灯油臭い?焦げ臭い?石油ファンヒーターの臭いの原因5選!
石油ファンヒーターの臭いの原因①点火時の未燃焼ガス

石油ファンヒーター点火時の嫌な臭いは灯油の未燃焼ガスが原因です。これは、点火時に気化した灯油の噴出口が開くため、未燃焼ガスの臭いが漏れるからです。
この点火時の臭いは、しばらくすると気にならなくなります。ですが、あまりに気になるようでしたら故障も考えられますので、購入したお店などで点検・修理をしてもらったほうがいいでしょう。
石油ファンヒーターの臭いの原因②灯油の不完全燃焼

石油ファンヒーターの運転中の気になる臭いは「燃焼状態の悪さ」が原因です。燃焼窓を確認し、炎が透明感のない黄色の炎だった場合、灯油に水分が混ざっている可能性があります。不完全燃焼による一酸化炭素中毒の危険がありますので、すぐに石油ファンヒーターを止めてください。
石油ファンヒーターの臭いの原因③灯油の付着やこぼれ

石油ファンヒーター運転時に灯油の臭いが気になる場合は、灯油補充時のカートリッジタンクや口金への「灯油の付着」が考えられます。この付着した灯油が原因で強い臭いがしますので、乾いた布などでふき取るようにしてください。
また、カートリッジタンクを入れたまま石油ファンヒーターの設置場所を移動させた場合、石油ファンヒーター内の油受け皿に溜まっていた灯油がこぼれる場合があります。不良灯油を使った際も、制御温度で灯油がガスにならず、ノズルからタールとしてこぼれる可能性があります。
石油ファンヒーターの臭いの原因④吹き出し口の汚れ

石油ファンヒーターの運転中に焦げ臭い臭いがする場合は「吹き出し口の汚れ」が原因と考えられます。吹き出し口に埃やゴミ、ペットの毛などが溜まっている場合、内部に入り込んで温風で燃えてしまうことがあります。火事などの原因になる危険性がありますので、吹き出し口が汚れていないか、常にチェックしましょう。
石油ファンヒーターの臭いの原因④消火時の未燃焼ガス

石油ファンヒーター消火時の嫌な臭いは消火時に残ってしまった「未燃焼ガス」です。点火時同様、すぐに臭いは気にならなくなります。また、安全装置が働いて自動消火した場合は、消臭機能が作動しないため臭いが強くなります。
こちらの場合も、時間がたっても嫌な臭いが消えない場合は購入したお店へ相談し、点検・修理をしてもらったほうが良いでしょう。
石油ファンヒーターの原因⑤前シーズンの掃除不足

久しぶりに石油ファンヒーターを使った時にする臭いの原因は「掃除不足」です。シーズン終了時、石油ファンヒーター内のカートリッジタンクや油受け皿をきちんと掃除していない状態で保管してしまったことが原因です。
カートリッジタンク内や油受け皿に灯油が残っていた場合、灯油が酸化して不良灯油となっています。不完全燃焼の危険がありますので、カートリッジタンクや油受け皿の古い灯油を取り除く必要があります。
これで大丈夫!すぐできる石油ファンヒーターの臭い対策4選!
石油ファンヒーターの臭い対策①こまめな換気

石油ファンヒーター使用時の臭い対策には、こまめな換気が必要です。石油ファンヒーターは室内の空気を取り入れて、灯油の燃焼によって暖められた空気を排出します。マンションなどの機密性の高い建物や狭い部屋では、すぐに酸素が不足し不完全燃焼による一酸化炭素中毒の原因となる可能性があります。
換気の際には、窓を2か所以上開けるか換気扇を回すなどすると短い時間で空気の入れ替えをすることができます。必ず1時間に1~2分程度は窓を開けて、換気をするように心がけてください。
石油ファンヒーターの臭い対策②不良灯油は使わない

石油ファンヒーターを使うときは必ず新しい灯油を使うようにしてください。昨シーズンから持ち越した灯油や水やゴミが混入している不良灯油を使うと、燃焼異常による臭いの原因や石油ファンヒーターの故障につながる恐れがあります。
灯油は、保管時に水やゴミが入らないよう十分注意し、シーズン中に消化するよう心掛けましょう。シーズン中に使い切れず余ってしまった灯油の処分は、購入した販売店に相談してみてください。余った灯油を翌シーズンに使用するのは危険なのでやめましょう。
石油ファンヒーターの臭い対策③定期的な掃除

