エアコンと水(結露)の関係とは?
エアコンの結露は空気の温度差によって発生する
エアコンからポタポタと水が落ちる原因を紹介していく前に、まずはエアコンと水の関係について見ていきましょう。エアコンから水が落ちるケースが多く発生しやすい時期というのは、ある程度決まっています。それは、一番暑さの厳しい「真夏」です。
気温の高い部屋にエアコンから冷えた空気が入り込めば、それだけ室内の温度との間に温度差が生まれます。温度の異なる2つの空気が混在する事により、エアコン内に結露が発生し、その結果、エアコンから水がポタポタと落ちるような現象を引き起こすのです。
水はエアコンにとって必要不可欠
先ほど、エアコンから水がポタポタと落ちる原因は、温度差が原因であるというのはお話しましたが、そもそもエアコンと水の関係は切っても切れない関係なんです。エアコンが冷房や暖房の機能を使えるのも水があってからの事です。冷房は、部屋の温風を吸い込んでエアコンの中で冷たい空気に変換して吐き出しています。
この、温かい空気を取り込んで冷たい空気に変換する際に、水が発生するのです。ギンギンに冷えたグラスを冷蔵庫から取り出すと、特に真夏のような気温の高い時期にはグラスにたくさんの結露が付くのを目にする事もあると思います。これがまさに、エアコン内部で起こっていると考えるとイメージしやすいと思います。
ここに、エアコンの送風の使い方についての記事がありますので、冷房や暖房の使い方を改めて学ぶ機会としてみて下さい。正しい使い方や掃除の仕方を知っているだけでも長くエアコンを使用する事も可能となるはずです。
エアコンから水がポタポタと落ちる原因4選
エアコンから水がポタポタと落ちる原因①ドレンホースの詰まり
エアコンから水がポタポタと落ちてくる原因1つ目は、ドレンホースの詰まりです。エアコン内部の掃除が長年されていないと、どうしてもホコリや汚れが溜まってしまう事によりドレンホースが詰まってしまいます。場合によっては、外部から小さな虫などが侵入して詰まっている事もある程です。
また、ドレンホースの先端が上向きになっている事もあるようです。業者が設置した後に、水漏れを起こすようになったという場合にはドレンホースの先端の向きについても確認する必要がありそうです。
エアコンから水がポタポタと落ちる原因②ドレンホースの劣化や接続不良
エアコンから水がポタポタと落ちてくる原因2つ目は、ドレンホースの劣化や接続不良です。強い洗剤を使用してホースを洗浄したり、エアコンを購入して長年経っているという場合には、ホース自体が劣化している可能性もあります。ドレンホース自体はホームセンターなどでも購入できます。
また、エアコンの機種例えば、東芝や日立、三菱など様々なメーカーから直接取り寄せたい場合には、各メーカーに問い合わせして取り寄せるというのも良いでしょう。メーカー品だとどうしてもコストが高くなる傾向にありますが、それでもホースを間違う心配はありませんよね。
エアコンから水がポタポタと落ちてくる原因③水が垂れるのはドレパンの不良
エアコンから水がポタポタと落ちてくる原因3つ目は、ドレパンの不良です。洗浄した後に、取り付け方が悪いと水漏れの懸念があります。もし、破損している場合には、その破損している箇所を修理したり、新しい物に取り換えしなければ水漏れを解消する事はできませんので、プロに任せるというのが良いでしょう。
エアコンから水がポタポタと落ちてくる原因④水が垂れるのは銅管の結露
エアコンから水がポタポタと落ちてくる原因4つ目は、銅管の結露です。エアコンの配管は、銅管の上に断熱材を隙間なく被せてあります。その上からテープなどを使って、冷媒ガスやドレンホースを一つにまとめてあると思います。この冷媒ガス管の中に水が溜まっているという事があります。
経年劣化によって、このテープの隙間から水が浸入しているケースもありますので、水滴が垂れる、結露ができているというような場合には、この部分も確認してみるというのもおすすめです。ここに、エアコンの臭い消しについての記事があるので、エアコンの臭いは気になる場合には、対策を講じる為にも読んでみて下さい。
エアコンからポタポタと落ちる時の対処法は?
