地蔵盆とは?その由来や意味を紹介!
地蔵盆の意味と由来①地蔵盆とはお地蔵さまを供養するための行事のこと
地蔵盆の意味と由来1つ目は、地蔵盆とはお地蔵さまを供養するための行事と言うことです。地蔵盆は、夏が終わりかける8月23日、24日のお地蔵さまの縁日に行われるおめでたい行事です。地域によっては、その地域に住む人たちの都合を合わせやすいよう8月23、24日前後の土日に行われるところもあります。
そして地蔵盆は、お地蔵様を供養するとともに子供の健康と成長を願うお祭りでもあります。そのため、このお祭りの主役はその地域に住んでいる子供たちです。地蔵盆ではその地域の子供たちがお地蔵さまの前に集まります。
地蔵盆の意味と由来②地蔵盆の発祥は京都
地蔵盆の意味と由来2つ目は、地蔵盆の発祥は京都と言うことです。発祥地の京都から広がり、大阪を含む関西地方で主に行われている行事です。北陸、新潟、長野でも地蔵盆が行われる地域もありますが、関西地方の方がなじみが深い行事です。
関東地方や東海地方では地蔵盆が行われることがほとんどないため、この地域に住む人が地蔵盆と聞いてもぴんとこない人が多いと思います。
また、京都は観光地としても親しまれていますが、魅力のあるホテルや旅館もたくさんあります。そこで、京都のおすすめのホテルをご紹介します。その記事を下に貼っておきますのでこちらも一緒にご覧ください。京都に旅行に行く際は、ぜひ参考にしてくださいね。
地蔵盆の意味と由来③地蔵盆の由来は2つある
地蔵盆の意味と由来3つ目は、地蔵盆の由来は2つあると言うことです。地蔵盆の歴史は古く地域によって由来が違うため、はっきりとした地蔵盆の由来は分かっていません。しかし、有力な地蔵盆の由来と言われている説は2つあります。その1つ目が、お地蔵さまが三途の川の河原にいる子供たちを鬼から守ったと言う説です。
亡くなった子供たちが三途の川の河原で親を思い出しながら石を積んでいたところ、鬼が現れ何度も何度も積み上げた石を倒してしまいます。それを見かねたお地蔵さまが子供たちの親に変わり鬼を追い払ったことから、子供たちの無病息災を願う子供のためのお祭りとして地蔵盆を行うようになったと言われています。
そして2つ目の説は、閻魔大王を供養するために地蔵盆を行うようになったと言うものです。お地蔵さまは閻魔大王の化身と言われており、地獄で苦しむ死者の代わりに閻魔大王自ら地獄の炎に身を焦がしたことから、閻魔大王を供するため化身であるお地蔵さまを供養したのが始まりと言われています。
地蔵盆の意味と由来④地蔵盆ではお菓子を食べたりゲームをする
地蔵盆の意味と由来4つ目は、地蔵盆ではお菓子を食べたりゲームをすると言うことについてです。地蔵盆では具体的に何をするのかと言うと、お地蔵さまをきれいに洗い前垂れなどをつけておめかしします。
さらに、祭壇を組んで祠から出したお地蔵さまをそこに置き、灯篭、お餅、お花、地域の人が持ち寄ったたくさんのお菓子をお供えします。その後、地域の子供たちを集め、お地蔵さまにお供えしたおさがりのお菓子が配られます。
もらったお菓子はその場で食べたり、福引などのゲームをして楽しみます。また、大きな数珠を子供たちに順番に回すと言う数珠回しが行われるところが多いです。
地蔵盆の意味と由来⑤地蔵盆は地域によって風習が違う
地蔵盆の意味と由来5つ目は、地蔵盆は地域によって風習が違うと言うことについてです。京都や大阪など地域が違えど地蔵盆の流れはさほど変わりませんが、子供たちが練り歩いて地蔵盆巡りをしたり、子供の名前を入れた提灯をその地区の会館に吊るしたりなど地域によって若干風習が異なります。
そのため、住んでいる地域で地蔵盆が行われる際は、その地域の地蔵盆の流れや用意するものをあらかじめ調べておく必要があります。その上で、お供え物以外で用意するものがある場合は、当日になって慌てないように事前に手配しておきましょう。
地域別|地蔵盆の特徴は?
