子供が絵を描く意味とは?
子供が絵を描く意味①想像力のアウトプット
子供が絵を描く意味の1つ目は、想像力のアウトプットです。子供の頭の中には、大人には想像も付かないほどの想像の世界が広がっています。頭の中に浮かんでいる情景を表現として絵に表すのは実に自然なことです。その想像を絵という物体として視覚化させることで、自分の頭の中を整理する目的もあります。
子供が絵を描く意味②想像力を広げていく試みそのもの
子供が絵を描く意味の2つ目は、想像力を広げいく試みそのものということです。子供は言葉によるコミュニケーションを覚えてくると、感受性の中で「どうしてそう思ったのか」「この出来事をどう捕らえるのか」という過程を意識し始めます。子供の絵には、言語力とそれに直結した想像力の育みという側面も含まれるのです。
子供が絵を描く意味③心のSOS
子供が絵を描く意味の3つ目は、心のSOSということです。子供は言葉足らずであったり、親に心配をかけたくないという想いからであったり、本音を全て大人に話せるわけではありません。自分でどうなりたいか、というビジョンすら明確に思い描くことは難しいです。
そのモヤモヤを絵にすることで発散し、自分のメンタルをコントロールしようとしています。そしてこの行いの結果として仕上がった絵を見ることで、大人は「子供が今何を悩んでいるのか」を知るための手助けになるのです。
POINT
子供の絵に隠された本心を知ろう
子供の絵には様々な理由が含まれます。そしてその全てには意味が隠されています。子供の絵から分かる心理を学び、子供の本心に触れてみましょう。
絵から分かる子供の心理12選
絵から分かる子供の心理①ピンクが多い
絵から分かる子供の心理の1つ目は、ピンクが多いことです。ピンクは脳を活性化する色だと言われていて、ワクワクしている楽しい気持ちの時に多くなります。また好きな人がいる時にでも使う確率が高くなる色です。そして「愛されたい」と子供自身が思っている時にもピンクが増える傾向にあります。
絵から分かる子供の心理②絵が消極的になった
絵から分かる子供の心理の2つ目は、絵が消極的になったことです。今まで大きな絵を描いていた子供が小さい絵を描くようになったり、線が細いことが気になる絵になった場合は、注意が必要です。子供は心に不安や緊張感を抱えていて、それを必死に発散しようとしています。環境の変化が無かったか見守るべきでしょう。
絵から分かる子供の心理③全体的にカラフル
絵から分かる子供の心理の4つ目は、全体的にカラフルなことです。カラフルな絵は子供の情緒の豊かさを表していて、インプットもアウトプットも子供らしく正常にできている証拠ととなります。行動力を維持できていてエネルギッシュに生きることができていますので、安心できます。
絵から分かる子供の心理④カラフルだけれど対比的
絵から分かる子供の心理の4つ目は、カラフルだけれど対比的であることです。例えば赤と青、青と黄色、白と黒、のような対比的な色使いをしている場合は、子供の中に「心の二面性」が表れていることを暗示しています。カラフルなので安心しがちですが注意深く見守ってあげたいですね。下の兄弟が生まれた子供は注意です。
絵から分かる子供の心理⑤カラフルな太陽
絵から分かる子供の心理の5つ目は、カラフルな太陽です。太陽は子供にとって、愛情や暖かの象徴でもあります。その太陽がカラフルに明るいイメージで描かれていたら、自分は愛されているという実感があるということになります。自分に自信を持てている証です。愛を手に入れようと努力できていることも表します。
絵から分かる子供の心理⑥顔の中でも目が大きい
絵から分かる子供の心理の6つ目は、顔の中でも目が大きいことです。大きく見開かれた目は緊張感や警戒心の表れです。顔に大きな目が描かれている人に対しては、子供は恐怖を感じているかもしれません。逆に目が開いていない大人が描かれていたら、それは子供にとって「自分を見てくれない人」を表します。
絵から分かる子供の心理⑦顔の中の鼻の表し方
絵から分かる子供の心理の7つ目は、顔の中の鼻の表し方です。子供の絵において鼻は「怒り」を表します。適度な大きさで顔に鼻が描かれているのは良いですが、顔と比べて鼻が大きすぎる場合は、普段から激しく怒られてしまっているのかもしれません。鼻が無い顔の場合は、必要以上なまでに「怒りは悪」と感じています。
絵から分かる子供の心理⑧顔の中の口の状態
絵から分かる子供の心理の8つ目は、顔の中の口の状態です。顔の中でも特に口が大きく開かれている場合は「もっと甘えたい」と思っていることを表しています。逆に口が閉じていたり、顔の中に口が無い場合は「甘えられない」「甘えたいけれど言い出せない」という気持ちです。無理をしてしまっているのかもしれません。
絵から分かる子供の心理⑨絵の色がカラフルではなくなった
