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有名な冬の俳句15選!【前編】

面白い・有名な冬の俳句一覧①いざ子どもはしりありかん玉霰

霰にはしゃいだ人も多いはず!

面白い・有名な冬の俳句一覧1つ目は「いざ子どもはしりありかん玉霰」です。こちらの俳句は俳聖として有名な松尾芭蕉の俳句です。霰が降り始めた寒い冬の季節に、芭蕉が子ども達に「さぁ走りまわろう!」と言っている様子が表現されています。「玉霰」とは霰の美称であり、まるで宝石のように美しい霰の粒を表します。

面白い・有名な冬の俳句一覧②大晦日定めなき世のさだめかな

安堵と感謝の大晦日

面白い・有名な冬の俳句一覧2つ目は「大晦日定めなき世のさだめかな」です。こちらは国語の教科書でもおなじみの井原西鶴の俳句です。1年を締めくくる大晦日での心情を表現したものであり「何が起こるかわからない世の中でも今年1年はしっかり終わらせることができました」という感謝・安堵の気持ちが表れています。

面白い・有名な冬の俳句一覧③さらさらと竹に音あり夜の雪

冬といえば雪!

面白い・有名な冬の俳句一覧3つ目は「さらさらと竹に音あり夜の雪」です。こちらの俳句は正岡子規の作品であり、冬の季語の代表でもある「雪」を用いて冬ならではの景色を表現しています。雪が積もっている情景だけでなく「さらさら」という擬音表現からも、雪が落ちていく様子もイメージできます。

面白い・有名な冬の俳句一覧④咳の子のなぞなぞあそびきりもなや

家族のあたたかい情景

面白い・有名な冬の俳句一覧4つ目は「咳の子のなぞなぞあそびきりもなや」です。こちらは中村汀女による冬の俳句です。寒さのせいか風邪をひいてしまい、退屈でしかたがない子どもからなぞなぞ遊びをせがまれて、ずっと一緒に遊んでいるという意味の俳句です。寒い冬だからこそ感じられる、あたたかい雰囲気の俳句です。

面白い・有名な冬の俳句一覧⑤極月や雪山星をいただきて

冬は星がきれいに見える!

面白い・有名な冬の俳句一覧5つ目は「極月や雪山星をいただきて」です。こちらの俳句は飯田蛇笏による冬の俳句であり、冬の夜の景色を表現した俳句です。寒い冬の季節には空気も冷たくなり、より月や星がきれいに見えてきます。夜の黒い空に美しく月、雪山と星空の美しいコントラストがイメージできる俳句です。

面白い・有名な冬の俳句一覧⑥いくたびも雪の深さをたずねけり

外の景色が気になる冬

面白い・有名な冬の俳句一覧6つ目は「いくたびも雪の深さをたずねけり」です。こちらは正岡子規による俳句であり、教科書などにも掲載されている作品です。病弱でなかなか布団から出られなかった子規が、冬の季節に雪が降り積もる外の景色が気になって仕方がない様子を表現しており、無邪気でありどこか悲しげな俳句です。

面白い・有名な冬の俳句一覧⑦木の影や我影動く冬の月

植物の様子も度々詠まれます

面白い・有名な冬の俳句一覧7つ目は「木の影や我影動く冬の月」です。正岡子規によるこちらの冬の俳句は、冷たく澄んだ空気のなかで、これまた冷たそうに輝く月を見て冬ならではの情景を表現しています。

面白い・有名な冬の俳句一覧⑧をさな子や文庫に仕舞ふはつ氷

氷は冬ならではの宝石

面白い・有名な冬の俳句一覧8つ目は「をさな子や文庫に仕舞ふはつ氷」です。こちらの俳句は小林一茶の作品の1つであり、冬に現われる氷を何とか残しておこうと文庫(=小物入れ)に仕舞う子どもの可愛らしい姿がイメージできる俳句です。

大人からするとくだらなく思える物でも、子ども達にとっては宝物なのだと感じさせてくれる、ほのぼのとした雰囲気があるユニークな冬の俳句です。

有名な冬の俳句15選!【後編】

面白い・有名な冬の俳句一覧⑨大晦日ねむたくなればねむりけり

眠い時に眠れる幸せ

面白い・有名な冬の俳句一覧9つ目は「大晦日ねむたくなればねむりけり」です。子どもの頃、大晦日には遅い時間まで起きていたことがあるという人も多いことでしょう。「早く寝なさい!」と叱られる普段とは違う、大晦日の特別感がしみじみと伝わってくる作品です。

