Icon search 36px


神道とは?

神道とは日本に古くから根付く宗教

神道とは「日本に古くから根付いている宗教」です。紀元前という古い時代から、神道は日本で信仰されていた宗教とされています。日本人が生活の中で、神様を敬ってお祀りするという民族宗教を生み出したのです。生活の中で自然と生まれた宗教なので、教祖や経典などが存在しないという特徴を持っています。

神道では、人々に幸せをもたらす神と、天変地異や死を招き不幸をもたらす神も存在します。たとえば、流行り病が流行すると、神が怒って病をもたらしていると考えて、神に祈りを捧げたり、祭りを行ったりして神の怒りを鎮めようとします。

神道では必ずしも良い行いをした人を神と崇めているわけではありません。無念の死を遂げた人なども神として祀っていることもあります。「神として祀るから、怒りを鎮めて、祟らないで」などという人々の思いが込められているとも考えられます。

神道とはあらゆる事や物や人を神格化

神道とは「あらゆる事や物や人を神格化する宗教」です。神道では、神とされるものは人間や動物などのような生命のあるものだけに限りません。世の中に存在するすべての事や物、現象が神として崇められるのです。人々の生活の中で生まれた宗教だからこそ、生活の中であらゆるものを神格化してきたと考えられます。

人や動物、植物のような生命体以外でも神格化されるため「八百万の神」(やおよろずのかみ)という言葉があります。八百万と書きますが、これは「数が多い」「無限に」という意味の言葉です。神道ではすべてのものが神なのです。無限に存在する神の中では、天照大御神がトップの神様と一般的には言われています。

神社に縁結びの神様の御利益を賜ろうと参拝する人も多いはずです。下の記事では、縁結びのお守りの意味や、良縁祈願や恋愛成就で有名な神社を紹介しています。良縁に恵まれたいと思っている人は、ぜひ参拝の参考にしてみてください。

関連記事

縁結びのお守りの意味とは?良縁祈願や恋愛成就との違い有名な神社5選

縁結びのお守りを買ったことがありますか?そしてお守りの意味とはなにか考

Small thumb shutterstock 131126819

仏教とは?


仏教とは悟りを開いたインドの釈迦の教え

仏教とは「悟りを開いたインドの釈迦の教え」です。仏教はインドの釈迦が開祖の宗教です。仏教では、生きていることは苦悩に満ち溢れていて、しかも輪廻を繰り返すことで苦悩は永遠に続くとされています。この苦悩から抜け出すことが「悟りを開く」なのです。地球上で唯一悟りを開いたのが釈迦とされています。

唯一悟りを開いた釈迦の教えに従い、修行を積むことで苦悩から抜け出して本当の幸せを追い求めるのが仏教、つまり仏の教えなのです。紀元前5世紀に生まれた仏教は、日本には中国や朝鮮を渡って6世紀頃に伝わりました。伝来した頃は貴族が信仰する宗教でしたが、鎌倉仏教の登場で庶民にも広く信仰されるようになります。

日本では古くから神道が信仰されていたため、仏教の伝来によって「神仏習合」という、神道と仏教の融合が明治時代まで続きました。仏教が日本人に合った形に変化していったとも考えられています。寺に鳥居が設置されていたりするのは、この神仏習合の名残と言えます。

仏教とは世界三大宗教の一つ

仏教は「世界三大宗教の一つ」です。世界三大宗教とは、キリスト教、イスラム教、仏教の3つの種類の宗教を指す言葉です。キリスト教の信徒数は20億人、イスラム教の信徒数は16億人なのに対し、仏教は4億人と三大宗教の中でも少なめです。信徒数だけで言えば、仏教よりもヒンドゥー教の方が9億人と上回っています。

しかし、ヒンドゥー教の日本での知名度の低さなどが要因となり、仏教が世界三大宗教の一つとなったとされています。ちなみに「世界三大宗教」という言葉は、中国や日本などで使われていますが、英語にはこの言葉に当てはまる言葉はないそうです。

Icon quote

世界三大宗教(せかいさんだいしゅうきょう)とは、仏教、キリスト教、イスラム教の三つを指した言葉。三大宗教ともいう。 この「世界三大宗教」という用語は、日本・中国等の用語であり、英語で「世界三大宗教」に相当する用語は存在しない。

引用 : Wikipedia

神道と仏教の違いは?

神道と仏教の違い①お経


神道と仏教の違い1つ目は「お経」です。仏教では釈迦の教えを記録したお経(経典)が存在します。しかし神道には、お経のような経典が存在しません。万物が神となる神道では、「こうしなさい」というような教えがないので、経典が存在しないのです。

仏教のお経は、悟りを開いた釈迦の言葉を弟子たちが「お釈迦様がこのように言っていました」と伝えているものです。普段の生活の中で、お経を聞く機会といえば、やはりお葬式や法事の場が多いですよね。亡くなった人に向けてお経を読んでいるように見えますが、実はお経はその場にいる人々に対して読まれています。

神道と仏教の違い②地獄などの死後の世界

死後

神道と仏教の違い2つ目は「地獄などの死後の世界」です。日本人がよく口にする「地獄」や「極楽」というのは仏教の死後の世界を指しています。神道では、人は皆死後は「黄泉の国」に行くとされています。仏教では、生前に良い行いをすれば「極楽」、悪い行いをすると「地獄」に行くとされています。

