五人囃子(ごにんはやし)の役割とは?
五人囃子(ごにんはやし)の役割とは結婚の祝いを盛り上げること
五人囃子(ごにんはやし)の役割とはお内裏様・お雛様の結婚祝いを盛り上げることです。五人囃子は音楽を奏でることでお内裏様・お雛様の結婚祝いを盛り上げます。囃子とは能楽の中の1つのジャンルです。五人囃子は5人の男の子で構成されています。
この男の子達の年齢は11歳から17歳であり、現在でいうところの成人式を控えた年代の男の子達です。五人囃子はおかっぱ頭に侍烏帽子というかぶり物をつけて、それぞれの楽器を演奏します。雛人形で五人囃子が置かれる場所は上から3段目です。ただし必ずしも雛人形の3段目が五人囃子であるとは限りません。
雛人形によっては3段目が雅楽の演者が置かれるケースもあります。雅楽とは笙(しょう)・琵琶(びわ)・篳篥(ひちりき)・笛などを用いて演奏する日本の伝統的な音楽のことです。五人囃子には太鼓・大皮鼓(おおかわつづみ)・小鼓(こつづみ)・笛・謡い手(うたいて)それぞれ個々の役割があります。
五人囃子(ごにんはやし)の個々の楽器・持ち物①太鼓
五人囃子(ごにんはやし)の個々の楽器・持ち物の1番目は太鼓です。太鼓は両手にバチを持たせて正面に太鼓を置くように配置されます。両手のバチは太鼓を叩いているような躍動的なポーズが取られることもあれば、叩く準備をしているようなかしこまった構えをしていることもあります。
五人囃子(ごにんはやし)の個々の楽器・持ち物②大皮鼓(おおかわつづみ)
五人囃子(ごにんはやし)の個々の楽器・持ち物の2番目は大皮鼓(おおかわつづみ)です。大皮鼓は打楽器です。大皮鼓は左の太もものあたりに置いて右手の人差し指・中指・薬指に指皮(ゆびかわ)の3本を使って叩くことで音を出します。
右手の中指・薬指には良い音を出すために指先用のグローブをつけます。大皮鼓を演奏する人は指を酷使するので指の皮が分厚く、硬くなると言われています。
大皮鼓は空気をビリビリと振動させるような迫力のある音を出すことが特徴的です。また「やーっ!」「はーっ!」といった大きな気合を表す掛け声も魅力の1つと言われています。以下のサイトでは大皮鼓について詳しく紹介されていたので参考になさってください。
五人囃子(ごにんはやし)の個々の楽器・持ち物③小鼓(こつづみ)
五人囃子(ごにんはやし)の個々の楽器・持ち物の3番目は小鼓(こつづみ)です。小鼓は大皮鼓(おおかわつづみ)を少し小さくした打楽器です。
小鼓は右肩に乗せて左手で固定し、右手で叩くことで音を奏でます。瞬発力のある鋭い音色が小鼓の特徴であり魅力と言われています。以下のサイトでは小鼓について詳しく紹介されていたので参考になさってください。
五人囃子(ごにんばやし)の個々の楽器・持ち物④笛
五人囃子(ごにんばやし)の個々の楽器・持ち物の4番目は笛です。五人囃子が持つ笛は横向きの笛であり、縦笛とは異なります。五人囃子の笛の役割は主旋律を奏でることです。
笛を担当する五人囃子を飾る際には両手に笛を通すことによって演奏している雰囲気を出します。笛は主旋律を奏でると同時にリズムを刻むこともあります。
五人囃子(ごにんばやし)の個々の楽器・持ち物⑤扇
五人囃子(ごにんばやし)の個々の役割の5番目は謡い手(うたいて)が持つ扇です。謡い手はその名の通り歌を歌うことが役割です。謡い手は扇を持たせられるケースが多いと言われています。
謡い手が歌を歌う時には扇を構え、歌を歌っていない時には扇を下げているという特徴があります。謡い手は歌の上手さだけではなく、扇の取り扱い、仕草なども実力のうちとして求められると言われています。
五人囃子(ごにんはやし)の並び順は?
