伊勢神宮の内宮と外宮の違いとは?
伊勢神宮の内宮とは皇大神宮(こうたいじんぐう)のこと
伊勢神宮の内宮とは皇大神宮(こうたいじんぐう)「内宮」(ないくう)のことです。外宮と内宮がありますが、内宮の方がメインの参拝だとされています。内宮には「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」が祀られています。皇大神宮は皇室の御祖先で、天照大御神は総氏神のように崇められています。
伊勢神宮の外宮とは豊受大神宮(とようけだいじんぐう)のこと
伊勢神宮の外宮とは豊受大神宮(とようけだいじんぐう)外宮(げくう)のことです。「豊受大御神(とようけのおおみかみ)」が祀られています。豊受大御神は、衣食住、産業の守護神です。約1500年前、天照大御神のお食事を司る御饌都神(みけつかみ)として丹波国からお迎えされたといわれています。
以下に関連記事として、願掛けについてまとめられたものがあります。神社で願掛けをしてみたいというあなたは必見の内容となっているので、ぜひ目を通してみてください。また、神社でのお祈りの方法についても10選にして紹介されているので、伊勢神宮のみならず神社に参拝するときの参考となること間違いありません。
外宮では「左側通行」内宮は「右側通行」が原則
外宮では「左側通行」、内宮は「右側通行」が原則とされています。参道の中央は、正中(せいちゅう)と呼ばれ、神様が通る道とされているからです。そのため、参拝者が通るべきではないことを把握しておきましょう。ただ、混雑をしている場合は致し方ないので、気にしすぎず他の参拝者との譲り合いを優先させましょう。
ただし、参道によっては道の脇に森林や芝生が植えられていることがあります。これらのエリアは禁足地なので、足を踏み入れないようにしましょう。そもそもなぜ外宮では「左側通行」内宮は「右側通行」になったのかというと、これには諸説あります。御手洗場が外宮は左側、内宮は右側にあったことが理由ともいわれています。
また他の説としては、昔伊勢神宮に詣でる人々は、参道の外側である正宮から遠い位置を歩くことで、神様への慎みの心を表していたことが理由ともされています。
伊勢神宮の参道が外宮では左側内宮では右側に曲がっている理由
伊勢神宮の参道は、外宮では正宮から向かって左側に、内宮では右側に膨らんで曲がっていますがこれは、神前に立つまでは神様の正面に立たないようにするためと、帰りに神様にお尻を向けないようにするためだといわれています。こうした様々な豆知識を持っておくと、伊勢神宮への参拝は楽しいものとなるでしょう。
お参りの順番・参拝の仕方とは?
伊勢神宮のお参りの順番
伊勢神宮のお参りの順番は、外宮(げくう)から内宮(ないくう)が正しいものとされています。「外から内の順番」と覚えておくようにしましょう。ちなみに、外宮か内宮か、いずれか一つだけを参拝することを「片参り」と言いますが、これは縁起が悪いので避けるべきとされています。気をつけてください。
外宮、内宮にも正宮(しょうぐう)と別宮(べつぐう)があって、まずは正宮(外宮なら豊受大神宮、内宮なら皇大神宮)から先に参拝し、それから「別宮」を参拝します。この際正宮だけを参拝するのは問題ありませんが、別宮だけ参拝するのは縁起が悪いとされているので、注意しておくようにしましょう。
伊勢神宮のお参りの所要時間
伊勢神宮の内宮・外宮のお参りにかかる所要時間ですが、正宮だけのお参りをする場合は、外宮だけの参拝なら「20分」、内宮と外宮の正宮を参拝するなら「40分程度」と見ておきましょう。移動時間を含めると約1時間になるので、時間のない人はあらかじめ注意をしておくべきです。
別宮も一緒に参拝する場合の所要時間としては、外宮と外宮別宮の参拝をするなら「40分」、内宮と外宮と別宮を参拝するなら「1時間程度」となります。移動時間を含めると約1時間30分になるので、時間に余裕のあるときに参拝をするようにしてください。
伊勢神宮の参拝の仕方①手水舎での作法
手水舎(ちょうずや)にて、まずは左手をお清めします。手水舎には柄杓が置かれていて、それを右手にとって水を汲み、左手にかけることをお清めと言います。左手を清めたら次に柄杓を左手に持ち替えて、右手をお清めします。次にまた柄杓を右手に持ち替え、左手に水を受けます。水を受けたら、それで口をすすぎましょう。
