洗濯機に取り付けるエルボとは?
エルボとは排水ホースの接続管
洗濯機に取り付けられている「エルボ」とは、排水ホースと排水パイプを固定する接続管のことで、エルボジョイントとも呼ばれます。大抵の形はL字型に曲がったタイプですが、中にはI字・T字型のものもあります。
昔はエルボがない直接ホースをパイプにつなぐ形式が主流でしたが、悪臭防止のために、最近ではエルボの設置が普通になっています。多くの場合で、トラップと呼ばれる悪臭防止設備とセットで設置されます。
エルボとは排水ホースを守る管
洗濯機に取り付けられているエルボには、排水ホースを守る役目もあります。排水ホースとパイプを直接つなぐと、ホースに負荷がかかって劣化が早くなり、水漏れしやすくなります。
こうなることを防ぐために、エルボは排水ホースの接続管としての役目を果たします。エルボがない場合でも排水は可能ですが、漏水やホースの寿命を延ばす点でもエルボがあった方が良いと言えます。
エルボとは排水を助ける器具
先ほど述べたように、エルボがない状態でも排水をすることはできます。しかし、排水溝が床に設置されている場合、ホースと直接つなぐとホースが潰れてしまい、上手く排水ができなくなることがあります。
そこにL字型に曲がったエルボを設置することで、ホースを水平にして排水をスムーズにさせることができます。これは、排水を助けるだけではなくホースの劣化も防ぐことにもつながります。
洗濯機に取り付けられるエルボの種類
洗濯機に取り付けられるエルボの種類①白いエルボ
洗濯機に取り付けられるエルボの1種類目は、白いエルボです。この白いエルボは、最も多くの洗濯機に取り付けられていると言っても過言ではありません。耐久性も接続するのも楽なので、迷ったら白いタイプを買っておくのがおすすめです。
この白いエルボは、排水ホースに直接差し込むだけのものもありますが、多くの場合で金属製やゴムの留め具が付いています。この留め具がないとゆるい、合わないといったトラブルにつながるので注意しましょう。
洗濯機に取り付けられるエルボの種類②プラスチック型
洗濯機に取り付けられるエルボの2種類目は、プラスチック製のエルボです。プラスチック製は安価なので、白いエルボと共によく使われる型です。このタイプも、排水ホースに差し込んで固定します。
しかし、安価な分耐久性がやや弱く、力を入れすぎると破損する恐れがあります。そのため、一人暮らし用の小さな洗濯機や、他のエルボが壊れた際の応急処置用として使われることも多いです。
洗濯機に取り付けられるエルボの種類③ゴム型
洗濯機に取り付けられるエルボの3種類目は、ゴム製のエルボです。ゴム製のエルボは、比較的古いタイプの洗濯機に取り付けられていることが多く、また水漏れもしやすい扱いの難しいエルボです。
ゴム製のエルボは、パイプにきつめに押し込み、ホース部分は留め具でしっかり固定します。特にホース部分はゆるい構造になっていてなかなか合わないこともあるため、強めに固定するようにしましょう。
自分で洗濯機にエルボを取り付ける際のポイント
自分でエルボを取り付ける際のポイント①種類によって固定方法を変える
自分でエルボを取り付ける際のポイント1つ目は、種類で固定方法を変えることです。先ほどご紹介したように、エルボにも様々な種類があります。基本的に接続方法は変わりませんが、ホースとエルボを固定する方法を変えるとより強固になるとされています。
例えば、白いエルボやプラスチックのエルボは、金属製の金具で固定し、ゴム製のエルボはテープで固定するという風にすると、ホースとよりしっかり密着し、水漏れを防ぐ効果があります。
自分でエルボを取り付ける際のポイント②排水トラップのサイズを確認する
自分でエルボを取り付ける際のポイント2つ目は、排水トラップのサイズを確認することです。排水トラップとは、床下のパイプとホースをつなぐ悪臭防止装置です。この穴のサイズに合わないと、エルボが上手く接続できないことがあります。
また、排水トラップに合わないエルボを無理やりパイプに接続させようとすると、トラップが壊れて悪臭や水漏れの原因となります。しかし、トラップにはエルボが付いているものが多いので、もし付いていない場合は確認しましょう。
自分でエルボを取り付ける際のポイント③洗濯機をどかしてから設置する
自分でエルボを取り付ける際のポイント3つ目は、洗濯機をどかしてから設置することです。外に置いてあるものや古い物以外、今は大抵の洗濯機に洗濯パンと呼ばれる漏水防止の板が設置されています。
この洗濯パンの高さによっては、排水パイプやホースが見えず、エルボがゆるい接続になったり、取り付けられないことがあります。そんな時は、一旦洗濯機をパンからどかして、排水溝が見える状態で取り付けるようにしましょう。
自分でエルボを取り付ける際のポイント④エルボがない場合は直接差し込む
