柱サボテンとは?
刺座(しざ)があるものがサボテン
柱サボテンはサボテンの一種です。サボテンは種類が多すぎて複雑ですが、植物学から分類すると、「サボテン科」に属する多年生の多肉植物です。しかし、園芸分野では多肉植物とサボテンは分けて考えられています。「刺座(しざ)」が有るか無いかで、見分けます。有るほうがサボテン、無いほうが多肉植物と分類されます。
サボテンはシャボテンとも呼ばれています。もともと、サボテンの名前はウチワサボテンに付けられたものでした。江戸時代に畳についた油の汚れをウチワサボテンを切り取り、ふいたことから、「シャボン」とよばれ、そこから、シャボテン→サボテンと転じたといわれています。英語では「カタクス」と呼ばれています。
柱サボテンとは柱のような形をしているサボテンの種類
柱サボテンは「カタクス(ハシラサボテン)亜科」です。サボテンは5つの亜科に分かれており、その一つです。柱サボテンという品種があるのではなく、柱状に育つサボテンをまとめて、「柱サボテン」と呼ばれています。まっすぐ上に伸びる柱サボテンはおうちのインテリアにピッタリですよね。
柱サボテンは他の観葉植物よりも育てやすいのが一番の特徴です。乾燥に強いので外出しがちでも大丈夫です。毎日の水やりは必要ありません。また、サボテンには部屋の空気をきれいにする作用もあり、お部屋の汚れた空気を吸いきれいな空気を出してくれます。
柱サボテンの生息地は4つある
柱サボテンの生息地は4つあります。1つ目は南米チリの沿岸部、2つ目は南米のアンデス山脈、3つ目はブラジル東部や中央アメリカの熱帯雨林地域でも生息してます。2つ目の生息地はアメリカとメキシコにまたがるソラノ砂漠地帯です。冬と夏に1回ずつ雨季があるだけの地域です。
柱サボテンの育て方は?|基本
柱サボテンの育て方①水やりはしすぎない
柱サボテンは大変育てやすい植物です。育て方の動画をみて参考にしてみてください。育て方の動画のサボテンは白雲閣という種類です。柱サボテンは、乾燥しても平気なので育て方の動画にもある通り、水やりを忘れても大丈夫です。水をあげすぎても根腐れをおこすので気を付けてくださいね。
多くの柱サボテンは「夏型」に属し初夏から秋にかけて成長し、冬は休眠状態になります。成長する時期には水を多く吸収するので、ひと月に一度は水やりをしましょう。育て方の動画にもある通り、水をあげるときたっぷり鉢の下から水が溢れ出るくらいあげてくださいね。休眠状態のときは水やりはしないようにしてください。
柱サボテンの育て方②日光がたくさん当たる場所に置く
育て方の動画にもあるとおり室内でも日光がたくさん当たる場所に置いてあげてください。日当たりが悪い場所での育て方としては、日中だけ場所を移動させて日光浴をさせてあげてください。日光浴をさせない育て方だと、徒長という状態になり、茎が日光を求めて曲がってしまうのでまっすぐ育ちません。
また、長雨に当たるなど湿度が高いと枯れてしまいます。育て方の動画でも言っていますが柱サボテンは乾燥しているほうがよく育ちます。いい場所においてあげてくださいね。
柱サボテンの育て方③肥料は与えすぎない
柱サボテンの育て方としては、肥料を与えすぎないようにしてください。液体肥料を与える際は指定通りに薄めて一週間に一度を目安に与えるようにしましょう。また、冬の休眠時期は肥料を与える必要はありません。また、病気や害虫にも注意が必要です。ネジラミやカイガラムシが発生する場合があります。
ネジラミは、オルトラン粒材で退治できます。問題なのがカイガラムシで、カイガラムシの排泄物からスス病にかかることがあります。刺座にいることが多いので見つけ次第、退治してしまいましょう。卵を見つけたら専用の殺虫剤で退治してください。正しい育て方で柱サボテンを害虫や病気から守ってあげてくださいね。
柱サボテンの育て方④植え替えは土を十分乾燥させる
まず、鉢の中の土を十分乾燥させます。乾燥したら、サボテンを注意深く引き抜きます。根をほぐして太い根以外の伸びた根を、5cmくらい残してカットします。次に、柱サボテンを一週間乾燥させます。鉢底に網を敷き鉢底石を入れた一回り大きい、新しい鉢に植えてください。水やりは植え替えて3~7日後にしてください。
植え替えは1~2年を目安に行いましょう。理由は鉢の中で根が伸び、根詰まりをおこしてしまうからです。根詰まりをおこすと水はけが悪くなり、土の栄養が行き届かなくなってしまいます。植え替えの時期は育て方の動画にもある通り、春におこなってください。休眠期ではなくぐんぐん成長する時期が適しています。
柱サボテンの育て方|徒長した時の挿し木のやり方やカット方法は?
