本物の水晶とは?
本物の水晶とは自然界に存在する天然の石英のこと
本物の水晶とは、自然界に存在する天然の石英のことを意味します。石英の中には透明度の高いものと低いものがあり、透明度の低いものは水晶とは呼びません。水晶とは、石英の中でも特別無色で透明度が高い鉱物だけを水晶と呼びます。
水晶といえば無色透明な鉱物をイメージすると思いますが、水晶の種類はそれだけではありません。紫水晶と呼ばれるアメジストや黄水晶と呼ばれるシトリン、紅水晶と呼ばれるローズクォーツなども同じ石英でありそれらは色付き水晶と呼ばれています。
本物の水晶にはガラス玉にはない結晶がある
本物の水晶には、ガラスにはない結晶があります。石英の成分は二酸化ケイ素で作られており、水晶の結晶は、規則正しく配列され先端が尖った六角柱の形をしています。天然石などのお店で先が尖ってツクツクとした水晶の原石を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
また水晶には天然水晶・人口水晶・合成水晶・新水晶など様々な種類があり、どれも水晶と名乗れるため本物の水晶が欲しい場合には注意が必要です。お店で本物の水晶を購入したい場合には、悪質なお店でない限り天然水晶や本水晶の名前で販売されているものを選べば本物の水晶ですので大丈夫です。
本物の水晶と偽物の水晶やガラス玉の違い5選
本物の水晶と偽物の水晶やガラス玉の違い①水晶はモース硬度が高い
本物の水晶と偽物の水晶やガラス玉の違い1つ目は、本物の水晶は偽物に比べモース硬度が高いということです。モース硬度とは、鉱物の硬さを1〜10までの数字で表したものであり、1が一番軟らかく10が最も硬い鉱物です。本物の水晶のモース硬度は7であり、ガラスのモース硬度は4ですので水晶の方が硬さは上回ります。
またここでいう硬さとは、引っかき傷に対する強さであり、ハンマーなどで砕いたり一方向からの衝撃には脆弱です。モース硬度はダイヤモンドの10が最も強いのですが、水晶のモース硬度である7も大変強く、ちょっとした引っかき傷はつけられません。
本物の水晶と偽物の水晶やガラス玉の違い②本物の水晶は結晶がある
本物の水晶と偽物の水晶やガラス玉の違い2つ目は、本物の水晶は結晶があるということです。天然の水晶は酸素と珪素が規則正しく配列されることで結晶化されて作られていますが、ガラスは珪素・石灰・ソーダ灰などで人間が人口的に作っているため結晶がありません。
本物の水晶と偽物の水晶やガラス玉の違い③本物の水晶は内包物がある
本物の水晶と偽物の水晶やガラス玉の違い3つ目は、本物の水晶は内包物があるということです。天然の水晶には自然にできたひび割れや内包物を含んでいることがほとんどです。天然の水晶玉でまったく内包物がないものは100%と言って良いほどほとんどありません。そのため透明度が高くクリアな水晶は希少で大変高価です。
反対に人口的に作られた水晶やガラス玉には内包物が含まれていません。そのため天然と記載してある天然水晶や本水晶が安価な価格で内包物が全くないのであればほぼ偽物である確率が高いでしょう。透明度が高く全く内包物を含まないものは綺麗ですが、水晶に含まれる内包物はそれぞれ個性があり、好む人もたくさんいます。
水晶の内包物には、クローライト・グラファイト・アクチノライト・トルマリンなど数えきれないほど多くの鉱物があります。通常内包物が含まれていると水晶としての価値は下がりますが、パワーストーンの観点から見ると特定の内包物があるものを求めている方も多く、素敵な水晶がたくさんありますよ!
本物の水晶と偽物の水晶やガラス玉の違い④本物の水晶は重い
本物の水晶と偽物の水晶やガラス玉の違い4つ目は、本物の水晶は重いということです。天然の水晶とガラスなどを比べると、やはり天然水晶の方が重いためすぐにわかります。ただし人口的に作られた溶錬水晶の中で、ガラスの成分が少なくほとんど水晶と組成が似ているものなどは重さの判別が難しいでしょう。
本物の水晶と偽物の水晶やガラス玉の違い⑤水晶はガラスより比重値が高い
本物の水晶と偽物の水晶やガラス玉の違い5つ目は、水晶はガラスより比重値が高いということです。比重とは同じ体積の標準物質と重さを比較した数値であり、水晶の比重は2.64〜2.69です。ガラスの比重は2.3ですので、水晶の方がやや重く、比重計で計るとすぐに比較できます。
ただしガラス成分を含めず水晶と同じ成分で作られた人口水晶などは、比重値も天然水晶と変わりないため比重の違いによる判断は難しいでしょう。
水晶の見分け方5選
水晶の見分け方①天然石の水晶の結晶には条線がある
水晶の見分け方1つ目は、天然石の水晶の結晶には条線があるということです。条線とは、水晶の成長により結晶面に作られた平行な筋のことを意味します。人口的に作られた水晶やガラスには条線がありませんので、研磨されていない天然水晶であれば条線が見つけやすく簡単に見分けられます。
水晶の見分け方②水晶は触ると冷たい
水晶の見分け方2つ目は、本物の水晶は触ると冷たく感じるということです。実際に本物の水晶玉とガラス玉を比較してみると、水晶玉はひんやりとしており、ガラス玉は暖かく感じられるでしょう。これは水晶の熱伝導率の高さによるものです。
