大さじ1
- ミックスナッツ…適量
材料
- 1かぼちゃを電子レンジであたため、皮をとってつぶす
- 21.と砂糖、卵をなめらかになるまで混ぜたら米粉を加える
- 32.に砕いたミックスナッツを加えてひとまとめにする
- 4170度に余熱したオーブンで10分焼く
- 5いったん取り出し、厚さ1.5cmほどにスライスする
- 6切り口を下にして並べて180度のオーブンで15分焼いたら、数時間冷ます
作り方
ビスコッティの人気アレンジレシピ④グラノーラのザクザクビスコッティ
ビスコッティの人気アレンジレシピ4つ目は、グラノーラのザクザクビスコッティです。ビスコッティはホットケーキミックスでも簡単に作れます。作り方は、すべての材料を混ぜた生地を2度焼き上げるだけです。メープル味や抹茶味、きなこ味などお好みのグラノーラをセレクトして、朝食に添えてみてはいかがでしょうか。
- グラノーラ…100g
- ホットケーキミックス…100g
- アーモンド…40g
- 卵…1個
- サラダ油…小さじ1
材料
- 1ボウルに卵を割り入れ、ホットケーキミックスとサラダ油を加えて混ぜ合わせる
- 21.に砕いたアーモンドとミックスナッツを加えてひとまとめにする
- 3180度に余熱したオーブンで20分焼く
- 4いったん取り出し、厚さ1cmほどにスライスする
- 5切り口を上にして並べて160度のオーブンで13分焼いたら、数時間冷ます
作り方
ビスコッティの食べ方とは?
ビスコッティにはさまざまな食べ方があるんです!
ビスコッティはもちろんそのままでも美味しくいただけますが、さまざまな食べ方を楽しめるのも魅力のひとつです。カリッサクッとした歯ごたえが特徴なので、まずはそのまま食べてみましょう。気分を変えて楽しみたい方や歯が弱い方は下記でご紹介する食べ方を試して、ビスコッティのさまざまな魅力を味わってみてください。
ビスコッティの食べ方①ビスコッティは濃いめのコーヒーと相性抜群!
ビスコッティの食べ方の1つ目は、コーヒーに浸す食べ方です。ビスコッティの甘さはコーヒーの苦さとマッチします。特に、濃いめのコーヒーとの相性は抜群です。ビスコッティは堅いお菓子なので何かに浸してやわらかくする食べ方がおすすめですが、まずはコーヒーと合わせてイタリアンモーニング気分を味わいましょう!
ビスコッティはどんなコーヒーにも合いますが、特に相性が良いのが濃いめのコーヒーです。ベトナムコーヒーは濃くて甘い味わいで知られます。下記の記事ではベトナムコーヒーの飲み方やおすすめのコーヒーをご紹介していますので、ビスコッティに合うコーヒーを探してみてくださいね。
ビスコッティはどんなコーヒーとも合いますが、特に相性が良いのが濃いめのコーヒーです。ベトナムコーヒーは濃いめの味わいが人気の
ビスコッティの食べ方②デザートワインに浸して香りを楽しみましょう
ビスコッティの食べ方の2つ目は、デザートワインに浸す食べ方です。普通のワインより長い年月をかけて作られた香り高いヴィンセントワインは、ビスコッティにぴったりのデザートワインです。酸味の少ない甘口ワインやスパイシーな辛口ワインなど、お好みのワインと合わせて大人の楽しみ方を満喫してくださいね。
ビスコッティの食べ方③アイスやジェラートに添えれば本場イタリア風に!
ビスコッティの食べ方の3つ目は、アイスやジェラートに添える食べ方です。アイスに添えて食べれば本場イタリア気分をご家庭で手軽に楽しむことができます。アイスやジェラートに添えるだけでなく、ビスコッティにクリームやアイスを挟んでビスコッティサンドを楽しむのもおすすめです。
ビスコッティのカロリーは?
ビスコッティにはアーモンドを使用しているのでカロリーが高めです
ビスコッティのカロリーは、レシピにもよりますが1本あたり90カロリー前後です。アーモンドを使用しているためカロリーが高めとなっていますが、ビスコッティは堅くて歯ごたえのあるので少量で満腹感を得ることができます。材料によってカロリーを抑えることもできるので、カロリーが気になる方は調整してみてください。
カロリーを抑えたい場合はドライフルーツを多めに入れましょう
ビスコッティはアーモンドを使用することにより高カロリーになっているので、カロリーを抑えたい場合はまずアーモンドをドライフルーツに変えてみましょう。材料を変えるだけで、作り方を変える必要はありません。いちじくやアプリコットなど美容と健康にも良いドライフルーツで、ビスコッティをヘルシーに楽しみましょう!
おからやそば粉などで作るカロリーカットレシピもおすすめです
カロリーが気になる方は、ホットケーキミックスにおからやそば粉を加えて作るレシピもおすすめです。レーズンやくるみなどのドライフルーツや少量のナッツで優しい味わいに仕上げましょう。砂糖の代わりにはちみつを使用することで、自然な甘さのビスコッティができあがります。
ビスコッティの作り方や食べ方を知ってティータイムを楽しみましょう!
ビスコッティは、朝食やおつまみとしても楽しめるアレンジ幅の広いスイーツです。コーヒーに浸して食べれば手軽にイタリア気分を楽しめます。日持ちするので量産できるのもうれしいポイントです。ビスコッティの作り方や食べ方を知って、ティータイムのお供にしてみてはいかがでしょうか。
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