知ったかぶりの意味は?類語も
知ったかぶりの意味
「知ったかぶり」は口語的な言葉で、「知っているふり」をするということや、または「知っているふりをしている人」のことを指して使う言葉です。「あたかも知っているような振る舞いをする」という意味なので、実際には知らないという意味も含んでいる言葉です。
知ったかぶりの類語
「知ったかぶり」の意味に近い類語は、知らないことをいかにも知っているかのような態度をとる、という意味では、「小賢しげ」「半可通」「通ぶる」「利いた風」「小生意気」というものがあります。
知らないのに知っている「ふり」をするという意味としての類語は、「ハッタリ」「インチキ」「嘘つき」「イカサマ」「おおぼら」などがあります。こうして「知ったかぶり」の類語を見ていると、「知ったかぶり」という言葉には、「騙す」や「背伸びして見せかける」といったような意味も含んでいるのかもしれません。
知らないことを知ったかぶりする人の心理5選
知ったかぶりする人の心理①知らないことを認めたくない
知ったかぶりする人の中には、知らないことを「それについて知らない」と正直に言えないために、知ったかぶりをする場合も多くあります。知らないことはすなわち駄目なことである、という思い込みや、そんなダメな自分を認めたくないという心理から、知ったかぶりをするのです。
この心理から知ったかぶりしてしまう場合は、自分のことを「なんでも知ってる人」だと周囲に認知させたいからといった自己誇示的なものが原因なのではなくて、自分の心の中だけにある見えない自分との葛藤が、どうしても知ったかぶりをする人となってしまう原因につながってしまうのです。
こういう心理を持つ人はどちらかというと、勉強熱心で、一部物知りな面もある場合があります。自分に厳しいために、とっさに知らないという自分を素直に表現できないのです。
知ったかぶりする人の心理②なんでも知ってる人と思わせたい
自分のことを「なんでも知っている人」と思ってほしいと願う人の心理が、他人から知らないと思われたくないという意識を働かせ、知らないことまで知ったかぶりすることもあります。こういう心理が強い人はどちらかというと自分の知識が乏しいジャンルの話は避けようとします。なんでも知っている人と思われたいからです。
そして他人に対し、「そんなことも知らないの?」と知らない人を無知な人として見下す傾向もあります。自分がそういう傾向の考えを持っているので、相手も知らない自分を見下すだろうと思うので、自分が知らないということを隠そうとして知ったかぶりをします。
人にアドバイスや説教をするのが好きな人の心理にも共通していて、知っている自分というのを誇示しないと気が済まない傾向にあります。自己顕示欲が高いと言えます。知らないことを「教えて」と聞くのが嫌なため、知ったかぶりをしてしまう場合もあります。
知ったかぶりする人の心理③自分の知らないことに興味がない
自分にかまってほしい、いつも話題の中心は自分の関心があることでないと嫌だという心理から、知ったかぶりをすることもあります。あまり自分の話題以外のことに関心がなく、そんなこと知っているかどうかはどちらでも良いのです。ただ適当に話を合わせておいて、とにかく自分が中心でいたいのです。
自分の以外のことについて重要度が低いので、自分の話を聞いてもらうために、その場しのぎに、そんなの知ってるよ、大したことない、と広く浅い知識で語り、その知識を深めようとしたがらないのです。自分の話しをしたがる人にはそういう心理も隠れているかもしれません。こちらの心理についての解説も読んでみてください。
知ったかぶりする人の心理④好かれたい
相手に好かれたい、嫌われたくないという思いから知ったかぶりをすることもあります。相手の話題に合わせたい、相手の好きなものや興味のあるものについて、自分も興味があるふりをしたりして、相手と仲良くなろうとする心理が働くからです。仲間はずれになりたくなくて、つい知ったかぶりをしてしまうのです。
