子供の絵には無意識の気持ちがあらわれている
子供は絵を描いて感情やストレスを発散している
子供は上手に話をすることができないため、親の見えないところで良い、悪いに関わらず、たくさんの感情を抱えています。子ども自身そんな気持ちを発散させるために、絵を描いて整理しているということがあります。
好き、楽しいといったプラスの感情なら良いのですが、時には辛い、助けて欲しいといったSOSの感情が表れていることがあるのです。子供の絵を分析し、その心を理解してあげることで素早く適切なケアをしてあげることができます。
日ごろ子供と接することができないパパママにおすすめ
最近では共働きの夫婦が当たり前になってきており、平日はほとんど子供と一緒に遊んであげることができないといったパパママが多いです。そんなとき、子供の描いた絵が、子供の心理状態を窺い知る一つの指針になるのではないでしょうか?
子供の絵から心理状態を分析する際の注目ポイント
使われている色を見てみる
子供の絵から心理状態を分析するために観察するポイントですが、まずはどのような色を使っているかに注目してください。一色で塗りつぶられているような絵だと特にわかり易いです。子供が無意識の状態で選ぶ色から、楽しんでいるのか、疲れているのかなどを読み取ることができます。
人物の状態を見てみる
心理分析に必要なのは、色彩だけではなく、描かれた人物やキャラクターの状態や背景、線の強さなど、たくさんの注目点があります。
パパと平日に会うことが出来ない子供が、父の日にパパの顔を描いた際、かけていないはずのメガネをかけていたり、はえていないヒゲが描かれていた。なんて話も聞きます。よくママから怒られる子供がママの似顔絵を描くと、怖い顔をした顔を描くこともあります。子供の絵には日常が表れてくるのです。
子供らしい絵とは?
まずは、子供の心理を分析していく前に、一般的な子供らしい絵とはどんなものかを知っておきましょう。絵には個性が出るため、これこそ正解!と言った表現が難しいのですが、全体的にこのような印象の絵だと大丈夫という目安にしていただけると良いかと思います。
- 失敗を気にせずのびのびと描いている
- 紙を広く使って大きく描いている
- 明るい、楽しい、自由な印象を受ける絵
- 年齢の発達に見合ったレベルの絵
一般的な子供の絵の特徴
子供の絵で分かる心理15選・色彩編
【心理学】子供の絵で分かる心理1:赤色がたくさん使われる絵を分析
子供の絵で赤色がたくさん使われているものは、心理学的に分析すると、力強さ、元気の良さを表しています。元気がありあまってお母さんが困るほど!という少し困ったパターンもありますが、子供は元気すぎる分には心配はありません。
しかし、赤い色で塗りつぶすようにぐちゃぐちゃと塗られていたり、赤と黒で塗られる絵の場合は、母親からの愛情不足のサインであるとされています。一緒に遊んであげる時間を少しでも増やしてあげるなどすると良いでしょう。
- やる気に満ちている
- 力強さ、元気の表れ
- 赤と黒の混合は母親の愛情不足
- 血を描いた場合は暴力的な行動に注意
赤色を選ぶときの心理
【心理学】子供の絵で分かる心理2:青色がたくさん使われる絵を分析
子供の絵で青色がたくさん使われているものは、心理学的に冷静さや、思慮深さを意味します。海や空など、風景をありのまま描いたものは除きます。
また、気持ちが沈んでいる傾向にある場合も青を選ぶ子供さんがいます。最近少し様子が違う、環境がかわったという事はありませんか?子供の話に耳を傾けてあげて、子供の生活で何か困ったことはないか聞いてみてあげてください。
- 冷静さ、思慮深さの表れ
- 自立心の表れ
- 気分が落ち込んでいる
- 眠い
青色を選ぶときの心理
【心理学】子供の絵で分かる心理3:黄色がたくさん使われる絵を分析
子供の絵で黄色がたくさん使われているものは、心理学的に楽しい気分を意味します。ウキウキして楽しいことがたくさんあるよ!という気持ちの表れです。自分のことをもっと見て欲しい、注目されたいという場合も黄色を選ぶ傾向にあります。
ただ、黄色と黒をまぜるような色使いの場合は、父親からの愛情不足のサインである場合があるので、注意が必要です。平日は仕事で遊んであげれないパパは、お休みの日にたっぷりと愛情を注いであげてくださいね。
- 楽しい気分
- ウキウキしている
- 自分に注目されたい
- 黄色と黒色の混合は父親の愛情不足
黄色を選ぶときの心理
【心理学】子供の絵で分かる心理4:緑色がたくさん使われる絵を分析
子供の絵で緑色がたくさん使われているものは、心理学的に休息を求める状態を意味します。緑色には癒しの効果があるため、お疲れ気味だったり、習い事に追われているような生活の子供は緑色に惹かれてしまうようです。また、のんびりとマイペースが好きな子供も緑色を好む傾向にあります。
両親が仕事をしていると、子供にもきっちり時間通りに動いてもらっていたり、自宅でゆっくりさせてあげるような時間が減ってしまいがちです。のんびりとみんなで休息するような時間を作ってあげてみてはいかがでしょうか?
