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土用とは?

土用とは節分の前の約18日間

カレンダー

土用とは、節分の前の約18日間のことをさします。節分とは2月3日の豆まきの日が有名ですが、2月3日は、春の節分です。節分は、四季の区切りである、立春、立夏、立秋、立冬の前日はすべて節分であり、その直前の約18日は、土用と呼ばれます。夏の土用と呼ばれるのは、立秋直前の土用のことです。

土用の期間は、約18日間ですが、年と時期や、カレンダーなどによって17日から19日程度の差がある場合もあります。これは算定法などで差が出るためですが、基本は節分の前の18日と覚えておくと良いでしょう。その期間は、してはいけないことがありますので、事前に注意して予定を立てると良いでしょう。

土用の期間は「土を休める期間」とされている時期です。休めている土には神様が宿り、お休みしていらっしゃるので、土を掘ったり動かしたりすると、休めなくなった神様が起こってしまうと言われています。人間の都合でずっと働かせ続けるのではなく、土も休む時期を設けているのは、自然を大切にする考え方の一つでしょう。

土用は雑節の一つ

カレンダー

土用とは、雑節の一つです。雑節とは、1年間を24に分けた二十四節気にプラスして考えられた、二十四節気を補助するような暦です。二十四節気は、立春を始めとした、1年を24等分にした暦です。雑節は、土用の他に、節分や彼岸、八十八夜などがあります。

1年を24等分する二十四節気は、15日から16日ごとに変わりますが、雑節は、それぞれに全く違った期間になっており、土用は年4回約18日ずつ、節分は年4回の1日ずつとバラバラです。雑節のほとんどは、太陽の位置と角度によって決められているため、年によって日程が変わります。

土用は春夏秋冬のエネルギーの変わり目

四季

土用は、春夏秋冬のエネルギーの変わり目です。節分は、春夏秋冬の変わり目を表しますが、その直前の18日の間に、春から夏に、夏から秋にと、エネルギーの質が変わります。五行の考え方では、春は木気、夏は火気、秋は金気、冬は水気となっていて、土用の間にこの気が入れ替わります。

気の変わり目である土用は、人体にも大きな負荷がかかると考えられてきました。実際、気温の変化などが大きいため、風邪をひきやすかったり、疲れやすかったりすることも多く感じる時期です。医療や薬が今ほど発達していなかった時期には、土用などの目安は、体調管理のために重要なポイントだったのかもしれません。


土に関わる作業は、家の土台を作る、井戸を掘るなど、大掛かりなことも多く、また草むしりなども体力が弱っている場合などは感染症に注意が必要だったり、季節の変わり目で、人間の体にも影響がある時期は、神様も休むからという理由で、休みを取るという、病気や怪我を避けるための昔の人の知恵なのでしょう。

土用にしてはいけないこと・意味とは?

土用にしてはいけないことと意味①土を触る・土を盛る

土

土用にしてはいけないことと意味1つ目は、土を触る・土を盛ることです。春夏秋冬の時期とは違う土用の時期は、土の気が盛んになるとされ、土の中に神様が宿るとされました。そのため、その期間に土を掘ったり、また家の土台を立てるなどをすることは禁忌とされていました。

神様の宿ってる土を触ることとして、畑を耕す、井戸を掘る、木を植える、草むしりをする、山に登る、建物の基礎工事などは避けるべきこととされています。また、家の改修に関わることも、この時期はしてはいけない、またはなるべく避けた方が良いとされています。

土のエネルギーは、徐々にものを腐らせるという意味がありますので、土用の時期に基礎工事などをしてしまった家は、徐々に土台が傾いてしまうと言われています。植樹なども同様です。土用の前に始めていたことは問題ないとされてますので、土用の期間にスタートさせるのは避けると良いでしょう。

土用にしてはいけないことと意味②大きな変化をさせる

掃除

土用にしてはいけないことと意味2つ目は、大きな変化をさせることです。大きな変化の一つとして、引っ越しが挙げられますが、土用の時期の引っ越しは、避けた方が良いと言われています。これは土を触るのと同様に、土用には、土台を腐らせてしまうという意味合いがあるからです。