しかも極楽と地獄の2か所だけではなく、数段階の世界があるのが仏教の死後の世界の考え方です。一方神道では、良いことをしても、悪いことをしても、みんな三途の川を渡って黄泉の国に行き、黄泉の国から子孫を見守ると考えられています。

神道と仏教の違い③信仰する目的

信仰

神道と仏教の違い3つ目は「信仰する目的」です。神道は、神のご加護を賜るために神に祈ります。仏教は、悟りを開くためを目的とした宗教です。神道の場合、安産祈願であれば、安産になるように神にお願いするために祈ります。禊や祈祷は、身も心も綺麗にして神に祈りをささげるために行われると考えられています。

一方、苦悩から抜け出すために悟りを開くというのが仏教を信仰する目的です。そのため、唯一悟りを開いた釈迦の教えであるお経を読み、お寺で修行したりするわけです。このように、神のご加護を賜るために祈る神道と、悟りを開くための仏教では、信仰の目的が違います。

神のご加護を賜るために神社に参拝するときは、願掛けする人が多いと思います。願掛けをするときの方法を下の記事で紹介しています。神に願いが届きやすくなるように、願掛け前にぜひ読んで実践してみてください。


関連記事

願掛けとは?意味と効果的な禁酒や神社でのお祈り方法10選!

願掛けをしてみたい、しかしその方法がよく分からないこともあります。髪を

Small thumb shutterstock 535693393

神道と仏教の違い④参拝方法

参拝

神道と仏教の違い4つ目は「参拝方法」です。神道は基本的には「二礼二拍手一礼」で参拝します。しかし仏教は「合掌」です。合掌をしながら「南無阿弥陀仏」と唱えることもありますね。お寺で二礼二拍手一礼をしたりするのは、失礼にあたるとされています。参拝するときは、参拝方法にも注意が必要ですね。

神道と仏教の違い⑤施設

神道と仏教の違い5つ目は「施設」です。神道は、神を祀っている「神社」が宗教施設です。仏教では、修行や説法のための「寺」が宗教施設です。神社は、神の社(やしろ)と書きます。つまりは神の降臨する場所なのです。神社の前に鳥居が立っているのは、鳥居より中を神域としているからでもあります。

一方、仏教のお寺はあくまでも修行と説法のための場所です。お寺に置かれている仏像は、仏の姿を像にしたものです。お釈迦様の仏像は、釈迦の姿に彫った像ですが、他にもいろいろな仏像があります。これらの仏像は、人々の願いや思いを具現化したり、仏教の教えを体現化するために存在しています。

神道と仏教の違い⑥聖職者

神道と仏教の違い6つ目は「聖職者」です。神道では「宮司」「神主」「巫女」が神社で神に仕える聖職者です。仏教では「僧」や「尼」が聖職者です。「お坊さん」や「尼さん」や「坊主」と呼ばれています。それぞれの神社によって装束は違いますが、烏帽子や袴を着用するのが一般的です。

お寺では、僧が僧服と呼ばれる服装をしています。髪の毛を切り落として丸めることもありますが、宗派によっては髪の毛を落とす必要がないところもあります。神道や仏教の聖職者にはそれぞれ名前がありますので、間違って使うのは良くありません。神主に向かって「お坊さん」と呼ぶことのないように気をつけましょう。

日本の宗教の種類

神道・仏教以外の日本の宗教の主な種類①キリスト教

教会

神道・仏教以外の日本の宗教の主な種類1つ目は「キリスト教」です。イエスキリストを神の子として、神に罪のある人々の救いを求めるキリスト教は、世界でもっとも信者数が多い宗教です。日本での信者数は191万人を超え、神道、仏教に次ぐ第3位の信者数を誇ります。

聖書や讃美歌などで教えを広めています。日本には1549年にイエズス会のフランシスコ・ザビエルによって布教されました。その後豊臣秀吉によって布教が禁止されたり、江戸幕府によって信者の弾圧などが行われますが、一部の信者によって密かに伝えられていったという歴史があります。

今では、キリスト教の信者じゃなくても教会で結婚式を行ったりすることが多く、日本でも広くキリスト教が知られていますよね。信者じゃなくても讃美歌を歌ったり、聖書の一節を読んだ経験がある人もいるはずです。日本人にとっては、信者じゃなくても受け入れやすい種類の宗教と言えるでしょう。

神道・仏教以外の日本の宗教の主な種類②新興宗教

宗教

神道・仏教以外の日本の宗教の主な種類2つ目は「新興宗教」です。日本の近代化以降に創始された宗教のことを「新興宗教」と言います。新興宗教には、創価学会や天理教、PL教団や幸福の科学などたくさんの種類の宗教が含まれています。これらの宗教の信者数は合計で約791万人います。

新興宗教は、日本国内で350~400ほどの種類があるとされています。新興宗教と一括りに言っても、それぞれの団体で信じられている神や、宗教の概要などは異なります。布教が進み、近代的組織として成立してくると新興宗教として認められていきます。新たな信者獲得のために、一般の信者からの勧誘が多く見られます。

神道と仏教の違いを正しく覚えておこう

「神様仏様」と思わず口走る人がいるほど、日本では神道と仏教の両方が深く根付いています。神道と仏教の違いを正しく知っておけば、神社や寺の参拝に行ったときも失礼のないように行動できるはずです。神道と仏教の違いをきちんと覚えておきましょう!参拝したときの御利益がアップするかもしれませんよ。


商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。

KEYWORD

関連のキーワード


NEW

新着記事


RANKING

人気の記事