- おだやかでのんびりしている
- マイペース
- 疲れている、癒されたい
緑色を選ぶときの心理
【心理学】子供の絵で分かる心理5:紫色がたくさん使われる絵を分析
子供の絵で紫色がたくさん使われているものは、心理学的に隠された気持ちを表しています。ママやパパに伝えたいことがあるけど、我慢していることがあるといった時に紫を好む傾向があります。
他にも、病気の回復時にも紫を好む傾向があるそうなので、いつもと違うなと感じる場面があったら、いつも以上に子供のことを気にかけるように見守ってあげてください。
- 気持ちを我慢している
- 精神的なショックや病気からの回復
- 精神的、肉体的な癒しを必要としている
紫色を選ぶときの心理
【心理学】子供の絵で分かる心理6:ピンク色がたくさん使われる絵を分析
子供の絵でピンク色がたくさん使われているものは、幸せな気持ちを表しています。可愛いものが好きな女の子が好んで使用する色ですが、ピンクで楽しく塗っている子供さんは今の生活で充分満ちたちているということになります。
もしかすると、好きな人ができた!なんてことがあるかもしれません。恋愛的な意味ではなく、「パパ、ママ大好き」といった感情を表現する場合もピンクがたくさん使われるといったことがあります。
- 優しい気持ち、幸せな気持ち
- 好きな人いる
- 甘えたい・愛されたい
ピンク色を選ぶときの心理
【心理学】子供の絵で分かる心理7:水色がたくさん使われる絵を分析
子供の絵で水色がたくさん使われているものは、心理学的に素直で安定した気持ちを表しています。とても優しい心を持った子供が好む色ですが、一方で寂しさ、物足りなさを感じているときにも水色を選ぶ傾向があるようです。
子供の中にも、優しすぎて損をしてしまうような子がいます。でも人に優しくできるということは立派な長所です。パパとママの愛情でしっかりと満たしてあげましょう。
- 素直さ、安定している
- 優しい気持ち
- 寂しさ、物足りなさを感じている
水色を選ぶときの心理
【心理学】子供の絵で分かる心理8:白色がたくさん使われる絵を分析
子供の絵で白色がたくさん使われているものは、心理学的に潔癖な状態を表しています。少し神経質であったり、正義感が強すぎて完璧にやらないと気がすまないといったような子供や、失敗が怖くて慎重になりすぎているなどの傾向があります。
失敗をした時にバカにされたり恥ずかしい気持ちになれば、失敗を怖がってしまうようになります。しかし、人間は失敗しながら学び、成長していく生き物です。パパ、ママがしっかりケアをして、のびのびと色んなことにチャレンジできるようにサポートしてあげましょう!
- 完璧主義
- 潔癖、正義感が強すぎる
- 失敗を恐れて自信がない
- 神経質
白色を選ぶときの心理
【心理学】子供の絵で分かる心理9:黒色がたくさん使われる絵を分析
子供の絵で黒色がたくさん使われているものは、心理学的に恐怖や抑圧といった負の感情を表しているので一番注意が必要です。厳しい親の元で不安や恐怖に怯えるように生活している子供や、本当の気持ちや欲望を押さえ込んでいる子供が黒い絵を描く傾向にあるとされています。
特に、乗り物を黒く塗りつぶす子供は注意が必要です。電車や車、船などは母親を表しており、それを黒く塗りつぶすということは母親が原因でストレスが溜まっているというという解析になります。
- 恐怖
- 不安
- 萎縮させられている
- 黒い乗り物は母親を象徴している
黒色を選ぶときの心理
子供の絵で分かる心理15選・人物編
【心理学】子供の絵で分かる心理10:人物の顔について分析
見て!この絵は○○ちゃんだよ!と子供が描いた絵を見せてくれることはありますか?子供が知っている人を書く場合は、その表情に注目してください。心理学的に分析すると、子供の絵で描かれた表情は、描かれた人物が子供に対して一番見せている表情と言われています。
もしもママを描いていた場合は、怒っているママの顔、笑っているママの顔、その日子供とどのように接したかによっても変わってくるので、一日どんなことがあったのかも思い出して判断してください。一番注意したいのが「視線が合わない顔」です。スマホやテレビなどを見ながらおざなりに子供の相手をしていませんか?
