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御輿(みこし)の由来や起源とは?

御輿(みこし)の由来①天皇が乗っていた輦が元

和風な街並み

御輿(みこし)の由来1つ目は、古くは天皇陛下の乗っていた輦(れん)の事を模して作られた物が由来です。平安時代でも貴族など、高貴な生まれの人が輿(こし)を使っていて位に対して御を付け御輿と呼んでいました。現在一般的に行われている、神社のお祭りでは輿にに神が乗る事で神輿(みこし)と呼んでいます。

御輿の由来は諸説ありますが、初めて文献に登場したのが奈良時代の養老4年(720年)に起こった「隼人の乱」の時です。この騒動では隼人の乱の鎮圧に、宇佐神宮の神様を鳳輦(ほうれん)を模した輿が作られ鎮定の為に移動されています。この時の輿が後の神輿の原型とされています。

御輿(みこし)の由来②古代の祭壇が元になった

和傘をさした女性

御輿(みこし)の由来2つ目は、古代の収穫祭で使われていた祭壇が元になったと言う説があります。狩を中心に生活していた時代に、その年の収穫を感謝して作られた祭壇の形が御輿の原型だと言う説です。祭壇は収穫祭が終わると取り壊されていました。当時は狩を中心の生活で、獲物を求めて移動を繰り返していたからです。

その後定住する様になり、収穫祭は神様の社である神社で行う様になりました。神社は、定住する際に神様を祭る為に作られました。神が神社を離れ村参りを行う為の乗り物が御輿です。ハッキリした記録は残っていませんがどちらの説も由来の1つです。

御輿(みこし)の起源と読み方|中国から伝わってきた乗り物

神社

御輿(みこし)の起源は、中国から伝わってきた乗り物だと言われています。中国では唐の時代には、高貴な女性などが輿を使っていました。また、後唐になると男女の区別なく輿は使われていました。当時は色々な物が、中国から日本に伝えられ輿もその中の1つです。


また、読み方は神輿も御輿もどちらも「みこし」と読みます。日本の場合は、和語で訓読みをしています。ただし、神輿の漢字は神社のみこしに使われています。御輿はお寺のみこしに使われている漢字です。

祭りで神輿担ぎをする意味は?

祭りで神輿担ぎをする意味①村参りをし清める為

下り坂

祭りで神輿担ぎをする意味1つ目として、神様が普段神社に来れない人の家も含めて地域全体を清める為に神輿担ぎをします。1年に1度お札に御霊を移し神輿に入れます。神社の氏子によって、神輿は担がれ村参りを行い神様の威光が地域の隅々まで行き渡る様になります。神様への1年の感謝を込めて村参りを行っています。

祭りで神輿担ぎをする意味②大漁や豊作祈願五穀豊穣の為

野菜や食べ物

祭りで神輿担ぎをする意味2つ目は、大漁や豊作を祈願し五穀豊穣を改めて願う為の神輿担ぎです。「日吉型渡御祭」と言われる担ぎ方は、激しく神輿を上下させるやり方で荒い担ぎ方を言います。浜の祭などは特に荒く、神輿と神輿をぶつけ合う地域もありケンカ祭とも言われます。

農耕民族の日本では、昔から神輿を担ぎで五穀豊穣を願って祭を行ってきました。また、皆で一緒に祭を行う事で地域の団結心が養われ地域の活性化にも役立っています。昔から祭は夢に見るくらい楽しみな人が多いです。関連記事に、祭の夢診断があり合せてご覧ください。

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祭りで神輿担ぎをする意味③御霊をゆらし活性化させる為


街並み

祭りで神輿担ぎをする意味3つ目は、御霊をゆらし活性化させる為に行います。神様の力である霊威を高める為に行うと言われています。地域によって担ぎ方は様々でお清めや浄化の意味もあります。しかし、水を掛けたり神輿と神輿をブル蹴るのは神の力をもらう為です。神様の威光を地域の隅々まで行き渡らせる意味もあります。

神輿のかけ声や御輿甚句・木遣り

神輿のかけ声

神輿のかけ声は、地域によって様々でどれが正しいと言う事はありません。一般的に広く使われているかけ声は「わっしょい」です。このかけ声は、「和一緒意」や「和を背負う」からきていると言われています。古代日本は「和」と表現していた時代がありました。「わっしょい」は、皆で団結し頑張りましょうの意味です。

また、三社祭などでは昔のかけ声ではなく「ソイヤ」のかけ声に変わっています。ソイヤはアイヌ語で、揺らすと言う意味になりますかっこよさから変えた様です。他にも「エッサ」はヘブライ語で、やはり運ぶと言う意味があります。担ぐ時のかけ声は、全国各地でそれぞれ伝統のかけ声があります。

