Icon search 36px


白秋の意味や語源とは?

「白秋」の読み方と意味

文字についてパソコンで調べる人たち

「白秋」は日本語では「はくしゅう」と読みます。中国から来ているこの「白秋」という言葉は、中国語では「バイチョウ」と読みます。「白秋」は古代中国の年齢サイクルの中の1つで、中年期のことを指します。「白秋」のように年齢についての関連記事がありますので、合わせてご覧ください。

関連記事

年の差婚の夫婦や年齢差カップルの悩みとは?結婚に必要な覚悟や後悔も

あなたは年の差婚に興味はありますか?また年齢差は気になりますか?10歳

Small thumb shutterstock 93961432

「白秋」の語源とは陰陽五行説の秋

秋の枯葉の中にたたずむ二人

「白秋」の語源とは、陰陽五行説の「西に相当する色が白、季節が秋」から来ていて、「白秋」は秋の異称です。つまり「白秋」とは「白い秋」を意味しています。「白秋」は「玄冬」「朱夏」「青春」と並んで、年代別の人間のライフサイクルを構成する言葉としても扱われています。

古代中国の「陰陽五行説」や「論語」とライフサイクルの関係とは?

「白秋」「玄冬」「朱夏」「青春」の語源は古代中国の2つの思想!

空を見ながら考える男性

「白秋」の語源となっている「陰陽五行説(五行思想)」では、四季をそれぞれ「白秋」「玄冬」「朱夏」「青春」とし、同時にそれらの言葉を人間の年齢別のライフサイクルに当てはめています。また「論語」にも人間の年齢のサイクルについて書かれていて、多くは「白秋」「玄冬」「朱夏」「青春」とワンセットに語られます。

「白秋」の語源の「陰陽五行説(五行思想)」は古代中国の自然哲学!

自分の持っている哲学について尋ねる男性

「陰陽五行説」は古代中国の自然哲学で、その成立は戦国時代(紀元前407年から紀元前221年)です。「陰陽五行説」は「陰陽思想」と「五行思想」が結びついた、より一層複雑な事象を説明する自然哲学です。日本へは、5世紀から6世紀にかけて、暦法などと共に伝わり、日本独自の陰陽道へと発展しました。


「陰陽五行説」を構成する「陰陽思想」の考え方

宇宙空間でパソコンを使う男性

「陰陽五行説(五行思想)」のもととなっている「陰陽思想」とは、中国古代の思想です。天と地の間にあるもので、互いに対立し依存し合いながら万物を形成している「陰」と「陽」の2種類の気を中心にして考えられているのが「陰陽思想」です。

「陰陽五行説」を構成する「五行思想」の考え方

膨大な思想書にギブアップする女性

「陰陽五行説(五行思想)」のもととなっている「五行思想」は古代中国の世界観です。この「五行思想」においては、世界のすべての物は木・火・土・金・水の五行で組成されていると考えられており、人間もやはり木・火・土・金・水の五行から組成されているという思想です。

「論語」とは古代中国の思想書のこと

いろいろな書物

「論語」とは、孔子の死後孔子の門人によって残された孔子の言行記録を儒家の一派が編集した、20編から成る古代中国の思想書で、国家や社会倫理の教訓など多岐に渡って書かれています。日本に伝来したのは、今の朝鮮半島にあった王国の1つである百済 (くだら) を経由して、応神天皇の時代であったといわれています。

「論語」と人間のライフサイクル

近未来的に円を描く女性

「論語」は512もの短文が全20篇で構成されていて、年齢のライフサイクルについて言及している部分はその1部です。原文では、「子曰く、吾れ15にして学に志ざす。30にして立つ。40にして惑わず。50にして天命を知る。60にして耳従う。70にして心の欲する所に従って、矩を踰えず」と書かれています。

「論語」のライフサイクルに書かれている箇所の現代語訳

あらゆる年齢層の家族写真

前述の「論語」に書かれている部分の現代語訳は、「先生が言われるには、私は15歳で学問を志し、30歳で身を立て、40歳で気持ちが惑わなくなり、50歳で点が運命を知り、60歳で人の話を聞いても受け入れられるようになり、70歳では気ままをしても道理を外れなくなった」となります。

白秋・玄冬・朱夏・青春の時期はいつからいつまで?

「白秋」とは中年期のこと

孫とお年寄りのいる仲の良い家族

前述のように、「白秋」は人間のライフサイクルの中では中年期のことを指します。一般的には「白秋」という言葉を使うことはあまりありませんが、現代でも子供の手が離れ、孫ができる年齢のことを指して、「人生の秋」と形容することはよくあります。

「白秋」の時期とは50代後半から60代後半

中年カップル

「白秋」の時期とは50代後半から60代後半にあたります。「論語」では「60にして耳従う」という年齢で、その意味は「60歳になると、他人の意見を聞いても反発を感じなくなり、素直に耳を傾けられるようになる」です。「秋」に関連する、秋服レディースコーデについての記事がありますので、合わせてご覧ください。

関連記事

9月上旬・中旬・下旬の東京の服装18選|9月の秋服レディースコーデは?

