収入印紙とは?
収入印紙とは課税文書に必要な印紙税の証
収入印紙とは、課税文書と呼ばれる書類を作成した人が、納めるべきと法律で定められている印紙税を支払った証です。課税文書の発行で生じる金額に応じて必要な収入印紙の金額が変わります。
印紙税を支払った証として課税文書には収入印紙を貼り付け、割り印を押すことで認められます。お金のやりとりが発生する取引は信用のために書類を作成しますが、収入印紙はその信用を国が補償するという意味を持ちます。
収入印紙を取り扱う店舗には収入印紙の文字が入った看板が掲げられています。「収入印紙売りさばき所」を示すマークですので、購入する時の目印にしましょう。
収入印紙の種類とは価格の違い
印紙税は金額に応じて変動し、約16段階に分けられています。基本的に5万円未満の課税文書は非課税です。収入印紙は1円から10万円まで額面が31種類あり、組み合わせて使用します。
5万円以上~100万以下の場合は、額面200円の収入印紙で納税します。100万1円~200万円以下であれば収入印紙は400円となります。200万1円以上~300万円以下は600円の収入印紙、300万1円~500万円以下は1000円の収入印紙が必要です。
契約書など金額が明記されない課税文書の場合は、200円の収入印紙が必要です。収入印紙は基本的には書類を作成した側が支払うという義務を負います。収入印紙の種類と金額については、国税庁の公式ホームページで確認することができます。
収入印紙が必要な課税文書の種類
収入印紙が必要な課税文書とは約20種類ほどを指します。最も私たちにとって身近なものといえば、5万円以上の領収書です。本体価格が5万円以上ですので、消費税を除くと5万円に満たない金額の領収書の場合は収入印紙が必要ありません。
領収書以外にも、不動産の譲渡や業務委託に関する契約書や約束手形、為替手形にも収入印紙が必要です。契約書の場合は収入印紙代の負担について様々なパターンがあり、契約書を2枚作成する場合は双方が同じ金額の収入印紙代を支払う形になることが多いです。
約束手形や為替手形は、金額の記載がないまま手形を発行することもあります。その場合は発行するときには収入印紙を貼りませんが、金額を記入した段階で収入印紙を貼ることになります。
収入印紙を購入できるコンビニ8選
収入印紙を購入できるコンビニ①セブンイレブン
収入印紙を購入できるコンビニ1つ目は、セブンイレブンです。セブンイレブンでは200円の収入印紙を置いている店舗がほとんどです。
またセブンイレブンを利用すると、nanacoカードで収入印紙代を支払うことができます。nanacoカードとはセブンイレブンが発行する電子マネーカードです。普段からnanacoカードを利用している人は、セブンイレブンで購入するとお得になります。
nanacoカードはセブンイレブンで発行すると300円の手数料が発生します。しかしヤマト運輸のクロネコメンバーズに加入したり、イトーヨーカドーのサービスデーを利用するとnanacoカードの発行手数料が実質的に無料です。
収入印紙を購入できるコンビニ②ファミリーマート
収入印紙を購入できるコンビニ2つ目はファミリーマートです。セブンイレブンと一緒で、ファミリーマートでは200円の収入印紙を取り扱っています。ファミリーマートでの買い物が便利なファミマTカードでのクレジットカード払いが可能です。
ファミリーマートのファミマTカードは入会費も年会費も無料ですので、ファミリーマートを利用する機会が多い場合は作っておくと便利です。電子マネーが使用できるだけではなくTポイントが貯まり、ファミリーマート以外のTポイント提携店で貯めたり使用可能です。
収入印紙を購入できるコンビニ③ローソン
収入印紙を購入できるコンビニ3つ目はローソンです。ローソンは店舗によっては、多くのコンビニで手に入る200円以上の金額の収入印紙がそろっています。価格については店頭で取り扱いがないのか問い合わせてみるといいでしょう。
ローソンでの収入印紙の支払い方法は現金のみとなっていますので、注意が必要です。クレジットカード払いを希望する場合は、ローソン以外に出かける必要があります。
収入印紙を購入できるコンビニ④ミニストップ
収入印紙を購入できるコンビニ4つ目はミニストップです。ミニストップも販売するのは200円の収入印紙です。また店舗にとっては在庫がない場合もあります。
