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放生会(ほうじょうえ)の意味とは?

放生会(ほうじょうえ)の意味とは生き物を放ち殺生を戒める宗教行事

全国的にも知られている放生会。「放生」とは生き物を放つという意味があります。放生会はその文字通り、捕獲した生き物を自然に放ち、を戒める神事です。古代インドに起源があるとされ、釈迦仏の前世の流水長者が枯渇した池の魚を助けたという話がルーツだと言われています。

日本では西暦720年に大分県の宇佐神宮で行われた行事が最初とされ、現代では殺生を戒めるという目的のほか、収穫祭・感謝祭という意味も込めて全国の寺院や八幡宮で催されています。特に京都府の石清水八幡宮や福岡県の筥崎宮での行事が広く知られています。

その内容は、放生池に鯉や金魚を放つものや、鈴虫を境内に放つ行事など会場により様々です。今回は「民衆が集う祭り」という意味合いが強い、福岡の筥崎宮で行われる放生会についてご紹介します。

筥崎宮の放生会(ほうじょうや)は博多三大祭りの一つ

筥崎宮は平安時代の中頃に創建されたと言われています。蒙古襲来の折に「神風」が吹いて困難に打ち勝ったという歴史から、厄除けや勝運の神としても有名で、ソフトバンクホークスの一団が必勝祈願に訪れることでも知られています。悪災をはじくとされる名物の「おはじき」は人気の過熱により一時販売中止になるほどでした。

そんな筥崎宮の放生会は、博多どんたくや博多祇園山笠と並ぶ博多三大祭りの一つで、1000年以上も続く最も重要な神事です。他の生命の犠牲の上に私たちの命が成り立っていることを思い起こし、万物の霊を慰め感謝を捧げ、さらなる商売繁盛、家内安全を祈る由緒ある行事として知られています。

全国では「ほうじょうえ」と読むのが一般的ですが、福岡では「ほうじょうや」と読みます。本殿への参拝や伝統行事をはじめ、箱崎浜から神社へと約800メートル続く参道に並ぶ、約500軒もの露店巡りを楽しみに多くの人々で賑わいます。ここからは、そんな九州随一の秋祭りをより一層楽しむためのヒントをご紹介します。

筥崎宮の放生会を楽しむポイントをご紹介

楽しみ方①まずは参拝

数多く並ぶ露店に目を奪われますが、まずは境内へと向かい参拝を済ませましょう。開催期間中はペットの霊の供養も行われますので、事前に申し込んでおくのもいいですね。待ち合わせには一之鳥居が目印にしやすくおすすめです。この一之鳥居は大河ドラマで松坂桃李さんが演じた黒田長政が建立したものです。

続いて現れるのが本殿へと続く楼門です。近づいて分厚い檜皮葺の屋根を有する姿を見上げると、一層その雄大な佇まいに感動します。石燈篭の中には、あの千利休により寄進されたものもあります。境内の奥にあり公開されるのは放生会(ほうじょうや)とさつき大祭期間中のみなので、この機会に拝観してはいかがでしょう。

楽しみ方②運試しやおはじきの購入

参拝の後は、運試しに「鳩みくじ」を引いてみましょう。航空券や旅行などの豪華景品をはじめ、空くじなしで干支の置物や福箸など縁起物が当たります。また特設ステージでは、和太鼓演奏や博多神楽、演芸奉納などの神事の他にも、バンド演奏やアイドルの公演なども催されるので、スケジュールをチェックしてみてくださいね。

境内には他にも池坊のいけばなの展示や、厄除けの「おはじき」の歴代作品の展示など見所がたくさんあります。以前は放生会(ほうじょうや・ほうじょうえ)のみで「放生会おはじき」という名前で限定販売されていましたが、2018年からは「筥崎宮おはじき」と名を変え、購入できるようにと工夫されています。

ただし、やはり人気商品な上に博多人形師の方々が手間暇をかけて作っている作品のため、発売延期になっていることもあります。おはじきを絶対に手に入れたいという方は、筥崎宮のホームページをチェックしてみてくださいね。

楽しみ方③縁起物の新生姜をゲット

筥崎宮の放生会(ほうじょうや・ほうじょうえ)では、露店で葉のついた新生姜が売られています。これは黒田官兵衛が幽閉されていた時の恩人と言われる加藤重徳が、のちに官兵衛と長政に献上したことに由来すると言われています。

黒田家の福岡入りに伴い、加藤重徳は箱崎に移り生姜を栽培して暮らしていたそうです。そうして収穫した新生姜を放生会(ほうじょうや・ほうじょうえ)に訪れた官兵衛と長政に献上し感謝を伝えたとか。五穀豊穣や互いへの感謝を語り合ったと伝えています。

