マジックテープを付ける際のポイントは?
マジックテープを付ける際のポイント①面の違いを知る
マジックテープを付ける際のポイント1つ目は、面の違いについてです。マジックテープとは、実は商品名で一般名称は面ファスナーといいます。面ファスナーはザラリと硬い面と、柔らかい面の2つが1セットになっています。
硬い面を「フック・A面・オス」などと言い、柔らかい面を「ループ・B面・メス」などと言います。よく見ると、硬い面は繊維がフック状になっていて、柔らかい面はループ状になっています。2つの面を合わせると、お互いが絡み合ってくっつく仕組みになっているのです。
マジックテープを付ける際のポイント②面ファスナーの上下を決める
マジックテープを付ける際のポイント2つ目は、面ファスナーの上下を決めることです。一般的には、上にかぶさることになる動かす方をフック面にします。洋服や小物に使用する際には、フック面は肌に当たると痛いというのが理由です。
しかし、例外もあります。帽子や手袋などにマジックテープを使用するときには、動かす方をループ面にすることが多いです。特に帽子は動かす方をフック面にすると、髪が絡んでしまうので注意しましょう。もしどちらを上下にするか迷った場合には、肌に触れさせたくない側をフック面にすることをおすすめします。
【手縫い】マジックテープの付け方は?
【手縫い】マジックテープの付け方①手縫いはまつり縫いをする
手縫いでのマジックテープの付け方1つ目は、縫い方についてです。手縫いの場合は、まつり縫いをします。波縫いのほうが、針の動かし方が簡単なのですが、マジックテープはナイロン製が多く、かなり強度がある素材です。ですので、しっかりと面を捉えて針を刺す波縫いでは、硬すぎて針が通りにくくなってしまいます。
また、針をしっかりさすことができても、波縫いでは糸がループに引っかかりやすく、見た目があまりきれいに仕上がりません。ですので、あまり表から糸が見えないまつり縫いをするほうがおすすめです。
【手縫い】マジックテープの付け方②まち針で固定する
手縫いでのマジックテープの付け方2つ目は、まち針でのマジックテープの固定です。マジックテープは、固定する場所がずれてしまうと、ハンドメイド作品の仕上がりの見栄えが悪くなってしまうので、ずれないようにまち針でしっかりと固定しましょう。
マジックテープは素材が固く、針が刺しにくいので、怪我をしないように注意してください。また、マジックテープの縫い付けはハンドメイド作品の布が2枚重なっている部分を選んでください。布が重なっている部分だと、上の布とマジックテープを縫うことで下の布(外側から見える部分)に響かず仕上がりが綺麗になります。
【手縫い】マジックテープの付け方③まつり縫いの手順
手縫いでのマジックテープの付け方3つ目は、まつり縫いの手順です。まつり縫いは流しまつりなど、縫いつけ方にいくつか種類がありますが、今回は糸が表から目立ちにくく、比較的強度があるたてまつり縫いで縫い付けます。まつり縫いでも、硬いので縫いにくいですが、指ぬきやシンブルを使って工夫してください。
- 1たまむすびをマジックテープの後ろ側に作る。
- 21針目を、マジックテープに通す。
- 32針目は、1針目の真上に針を入れる。
- 41針目の横から針を出す。
- 52から4を繰り返し、角にきたら針を横に出す。
- 6以上を繰り返し、一周回ったら玉止めをする。
- 7マジックテープの後ろ側に、針を通して玉結びを隠し、糸を切る。
まつり縫いの手順
【手縫い】マジックテープの付け方④注意!粘着タイプは縫い付けない
手縫いでのマジックテープの付け方4つ目は、注意点についてです。粘着タイプのマジックテープは、手縫いにもミシン縫いにも、向いていません。粘着タイプのマジックテープを使えば、まち針での固定がいらず、楽に付けられると思うかもしれませんが、実はシールが針にまとわりつき、かなり縫いにくくなってしまいます。
手縫いやミシンでマジックテープを付ける場合は、シールタイプではない普通の物を選びましょう。もしミシンで使用すると、粘着シールのせいで故障の原因になりかねません。
【ミシン】マジックテープの付け方は?
【ミシン】マジックテープの付け方①フック面の端をカットする
ミシンでのマジックテープの付け方1つ目は、フック面のカットです。ミシン縫いの場合は、ミシンの針がマジックテープのフックに引っかかってしまうのを防ぐために、あらかじめハサミなどでカットします。カットするのは、ミシンで縫う部分なので、端から2列ほどを目安にして、丁寧にカットしていきます。
少し面倒ですが、これをやっておくとミシンがフック面に引っかかり、縫い上がりがおかしくなるのを防ぐことができます。特に初心者の方は、面倒がらずに処理しておくことをおすすめします。
【ミシン】マジックテープの付け方②四隅を縫う方法
ミシンでのマジックテープの付け方2つ目は、四隅を縫う方法です。マジックテープは硬いので、ミシンの針は太いものを用意します。手縫いのときと同様に、マジックテープをまち針で固定したら端から縫い始めます。このときゆっくりと動かすと、マジックテープのあらかじめ端をカットした部分を縫い進めやすくなります。
【ミシン】マジックテープの付け方③クロスでしっかりと縫う方法
ミシンでのマジックテープの付け方3つ目は、クロスでしっかりと縫い付ける方法です。こちらも事前にマジックテープの端の処理をし、まち針で固定しておきます。そして、まず四隅をゆっくりと縫い進め、一周回ったら今度は対角線上に縫い進めます。
真ん中の部分は、針がマジックテープに絡みやすいので慎重にミシン操作を行います。対角線に2回縫い、線がクロスできたら完成です。四隅を縫い付ける方法より難しいですが、このほうがマジックテープの固定の強度が増します。
【アイロン・接着剤】マジックテープの付け方は?
