【ラミネート】水筒カバーの作り方は?
ラミネート生地の簡単水筒カバーの材料
まずは基本的な水筒カバーの作り方をご紹介します。水筒を入れるケースをつけたまま飲め、肩ひもで下げるタイプの水筒カバーです。肩ひもつきは小学生以下のお子さん向きですので、必要に応じて肩ひも部分は省いていただいても結構です。
- 水筒本体
- お好きな布(水筒の大きさによりますが、大型の水筒でも50㎝幅あれば十分です)
- マジックテープ2~3㎝
- テープ、平ひもなど約120㎝(肩ひも用。身長により長さは調整してください)
- 移動カン、角カン各1個ずつ(肩ひも用。長さ調節不要な場合はなくても良いです)
- お好みの飾り(テープ、レース、タグなど。なくても可)
用意するもの
布を裁ち処理をします
水筒カバー用の布を裁ちます。ラミネート生地は撥水するのでもともと水筒カバーに向いた生地ですが、端の処理を気にしなくて良いので時短になります。ますます簡単に作ることができますね。
- 1水筒の周囲+2㎝、高さ+4㎝で本体用の布を裁ちます(縫い代1㎝込み)
- 211㎝×7㎝で留め蓋用に別布を裁ちます(縫い代1㎝込み)
- 3水筒の底の大きさ+1㎝で丸く底用の布を裁ちます(縫い代1㎝込み)
- 4本体布に飾りをつける場合はここでつけておきます(なくても可)
縫い合わせる前の準備
手作り水筒カバーの縫い代は、1㎝あれば十分です。留め蓋とは、水筒の出し入れをしやすくし、水筒が飛び出さないようにするために必要な部分になります。
本体の布にテープやレース、タグなどで好みの飾りをつける場合は先につけておきます。手作りならではのオリジナル感が出ますよ。縫い代1㎝を考慮して、出来上がりを想像しながらつけるようにしてください。
本体部分の作り方
水筒カバーの本体部分を作ります。ラミネート生地は厚めなので少々縫いにくい生地ですが、ミシンがない場合は手縫いでも十分縫うことができます。指をケガしないように、少しずつ縫ってくださいね。
- 1本体布を中表にして、上部6㎝を残して縦方向を縫い合わせます(縫い代1㎝)
本体部分の作り方
ここは直線縫いですので気楽に縫える部分です。縫い終わりはしっかり返し縫いをしてください。ポイントは、留め蓋部分のために上部を6㎝残しておくことです。
丸底部分の作り方
水筒カバーの丸底の部分の作り方です。手作りに慣れていない方は少し難しく感じるかもしれませんが、手順を守れば簡単にできますので落ち着いて縫い合わせていきましょう。
- 1底用の布と本体をしつけ糸で縫い合わせておきます
- 2縫い代1㎝で円状に本縫いし、裏返します
丸底部分の作り方
手縫いの場合、手順1は省いて構いません。ミシンで縫う場合は、手順1のしつけは失敗なくきれいに縫うためには非常に重要な部分です。できるだけしつけをしてから、ミシンの速度は遅めで縫うようにしましょう。
留め蓋部分の作り方
水筒カバーの留め蓋部分の作り方です。最も難しい部分ですが、利便性を考えると外せない部分ですので、手順を守って確認しながら縫い進めていきましょう。
- 1別布を中表で縫い合わせます(縫い代1㎝)
- 2別布の「わ」の方に寄せてマジックテープのオス面を縫い付けます
- 36㎝縫い残した部分の縫い代の下の方に別布を縫い付けます(完成後に両面テープが下に来るように注意)
- 4マジックテープで留められるように、マジックテープのメス面を縫い付けます
- 5留め蓋部分をコの字縫いで閉じます
留め蓋部分の作り方
サーモスなど、人気水筒のカバーの多くがこのマジックテープで留めるタイプの留め蓋を使用しています。出し入れのしやすさや手軽さ、丈夫さが一番の利点です。
「コの字縫い」とは、2枚の布を折り山で縫い合わせる方法を指します。仕上がりがきれいに見えるため、表に出る部分では仕上げによく使われる縫い方です。
肩ひものつけ方
水筒カバーの肩ひものつけ方です。縫い付ける前に移動カンをつけ忘れないように注意してください。最後に折り返して仕上げステッチをかけますので、肩ひもは裏面が表に来るように縫い合わせます。勘違いしやすいので、必ず仕上がりイメージを確認しながら進めていってください。
- 1120㎝の肩ひも用のテープから5~6㎝を切り離して角カンをつけます
- 2角カンをつけた方のテープを留め蓋から1㎝ほどずらしたところに縫い付けます(本体の最上部と肩ひもの端を合わせるようにしてください)
- 3残った長い方のテープに移動カンをつけ、角カンに通してから長さを調節します
- 4同様に反対側に長い方のテープを縫い付けます
肩ひもの作り方
肩ひもの付け根は最も負荷のかかる部分です。しっかり返し縫いをし、直線でもクロスでも構いませんので、できれば2か所縫い付けておくことをおすすめします。
肩ひも部分の詳しい作り方
移動カンは、肩ひもの長さを調節するために必要なものです。手芸屋さんだけでなく、100均の手芸コーナーでもいろいろな種類が入手できます。肩ひもに合ったサイズのものを選びましょう。長さ調節が不要である場合は、そのまま必要な長さのテープを縫い付けるだけでOKです。
肩ひものつけ方がよく分からない場合は、こちらのページが分かりやすいです。いろいろな種類の肩ひもも掲載されていますので、参考になさってください。
最後の仕上げをします
仕上げにミシンでステッチをかけます。見た目もきれいに仕上がり、強度も上がります。針を見ながらではなく、布端を見ながら縫うと真っ直ぐ縫いやすいです。手縫いでも勿論構いません。敢えて粗い縫い目にしたり、目立つ色の糸を使ったりするのも、おしゃれなポイントになります。
- 1上部を1㎝折り返して、仕上げにステッチをかけます
- 2完成!