放生会が終わるころから、福岡の秋は一気に深まります。伝統の新生姜を料理に使って体を温めるのもいいですね。残った葉は湯船に入れるという方もいます。生姜を砂糖で煮た「しょうが漬け」も売られており、保存が効くのでお土産にもおすすめです。生姜の保存方法やレシピはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

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楽しみ方④露店めぐりや見世物小屋を堪能

ぎっしりと並ぶ露店めぐりは欠かせません。約500軒もの露店が軒を連ね参拝客でにぎわいます。定番の射的や金魚すくいだけでなく、その場でかば焼きにしてくれる「うなぎ釣り」などもあります。

見世物小屋の前では、「さぁさぁさぁ、よってらっしゃい、みてらっしゃい」という威勢のいい呼び込み口上が聞こえてきます。昭和の時代には200軒ほどがあった見世物小屋ですが、現在では1軒だけだそうです。この機会に「ザ昭和」の雰囲気を味わってみるのもいいですね。

昔懐かしい露店だけでなく、流行りのクラフトビールやチーズハットグなどの露店も出ています。特大の焼鳥やフルーツ飴、団子も種類豊富で大人気です。各所にお休み処も用意してあるので、数人で持ち寄って味わうのもおすすめです。是非、お腹をすかせて足を運んでくださいね。

楽しみ方⑤着物や浴衣で参拝

放生会(ほうじょうや・ほうじょうえ)は福岡の人々に夏の終わりと秋の訪れを伝える風物詩でもあり、多くの参拝客が浴衣の着納めにと着飾って訪れます。福岡の若者にとっては、デートの定番と言っても過言ではありません。

また和服の参拝客もたくさん見かけます。のぼせもんと呼ばれる博多の男が、山笠の期間中に縁の下で支えてくれたごりょんさん(妻)に、慰労として放生会で着る着物を贈ったことがルーツだそうです。艶やかな着物や浴衣で晩夏の風流を楽しむのもいいですね。こちらの記事では自分でできるヘアアレンジも紹介しています。

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2019年の放生会の日程は?アクセス方法もご紹介

開催期間と営業時間

お出かけ

毎年9月12日~18日の7日間と日程は同じで、2019年は9月12日の木曜日から9月18日の水曜日まで開催される予定です。時間帯によってはスムーズに歩けないほど込み合いますので、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。平日の夕方以降と、14日~16日の敬老の日を含む3連休は特に混雑が予想されます。

露店の営業時間ははっきりと決まっていません。午前10時頃から徐々に開店し始め、夜21時頃まで営業する店が多く見られます。23時くらいまで営業しているお店もたくさんあるので、仕事帰りでも充分に楽しむことができます。最終日は撤収が早く、ほとんどの店舗が日暮れ前に撤収してしまうので気を付けてくださいね。

2019年は2年に一度の御神幸(御神輿行列)の年

今年は西暦の奇数年に行われる御神幸(ごじんこう、御神輿行列)が行われます。福岡市無形民俗文化財にも指定されている行事で、日程は9月12日(御下り)と14日(御上り)です。白装束に身を包んだ氏子約500名による巡行は見ごたえ抜群なので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

9月12日の御下りは、18時から4時間をかけて周辺の小学校や病院などを回ります。9月14日の御上りはコースを逆に進み1時間かけて筥崎宮へと到着します。クライマックスの境内への「駆け込み」は大迫力!

福岡の中心地から目と鼻の先!放生会へのアクセス方法

福岡市営地下鉄を利用する場合は「箱崎宮前」で下車すると参道の途中に出ることできます。博多駅からは中洲川端で乗り換えて約20分、天神からは乗り換えなしで約8分です。西鉄バスなら「箱崎」で下車しましょう。参道の端から楽しむことができます。周辺は渋滞が予想されるので時間に余裕を持っておいた方が賢明です。

他にもJR鹿児島本線を利用すると「箱崎駅」下車して境内まで徒歩約8分、JR九州バスでは「箱崎1丁目」下車すると徒歩2分でアクセス抜群です。特別駐車場(1回800円)もあるので車でも行くことができますが、すぐに満車になってしまい周辺の道路も込み合うため、公共の交通機関を利用するのがおすすめです。

歴史ロマンが漂う筥崎宮の放生会を満喫しよう

いかがでしたか? 歴史的なルーツを知ると、より楽しめるのではないでしょうか。家族や仲間を誘って縁日やグルメを楽しむもよし、カップルで浴衣を着てデートするのもよし、散歩がてら一人で探索してみるのもよし、毎年足を運んでも飽きないお祭りです。ぜひあなたも参拝してくださいね。

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