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ミョウバン水とは?

ミョウバン水の特徴①ミョウバンと水を混ぜたもの

ミョウバン水の特徴1つ目は、ミョウバンと水を混ぜたものであることです。ミョウバンは100均やスーパーの漬物材料のコーナーで販売されていて安く手に入るので、手作りすれば制汗剤よりもずっと安価です。材料もシンプルなので肌に負担をかけず、薄めれば敏感肌でも使えます。

生のミョウバンと水分を飛ばした焼きミョウバンがあり、どちらを使ってもミョウバン水を作れます。ミョウバンにはアルミニウムが含まれていますが、大量に摂取しなければ毒性はありません。また、ミョウバンはホットケーキや菓子パンにも使われています。

ミョウバン水の特徴②殺菌効果がある

ミョウバン水の特徴2つ目は、殺菌効果があることです。古代ローマでは水と混ぜてうがい薬としても使われていたそうです。手に吹きかければばい菌を除去してくれるので、冬の風邪予防にも使えそうですね。ちなみに、インフルエンザはうがいでは予防できないそうです。

現在販売されているミョウバンのほとんどは人工的に結晶化させたものですが、その技術がない時代はアルム石という火山地帯で採れる石を加工して使用していました。こちらは人工のものより殺菌効果が高く、肌への刺激が抑え目なのが特徴です。アルム石はAmazonなどネット通販で購入できます。

ミョウバン水の特徴③汗を抑制する

汗をかいている女性

ミョウバン水の特徴3つ目は、汗を抑制することです。ミョウバンには毛穴を引き締めるという効果があり、それによって汗が出にくくなります。そのため、市販の制汗剤にもミョウバンが含まれています。

市販の制汗剤にはミョウバン以外にも様々な成分が含まれています。制汗作用で有名なのはクロルヒドロキシアルミニウムでしょう。一時期、乳がんの原因になると噂されていましたが、その危険性はないと否定されています。しかし肌への刺激があるとされるので、肌が弱い方はミョウバン一つに絞った方が良さそうです。

ミョウバン水の特徴④消臭効果がある

足

ミョウバン水の特徴4つ目は、消臭効果があることです。実は、汗自体は臭いません。皮膚の表面にいるばい菌と汗が混じることで悪臭を放ちます。ミョウバンは皮膚にいる菌を殺すことから、消臭作用があるとされています。汗も出づらくなるので2倍の効果がありますね。

ミョウバン水は皮膚の菌を抑制する効果もあります。ミョウバンは水と混ざることで酸性になり、ばい菌が住みにくい環境にしてくれます。肌にいるばい菌は弱酸性から弱アルカリ性の環境が大好きです。人の肌は弱酸性から中性とされているので、ばい菌が繫殖しやすい環境と言えます。


体の中でも臭くなりやすいのが足ですね。そんな足の臭い消しに効果的な対策がこちらの記事で紹介されています。ミョウバン水以外に効果のある方法を探してみましょう。

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ミョウバン水の臭い消しの効果・使い方は?

ミョウバン水の臭い消しの効果①ワキガ

ミョウバン水の臭い消しの効果1つ目は、ワキガです。強い殺菌効果と汗の抑制作用で独特の嫌な臭いを消してくれます。ワキガの治療をしている医院でも勧められているほど効果が認められています。ただし、きちんと乾燥させないとミョウバンの臭いと混ざって酷くなってしまいますので注意しましょう。

ワキガの原因はある汗腺から出る汗とされています。アポクリン汗腺と呼ばれるもので、そこから出る汗に含まれるたんぱく質などの有機物質が菌によって分解されることで、臭いが発生します。ワキガの歴史は古くローマ時代にもいたようで、その臭いに悩む男性がミョウバンを使って消臭していたそうです。

ミョウバン水の臭い消しの効果②洗濯臭

ミョウバン水の臭い消しの効果2つ目は、洗濯臭です。部屋干しして生乾きになったときの臭いをミョウバン水で消すことができます。スプレーしてそのまま乾かすのも良いですが、日光に当てると消臭効果がアップします。日光にも殺菌効果があるので、ミョウバン水と合わせてダブルの効果が期待できます。

ワキガの臭いが染み付いてしまった服は、洗濯するときにミョウバン水を入れると臭いが取れます。洗剤とは一緒に使えませんが、柔軟剤は大丈夫です。洗濯機で洗う場合はミョウバン水の原液を柔軟剤の投入口に入れましょう。また、ミョウバン水でつけおきして水洗いしてから、洗濯機に入れて洗うこともできます。