五人囃子(ごにんはやし)の並び順は太鼓・大皮・小鼓・笛・謡い手の順
五人囃子(ごにんばやし)の並び順は正面から見て左側から太鼓・大皮・小鼓・笛・謡い手の順に置かれます。この中でも特に重要な役割だと言われている楽器が太鼓です。五人囃子のうち、打楽器は太鼓・大皮・小鼓の3人もの人数がいます。
さらに笛に関しても主旋律を奏でるだけでなく、リズムを作る役割も任せられていたことから、この時代の音楽にはリズムがいかに重要であったかがわかります。これらのリズム隊をまとめあげる役割は太鼓の楽器を担当する人であるケースが多かったと言われています。
太鼓の役割を担う人は大皮・小鼓・笛・謡い手を率いて音楽をまとめあげる役割があったと言われています。以下のサイトでは五人囃子の役割についてわかりやすく解説されている他、五人囃子が野心家の集まりであったことなどが紹介されていたので参考になさってください。
五人囃子(ごにんはやし)の並び順は「能」の囃し方(はやしかた)と同じ
五人囃子(ごにんばやし)の並び順は「能」の囃し方(はやしかた)と同じ配置順であると言われています。「能」は踊りや歌が中心の演劇であり、歌を歌う役割を担う人や、楽器演奏の役割を担う人がいます。
能の世界では楽器演奏の役割を担っている人のことを「囃し方」と呼びます。能の舞台は限られたスペースを有効活用して行われることから、ボーカルの役割の人が座るスペースや楽器演奏を担当する囃し方が座るスペースが予め定められているケースが多いと言われています。
その座り方・座る順番が正面から見て左側から太鼓・大皮・小鼓・笛・謡い手の順になり、雛人形と同じ配置となります。ちなみに以下のサイトでは能についてわかりやすく説明されていたので参考になさってください。
【番外編】ひな祭りに関する豆知識は?
【番外編】ひな祭りに関する豆知識①ひな祭りは女の子の幸せを願う祝い事
ひな祭りに関する豆知識の1番目は、ひな祭りは女の子の幸せを願う祝い事であるということです。ひな祭りに飾られる雛人形は、お内裏様とお雛様が幸せな結婚をした場面を描いたものです。
いつの時代も女の子の幸せは結婚であると考える人は少なくありません。そのため女の子の幸せな結婚を祈ってひな祭りのお祝いが行われます。このようにたくさんの愛情を注がれて成長した女の子は、自分自身を愛することができ、周囲の人に対しても大きな愛情を与えられると言われています。
可愛い我が子には幸せになってもらいたい、周囲の人から愛されて育ってほしいと願う親は少なくありません。そういった思いは女の子の名前にも込められることが多々あります。以下の記事では女の子の人気の名前ランキングを掲載しているのでぜひ合わせてご覧ください。男の子の名前ランキングも一緒に紹介しています。
【番外編】ひな祭りに関する豆知識②雛人形は女の子への愛情の形
ひな祭りに関する豆知識の2番目は、雛人形は女の子への愛情の形であるということです。生まれてきた女の子は両親だけでなく、祖父母や親戚にとっても、非常に大きな宝物です。そんなかけがえのない女の子の幸せを願って贈られる雛人形は女の子への愛情そのものです。
ひな祭りでたくさんの人からの愛情を注がれることで、女の子の情緒が豊かに育ち成長していくにつれて周囲の人に元気や勇気を与えるような素晴らしい女性になってほしいといった願いが込められます。雛人形には周囲の人を元気づけたり明るくしたりする力があると考えられています。
そのため、たくさんの人にエネルギーを与える「ひな力(ひなぢから)」を、可愛い女の子にも吸収して素晴らしい女性に成長して欲しいという願いを込める人もいます。ちなみに以下の記事では雛人形の意味や役割などが詳しく紹介されていたので参考になさってください。
五人囃子(ごにんばやし)の正しい並び順・役割を把握しましょう
ひな祭りは女の子にとってはとても大切な行事です。自分が大切にされている、愛情をたくさん注がれていると感じることができる行事なので、正しい知識を把握しておきましょう。このような正しい知識はお子さんが成長していった時に、自らの子供に対しても正しい知識で愛情を伝えることができます。
こういった繰り返しで代々と教養・知性が受け継がれていきますので、五人囃子(ごにんばやし)の正しい並び順・役割を把握しましょう。最後にこれからお子さんを教養豊かに育てるために役立つ記事を紹介します。
子供に必要な教育資金についての内容です。子供にかける教育費用を把握しておくことで必要なお金を準備することができるので役立ててください。また大事なお子さんを大切に育てるためにも、今後のために役立つ育児書のおすすめについても以下の記事で参考になさってください。
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