ミニストップでは電子マネーの1つである「WAONカード」での支払いが可能です。WAONカードで買い物をするとマイルやポイントが貯まるので、WAONカードを普段から使用している人にはWAONカードでの支払いが有利です。
収入印紙を購入できるコンビニ⑤ポプラ
収入印紙を購入できるコンビニ5つ目はポプラです。ポプラも200円の収入印紙を取り扱っています。しかし品切れの場合もあるため、店員さんにまずは在庫状況を確認してみましょう。
ポプラでの収入印紙の支払いは現金に限られています。クレジットカードはもちろんクオカードも使用できません。ポプラで購入するつもりなら現金を用意しておきましょう。
収入印紙を購入できるコンビニ⑥スリーエフ
収入印紙を購入できるコンビニ6つ目はスリーエフです。スリーエフでは額面200円の収入印紙を販売しています。スリーエフで収入印紙を購入する場合には電子マネーを使用することはできず、現金のみでの取り扱いです。
収入印紙を購入できるコンビニ⑦デイリーヤマザキ
収入印紙を購入できるコンビニ7つ目はデイリーヤマザキです。デイリーヤマザキでも200円の収入印紙を販売し、店舗によっては在庫を切らしている場合もあります。デイリーヤマザキでの収入印紙の販売方法は現金での会計のみです。
収入印紙を購入できるコンビニ⑧セイコーマート
収入印紙を購入できるコンビニ8つ目はセイコーマートです。セイコーマートでもその他の主要なコンビニチェーンと同様に、200円の収入印紙の取り扱いがあります。セイコーマートで購入できる収入印紙は現金のみの対応です。
コンビニでの収入印紙の購入方法
コンビニでの収入印紙の購入方法①レジで収入印紙の価格と枚数を伝える
コンビニでの収入印紙の購入方法1つ目は、レジで収入印紙を購入する意思を伝えることです。「○○円の収入印紙を○枚下さい」とはっきり伝えましょう。
収入印紙の買い方はどのコンビニでも共通です。レジで直接、店員にお願いします。店頭に収入印紙は並んでいませんので注意が必要です。
コンビニでの収入印紙の購入方法②収入印紙の種類(販売価格)を確認する
コンビニでの収入印紙の購入方法2つ目は、店員が用意した収入印紙が自分の欲しいものかどうかをしっかりと確認することです。収入印紙の文字と価格が見えやすい位置に印字されていますので、目的に一致しているかを確認します。
店員が不慣れな場合、収入印紙と間違って切手や収入証書を渡されることがあります。購入した後の返品はできませんので、必ず会計の前にきちんと収入印紙の文字と額面(価格)について確認しましょう。コンビニで取り扱いのある郵便物について、くわしくはこちらの記事を参考にご覧下さい。
在庫切れの場合の対処方法
在庫切れの場合は取り寄せてもらうことも可能です。ただし日数はかかりますので、当日中に欲しければ、その他のコンビニや郵便局など収入印紙の販売店に足を運んだ方が確実です。
販売場所の違いで手に入る収入印紙の種類が変わる
コンビニで手に入る収入印紙は種類(販売価格)が選べないことがある
コンビニでは200円の収入印紙の販売がほとんどです。一般的に私たちが収入印紙を必要とする課税文書の印紙税は200円であり、コンビニには最も汎用性の高いものだけが厳選して用意されています。
ローソンなど一部の店舗では200円以上の価格の収入印紙をそろえていることもありますが、各店舗ごとに事情は違います。コンビニに出かける前に電話で店舗に問い合わせをしておくと便利です。
400円や600円の収入印紙1枚の代わりに、200円の収入印紙を組み合わせて使用しても問題はありません。ただし課税文書の種類によってはスペースの関係で収入印紙1枚で済ませなければいけないこともあります。
コンビニで販売する収入印紙の消費税は無料
コンビニで購入できる収入印紙の消費税は、非課税(無料)です。消費税法により、収入印紙には消費税が発生しないことが定められているのです。
ただし収入印紙を金券ショップで購入した場合は、消費税が加算されます。ネットショップの場合はケースバイケースです。購入する際に個別に確認を行いましょう。個人での販売は一定金額までなら非課税(無料)ですが、金額が多い場合は消費税を納める必要があります。
コンビニ以外での収入印紙の買い方とは?