自分でエルボを取り付ける際のポイント4つ目は、エルボがない場合は直接差し込むことです。初めて自分でエルボを設置する場合、サイズが分からずなかなか合わなかったりゆるい状態になることがあります。
そういう場合は、無理にエルボを取り付けず、ホースとパイプを直接つなぐという手もあります。あくまでも応急処置ですが、手元にエルボがないという場合はホースを排水溝に差し込んで排水しましょう。
自分で洗濯機にエルボを取り付ける際のコツ
自分でエルボを取り付ける際のコツ①奥まで差し込む
自分でエルボを取り付ける際のコツ1つ目は、奥まで差し込むことです。エルボを取り付ける際に、壊れてしまうのが怖くてゆるいままにしてしまう人がいますが、これはNGです。エルボはしっかり奥まで差し込みましょう。
エルボの差し込みは、基本的には女性が一人でも出来るくらい簡単です。なので、それほど力を入れずに奥まで差し込むことができますが、ゆるいと思った場合は、力のある人に任せても良いでしょう。
自分でエルボを取り付ける際のコツ②排水ホースからゆっくり外す
自分でエルボを取り付ける際のコツ2つ目は、排水ホースからゆっくり外すことです。すでに床にエルボが取り付けられている場合は、まずはホース側から外すと水漏れしにくくなります。
エルボの外し方はとても簡単です。エルボとホースをつないでいる金具やテープを外すだけで、簡単に外れるようになっています。しかし、サイズの合わないエルボが設置されていると、なかなか取れないこともあるので注意しましょう。
自分でエルボを取り付ける際のコツ③結束バンドで留める
自分でエルボを取り付ける際のコツ3つ目は、結束バンドで留めることです。先ほど種類によって固定方法を変えると言いましたが、場合によってはその固定方法だけでは不十分な時があります。
エルボを付けてみてゆるい、あまり合わないと思ったら、取り付けた口の部分をテープでよく縛り、最後に結束バンドで留めるのがおすすめです。こうすることで、水圧が強くても外れにくくなります。
自分でエルボを取り付ける際のコツ④複数人で設置する
自分でエルボを取り付ける際のコツ4つ目は、複数人で設置することです。大抵のエルボは、女性の力でも簡単に取り付けられる仕組みになっています。しかし、ホースやパイプによっては、簡単に設置できるエルボがないというパターンもあります。
また、洗濯パンによっては、設置するのに洗濯機を動かさなくてはいけません。そうなると一人で取り付けるのが難しくなることがあるので、早く設置するには2人以上でやるのがコツです。詳しいエルボの取り付け方は、以下の記事を参考にしましょう。
自分で洗濯機にエルボを設置する際の注意点
自分でエルボを設置する際の注意点①排水ホースの口径に注意
自分でエルボを設置する際の注意点の1つ目は、排水ホースの口径を見ることです。排水トラップのサイズと同じように、ホース側の口径もしっかり確認しておかないと、エルボが合わない、ゆるいという事態が起こり得ます。
こうなると、水漏れがして床や洗濯機がダメになってしまうことがあるため、ホースとエルボの口径がしっかり合うものを選ぶようにしましょう。エルボを買う前に、洗濯機かホースのメーカーの情報を確認しておくのがおすすめです。
自分でエルボを設置する際の注意点②賃貸は自分で取り付けない
自分でエルボを設置する際の注意点の2つ目は、賃貸の場合は自分で取り付けないことです。賃貸の場合で誰かが引っ越しをした場合も、エルボが付いていることがほとんどですが、中にはエルボがないということもあります。
その場合は、自分で勝手にエルボを取り付けず、まずは大家さんか不動産会社に連絡しましょう。この場合は、エルボは賃貸の一部と見なされるので、自費で払う必要はありません。
自分でエルボを設置する際の注意点③水漏れに注意
自分でエルボを設置する際の注意点の3つ目は、水漏れです。エルボがゆるかったり合わなかったりすると、当然のことながら水漏れがします。先ほど言ったように、水漏れは洗濯機の故障の原因にもなるので、しっかり固定するようにしましょう。
自分でエルボを設置する際の注意点④無理に固定しない
自分でエルボを設置する際の注意点の4つ目は、無理に固定しないことです。エルボをしっかり接続しようとして力いっぱい奥に差し込むと、破損の原因となります。なかなか合わない場合は、サイズが間違っていることもあるので、無理やり差し込むのはやめましょう。
エルボを取り付けて洗濯機を長持ちさせよう!
エルボはあまり注目されることのない器具ですが、実は毎日洗濯をする上でとても重要な役目を果たしています。これがないと、思うように排水できなかったり、水トラブルの原因となるので、もしエルボがない、壊れてしまっているという場合は、ご紹介したポイントなどを参考に取り付けてみてください。
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