いつも何かをして子供を二の次にしている場合は、その状態が絵に表れることがあります。昨今では仕事をしながら子育てするママもたくさんいますが、できるだけしっかりと視線を合わせて子供と遊んだり、本を読んであげたりする時間を作ってあげることをおすすめします。
【心理学】子供の絵で分かる心理11:血などの暴力的な絵について分析
子供の絵に可愛いキャラクターや人物なのに血が出ているような絵、暴力的な絵を描くと驚いてしまいますが、そのような絵を心理学的に分析すると、子供の中でストレスが溜まっており、暴力的な感情になっているという意味になります。
行動には移していない場合でも、紙に描くことによって暴力的な感情を発散させています。親が暴力を振るうところを見ると、子供は「これをしてもいいんだ」と思い、子供自身も暴力的になってしまう傾向にあります。兄弟や他の子供に怪我をさせることもあるので注意が必要です。
【心理学】子供の絵で分かる心理12:人物の状態について分析
子供が描く人物やキャラクターが一人だけで紙の隅などで小さく描かれている場合は、心理学的に分析すると孤独を感じているとされています。家庭や幼稚園で孤立していませんか?紙の中で小さく隅にいるキャラクターは、子供自身の状態を表していることがあります。
キャラクターが大きく紙の真ん中に一人で立っているような絵なら心配いりません。まわりにお友達や家族が描かれた絵も自分がそれらに恵まれている環境を表しています。
【心理学】子供の絵で分かる心理13:描かれた絵の背景を分析
子供の絵は背景にも心理的メッセージが隠されている場合があります。ピカピカの太陽や虹、ふわふわの雲など、明るい風景を描いているときは心配ないのですが、重苦しい雲や雨、雪がキャラクターや人物に降り注いでいる絵は、困難からのストレスを示しています。
雨や雪といっても、キャラクターが楽しそうにこれらで遊んでいるものなら問題ありません。雨が大好きで傘や長靴を持ってお外に散歩するのが大好きな子供はたくさんいます。雨や雪の絵の場合はキャラクターや人物の表情などを見て判断してみてくださいね。
【心理学】子供の絵で分かる心理14:描かれた絵の色合いを分析
子供がカラフルな絵を描くときは、とても気分が高揚しているときです。子供はカラフルな色が大好きなので時にはたくさんの色を少しずつ使って虹色に塗ることもあります。
しかし、突然白と黒だけの色彩がシンプルな絵を描く場合があります。幼稚園の年中頃からえんぴつやペンといった画材を好むようになった場合もこのような白黒の絵を描く場合がありますが、クレヨンなどで白黒の絵を描いているときは、気分の落ち込みを表すので注意してください。
【心理学】子供の絵で分かる心理15:描かれた絵の力強さを分析
子供の絵の力強さは、子供の自信を表しています。画用紙いっぱいに大きな絵を描いていたり、太い線で力いっぱい描いている絵は心配ありませんが、細い線で小さい絵を描きだした場合は要注意です。失敗を恐れるような心配や不安から自信を喪失している状態です。
何か失敗して萎縮させるようなことはありませんでしたか?また、過度に叱りすぎていることはありませんか?子供は失敗から学んでいきます。怪我をしなければ少しくらい大丈夫!くらいの大らかな気持ちで見守ってあげましょう。
子供と絵について話をするということ
子供の絵にはストーリーがあることも
子供は、アニメや絵本などの絵が大好きです。自分でも絵を描きながらいろんな想像を頭の中で巡らせていることがあります。これは何を描いてるの?と聞くとびっくりするようなストーリーが飛び出してくることがあります。
幼稚園や保育園で読んだ絵本やテレビやゲームに影響されることが多いので、「そういえばこんな絵本読んであげたな」など、振り返りながらお話を聞いてあげると良いかもしれません。
子供が突然モンスターやおばけの絵を描くようになったので心配したが、幼稚園・保育園の絵本で読んでいただけだったなんて話もあります。親の見えない環境で子供がどんなものに触れ、興味を持ったのかも絵から伺うことができるのです。
聞かれたくない場合もある
子供は、辛い感情を絵で発散させている場合がありますが、大人が深く追求しようとしても困ることが多々あります。「どうしてこんな絵描いたの?」と聞いても答えられない、聞かれたくないこともあります。感情を原因に結び付けて言葉に置き換えるのはとても難しいことなのです。
暗い絵を描いていた場合は「どうしてこんな絵を描いたの?」と聞くのではなく、優しく接してあげたり、ストレスが解消できるように遊んであげたりして、家族間での時間を密にとってあげるなどのケアをしてあげるようにしましょう。
子供の心がケアを求めていると感じたら適切な行動をとりましょう
いかがだったでしょうか?子供の絵にはたくさんの感情が秘められています。一番大切なものは、その感情を汲み取って、助けを必要としているなら適切なケアをしてあげるということです。とにかく気づいてあげるということが第一歩になります。
最近では共働きの家が多く、平日は幼稚園や保育園で長い時間を過ごし、両親と過ごすのは数時間だけしかないといったお宅も多いかと思います。そんな中で、子供が日ごろどんな気持ちを抱えているのかを汲み取ってあげるのに子供の絵をヒントにできるかもしれません。
一緒に楽しく絵を描いてあげる時間を設けるのも良いでしょう。決して親が上手に絵を描く必要はありません。子供たちはパパ、ママと一緒に遊ぶというだけでとても楽しい時間になるからです。
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