ミョウバン水の臭い消しの効果③ペット臭

ミョウバン水の臭い消しの効果3つ目は、ペット臭です。ペットの臭いがするマットやカーペットにスプレーすると消臭できます。おしっこの臭いも消せて殺菌できるので、ペット用の消臭スプレーを買う必要がなくなります。

スプレーしたものは犬や猫が口にしても大丈夫です。ただし、原液を飲ませないようにペットから遠ざけておきましょう。量によっては死んでしまうこともあります。また、ペットに直接吹きかけると皮膚炎になる可能性もあるので、パッチテストをして大丈夫か確認してから使ってください。

ミョウバン水の使い方①薄めてスプレーする


ミョウバン水の使い方1つ目は、薄めてスプレーすることです。体の臭い消しとして使うときはスプレーボトルに詰めておくと脇などに塗布しやすくなります。ちなみに、ミョウバン水の濃度が濃すぎると噴射口が詰まってしまいますので、気をつけましょう。詰まった場合はお湯につけてミョウバンを溶かします。

スプレーボトルの形は特に選びませんが、持ち歩けるようにキャップ付きのものがおすすめです。画像のものはマークスアンドウェブのもの。霧が細かいので肌に満遍なく行き渡り、最低限の量で済むため乾きも早いのがメリットです。ポーチに入れても邪魔にならないサイズで使いやすいと人気があります。

ミョウバン水の使い方②ペットボトルで原液を保管

ミョウバン水の使い方2つ目は、ペットボトルで原液を保管することです。体に付ける場合はスプレーが向いていますが、洗濯などそのまま使う場合もあるのでペットボトルに入れておきましょう。1,5リットルのペットボトルが原液を作るときに便利でおすすめですが、初めて作るという方は小さめのサイズで試しましょう。

ミョウバン水の原液の保存期間は3年ですが、薄めたミョウバン水は1週間程度しか持ちません。余ってしまったものは生ゴミに吹きかけるなどして使い切りましょう。ペットボトルは良く洗ってから使ってください。ミョウバン水は透明になるので、水と間違えて飲まないためにミョウバン水と書いておきましょう。

100均で作れる!ミョウバン水の作り方は?

基本のミョウバン水原液の作り方

まずは、基本のミョウバン水原液の作り方を説明します。初めてミョウバン水を作るという方は、このシンプルなものから挑戦しましょう。臭いがないので人や目的を選ばず使えて便利です。ミョウバンと水の割合は1:30です。薄めるときは10倍にして使い、冷蔵庫で保管してください。

    基本のミョウバン水原液の材料

  • 焼きミョウバン 10g(生ミョウバンの場合は15g)
  • 水道水 300ml
  • ペットボトル

    基本のミョウバン水原液の作り方

  1. 1ミョウバンをペットボトルに入れる
  2. 21に水道水をよく混ぜる
  3. 3透明になるまで2,3日冷暗所で保管する

100均で買えるミョウバンで作るアロマ入りミョウバン水の作り方

こちらはアロマ入りミョウバン水の作り方です。精製水入りなので早めに使い切りましょう。100均で扱っているミョウバンは焼きミョウバンのみになります。焼きミョウバンは湿気を吸うと生ミョウバンになるので、気になる方は密閉できる容器や袋で保管してください。


レモンやグレープフルーツなどの光毒性のあるアロマオイルは避けましょう。日光に当たるとシミや皮膚炎のもとになります。おすすめはティーツリーです。殺菌効果が高く、爽やかな香りで男女問わず使えます。

    アロマ入りミョウバン水の材料

  • 焼きミョウバン 10g
  • 水道水 300ml
  • 無水エタノール 5ml
  • 精製水 45ml
  • ペットボトル
  • スプレーボトル

    アロマ入りミョウバン水の作り方

  1. 1焼きミョウバンをペットボトルに入れ、水道水とよく混ぜる
  2. 2透明になるまで冷暗所で保管する
  3. 3無水エタノールにアロマオイルを3滴垂らす
  4. 43に精製水を足してよく振って混ぜる
  5. 5原液5mlと4をスプレーボトルに入れてよく混ぜる