コンビニ以外での収入印紙の買い方①郵便局
コンビニ以外での収入印紙の買い方1つ目は郵便局での購入です。郵便局では全ての種類の収入印紙が揃っているというメリットがあります。
ただし取扱時間が限られているため、急に収入印紙が必要になった時や、なかなか郵便局に足を運ぶことができない場合は購入しづらいというデメリットがあります。
郵便局にもよりますが、収入印紙の取り扱いは平日の9:00~17:00までです。ただしゆうゆう窓口が設置されている大きな郵便局では24時間取り扱いがあり、土日でも開いていることがあります。
コンビニ以外での収入印紙の買い方②法務局・市役所
コンビニ以外での収入印紙の買い方2つ目は法務局や市役所での購入です。施設内の売店で収入印紙が手に入ります。ただし売店がないこともあり、施設内で手に入れることができません。
コンビニ以外での収入印紙の買い方③個人商店
コンビニ以外での収入印紙の買い方3つ目は、たばこ屋や酒屋などの個人商店での購入です。印紙売りさばき所の看板を掲げている個人商店は収入印紙の取り扱いがあります。全ての個人商店が取り扱っているわけではないので、看板を目印にして下さい。
収入印紙を無料にする方法や収入印紙を貼らなかったらどうなるの?
電子契約やWeb発行の領収書は収入印紙不要(無料)
収入印紙は電子契約や領収書をWeb発行にした場合、不要(無料)となります。お金に関する取引を保障するための収入印紙ですが、発行量が多くなれば負担も重いです。そこでデータ化することで収入印紙の必要性をなくし、税金対策にもなります。
Web発行の領収書や電子契約も書類で行う契約と法的には同じように信用がありますので、企業では電子契約を導入するところも増えています。
収入印紙のない課税文書には過怠税が発生する
法律で5万円以上の課税文書には収入印紙の添付が義務です。もし収入印紙を貼らないなど違反した場合、過怠税が発生します。過怠税(かたいぜい)とは、本来納付すべき印紙税を怠った場合に課せられるもので、割り印を忘れた場合にも課せられます。
過怠税は本来支払うべき印紙税の約3倍ほどですので、忘れずに課税文書には収入印紙を貼るようにしましょう。ただし先ほどご紹介したような電子契約などの場合は、収入印紙は不要になります。
急な収入印紙の購入にはコンビニを利用しよう
収入印紙とは何か、種類や必要な書類、購入できるコンビについてくわしくご紹介しました。大手のコンビニで手に入る収入印紙ですが、200円の価格帯を取り扱う店舗が多いです。コンビニの中ではローソンが比較的多くの種類(価格)の収入印紙を取り扱っていますが、やはり店舗によって違いがありますので注意が必要です。
コンビニでの収入印紙の買い方は同じですが、現金のみの対応になっている店舗もあります。ローソンは現金での支払いのみですが、セブンイレブンやファミリーマートでは電子マネーやクレジットカード機能の利用が可能です。購入目的や手持ちのポイント機能付きカードなどに応じて買い物しましょう。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。
KEYWORD
関連のキーワード
NEW
新着記事
RANKING
人気の記事