徒長すると抵抗力が弱まる
柱サボテンの育て方によって、徒長という状態になる時があります。徒長とは、日光不足が原因でひょろひょろと間延びした状態になります。日光不足以外にも水やりのし過ぎや肥料のあげすぎ、用土の水はけの悪さ、風通しの悪さなども原因になります。また、徒長してしまうと病気や害虫に対する抵抗力が弱まってしまいます。
挿し木を行うときは晴れた日を選ぶ
一度徒長してしまうと残念ながら、そこの部分が太くなることはありません。しかし挿し木をして立て直すことができます。挿し木を行う時期は、3月から10月くらいの間の晴れた日の午前中に行うのがよいとされています。切り口を乾かす必要があるので晴れが続く日を選ぶと良いでしょう。
挿し木のカットした部分は乾燥させる
柱サボテンの新しく伸びた部分を節をみてカットします。カットした部分を一週間ほど乾燥させます。切り口を乾燥させないと土に挿したときに、雑菌が入り込んでしまい腐りやすくなってしまいますので注意しましょう。
乾燥したら土に挿すやり方
適度に乾燥したら、用意していた土に挿してください。土は水はけのよい細かい砂利などがおすすめです。挿すというより土に置くような感じで大丈夫です。不安定な時は、柵などで支えてあげてください。一か月ほどでひげの様な根が生えてきます。水やりは当分控えてくださいね。
柱サボテンの育て方|根腐れした時の同切りのやり方は?
根腐れする原因は水やりのし過ぎ
柱サボテンの育て方によっては、根腐れをおこす場合があります。根腐れは、水やりのし過ぎでおきます。特に休眠期に水やりをしすぎることにより根腐れがおきることが多いようです。柱サボテンの元気がなく根元が黒く変色していたら根腐れをおこしている可能性が高いです。
根腐れをおこしたときは同切りをする
柱サボテンが根腐れをおこしたときは同切りをしてみましょう。同切りに適した時期は、挿し木と同様に、3月から10月くらいの間の晴れた日の午前中に行うのがよいとされています。切り口を乾かす必要があるので晴れが続く日を選ぶと良いでしょう。
同切りする時に必要なもの
柱サボテンの同切りは、根腐れをおこしたときや育ちすぎた柱サボテンを株分けするときに行います。用意するものは、丈夫な手袋、火であぶり消毒したカッター、切り口に塗る消毒剤と筆です。大きな柱サボテンの場合はのこぎりを使います。のこぎりを使う際も消毒をしてください。腐敗菌が残るとまた病気になってしまいます。
柱サボテンの同切り根腐れ部分のカットのやり方
根腐れをおこしている場合、黒や茶色に変色している根元からカットしてください。この時、腐敗したところが残っていると同切り後、また病気になってしまうので、黒や茶色の部分が完全になくなるようカットしてください。株分けが目的なら根元側の同切り後はそのまま育てられます。直射日光を当てずに乾燥してくださいね。
根腐れをおこしたときの同切り後は切り落とした根元側を鉛筆のように真ん中をとがらせるようにカットします。殺菌のために、消毒材を塗布し、直射日光を30分ほど当て乾燥させ、その後直射日光の当たらない、涼しい場所に移動して完全に乾燥させます。サイズによって乾燥させる時期は違います。1週間~2か月が目安です。
柱サボテンを同切り・挿し木した後の対処法は?
同切り後カットした部分を新聞紙に包む
同切り後、乾燥したら、切り口を新聞紙に包み根が生えてくるのを待ちます。根が生えてくる時期も大きさによって1週間~数か月と差があります。根が生えてきたら、鉢に植える時期です。鉢の中心に柱サボテンの茎を軽く埋めます。少しだけ日が差す風通しのいい場所に置きます。水やりの時期は鉢に植えてから3~4日後です。
柱サボテンの同切り後は根が生えるまでが心配だと思います。きちんと乾燥させ根が生えるまで我慢して待ってみてください。根が生えてきて土にさしたらあとは普通のお手入れです。やきもきしてしまうと思いますが、同切り後の、柱サボテンの生命力を信じましょうね。
株分けが目的で同切りした場合、切り落とし、残った根元のほうにも、新しい芽が出てきます。サボテンの生きる力はほんとうにすごいです。切ったほうも根付けばどんどんサボテン家族が増えて楽しくなりますよね。
挿し木のカットの後根が生えるまで土に挿さない対処法もある
挿し木をした後の対処法として、土や砂に挿すのではなく、違う方法もあります。まず、空の思い鉢を用意します。サボテンの周りに新聞紙を巻き付けカットした面が鉢に触れないように、鉢の中に置きます。カットした面が宙に浮くように気を付けておいてください。
一か月くらいで根が生えてきます。それを確認してから土や砂に挿してください。この方法はプロの方もやっているのでためしてみてくださいね。
柱サボテン以外にもサボテンは色々な種類があります。中には100均で買えるサボテンもありますよ。育て方は柱サボテンと大きく変わりません。お手軽なサボテンから育ててみるのもおすすめですよ。こちらの記事からお好みのサボテンを探してみてはいかがでしょうか。
柱サボテンの育て方を知って素敵な生活をしよう!
柱サボテンは動画にもある通り、乾燥に強い、育てやすい植物です。あまり水や肥料をあげすぎないようにして、日当たりのいい場所においてあげてくださいね。徒長や根腐れのトラブルには挿し木や同切りで対処してみてください。同切り後、時間はかかりますが、根が出てくるのを根気よく待ってあげてくださいね。
きちんと乾燥した状態であれば、根は出てきて株分けができます。同切りしたものを日に当てたり、風通しの良い場所にうつしたりと大変ですが愛情をもってお世話をすれば、サボテンも答えてくれるはずです。おしゃれなインテリアとして、サボテンと素敵な生活をはじめてみてはいかがでしょうか?
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