石油ファンヒーターの臭いが気になる時は、背面の燃焼・空気取り入れ口にあるファンフィルターを掃除してみましょう。石油ファンヒーターはここから空気を取り込んで灯油を燃焼させているため、埃やゴミが溜まりやすくなっています。週に1度は掃除機で吸うなどして埃やゴミを取り除くようにしてください。
また、灯油を入れるカートリッジタンクの下にある油受け皿や油フィルターも、石油ファンヒーターの設置場所や環境により結露して水が溜まることがあります。1か月に1回は点検・掃除するようにしましょう。
石油ファンヒーターの臭い対策④保管前の掃除の徹底

石油ファンヒーターを長期保管する際は、しっかりと掃除をしてしまいましょう。必ずカートリッジタンクと油受け皿、オイルフィルターの掃除をしてください。古い灯油が残っていると、次のシーズンに不完全燃焼などの不具合や石油ファンヒーターの故障を引き起こしかねません。
ファンフィルターや吹き出し口などの埃やゴミをきれいに取り除き、本体も拭き掃除しておきましょう。クリーニング機能がついている場合は、クリーニングしてから保管しましょう。この場合、臭いがしますので屋外ですることをおすすめします。
石油ファンヒーターだけでなく、身の回りの電化製品もきちんとお手入れをしないと臭いが気になってくるものです。こちらの記事では掃除機の臭いの原因や対策方法について解説しています。ぜひ、ご参考にしてください。

石油ファンヒーターを久しぶりに使う前のチェックポイント4選!
久しぶりに使う前のチェックポイント①前シーズンの残油チェック

久しぶりに石油ファンヒーターを使う前には、前シーズンの灯油が本体内に残っていないかチェックしてください。カートリッジタンク内に古い灯油が残っていた場合は、廃棄して新しい灯油を使いましょう。変質した不良灯油は臭いだけでなく故障の原因にもなります。
また、油受け皿やオイルフィルターに残った灯油も変質しています。スポイトで取り除くなどして掃除してから石油ファンヒーターを使うようにしてください。
久しぶりに使う前のチェックポイント②カートリッジタンクの口金チェック

石油ファンヒーターの使用前に灯油を入れたカートリッジタンクの口金がしっかり締まっていることをチェックしましょう。運転中に灯油が漏れると灯油の臭いがするだけでなく、引火の可能性があり危険です。
久しぶりに使う前のチェックポイント③コンセントのチェック

石油ファンヒーターを久しぶりに使う前にはコンセントのチェックをしましょう。プラグに埃が溜まっていたり、ケーブルが傷ついていると発火の危険性があります。プラグの埃は乾いた布で掃除し、ケーブルが傷ついていた場合は使用を控えてください。
久しぶりに使う前のチェックポイント④ファンフィルターのチェック

石油ファンヒーターの背面にあるファンフィルターに埃やゴミが溜まっていないかチェックしましょう。ファンフィルターの汚れは空気の取り入れが上手くできず、不完全燃焼による臭いの原因になります。掃除機などで埃を取り除いてから使いましょう。
石油ファンヒーターが故障した時の修理費用は?
石油ファンヒーターの修理費用は1万円以内

臭いが気になる時の石油ファンヒータの修理は、1万円以内で可能です。メーカーや機種、故障している部品によって違ってきますが、保証期間内であれば無料で修理してくれる場合もありますので、保証書を確認してみてくださいね。
石油ファンヒーターの修理依頼は購入店へ

石油ファンヒーターのフィルター掃除や灯油の入れ替えをしても臭いがおさまらない場合は、専門家に点検修理をしてもらいましょう。自分で修理しようとせず、必ず購入したお店かメーカーに修理に出してください。石油ファンヒーターは不完全燃焼などが原因で一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があります。
石油ファンヒーターの臭いの原因を知って上手に活用しよう!

石油ファンヒーターは寒い冬の必需品ですよね。点火や消火の時に少し臭いがあるのは仕方ありませんが、日頃の心がけでいやな臭いはかなり防ぐことができます。
使用時の定期的な換気や、ファンフィルター・吹き出し口の掃除を忘れないようにしましょう。また、灯油は必ず新しいものを使うようにしてください。前シーズンの灯油を使うと不完全燃焼により臭いが強く出てしまいます。
長期保管時には取扱説明書をよく見て、しっかりお手入れしてからしまってください。そうすれば、嫌な臭いに悩まされることなく、石油ファンヒーターで寒い冬を快適に過ごすことができますよ。
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