土用の時期に引っ越しを行うと、その家には根がつかず、さらに引っ越しを繰り返すことになると考えられています。また、長期の旅行なども、避けておいた方が良いとされています。特に現在は、土用は旅行などの予定を立てやすい日程なっていますので、少し注意をしておくと良いでしょう。

どうしても日程を変えられない場合のために、「間日」という考え方もあります。土用の期間の間でも、してはいけないといわれていることを、しても大丈夫と考えられている日です。これは土に関わる仕事の人のための救済措置とも考えられていますが、現在でも土用の期間に活動したい場合は、間日を調べておくとよいでしょう。

土用にしてはいけないことと意味③無理をする


休息

土用にしてはいけないことと意味3つ目は、無理をすることです。季節の変わり目である土用は、気温が急に変わったり、体調を崩しやすい時期でもあります。そのため、無理をすることで、より体調の悪さを助長してしまうことがありますので、してはいけないことはさけ、無理はしないようにしておきましょう。

また、暑さのピーク、寒さのピークでもありますので、冷たいものを食べ過ぎてしまったり、風邪をひきやすい時期でもあります。医療が今ほど発達していなかった時代には、土用はいつもよりも細かい体調の変化に注意をして、健康で過ごすということを意味していたのでしょう。

現在においては、土用の期間はゴールデンウィークや夏休み中にあたるので旅行の予定を立てやすかったり、仕事の都合などで、旅行も引っ越しも、予定が変えにくかったりするかもしれません。してはいけないと言われても、変えられない場合は、いつもよりも「無理をしない」と心がけておくと良いでしょう。

2019年の土用はいつ?

2019年の土用①冬の土用(1月17日〜2月3日)

冬

2019年の土用1つ目は、冬の土用である1月17日から2月3日の期間です。冬の土用が開けたら、2月4日は立春であり、そこから2019年の春が始まります。春の土用は、エネルギー的には、前の年と新しい年の変わり目でもあります。

冬の土用は、冬から春にエネルギーがかわるタイミングですので、新しいことを始めたくなったり、今まで気にならなかったことが気になるようになるかもしれません。土用の期間はしっかりと準備をする期間として、立春を過ぎてから本格的に取り掛かると良いかもしれません。

2019年の土用②春の土用(4月17日〜5月5日)

春

2019年の土用2つ目は、冬の土用である4月17日から5月5日の期間です。春の土用が開けたら、2月6日は立夏であり、そこから2019年の夏が始まります。春から夏に変わる夏の土用は、1年の中で最もエネルギーが大きく変わる時期とされています。

現在のこの時期は、急に気温が上がる時期であるとともに、ゴールデンウィークとも重なっているため、実際に疲れが溜まりやすかったり、つい無理をしがちな時期でもあります。また、新しい環境に慣れてきて、疲れが溜まってくる時期でもあります。無理はしないようにしておいた方が良いでしょう。


土用の期間はなるべく旅行も避けた方が良いとされていますが、1泊程度の短い旅行であれば問題ないとも言われています。せっかくの休みが土用に重なってしまった場合は、いつもよりも気をながら、急なことで困らないように、いつもより念入りに準備をしておくと良いでしょう。こちらの記事もチェックしてみてください。

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2019年の土用③夏の土用(7月20日〜8月7日)

夏

2019年の土用3つ目は、冬の土用である7月20日から8月7日の期間です。夏の土用が開けたら、8月8日は立秋であり、そこから2019年の秋が始まります。夏の土用は、暑さのピークの中にありますが、エネルギー的には夏の強さが治まってくる時期でもあります。

有名な土用の丑の日といえば、この秋の土用の丑の日をさします。エネルギー的には落ち着いてきても、暑さの続くこの時期は、滋養強壮効果の高いうなぎを食べて、しっかりと乗り切れる体を作っておくと良いでしょう。また、秋のエネルギーは収穫のエネルギーになりますので、受け取れるように準備しておくのもよいでしょう。

