天井フックの選び方は?
重いものはビス留めタイプの天井フック
天井から植木鉢やライトなどの重みがあるものを吊り下げるときには、ビス留めタイプの天井フックが向いています。素材はステンレスやアイアンなどの頑丈なものが多く、普通の形のフックや物干し竿が吊るせるフック、シーリング用フックなど形が豊富です。特にシーリングフックは口が閉じており、掛けたものが落ちません。
ビス留めで天井に穴を空けてしまうため、賃貸住宅では使えません。また、木造以外のビスが刺さらない所でも使用できないというデメリットもあります。取り付け作業も手間がかかり、家の構造をよく知らないと上手に留めることができません。
軽いものは粘着タイプの天井フック
天井からエアープランツなどの軽いものを吊り下げる場合は、粘着タイプの天井フックが使えます。このタイプは取り付けが簡単で、工具が要らないものもあります。また、天井に穴が空かないのも嬉しいポイントですね。基本的に耐荷重は2キロぐらいですが、物によっては耐荷重が10キロまでのものもあります。
粘着タイプなので、表面がデコボコしていたりくっつきにくい素材の天井には使えません。ちなみに、コンクリート天井に使えるものが存在します。また、テープで接着するものは粘着部分が天井に残ることもあります。
天井フックの吊り下げ方は?
天井フックの吊り下げ方法①天井の桟から吊るす
天井フックの吊り下げ方1つ目は、天井の下地から吊るす方法です。下地というのは桟や野縁のことで、画像のように木材が入っている部分です。桟や野縁は、天井を叩いて音が高い所、磁石で反応する所にあります。分からない場合は下地チェッカーを使いましょう。針やセンサーが反応して簡単に見つけられます。
下地が見つかったら、天井にドリルで下穴を空けて天井フックをビス留めして取り付けます。下穴を空けないとビスが留めにくくなるので、忘れないようにしましょう。ちなみに、下地がない箇所にビス留めすると天井に固定されないため落ちてきます。
天井の穴あけには電動ドリル、ドリルドライバーが向いていますが、小さい穴あけにはハンドドリルが向いています。こちらの記事で100均のハンドドリルが紹介されているのでご覧ください。ちなみに、100均ではドリルビットも販売されています。
天井フックの吊り下げ方法②アンカーボルトを使う
天井フックの吊り下げ方2つ目は、アンカーボルトを使う方法です。下地が見つからなかった場合、空洞部分に取り付けることになります。その時にこのアンカーボルトでしっかり固定すると落ちてきません。天井が石膏ボードだった場合は、石膏ボード用のアンカーボルトを使いましょう。
アンカーボルトには色々種類がありますが、ここではモリーアンカーの取り付け方についてご紹介します。モリーアンカーのサイズは天井の厚みに合わせて選んでください。レンチを使ってネジ留めするときはレンチが外れる程度に固定しましょう。また、締めすぎないようプラスドライバーを使って手動で固定します。
- 1天井にドリルで下穴を空ける
- 21の穴にアンカーボルトを差し込み、ネジをセットしてレンチで抑えながらドライバーで回して固定する
- 3レンチを外し、回してしっかり固定する
- 4アンカーのネジを外す
- 5ネジ穴にビスを入れ、天井フックを固定する
モリーアンカーを使った天井フックの取り付け方
天井フックの吊り下げ方③天井に貼り付ける
天井フックの吊り下げ方3つ目は、天井に貼り付ける方法です。吸盤型の場合、吸盤を中性洗剤で洗って乾燥させ、天井の接する面をきれいに拭いておきます。その後、フックを水平に伸ばして天井に押し付けるようにして貼り付け、フックを下ろして終わりです。テープの場合も天井をきれいにしてから、同じように貼り付けます。
吸盤型は水回りで使えるのが嬉しい点です。画像の吸盤革命はジェル状になっており、少しデコボコしているぐらいの天井なら貼り付けて使うことができます。風呂場の天井にも付けられ、物干し竿を吊り下げられるぐらいの強度があります。天井に吊るしたときの耐荷重は20キロ程度です。
天井フックの吊り下げ方④石膏ボードに直接取り付ける
天井フックの吊り下げ方4つ目は、石膏ボードに直接フックを取り付けることです。アンカーボルトを使わない場合は、この石膏ボード用の天井フックを使いましょう。釘を打つだけなので簡単です。釘は商品に同封されているので、別に買い求める必要はありません。コインで打ち込めれば、特別な器具は不要です。
画像のフックは動かないので天井専用となっています。釘穴は4つあり、石膏ボード専用のなかでは一番耐荷重の大きいフックです。取り外し方は、釘の頭をニッパーなどでつまみ、取り付けたときと正反対の方向に引き抜きます。釘を全て外してから部品を外さないと天井を傷めるので注意しましょう。
ちなみに、このメーカーでは石膏釘を押し込むための器具が販売されています。コインで上手く入っていかない場合や、金槌を使って釘を曲げてしまうという場合に便利です。
- 1天井に取り付け部品をあて、コインを使って穴の中に釘を斜めに打ち込む
- 2斜め方向の穴に同じように釘を打つ
- 3釘で完全に固定されたらフックをねじ込む
石膏ボード用天井フックの吊り下げ方
賃貸で使うのにおすすめの天井フックは?