口をすすぎ終わったら、柄杓を立てて持ち、柄の部分を清めます。これにて、手水舎での一連の流れは終了です。難しく感じるかもしれませんが、一度覚えておけば伊勢神宮以外の神社でも正しい作法をとれるようになるので、ぜひ習得しておいてください。
以下に関連記事として、伊勢神宮の神様やご利益についてまとめられたものがあります。伊勢神宮の神様とはどのような神様なのか、また参拝や願い事の仕方についても詳しく紹介されているので、ぜひ一度読んでみてください。参拝をする前にこの記事とあわせて読んでおくことで、より理解を深めて臨むことができるでしょう。
伊勢神宮の参拝の仕方②御神前での参拝方法は「二拝二拍手一拝」
伊勢神宮の参拝の仕方二つ目は、御神前(ごしんぜん)での作法です。まずは、深いお辞儀を二回繰り返しましょう。その後、両手を合わせ、右手をやや引きます。その次に拍手を二回したら、最後に深いお辞儀を一回して終了です。これが、「二拝二拍手一拝」(二礼二拍手一礼)と言われる参拝の仕方です。
お祈りをするときは、二礼したのち右手をずらしてから二拍手をした後、きちんと両手の掌の位置を揃えてから、じっと心のなかで祈りを捧げましょう。そもそもなぜ二礼するのかというと、神への敬意を表するためだと言われています。次に右手を少しずらすのは、神と人とがまだ一体になっていないということを表します。
その後、二度手を叩くことによって神を招くことになります。こうして神を招いた状態で掌を合わせて祈願すれば、神人が一体となるといわれています。これは、祈願を込めることで神の力を体得するからなのだそうです。最後、もう一度お礼をすることで神をお送りして、参拝の一連の仕方は完了です。
伊勢神宮の外宮から内宮への移動方法は?
伊勢神宮の外宮から内宮へのアクセス・移動方法①バス
伊勢神宮の外宮から内宮へのアクセス移動方法一つ目は、バスです。内宮まで行くには5種類のバスが利用できます。三重交通バス「51系統 徴古館前経由」三重交通バス「55系統 庁舎前経由」CANバス「二見鳥羽方面行き」神都バス「チンチン電車のデザインのバス」電気バス「ピカチュウのデザインのバス」の5つです。
51系統・55系統のバスの料金は、片道大人が430円(小人220円)です。10~15分おきに来るので、好きな時間に乗ることができるでしょう。渋滞していなければ、約20分で内宮まで行けます。
伊勢神宮の外宮から内宮へのアクセス・移動方法②徒歩
伊勢神宮の外宮から内宮への移動方法二つ目は、徒歩です。二つの間はおよそ5km離れているので、徒歩では50分程度の距離となります。御木本道路(県道32号線)を南へ歩いて行くのが最短コースとなります。徒歩で移動することには「おはらい町」や「おかげ横丁」などへの観光も楽しめるというメリットがあります。
伊勢神宮の外宮から内宮へのアクセス・移動方法③車(タクシー)
伊勢神宮の外宮から内宮へのアクセス・移動方法三つ目は、車(タクシー)です。コストがかかってしまうのに加え渋滞に巻き込まれてしまう恐れもありますが、好きな時間に移動することができるという点では非常に便利なのがタクシーです。外宮から内宮へのタクシーでの所要時間は、およそ15分程度です。
伊勢神宮の外宮から内宮へのアクセス・移動方法④自転車(レンタサイクル)
伊勢神宮の外宮から内宮へのアクセス・移動方法四つ目は、自転車(レンタサイクル)です。自転車なら、混雑や渋滞を回避することができますし、複数の伊勢神宮・所管社を参拝めぐりするのにも適しています。シティサイクルなら4時間までは800円で借りることができます。
伊勢神宮に参拝してみよう!
伊勢神宮は、「お伊勢さん」と呼ばれて親しまれることもある、由緒正しい神社です。一度はお参りをしてみたいという人も多いのではないでしょうか。そんな時、なんとなしに参拝をするか、しっかりお参りの順番や方法を学んだ上で参拝をするかでは、あなたに対する周りの印象もかなり違ったものとなります。
また、参拝の仕方をきちんと学んで正しい方法でお参りをするのが、神社の神様に対する礼儀でもあるでしょう。この記事を参考にして、きちんとした参拝の方法を心得ておいてください。恋人や友達と行く時、一目置かれることにもなるはずです。これを機に正しい参拝方法を覚えてみてくださいね。
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