好きな人と仲良くなりたい、仲直りしたいときなど、無理に相手に合わせようとして、変な気を使いすぎ、余計コミュニケーションがぎこちなくなって関係が悪化してしまうこともあります。頑張っても仲直りがうまくいかなかった時にはおまじないに頼ってみてもいいかもしれません。
知ったかぶりする人の心理⑤コミュニケーションが下手で自信がない
コミュニケーション力が乏しい人や、口下手の人で会話に自信がないという心理から、なんとなく、「知らない」と会話を遮りたくなくて、知ったかぶりになることもあります。知らない自分はその人に対して失礼なのではないかなど、極端に気を使いすぎて、本当は知らないのに、知っている縁をして合わせてしまうのです。
他人の期待を裏切りたくないという心理も強いのです。相手に合わせないといけないという強迫観念もあり、知らないことを知ったかぶりしてしまうのです。
知らないことを知ったかぶりする人の特徴5選
知ったかぶりする人の特徴①話がオーバー
一言で言うと、作り話が多い人です。この人の話は突飛だな、という印象のある人や、会話のネタが多くて目立ちたがり屋タイプの人もこの傾向があります。全くの作り話ではないにしても、昨日あった出来事に尾ひれをつけて面白おかしくアレンジしたり話すことも多いのも特徴です。
こういう人が知っていると言って、話をする内容はどこまでが真実なのかがわからないものとなります。さも知っているように話していても、話半分に聞いておいたほうがいい人です。
知ったかぶりする人の特徴②専門用語を使いたがる
やたら難しい言葉を使いたがり、自分をインテリ風に演出したがる特徴も知ったかぶりをする人に多い特徴です。法律やIT関連などの一般の人が知らないような業界用語を使ったり、画数の多い漢字表現のような言葉を好みます。簡単でシンプルな表現を嫌う傾向もあります。
自分は他のみんなとは少し違う、ということを誇示したいという思いがこういう行動をとらせます。人を見下していてプライドがとても高い人であるというのも知ったかぶりする人の多い特徴です。
知ったかぶりする人の特徴③自慢話が多い
自分の自慢が多いというのも知ったかぶりする人の特徴の一つです。「こんなことを知っているんだぞ」と自慢したがるのです。そういう人は尋ねてもいないのに自分のことについて、延々自慢話を繰り返します。自分のことにしか関心がない、とも言えます。人に認めてもらいたい思いが強い人とも言えます。
こういう人に対して、よく知っていますね、など褒めてしまうと、ますます知ったかぶりがエスカレートするので要注意です。そうなんですね、と否定も肯定もせず受け流すのが良いです。
知ったかぶりする人の特徴④知らないことを決めつけて他人を批判する
自分を上に見せたい人に多い特徴です。「最近の若い者はなってない」などという批判から始まり、批判相手について、さも自分は知っているというようなある種「決めつけ」をして、その勝手な決めつけを基準に批判します。自分の知っていることは正しいと主張するような態度をとります。
こういう人は知ったかぶりというよりも自分が知っている知識が間違っていないと思っている可能性が高いです。しかしこの人が語る知識は、勝手な思い込みや、自分の都合の良いように捻じ曲げてしまっていたりするので、全く裏付けがなく、それどころか大半が全く真実とはかけ離れていることも多いのです。
知ったかぶりする人の特徴⑤関係ない会話にも割り込んでくる
とにかく自分はなんでも知っているということを誇示したい人は、隙あらば関係ない話にも割り込んで行き、自分の知識をひけらかそうとします。自分はものをよく知っているんだ、と上に立ちたい欲求でこういう行動をする人もいますし、とにかく仲間に入りたいとか、会話好きで話がしたくて仕方がないという人もいます。
会話をしたくて、結果知ったかぶりをしてしまうということです。しかし、日常の世間話ではわりとよくあることで、相手が本当に知っているかどうかはもしかしたら、かなりこういった要素で信ぴょう性のない話が多くはなされている可能性は高いと思います。
知ったかぶりする人のことを周りはどう思う?本音3選