水滴がポタポタと落ちる時の対処法①ドレン用サクションポンプを使用する
水滴がポタポタと落ちる時の対処法1つ目は、ドレン用サクションポンプを使用するというものです。ドレンホースの先端にこのポンプを取り付ける事により、このポンプを押したり引いたりして中の詰まりを取り除く事ができます。このつまりをメーカーに依頼すれば、出張料などのコストが嵩み、高くなってしまいます。
その為、ホームセンターなどでポンプを入手して、まずは自分でやってみるというのがおすすめです。ポンプ自体は、3千円以下程で入手する事ができますので、業者に依頼しても修理内容は同じだとすれば、自分でやった方がコストを抑える事ができるのは当たり前です。誰でも簡単にできますので、自分で試すのもおすすめです。
- 1ドレンホースにドレンポンプ先端を片手で密着するように取り付ける
- 2もう一方の手でポンプのハンドルを引く
- 32~3回繰り返す事により、コボコボと音をたてながらホコリと一緒に水が出てくる
ドレン用サクションポンプの使い方
水滴がポタポタと落ちる時の対処法②掃除機を使う
水滴がポタポタと落ちる時の対処法2つ目は、掃除機を使用するというものです。掃除機とドレンホースの間に1枚タオルを咬ませて、掃除機でホースの中を吸い込むようにして使います。劣化によってドレンホースに亀裂があると、どうしてもその亀裂から空気が漏れてしまいます。
その為、このような状態でいくら汚れを吸い込んだとしても意味がありません。見た目にも劣化が進んでいるようであれば、新しいホースに取り換えるなどの対処法を取った方が良いと思います。ここに、室外機に汚れが溜まらないようにする事もできる室外機カバーを作る方法を紹介している記事があるので、参考にして下さい。
水滴がポタポタと落ちる時の対処法③室内機のつまりかどうかを確認する
水滴がポタポタと落ちる時の対処法3つ目は、室内機のつまりが原因か確認するというものです。室内機の中には、室内を舞っているホコリなども一緒に取り込んでいます。その為、室内機の中には、少なからず埃やあらゆる汚れなども一緒に取り込んでいる可能性があり、これが原因で水滴が落ちる可能性もあります。
それでも水滴がポタポタ垂れるのが直らない場合の対処法は?
壁の中でドレンホースが持ち上がっているかを確認する
対処法1つ目は、壁の中でドレンホースが持ち上がっているかどうかを確認するというものです。こうなると、水が排出されないという状況になってしまいます。この場合には、自分ではどうする事もできませんので、エアコンを取り付けた業者に連絡して再施工の依頼をする必要があります。
ドレパンやドレンホースの緩みや抜けが原因の場合には業者に依頼
対処法2つ目は、ドレパンやドレンホースの抜けや緩みが原因である場合には、業者に依頼して確認してもらうというものです。この場合には、ある程度中身を分解する必要がありますので、自分ではしない方が無難です。熱交換器に発生する結露は、ドレパンに溜まり、ドレパンに接続したドレンホースにより排出されます。
しかし、ここに緩みがある場合には、その部分から水漏れする可能性が高まります。そうなると、ポタポタ水漏れする事もあります。ここに、エアコンから水が降ってきた際の対処法についてまとめた記事がありますので、この記事を参考にして、大量の水が垂れるという場合の参考にしてみて下さい。
エアコンから水滴が飛ぶようになった場合の対処法は?
結露が飛ぶ場合にはルーバーを下向きにしたまま継続して冷房運転をしない
エアコンから水滴が飛ぶようになった場合の対処法1つ目は、ルーバーを下向きにしたまま継続して冷房運転をしないというものです。湿気の多い季節でもある夏場にルーバーを下向きにしたまま持続して冷房運転すると、温度差でルーバーが結露する事があります。ルーバーについた結露は対処する術はありません。
ルーバーというのは、エアコンの吹き出し部分にある板の事で、機種によってはこの部分に飛び散り防止の為にスポンジが貼ってあることもあります。ルーバーを極端な下向きにしないというのも飛び散り防止には欠かせません。
結露が垂れる・飛び散る場合には風向きと風量を自動にしておく
エアコンから水滴が飛ぶようになった場合の対処法2つ目は、風向きと風量を自動にしておくというものです。結露による水滴の落下を防止する為には、室内と冷房内の温度差をなくす努力をするというのが一番です。その為、風量と風向きを自動設定にしておくと、温度差を少しはなくす事もできます。
ここに、無理のない節約術を紹介している記事がありますので、電気代を節約する方法なども併せて学んでみて下さい。無理のない範囲でする節約であれば、継続する事も簡単にできるはずです。
エアコンからポタポタと落ちる時には適切に早めの対処をしよう
今回は、「エアコンからポタポタと落ちる時の対処法や原因」をテーマに、エアコンから水が落ちてくる度合いによっての対処法なども紹介してきましたが、いかがでしたか?エアコンからポタポタと水が落ちてくる場合の多くが、ドレンホースのつまりが原因である事が多いのも事実です。
なかなかホースを掃除するというのも気にした事がない人がほとんどだと思いますので、そういう意味でも少しでもエアコンの水滴が気になった場合には、中身を確認してみるというのも良いでしょう。ぜひこの記事を参考に、水滴対策を講じてみて下さい。
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