絵から分かる子供の心理の9つ目は、絵の色が減ったことです。今までカラフルな色使いを好んでいた子供が急に色数が減った絵を描くと、親としても心配してしまいますよね。これは子供の心がしぼんで落ち込んでしまっている状態です。人間関係で失敗をしたりストレスを溜めているとこの傾向が強まります。
絵から分かる子供の心理⑩黒く塗りつぶされた乗り物
絵から分かる子供の心理の10つ目は、黒く塗りつぶされた乗り物です。黒が多い絵は不安や恐怖を表していることが多いです。また乗り物は子供の心理として「母親」を表しています。黒く塗りつぶされた乗り物の絵は、子供が母親に対して大きな恐怖を感じていたり、萎縮をしてしまっていることを表します。
絵から分かる子供の心理⑪目を塗りつぶす
絵から分かる子供の心理の11つ目は、目を塗りつぶしていることです。特に黒や赤に塗りつぶしている時には注意をしてあげるべきかもしれません。目を塗りつぶす行為はプレッシャーや恐怖を強く感じているということです。強いストレスやプレシャーを感じてしまっている可能性が高く本人もそれに苦しんでいます。
絵から分かる子供の心理⑫雨や雲が自分を濡らしたりしている
絵から分かる子供の心理の12つ目は、雨や雲が自分を濡らしたりしていることです。自分自身が雨に濡れいてる絵や、どんよりとした雲の絵、雷に打たれているような絵は、それだけ外的要因のストレスがあるといいことを暗示しています。最近なにか辛いことがあり心を痛めているのかもしれませんので、動向を見守りましょう。
POINT
子供の絵で心理状態を知る
子供が描く絵からは様々な心理状態が読み取れます。想像力の広さや楽しさを感じさせるものから、心のSOSを感じさせるものまで幅広いのです。
子供が心配な絵を描いていた場合の対処法は?
子供が心配な絵を描いていた場合の対処法①重い雰囲気にはしない
子供が心配な絵を描いていた場合の対処法の1つ目は、重い雰囲気にはしないことです。心配な絵であったとしても、それは子供自身の自然な感受性と発想力から生まれたものです。それを周りが大事に受け取って重い雰囲気で心配をしてしまったら、まるで自分が悪いことをしたような気持ちになってしまうかもしれません。
そうなると「大人を安心させるための絵」を意識するようになりかねませんし、それは誰のためにもなりませんよね。どんなに心配でもそれを大袈裟に表には出さず、「すごいね!これ、何の絵なの?」「何の絵を描いたの?上手だね~!」と、普通のカラフルな絵などと同じような反応をして探ってみるべきでしょう。
子供が心配な絵を描いていた場合の対処法②学校や保護者に相談の上分析
子供が心配な絵を描いていた場合の対処法の2つ目は、学校や保護者に相談することです。家で不安な絵を描いていたのなら学校に、学校での絵に不安を感じたのなら保護者に報告をしておきましょう。学校と保護者の相互の協力があってこそ、子供に隠された心理やその原因を知れる可能性が上がります。
例えば子供が学校でいじめられていたとしても、家で普通にしているのならそれは親にはなかなか分かりません。逆に家庭環境に問題があるのに学校で元気にしているのなら、保護者と連絡を取ってみないとそのヒントにも気が付けないのです。子供の心理分析のために結託していくことが必要となります。
子供が心配な絵を描いていた場合の対処法③気分転換をさせる
子供が心配な絵を描いていた場合の対処法の3つ目は、子供に気分転換をさせることです。何かしらの不安や緊張を感じているのかもしれませんが、それはちょっとしたキッカケで解放される抑圧かもしれません。家族でお出かけをしてみたり、普段行かない公園に遊びに行ってみるなどはいかがでしょうか。
また特に小さい子供相手ですと、おもちゃを与えることでその心理を分析しやすくなるかもしれません。おもちゃをどうやって遊んでいるかによって、性格や悩みを知るヒントにもなります。子供へのおすすめのおもちゃの記事もありますので、こちらもぜひご参考ください。子供のリフレッシュにもなりますよ!
POINT
優しく見守ることが大切
子供が心配な絵を描いていても、大事にはしないであげてください。絵に対しても子供が気を使い始めてしまうと、SOSのヒントも減ってしまうからです。
子供の絵から心理を読み取ろう
いかがでしたか?子供の絵から分かる子供の心理や、それの対処法などをご紹介しました。SOSは汲み取ってあげるのが大人の役割でありつつも、過保護であることは子供の想像力を潰してしまいます。子供との正しい距離感を学びながら心の声に耳を傾け、大人も子供と一緒に成長していきたいですね。
またこちらの記事でも「絵で分かる子供の心理」をご紹介しています。気持ちを言葉にする能力がまだ未熟な子供にとって、絵は心のメッセージを受け取るための大切なツールです。興味を持っていただいた方はぜひこちらの記事もご参考くださいね!
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。
KEYWORD
関連のキーワード
NEW
新着記事
RANKING
人気の記事