【アイロン・接着剤】マジックテープの付け方①アイロンでつける方法
アイロンや接着剤でマジックテープを付ける方法1つ目は、アイロンを使った方法です。縫い目を目立たせたくない場合や、お裁縫が苦手な方にオススメです。つけ方は、まずアイロンを中温設定にします。必要な大きさにカットしたマジックテープを、付けたい箇所に置き、あて布をしてゆっくりアイロンをかけると完成です。
このとき、アイロンを高温設定にしてしまうとナイロン製のマジックテープが溶けてしまうことがあるので注意しましょう。中温設定で、できればマジックテープにくっつかない素材のあて布をすると安心です。
【アイロン・接着剤】マジックテープの付け方②接着剤でつける方法
アイロン・接着剤でのマジックテープの付け方2つ目は、接着剤を使う方法です。さきほどご紹介した、アイロンを使う方法よりも手軽なのでお子さんと一緒に手芸をするときに便利です。つけ方は、まず必要分のマジックテープをカットします。次に、マジックテープを付けたい部分に手芸用のペンシルなどで印をつけます。
印がついたら、マジックテープの裏面に手芸用の接着剤を塗ります。このとき、しっかり付けたいからとたくさん塗りすぎるとはみ出してしまい、仕上がりが悪くなるので注意しましょう。印をつけた箇所に貼り付けたら、接着剤が乾くまで待って完成です。
手芸用のボンドは、布に使えないものもあるので、使用前に確認しておきましょう。接着剤は乾いてから、固くなるタイプ・柔らかくなるタイプなど種類があるので、作品の仕上がりや使用感に合うものを選んでください。
【番外編】手芸初心者におすすめの書籍は?
手芸初心者におすすめの書籍①一生使えるおさいほうの基本
おすすめ1つ目は「一生使えるおさいほうの基本(実用書No.1シリーズ)」です。手縫い・ミシン・刺繍からボタン付けや裾上げといった、生活するときに必要なちょっとしたお裁縫を学ぶことができます。エプロンや雑巾などの作り方もあるので、保育園などで準備が必要な手芸初心者のお母さんにおすすめです。
手芸初心者におすすめの書籍②新版 通園・通学グッズの超きほん
おすすめ2つ目は、「新版 通園・通学グッズの超きほん ・ ソーイング初心者に向け丁寧に解説! 」です。その名の通り、通園や通学時に「作ってきてください」とお願いされるお道具袋などの作り方を丁寧に教えてくれます。全くの初心者でもわかりやすいように、写真が多く使われています。
ソーイングは、型紙作りが面倒ですが、こちらはそのまま切って使えるタイプの型紙がついている親切設計となっています。また掲載されているアイテムの内容も、防災ずきん収納座布団や紐付きハンドタオルなど最新の入園事情に合わせてあるのもおすすめのポイントです。
手芸初心者におすすめの書籍③イチバン親切なソーイングの教科書
おすすめ3つ目は、「イチバン親切なソーイングの教科書」です。こちらは、基本すぎて人に聞きにくい、ミシン操作の基礎から丁寧に教えてくれる初心者向けの本です。オールカラーでとても見やすく、手順の写真もたくさんあるので、全く経験がなくてもこの本を見るだけでミシン縫いをすることができます。
また、すでにミシン経験がある人でも、「きれいに仕上げる・うまく縫う」といったコツも掲載しているので、一読の価値があります。手芸では専門用語も多く、そこにつまづくひともいますが、こちらは用語を目次で調べることができるので、そういった心配もありません。「まさに教科書」と手芸初心者に人気の一冊です。
マジックテープの付け方をマスターして、ハンドメイドを楽しもう
マジックテープは、手縫いではまつり縫いがおすすめです。またミシンでの縫い付けはちょっとした準備をすることで、作業がスムーズになります。ほかにも、アイロンや接着剤など手軽な付け方があるので、自分に合った方法で、マジックテープの付け方をマスターして、ハンドメイドを楽しんでください!
マジックテープの使い方をマスターできれば、ハンドメイドはぐっと楽になります。こちらの記事では、ソーイングを含めた気軽にできるハンドメイドを紹介しているので、ぜひ参考にご覧ください。
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