仕上げミシンのかけ方
ラミネート生地は丈夫ですので、裏地なしでも十分強度はあります。最も作業工程が少なく済みますので、初めての手作り水筒カバー向きの生地です。これで完成です!
【キルティング】水筒カバーの作り方は?
裏地ありの簡単な作り方と材料
上述したラミネート生地を使った簡単な水筒カバーの作り方と基本は全く同じです。キルティング生地も丈夫な布ですが、少しステップアップして裏地をつけてみましょう。更に丈夫になり、保温や保冷効果も高まります。
- 裏地用のお好きな布(厚い布はおすすめしません)
追加の材料
キルティング生地が厚めのため、裏地をつける場合はシーチングやブロード地などの薄めの生地を選んでください。縫いにくいだけでなく、水筒の出し入れに支障が出る場合もあります。
- 1上記(簡単な水筒カバーの作り方)と同様に本体用の布、留め蓋用の別布を裁ちます
- 2裏地用の布も同じ大きさで裁ちます
- 3端の処理が必要なので、ジグザグミシンをかけておきます
- 4本体布に飾りをつける場合はここでつけておきます(なくても可)
縫い合わせる前の準備
手縫いの場合はかがり縫いをしたり、ピンキングばさみでジグザグにカットしたりするなどして端のほつれを防ぎましょう。念のため、縫い代は+1㎝ではなく+2㎝取っておくと安心です。端の処理に関してはできるだけミシンの使用をおすすめします。
裏地を縫い付けます
ラミネート生地での水筒カバーの作り方と同様にして縫い進めていきます。裏地の布は丸底をつけるところまで作っておきましょう。
- 1基本の作り方を参照に、表地で留め蓋部分の工程4まで縫っておきます
- 2表地に肩ひもをつけます
- 3裏地も基本の作り方を参照に、丸底部分を縫い付けるところまで作ります
- 4本体の表地の表面と裏地の表面が中表になるように合わせて、縫い代1cmで縫います
- 5留め蓋部分の開き口を、表裏一緒にコの字縫いで縫い閉じます
- 6上から1㎝の部分に仕上げステッチをかけます
- 7完成です!
裏地の付け方
一番ややこしい工程になり、少し難易度が上がります。完成形を想像しながら布を合わせましょう。スピードをゆっくりにし、生地を手前に回しながら縫い合わせてください。
【毛糸】水筒カバーの作り方は?
アクリル毛糸で作る水筒カバーの材料
アレンジとして、次は毛糸で編む水筒カバーのご紹介です。雑貨屋さんに置いてあるような、凝った見た目の水筒カバーができますよ。気軽に洗濯できるように、アクリル毛糸の使用をおすすめします。基本的なかぎ針編みで作る方法です。
- 好きな色のアクリル毛糸(並太 )適量
- Dカン 2個
- かぎ針6号、とじ針
アクリル毛糸で作る水筒カバーの材料
かぎ針編みの水筒カバーの作り方
- 11本どりで、輪の作り目でこま編みを6目編みいれます
- 22段目~6段目まで6目ずつ増やし目していきます
- 37段目のみすじ編みで、それ以降はそのままの目数で32段まで編みます
- 433段目は、7目編んだ後にDカンの穴から針を入れて4目編みます
- 5 そこから14目編んだら同様にDカンを4目で編み込み、 7目編みます
- 634段目はバックこま編みで縁を編んで、糸始末をします
- 7肩ひもを直接Dカンに編みつけます
- 8Dカンの穴から針を入れ、カーブの部分をくるむようにしながら、こま編みを3目編みます
- 9増減なく10段こま編みします
- 1011段目から、長編みで編み進めます
- 1148段まで編んだら、こま編みでさらに10段編み、10段目ではDカンに編みつけます
- 12糸の始末をして完成です!