賃貸におすすめの天井フック①穴の小さい石膏ボード用
賃貸におすすめの天井フック1つ目は、石膏ボード用フックです。針を使いますが、画鋲の穴と同じくらいの小さい穴なので目立ちません。気になる場合は目地材を埋めれば元通りになります。耐荷重は2キロから3キロ、素材はプラスチックがほとんどです。色は白が多く、天井に付けても目立ちません。
石膏ボード用なのでコンクリート天井には吊り下げられず、壊れやすいものや貴重品を吊り下げておくのには向きません。ちなみに、天井以外に壁にも取り付けられます。画像のものはフックの形がトライアングルになっており、ぐらつきにくくなっています。
石膏ボード用の天井フックはセリアやダイソーなどの100均でも販売されています。取り付け方はほぼ同じですが、フックの形や強度が違います。口が閉じた半円形で、取り付け部分がカバーできるようになっています。耐荷重は2キロなので軽めのものを吊り下げるのに適しています。
賃貸におすすめの天井フック②穴が空かない粘着シートタイプ
賃貸におすすめの天井フック2つ目は、吸着シートタイプです。天井に押し付けて使用するので、釘やビスが必要ないため穴が空きません。剥がした跡も残らないので手間なしです。また、剝がしてまた再利用できるという利便性もあります。シールのようになっているため、ガラスやタイルなどの表面がフラットな天井で使えます。
吊り下げ方は、取り付け面を拭いて乾燥させてから、フィルムを剝がして押さえつけます。空気が入らないように中心から外に向かって押し付けると上手に貼れます。お風呂場やキッチンで使うときにおすすめです。
画像は吸着シートの天井フックです。透明なのでどの天井に吊り下げても馴染みますね。フックは180度回転させられるので、壁にも使えて天井にコードを這わすときにも便利です。耐荷重は10キロなので物干し竿も吊るせそうです。平らな木材にも貼りつくので水回り以外でも吊るせます。
賃貸におすすめの天井フック③両面テープタイプ
賃貸におすすめの天井フック3つ目は、両面テープのフックです。こちらも穴を空ける材料や工具が必要なく、天井がきれいなまま使えます。両面テープというと剥がすと跡が残るイメージですが、最近はきれいに剥がせるものも手に入ります。画像の3Mのフックは剥がした後にまた別のテープを貼ることで再利用できます。
このフックは、フックの下部にあるタブを下に引っ張って剝がしてから取り外します。古くなると劣化して途中で切れてしまうことがあるので、慎重に剥がす必要があります。単品ではあまり天井フックとしては向きませんが、複数使うとカーテンがかけられます。部屋の間仕切りや、キッチン窓に目隠しするときに使えますよ。
両面テープで強力なフックはすだれ用です。ほとんどは壁に接着させて使いますが、フックが回転するものなら天井にも使えます。同じく3Mのものが耐荷重は5キロと強力なのでおすすめです。一方で長期間使用すると剥がした跡が残ることがあるため、賃貸では短期間の使用に向いています。
天井フックの活用方法は?
天井フックの活用方法①ハンギングプランター
天井フックの活用方法1つ目は、ハンギングプランターです。伸びると垂れてくる観葉植物を吊るして飾るとおしゃれですね。植えるときにハンギング用の土を使うと軽くできます。吊るすと乾燥しやすいので、こまめに土の状態をチェックしましょう。水は移動させてからあげて、水切りが充分できたら元に戻します。
天井フックの活用方法②ワイヤーラックの吊り下げ
天井フックの活用方法2つ目は、ワイヤーラックの吊り下げです。これがあればプラントハンガーも複数かけられます。エアプランツやドライフラワーをぶら下げても良いですね。大きいワイヤーネットをチェーンで2段にして吊り下げると、ニット干しとして使えます。
天井フックの活用方法③ペンダントライトの吊り下げ
天井フックの活用方法3つ目は、ペンダントライトの吊り下げです。画像ではセリアの電池式ペンダントライトをリメイクしたものを天井フックにかけています。このライトはどこにでも吊るせると人気です。天井に設置するタイプのペンダントライトは、天井フックを利用することで位置がずらせます。
天井フックの活用方法④天蓋
天井フックの活用方法4つ目は、天蓋です。付けるだけでお姫様風になるので人気ですが、付け方が分からないという方も多いアイテムです。見た目にも重量があるのでフックの取り付けは下地にしないと落ちそうですが、IKEAの天蓋は軽くて石膏ボード用でも落ちてこないそうです。賃貸でも大丈夫ですね。
天井フックの活用方法⑤ハンガーラック
天井フックの活用方法5つ目は、ハンガーラックです。天井フックを2つ取り付けて、タコ糸で流木を吊ってハンガーラックとして使っています。上から吊っているので見た目はすっきりしていますね。しっかりしたハンガーラックにしたい方は、物干し用の天井フックと物干し竿を使えば頑丈なだけでなく長さも調節できます。
天井フックの活用方法⑥モビール
天井フックの活用方法6つ目は、モビールです。モビールは軽いものが多く、落ちることはあまりありません。大型のものは壁から離して眺めたいですよね。天井フックを使えば部屋の中心にも取り付けられて動きを楽しめます。画像のような形が独特なものは影も映っておしゃれですね。
天井フックを取り付けてインテリアを楽しもう!
天井フックは色々とありますが、天井の仕組みや材質が分かっていれば使えるものが絞れます。適さないものを使ってしまうと落下するので注意しましょう。天井フックがあれば様々なインテリアのディスプレイが楽しめるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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