地域別の地蔵盆の特徴①京都
地域別の地蔵盆の特徴1つ目は、京都です。京都の地蔵盆は、8月24日または旧暦の7月24日の前日に行われることが多いです。天道大日如来が祀られているところでは、大日如来の縁日である8月28日または旧暦の7月28日に、大日盆と言うお祭りが行われそれを地蔵盆としている場合もあります。
地蔵盆では、お地蔵さまを祠から出し新しい前掛けを付けます。そして、祭壇を組みその一番上の段にお地蔵さまを置きます。さらに、地蔵幡と呼ばれるお札や提灯を飾り付け、紅白のお餅、お菓子、果物、精進物の膳などのお供え物を祭壇に置きます。その後、太鼓やカネを鳴らして地蔵盆の始まりの合図をします。
地蔵盆が始まると、まずが僧侶読経や法話をします。その読経の最中には数珠回しが行われ、子供たちが直系2m程の大きな数珠を囲み、大人も交えながら読経に合わせて数珠を順番に回します。その後、お地蔵さまにお供えしたお菓子を子供たちに配り、福引などのゲームが行われます。
地域別の地蔵盆の特徴②大阪
地域別の地蔵盆の特徴2つ目は、大阪です。大阪の地蔵盆は、8月23日、24日に行われることが多いですが、7月24日の前後に行われるところもあります。大阪も京都の地蔵盆と同じく、お地蔵さまに新しい前垂れをつけ、祭壇を組みお供え物を並べ、地蔵盆が始まり僧侶の読経が始まれば数珠回しをします。
また、大阪の一部の地域によっては自分の地域の周辺で行われている地蔵盆を巡り、数珠回しをしてお菓子などのおさがりをもらって回るところもあります。
大阪は、方言があったりやたらと話にオチを求めてくるなど県民性あふれる地域ですよね。そんな、大阪人の性格や方言、そして大阪人あるあるなど大阪人の特徴についてご紹介したいと思います。その記事を下に貼っているのでこちらも一緒にご覧ください。
地域別の地蔵盆の特徴③奈良県
地域別の地蔵盆の特徴3つ目は、奈良県です。奈良県の地蔵盆は7月24日に行われます。地蔵盆の当日には、提灯を付けてお供え物をし、お地蔵さまを祀ります。そして、僧侶の読経から始まり、子供たちにおさがりのお菓子やジュースが配られ数珠回しが行われます。
地域別の地蔵盆の特徴④和歌山県
地域別の地蔵盆の特徴4つ目は、和歌山県です。和歌山県の地蔵盆は8月24日に行われます。僧侶の読経に始まり、それが終わると子供たちにおさがりを配ります。子供たちにおさがりが行き渡ったら、大人にもビールなどが配られます。そして、地域の人たちが日用品などの品物を持ち寄って抽選会が行われます。
今は少なくなってきていると思いますが、地蔵盆では大人も交えて子供たちと一緒に「ぶんだら節」と呼ばれる踊りを踊って楽しみました。
盆のお供えはどうしたらいい?
地蔵盆のお供え物①お菓子
地蔵盆のお供え物1つ目は、お菓子です。地蔵盆では、お地蔵さまにお供えしたものは最終的に子供たちに配ります。そのため、子供たちの好むものをお供えすることが多いです。その中でも、子供が大好きなお菓子は必ずお供えされます。そのため、地蔵盆のお供え物をする場合は、お菓子を持参すればまず間違いないでしょう。
選ぶお菓子は、子供たちに配りやすいよう小分けに包装されているものにしましょう。お菓子の量に関しては、子供たちが何人集まるかは予想しずらく、当日になって体調が悪くなったため参加できないと言う子もいると思います。しかし、少ないよりは多いに越したことはないため、お菓子は多目に用意しましょう。
また、地蔵盆が行われるのは、夏の終わりと言えどまだ暑い時期です。そのため、ケーキやチョコレートなどは暑さで溶けてしまうためお供え物に向きません。小分けに包装されているものでなおかつ常温保存できるものを選びましょう。お供えするお菓子の相場は2,000円から5,000円のところが多いです。
地蔵盆のお供え物②ジュース
地蔵盆のお供え物2つ目は、ジュースです。ジュースも子供が喜ぶためお供え物に向いています。そのジュースを選ぶ際ですが、1ℓや2ℓのジュースを紙コップに入れて子供たちに配る手もありますが、手間がかかる上に誰のコップか分からなくなってしまうこともあります。
そのため、一人一人に配ることができる缶ジュースをケースごと買って持参すると良いでしょう。子供たちの中には炭酸飲料が飲めないと言う子供もいるかも知れないので、コーラやサイダーなどは避けオレンジジュースやリンゴジュースなど果物系のものを選ぶと良いでしょう。
地蔵盆のお供え物③のしをつけたお金
地蔵盆のお供え物3つ目は、のしをつけたお金です。地蔵盆でお金をお供えするときは、のしや新札、古札にも気を遣わなければいけません。一般的に、のし袋はお祝いの時に使う紅白の水引きでなおかつ蝶結びのものを使います。そして、中に入れるお札は新札にしなければいけません。
地域によっては、お金をお供えする場合は、仏事用で使う黄白の水引きののし袋と決まっているところもあります。こののし袋の場合は古札を入れます。また、お供えするお金の金額ですが、2,000円から3,000円が相場ですが、地域によっては初めから金額が決まっているところもあります。
のしの表書きは、祝い袋なら「お供え、御供」が多く、その他にも「御尊前、灯明料」と書くところもあります。仏事用の袋なら「志」と書きます。そして、家庭に子供がいる場合は下に子供の名前を書きますが、子供がいない家庭は世帯主の名前にします。また、お金をあらかじめ町内会で回収するところもあります。
地蔵盆の意味をきちんと理解しよう
地蔵盆の存在は知っていても、その意味や由来を知らない人は多いと思います。しかし、それを知ることでまた違った気持ちで地蔵盆を迎えることができますよね。
子供にも地蔵盆の意味をきちんと説明してあげることで、ただの楽しい催しではないのだと分からせてあげることができます。ぜひ、感謝の気持ちを持って地蔵盆を迎えてくださいね。
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