かぎ針編みの水筒カバーの作り方手順
基本のかぎ針編みができれば簡単に作ることができます。肩ひもは必要に応じて長さを変えてください。肩ひもは毛糸でなくても構いませんが、毛糸で作る場合は直接Dカンに編みつけると強度が上がります。
こちらに、100均で購入できるかぎ針や毛糸のおすすめがいろいろ掲載されています。画像もたくさんありますので、購入の際の参考になさってくださいね。
水筒カバーのデザイン案は?
手作り水筒カバーのデザイン案①きんちゃく風の水筒カバー
きんちゃく袋風の手作り水筒カバーのデザイン案1つめです。留め蓋部分を作る必要がないので、簡単にできます。少し水筒が飛び出しやすいため、コードストッパーをつけるとベターです。水筒の大きさによっては、ペットボトルカバーとしても使える便利なデザインになります。
手作り水筒カバーのデザイン案②トートバッグ風の水筒カバー
トートバッグ風の手作り水筒カバーのデザイン案2つめです。肩ひもつきの水筒カバーは幼い感じがしますが、肩ひも部分を手提げくらいの長さにするとトートバッグ風になって、学生さんや大人でも持ちやすいデザインになります。
手作り水筒カバーのデザイン案③サーモスのポーチ風ケースの水筒カバー
手作り水筒カバーのデザイン案3つめ、サーモスのポーチ風です。サーモスの公式ポーチは、水筒を丸ごと包むデザインです。開け閉めの手間はありますが、保冷や保温に優れ、万一の液漏れなども防げます。
水筒カバーをつけたまま飲めるように手を加え、縦方向のファスナーをつけたタイプも人気です。この場合、留め蓋は作らず、サイドのファスナーで開け閉めをします。
手作り水筒カバーのおすすめ布アレンジ①デニム生地
手作り水筒カバーに使用するおすすめの布アレンジ1つめ、デニム生地の使用です。デニム生地も強度のある布としてはメジャーなもの。ただしストレッチ生地だと縫いにくいので、伸びないものを使いましょう。
履けなくなったデニムを使ってリメイクもできます。お気に入りのデニムが生まれ変わると嬉しいですね。一見、水筒カバーに見えないおしゃれなアイテムに仕上がります。
手作り水筒カバーのおすすめ布アレンジ②切り替え
手作り水筒カバーのおすすめの布アレンジ2つめ、布の切り替えです。同じ柄の1枚布は作りやすいのが利点ですが、少し手を加えたい場合は表地を切り替えにしてみましょう。切り替えのバランスや合わせる布次第で、こだわりの水筒カバーが誕生します。
お子さんが使用する場合、丸底部分はこすれて一番傷みがちな部分です。丸底部分数㎝を丈夫な生地で切り替えにするだけで、破れたりするのを防げます。おしゃれなだけでなく、丈夫で実用的なアレンジですよ。
水筒カバーのおすすめ布アレンジ③丸底作りが不要に!既製品を活用
水筒カバーのおすすめ布アレンジ3つめ、既製品の活用です。細めの筒状のものであれば、水筒カバーにリメイクすることが可能に!ロングの手袋や靴下、長袖スウェットの袖部分などが簡単でおすすめです。難しく感じがちな丸底も、こうしたアイテムなら伸びる生地なので作らなくても大丈夫なのがいいですね。
自分好みの手作り水筒カバーで快適に!
手作り水筒カバーの一番のメリットは、自分好みにカスタマイズできることです。エコ活動の普及などもあり、近年では水筒、マイボトルを持ち歩く方が多くなりました。が、水筒自体のデザインや品質は吟味して購入したけれど、カバーはイマイチ気に入っていない…という方も中にはいらっしゃるでしょう。
水筒本体の傷を防ぎ、保冷や保温効果を高めるためにも、水筒カバーはあると便利なアイテムです。市販のものは高すぎたり、付属のカバーのテイストが気に入らなかったり、使い勝手が良くなかったり。そうした不満も、手作り水筒カバーで解消できます。
しょっちゅう持ち歩くものですので、お気に入りの水筒カバーがあれば、水分補給タイムも気分が上がりますね。小さな満足の積み重ねは大きいもの。毎日が楽しくなりますよ!是非、皆様もお好みの生地を使って、今回ご紹介した簡単手作り水筒カバーにチャレンジしてみてください。
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