ダイソーの焼きミョウバンを使ったハッカ油入りミョウバン水の作り方

こちらはダイソーの焼きミョウバンを使ったハッカ油入りミョウバン水の作り方です。ハッカ油には臭い消しの他に虫よけ効果もあり、夏に最適です。付けるとひんやりするので、冬は避けましょう。無水エタノールの代わりに水道水でも作れますが、分離しやすいので使う都度よく振って混ぜてください。

    ハッカ油入りミョウバン水の材料

  • 焼きミョウバン 20g
  • 水道水 500ml
  • ハッカ油
  • 無水エタノール
  • ペットボトル
  • スプレーボトル

    ハッカ油入りミョウバン水の作り方

  1. 1ペットボトルに焼きミョウバンと水道水を入れてよく混ぜる
  2. 2透明になるまで時々振ったりしながら放置して原液を作る
  3. 3無水エタノールにハッカ油を5~10滴混ぜる
  4. 4原液10mlに4と水道水90mlをスプレーボトルに入れ、よく振って混ぜる

ミョウバン水が臭い消し以外にも使えるって本当?

消臭以外の使い方①収斂化粧水

ミョウバン水の消臭以外での使い道1つ目は、収斂化粧水です。毛穴の引き締め効果があるミョウバン水は、乳液のあとに使うと毛穴詰まりやニキビの予防になります。また、殺菌効果で既にできてしまったニキビも治すことができ、顔から汗が吹き出すように出る、という方には汗の抑制効果が発揮されます。

顔だけでなく背中に使えば、ニキビはもちろん汗疹にも効きます。アトピーにも効果があるので、ぜひ試してみてくださいね。顔に使うミョウバン水の作り方は、原液を20倍くらいに薄めて作ります。パッチテストをしてから使うと安心です。

消臭以外の使い方②掃除

掃除グッズ

ミョウバン水の消臭以外の使い方2つ目は、掃除です。特にカビに対して効き目があり、お風呂掃除におすすめです。使い方は、ミョウバン水の原液をスプレーした後、ブラシなどでこすって洗い流すだけです。簡単にカビが落ちます。しつこいカビには時間をおいてからこすりましょう。

同じくカビ汚れのあるトイレで使えば、カビ落としと臭い消しが同時にできます。また、拭き掃除の後に仕上げでミョウバン水をスプレーすると菌の繫殖を抑制できます。掃除用のミョウバン水の作り方は、ミョウバン水を5倍に希釈します。

消臭以外の使い方③料理

野菜

ミョウバン水の消臭以外の使い方3つ目は、料理です。オイルの含まれない純粋なミョウバン水なら野菜のあく抜きや漬物、煮物に使えます。原液を10倍に希釈したものに皮をむいた野菜を2,3時間つけておくと、あくが抜けて煮崩れしなくなります。漬物の作り方は原液の濃度のまま使い、塩を足して野菜を漬けます。

ミョウバンを使ってナスを漬けるときれいな紫色になります。引き締め作用で身がしまり、歯ざわりも良くなるので、美味しい漬物ができます。

ミョウバン水を使う時の注意点は?

ミョウバン水スプレーの注意点①濃度を薄める

ミョウバン水スプレーの注意点1つ目は、濃度を薄めることです。原液のまま使うと肌を痛めるので、最低でも10倍に薄めて使うようにしましょう。特に脇は皮膚も薄く敏感な部分です。脇毛をカミソリで処理している方はよりダメージを受けやすいので、薄めるのを忘れないようにしてください。

ミョウバン水スプレーの注意点②吹き付けた後は乾燥させる

ミョウバン水スプレーの注意点2つ目は、吹き付けた後にしっかり乾燥させることです。ミョウバンは乾いてから効いてきます。足にスプレーした場合は、ストッキングなどを履く前に扇風機に当てるなどして乾かしましょう。脇も乾かしにくい部分ですが、ドライヤーを使うと早く乾燥させられます。

ミョウバン水スプレーの注意点③全身に吹きかけない

ミョウバン水のスプレーの注意点3つ目は、全身に吹きかけないことです。夏は汗をかきやすいので、ミョウバン水で抑えたいという方も多いと思いますが、全身に使って毛穴がふさがってしまうと、熱が閉じ込められて熱中症の恐れがあります。脇や足などスポットで使うようにしましょう。

ミョウバン水を使いこなそう

ミョウバン水は殺菌や汗の抑制などの働きで、臭いに悩んでいる人を助けてくれるアイテムです。また、制汗剤代わりとして使う以外に、洗濯や掃除など色々な使い方があります。簡単に作れるのでぜひ試してみてくださいね。


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