知ったかぶりに対する本音①うざい
聞いてもいない知識を吹聴してくる人や、知らないことに対しても無理矢理首を突っ込んでくるので、周りから見ると「うざい人」と思われます。特に、自分の方がよく知っているんだ、と負けず嫌いに知識を競ってくる人は、相手はタチの悪い酔っ払いに絡まれている以上に、「うざい」と感じているはずです。
知ったかぶりに対する本音②うそつき
全く知らないことをまるで見てきたことのように話す人は、周りからは「嘘つき」だと思われます。この人の言ってることは、作り話が多く、話半分に聞いておこうと、思われ信用をなくします。
知ったかぶりに対する本音③残念な人
知らないことをあたかも知っているふりをして関係ないところにまで首を突っ込みすぎる人は、周りから、だんだんこの人は本当に知っているのだろうかと疑問を持たれ始めます。結局適当な知らないんだろうなということがわかってしまいます。そうする
そうすると実際以上にその人の持っている知識はデタラメで、あまり物事を学習していない、社会性のない人という目で周囲から見られます。
知ったかぶりする人がうざい時の対処法は?
対処法①裏を取る・確認する
話の内容が仕事など重要なことだった場合。知ったかぶりをされていることに気がつかないままで、さいあく鵜呑みにして信じてしまうと大きなトラブルにもつながります。よく知ったかぶりをする人についての対処法は、まずどの程度正しい知識を語っているのかを確認することです。
その人の話の内容に矛盾を感じたりしたら、どこがおかしいのかまず確認する必要があります。そんなことを知っているのか、どこで知ったのかなどを聞いたり、その知識に関する間違った情報をあえて伝えてみて、反応を確認するのも良いです。
対処法②話題を変える
知ったかぶりする人が、自分の知識を語り始めたとき、それをやめて欲しいとおもっても、制止するのはとても難しいです。相手に悪気がなかったり、仕事の取引先や上司などであった場合は、それに相槌を打たないと失礼になったりします。
ですので、制止せずそのまま相手の会話を流し、静かに別の話題に切り替える方法です。この場合は「すごいですね」「よくご存知ですね」と相手の知識を褒めたあとに話題を変えても良いです。角が立たない方法です。
本来自己顕示欲が強くて知ったかぶりをする人に対しては、あまり「すごいですね」など、知識を褒める言葉は使うとさらに調子に乗ってますます知ったかぶりに拍車をかけてしまうためよろしくないですが、その話題を続けなくてもいい場合は、さらっと褒めて、相手の知識を話題ごとなかったことのように新しい話題に変えます。
対処法③フューチャーしない・無視
知らないことを知ったかぶりをしている人の、知識のひけらかしには乗らないようにすることが一番です。相手の話に注目しないことです。知っているからと話題をふられても、自分はその話題に詳しくない、関心がないと言って、無視をしてみましょう。
この場合は相手の話を確認する時と違い、相手へ質問することは禁止です。できる限り相手の話していることに対して無関心を装うことが大事です。知ったかぶりをしても張り合いがない、無駄だなと思わせることが目的です。根気のいる対処法ですが、関心を引きたいという知ったかぶりをする人には効き目があります。
知ったかぶりな人の特徴を理解しよう
知ったかぶりをする人の中には、わざととしている人もいれば、知ったかぶりしているつもりがなくしているひともいます。実は知ったかぶりではなく、本当に博識だったり、知識を披露しているわけではなく、知識向上意欲が強すぎて、力が思わず入ってしまう悪気のない人もいるかもしれません。
また、知ったかぶりの心理を探っていけば行くほど、どこか自分にも思い当たると感じた人も多いと思います。知らず知らずについ、知ったかぶりをしてしまっていることがあると思います。知ったかぶりをしてしまう時の自分に対する対処法にもなるかもしれません。活用してみてください。
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