水晶は熱伝導率が高いため、手によって暖められた熱をすぐに逃がせる特徴を持っています。反対にガラスは水晶よりも熱伝導率が低いため、手で暖められた熱をなかなか逃がせず、いつまでも暖かさが続きます。この見分け方は誰でも簡単にできる方法ですのでおすすめです。
水晶の見分け方③水晶はガラス玉などに比べて重く硬い
水晶の見分け方3つ目は、本物の水晶はガラス玉などに比べて重く硬いということです。本物の水晶は、持った時にズッシリとした重みがありますが、ガラス玉はふわっと軽い印象です。また水晶が偽物であれば持った時に軟らかさを感じることでしょう。指でつまむようにして確かめるとより違いが分かります。
水晶の見分け方④氷にのせると水晶は偽物よりすぐに溶ける
水晶の見分け方4つ目は、氷にのせると水晶は偽物よりすぐに溶けるということです。これは水晶の熱伝導率の高さによるためです。やり方は簡単で氷の上に水晶をおくと、本物であれば、氷に吸い付くように反応し、僅かな時間で氷が水晶の形に窪みます。
反対にガラスでは水晶よりも熱を伝える能力が低いため、氷はなかなか溶けません。この方法は、水晶購入前には難しいので自分の持っている水晶でぜひ試してみてください。また次項では、氷を使った水晶を見分ける実験をした動画がありますので、こちらもぜひ参考にご覧ください。
水晶の見分け方⑤直径5cm以上のパワーストーンなどの水晶玉は内部をみる
水晶の見分け方5つ目は、直径5cm以上のパワーストーンなどの水晶玉は、ほとんど内包物があるため内部をしっかりみるということです。通常天然の水晶の結晶は六角柱状になっており、上にいくほど透明度が高く、下にいくほど透明度が低い作りになっています。
そのため本当に無色透明でクリアな水晶玉を作りたい場合は結晶の上部だけを加工するのですが、クリアな結晶の上部はほんの僅かです。よって直径5cm以上ある大きな水晶玉の全てがクリアということはほぼありえません。大きなものほど内包物がある方が天然としての信頼が持てるでしょう。
道具を使う水晶の見分け方3選
道具を使う水晶の見分け方①ナイフで傷をつけてみる
道具を使う水晶の見分け方1つ目は、ナイフで傷をつけてみるということです。先ほど「本物の水晶と偽物の水晶やガラス玉の違い」にて、硬さ(モース硬度)の違いをご紹介しましたように、水晶のモース硬度は7と大変頑丈にできています。
そのため本物の水晶はナイフ程度では傷つけられません。ガラスであればモース硬度は4程度ですのでナイフで簡単に傷つけられ、判別できます。ただしこの方法は、自分で購入した水晶でしか試せませんので、実験してみたい方はぜひ試してみてください。
道具を使う水晶の見分け方②偏光板を1枚とテレビを使う方法
道具を使う水晶の見分け方2つ目は、偏光板を1枚とテレビを使う方法です。偏光板とは一方向からの偏光や偏波した光のみ通す特殊な板のことです。やり方は、この偏光板をテレビにかざします。その間に水晶をかざすと本物の水晶であればテレビの光を通し水晶がまるで浮かび上がっているように見えます。
偽物のガラスなどであれば、テレビを通さないため簡単に見分けられます。ただしこの方法では天然と成分がほぼ同じの人口水晶などは見分けられません。また偏光板自体もご家庭にあるという方は少なく、購入するにしても価格が高いためあまりお勧めできません。
道具を使う水晶の見分け方③髪の毛1本とセロハンテープを使う方法
道具を使う水晶の見分け方3つ目は、髪の毛1本とセロハンテープを使う方法です。水晶は複屈折率をもつため物を透かすと二重に見える性質を利用します。複屈折立とは、光を二筋に屈折させる性質のことを意味します。やり方はとても簡単で、髪の毛1本とセロハンテープを用意し、髪の毛を水晶に貼り反対から覗きます。
すると本物の水晶であれば、水晶越しに見える1本の髪の毛が二重になって見えていることでしょう。水晶の見る角度やブラスレッドの玉ほどの小さな水晶では、本物でも1本のままに見えることがありますが、そういった場合は他の水晶で試すか、水晶をゆっくりと回転させてみることで二重に見えることがあります。
他の方法に比べ、必要な道具が少なくとても簡単な方法です。また二重に見えるか見えないかを判別するため、誰がしても分かりやすい見分け方です。ぜひ試してみてください。
自分で水晶が本物か偽物かを見分けられるようになろう!
透き通った水晶はとても綺麗ですが、偽物と知らずに購入するのは悲しいですよね!今回ご紹介した本物の水晶と偽物の水晶を見分ける方法をいくつか試すことにより、専門的な知識を持つ方ではなくても本物かどうかを判別できるため、ぜひ試してみてください!
また今回ご紹介した水晶は、次項の記事にある4月19日生まれの人の誕生日石でもあります。水晶は、身につける人を浄化してくれるパワーを持っており、世界中から愛される鉱物です。4月生まれの人の誕生石でもあるため、4月生まれの人はぜひこちらの記事の水晶の記載を参考にご覧ください。
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