有名な土用の丑の日といえば、この秋の土用の丑の日をさします。エネルギー的には落ち着いてきても、暑さの続くこの時期は、滋養強壮効果の高いうなぎを食べて、しっかりと乗り切れる体を作っておくと良いでしょう。

2019年の土用④秋の土用(10月21日〜11月7日)

秋

2019年の土用4つ目は、秋の土用である10月21日から11月7日の期間です。秋の土用が開けたら、11月8日は立冬であり、そこから2019年の冬が始まります。あまり取り上げられることのない秋の土用ですが、ここから本格的な冬になっていきます。

秋の土用の時期は、急激に気温が下がって行く時期でもありますので、特に体調の管理には注意しておくと良いでしょう。また行楽のシーズンとして、旅行などに出かけることも多い季節かもしれません。旅先での急な体調不良などにならないように、事前に注意しておくと良いでしょう。

「土用の丑の日」や「土用殺」ってなに?

土用の丑の日とは土用の期間の「丑の日」

うどん

土用の丑の日とは、土用の期間の「丑の日」のことです。昔は、時計としてもカレンダーとしても十二支が使われていました。丑の日の丑は、干支の丑のことで、土用の期間にある、丑の日のことをさします。丑の日は十二支の1つなので、18日間の土用の期間には、1回または2回ほど回ってきます。

土用の丑の日には、うなぎを食べることで有名ですが、本来は土用の丑の日には「う」のつくものが縁起物とされていました。つまりは、うなぎも含めてうどんや梅干しなど、なんでも良いのですが、江戸時代、発明家として有名だった平賀源内が、「土用の丑の日にはうなぎ」というキャッチコピーを作りヒットしました。

平賀源内がうなぎ屋に頼まれて作ったキャッチコピーが元で、現代でも土用の丑の日といえばうなぎと言われることになっています。夏の暑さを乗り切るために、高級でいつもは食べられないけれど栄養満点のうなぎはぴったりであったため、現代にも続いてきたようです。

土用殺とは土用の期間だけに現れる凶方位

凶

土用殺とは、土用の期間だけに現れる凶方位です。他の凶方位と同じで、行くとよくないエネルギーを受け取ってしまう、よくないことが起こってしまうと言われている方位ですので、できれば、行くのは避けた方が良いでしょう。ただし、五黄殺や暗剣殺などに比べると、方災の程度も軽いと言われています。

方位は、東西南北の30度とその間の60度で構成されます。冬の土用の土用殺は、丑の方位(東北の60度)、春の土用の土用殺は、辰の方位(東南の60度)、夏の土用の土用殺は、未の方位(南西の60度)、秋の土用の土用殺は、戌の方位(西北の60度)です。

引っ越し先や旅行先として、これらの方位が選ばれている場合は、注意しておくと良いでしょう。数日の旅行などではさほど影響はないとされていますので、長期間行った先に滞在する予定がある場合は、チェックしてから行き先を選ぶようにすると良いかもしれません。

土用を知り快適に暮らしましょう

土用の期間は、してはいけないことが様々にあります。これは、言い伝えや迷信と捉える人もいますが、昔から語り継がれていることには、裏に大きな意味が隠されている場合もあります。もちろん、絶対に守らなければならないことではありませんが、できるだけ避けておいた方が無難でしょう。

実際に、土用の時期は季節の変わり目ですので、風邪をひきやすかったり、体調を崩しやすかったり、また時期によっては雪崩や土砂崩れなどがおきやすいじきでもあります。昔から大切にされている考え方である土用について、してはいけないことを避けつつ、少し意識してみてはいかがでしょうか。

昔から良いと言われていることの一つとして「掃除」があります。五行の考え方でも、風水の考え方でも、部屋の掃除には多くの効果があるとされています。お部屋が綺麗になる上に開運にもなるお掃除を意識的にしてみませんか。こちらの記事もチェックしてみてください。

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