伝統に裏打ちされたかけ声は、地域の人にとって皆が一体になれる楽しい合い言葉です。年に一度行われる祭典は、過疎がすすむ地域にあって皆の気持ちが1つになれる貴重な時間です。

神輿担ぎでの木遣り(きやり)

威勢のいい神輿を担ぐ時に、木遣りを歌いながら肩入れのタイミングを合わせます。木遣りは威勢がよく、気持ちを高ぶらせて神輿を担ぎあげる為の木遣り歌です。木遣りは元々木場などで唄われていた歌です。現代では消防の出初め式などで聞く事が出来ますし三社祭などでも唄われています。


木遣りの中でも、愛知県碧海郡の木遣りは数え唄となっています。数え唄の木遣りは、1は天照皇大神宮の事を2では丹羽田井戸神を3~8は同じ唄です。9は熊野権現10が豊川稲荷を唄っています。

御輿甚句(みこしじんく)

神輿担ぎの時に、かけ声だけではなく神輿甚句(みこしじんく)の唄を唄いながら担ぐ担ぎ方があります。和歌山県や千葉県の一部や神奈川県でも神輿甚句での担ぎ方をしています。例えば、神奈川県の小田原担ぎでは浜木遣りを唄いながら走る担ぎ方です。神奈川県では他に湘南甚句や茅ヶ崎甚句などもあります。

かけ声だけの担ぎ方も威勢がよく祭には向きますが、甚句を歌いながらの担ぎ方もまた情緒があります。和歌山県や千葉県の、神輿甚句もそれぞれの地域で長年受け継がれたものです。また、神輿甚句が唄われている地域は海沿いが多い様です。

神輿の種類

神社の神殿を現わした形の神輿

神輿は神社の社殿や、神殿を模した形の物が多く四角形の物が多いです。中には六角形の形をした珍しい神輿もあります。屋根には宝珠がありその上に、鳳凰が飾りとして付いている神輿や鳳凰のない神輿もあります。また、滅多にないのですが神社ゆかりの鳥を屋根に乗せる事も稀にあります。

神輿には、女神輿や男神輿と言われる外見の違いがある様です。少し背の高い神輿は、女神輿ですし横に少しデンと構えた神輿は男神輿とされています。神輿は女性も担げる地域と女性はダメと言う地域があります。神輿の大きさも、大神輿と中神輿そして子供神輿があります。

神輿が担がれる、お祭りはいくつになっても楽しみはイベントです。出店などもあり地域においてお祭りは、デートにピッタリのお出掛け先でもあります。夏に行われる夏祭りで多く見かけるゆかた姿は涼しげです。関連記事に浴衣姿の彼女の心理記事があり合せてご覧ください。

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変わった形の神輿

神社の社殿を形にした神輿が多い中で、八角や六角の形の神輿また酒樽の神輿もあります。万灯神輿も、明かりが入ると幻想的でとても奇麗です。担ぎ棒も地域や神輿の重さによっては本数が変わります。神輿の中が空洞の物もあり、比較的大きくても軽い作りになっています。

神輿を担ぐ時のルール

昔は、神輿を担ぐ事のルールが厳格に決まられていました。これは、神輿の由来にもある様に神様が乗る神輿だからです。神を上から見てはいけないとか、奇麗に地域を掃き清める事も必要でした。1番神様が嫌うのが、不浄です神輿を担ぐうえで守らなければいけないルールでもあります。

喪中や忌中そして出産した後1年は、神輿を担いではいけないと言うルールです。このルールは、都会ではあまり聞かなくなりました。それでも、地方に行くとまだ厳格に守っていたりします。

御輿と神輿どちらも楽しい地域の行事です皆で楽しみましょう

神社の神輿も、お寺の御輿もどちらも楽しいお祭りのメインです。最近では過疎化もすすみ、氏子の数も少なくなっていてなかなか担ぎ手を揃える事が出来ない地域もあります。都会はそれでも人の数が多く担ぎ手には困らない様です。しかし、御輿も神輿も神様や仏様がお乗りになっている輿です。

都会では意外と車に邪魔されて神輿の方が遠慮しています。お祭りは地域の活性化を図る良いチャンスです。新しく地域に越してきた人にも、参加しやすいイベントでもあります。日本全国様々な神輿が存在し驚きと感動を与えてくれます。また、輿にのった神様が地域を浄化し清めた災いを除くとされています。

1年の感謝と共に、お祭りを神様と共に楽しむ事も必要です。嫌な事があっても、神輿を担いで憂さを晴らしてください。地域のイベントです皆で楽しみましょう。


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