9月に東京へ遊びにでかける方や東京に住んでいる方は、9月の気温や天候に

Small thumb shutterstock 155641304

「玄冬」の語源とは陰陽五行説の冬

町の冬景色

「玄冬」の語源とは、陰陽五行説の「北に相当する色が玄(黒色)、季節が冬」から来ていて、「玄冬」は冬の異称です。つまり「玄冬」とは「黒い冬」を意味しています。

「玄冬」とは老年期のこと

老年カップル

「玄冬」とは老年期のことです。「玄冬」は日本語では「げんとう」または「けんとう」と読み、中国語では「シャンドン」と読みます。前述のように古代中国の自然哲学「陰陽五行説」では黒の色が割り当てられています。「冬デートのカップルの大人リンクコーデ」の記事がありますので、合わせてご覧ください。

関連記事

ディズニーコーデ15選!冬デートのカップルの大人リンクコーデは?

ディズニーランドやシーにおすすめのおしゃれなコーデを紹介します。カップ

Small thumb shutterstock 315931382

「玄冬」の時期とは60代後半以降

仲の良いおばあちゃんと孫

「玄冬」の時期とは60代後半以降にあたります。「論語」では「玄冬」の時期は「70にして心の欲する所に従って、矩を踰えず」という年齢で「70歳になって心のおもむいていくままに行動しても、道理に違うことがなくなった」という意味になります。あくまでも孔子が説くところの、老年になってから入る理想の心境です。

「朱夏」の語源とは陰陽五行説の夏

夏の風景

「朱夏」の語源とは、陰陽五行説の「南に相当する色が朱(赤色)、季節が夏」から来ていて、「朱夏」は夏の異称です。つまり「朱夏」とは「赤い夏」を意味しています。

「朱夏」の時期とは壮年期のこと

ビルで働くビジネスマンたち

「朱夏」の時期とは壮年期のことです。「朱夏」は日本語では「しゅか」と読み、中国語では「ジュウシャ」と読みます。働き盛りの年齢のことを壮年期と言いますが、孔子の説くところの「論語」では、「朱夏」は 前半と後半に分けられます。前述のように「朱夏」の「朱」は赤のことです。

「朱夏」の前半とは30歳代前半から40歳代後半のこと

仕事に誇りを持っている男性

「朱夏」の前半とは30歳代前半から40歳代後半のことです。「朱夏」の前半は「30歳で自己の見識を確立し、独立する」時期であり、また「40歳になって惑わず」の時期でもあります。「惑わず」とは「迷いのなくなる年齢」という意味です。現代でも自分の方向性を定め、同時に家庭を持ち子供を育てていく年齢です。

「朱夏」の後半とは40歳代後半から50歳代後半のこと

夏の海の風景

「朱夏」の後半とは40歳代後半から50歳代後半のことです。「論語」では「50にして天命を知る」とあり、「50歳になって天が望んでいる運命を認識するようになる」と言う意味になります。「夏」や「立夏」についての関連記事がありますので、合わせてご覧ください。

関連記事

今年の立夏の日はいつ?漢字の読み方や夏の始まりの日に関する行事も

立夏(りっか)とは夏の始まりを告げる季節の変わり目で、いつ来るのかとい

Small thumb shutterstock 558832264

「青春」の語源とは陰陽五行説の春

花をもらう女性

「青春」の語源とは、陰陽五行説の「東に相当する色が青、季節が春」から来ていて、「青春」は春の異称です。つまり「青春」とは「青い春」を意味しています。

「青春」とは青年期のこと

若い男性

「青春」とは青年期のことです。「青春」は日本語では「せいしゅん」と読みますが、中国語では「チンチョン」と読みます。現代の日本でも誰でも知っているこの言葉は、「論語」では「15にして学に志ざす」とあり、「15歳の時に学問の道に入ろうと決断した」という意味になります。

「青春」の時期とは16歳から30代前半

ふたりの若い女性

「青春」の時期とは16歳から30代前半にあたります。「論語」では「15にして学に志ざす」とあり、「15歳の時に学問の道に入ろうと決断した」という意味になります。「青春」の「青」は緑のことで、この年齢の時期の未熟さを表現し、「青春」とはこれから熟して勢いを増していく時期といわれています。

「白秋」「玄冬」「朱夏」「青春」と平均寿命

医療技術の進歩により人の寿命は長くなりました。「論語」や「陰陽思想」、「五行思想」が成立した紀元前よりも、現代人ははるかに長生きします。日本でも、織田信長の時代には「人生50年」と言われてきましたが、現代では日本人の平均寿命は男女ともに80歳を超え、50年よりもはるかに長生きできるようになりました。

私たちは便利な物に取り囲まれ、先進国は物質的豊かさを誇っています。ですが精神的に豊かに生きられるようになったかどうかは全く別の問題です。孔子が「論語」で説くところの理想の心境に達するのは、現代でも難しいといえます。老人の孤独死はいまだにあり、人間は物の豊かさだけでは生きられないことを表しています、

物が豊かにある現代日本においては、古代の中国や日本に比べると、かえって人と人との距離は遠くなっているように見えます。集団で生きる人間の孤立化が進んでいるのです。こういった時代には、「白秋」「玄冬」「朱夏」「青春」を改めて見直すことも、心豊かに生きる方法を導く道標の1つになるかもしれません。


商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。

KEYWORD

関連のキーワード


NEW

新着記事


RANKING

人気の記事