面白い・有名な冬の俳句一覧⑩初雪や寺をこぼるるピアノの音

雪とピアノは珍しい組み合わせ

面白い・有名な冬の俳句一覧10つ目は「初雪や寺をこぼるるピアノの音」です。初雪は降った後にはすぐ消えてなくなってしまうことから、儚いイメージを抱く人も多いです。寺の屋根や草木に降り積もった初雪が「ぱさり」と落ちていく様子が、まさにピアノの音のように辺りに響いてすぐ消えてしまうようだと表現しています。

面白い・有名な冬の俳句一覧⑪旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる

夢のなかでも旅をしよう

面白い・有名な冬の俳句一覧11つ目は「旅に病んで夢は枯れ野をかけめぐる」です。こちらは松尾芭蕉の作品であり、辞世の句・病中吟とも呼ばれているものです。弟子のいさかいを仲裁するために伊賀から出発した芭蕉が体調不良で倒れた際に作ったとされています。

病気に苦しみながらも、心はまだ旅をしている様子、旅の風景に選んだ「枯れ野」から感じられる孤独感・死がせまってくる様子などがどこか悲しげな俳句です。

面白い・有名な冬の俳句一覧⑫南天に雪吹きつけて雀鳴く

赤い木の実の色が映える

面白い・有名な冬の俳句一覧12つ目は「南天に雪吹きつけて雀鳴く」です。正岡子規が詠んだこちらの俳句は、冬の景色を色のコントラストによって表現した作品となっています。冬に真っ赤な実をつける南天に、まるでパウダーのように降りた霜の白色が対比されており、鮮やかな景色がイメージできる有名な俳句です。

面白い・有名な冬の俳句一覧⑬寒月や門なき寺の天高し

冬の空はいつもより高く見える

面白い・有名な冬の俳句一覧13つ目は「寒月や門なき寺の天高し」です。与謝蕪村によるこちらの冬の俳句は、寒さで辺りの空気が澄んで見えるという冬の景色を美しく詠い上げた俳句です。空気が澄んで、より真っ黒に見える空に美しく輝く月の様子は思わず見とれてしまいます。

面白い・有名な冬の俳句一覧⑭学問のさびしさに堪へ炭をつぐ

勉強する姿はかっこいい

面白い・有名な冬の俳句一覧14つ目は「学問のさびしさに堪へ炭をつぐ」です。こちらは山口近誓子による冬の俳句であり、学問に勤しむ人達が努力する姿を詠んだ俳句です。昔も現代も、受験生や学生は自分自身や冬の寒さと闘いながら勉学に集中しているのだと感じ、思わず応援したくなる俳句です。

面白い・有名な冬の俳句一覧⑮降る雪や明治は遠くなりにけり

冬は幻想的な季節

面白い・有名な冬の俳句一覧15つ目は「降る雪や明治は遠くなりにけり」です。中村草田男によるこちらの作品は、時代の移り変わりや時間の経過を思わせる雰囲気が魅力的な俳句です。

一面が真っ白に染まり、昔と同じように見えてくる冬の景色ですが、ちょっとした景色の違いが「昔とは違うんだな」としみじみ感じさせるという、どこか寂しさを感じさせる冬の俳句です。

冬の俳句に使われる季語一覧

575で作る冬の俳句に使われる季語一覧①初雪

初雪

575で作る冬の俳句に使われる季語一覧の1つ目は「初雪」です。「雪」と付くように、冬を代表する季語であり、冬ならではの寂しい・儚い雰囲気を持たせるために好んで用いられる季語でもあります。意味としては「その冬にはじめて降る雪」のことであり、冬を代表する有名な俳句のなかにも多く使われています。

575で作る冬の俳句に使われる季語一覧②時雨

時雨

575で作る冬の俳句に使われる季語一覧の2つ目は「時雨(しぐれ)」です。時雨とは、主に秋から冬にかけて起こる降ったり止んだりする雨を意味します。時雨が降るという陰暦の10月を別名「時雨月」と呼ぶこともあり、冬を代表する季語の1つでもあります。

575で作る冬の俳句に使われる季語一覧③大根

季節の野菜も季語になる

575で作る冬の俳句に使われる季語一覧3つ目は「大根」です。一見冬らしい季語とは思えない大根ですが、古来では12月に京都鳴滝了徳寺にて行われた行事の1つ「大根焚」をはじめ、人々の日常生活において冬をイメージさせるものとして身近なものでもありました。派生としては「大根干す」「大根引く」などがあります。

575で作る冬の俳句に使われる季語一覧④小春

あたたかな日も季語

575で作る冬の俳句に使われる季語一覧4つ目は「小春」です。「春」という言葉があることから春の季語と思われがちですが、小春は陰暦の10月の異称で、意味としては「まだ本格的な冬ではない、暖かい日和のある時期」となります。冬囲い・越冬野菜を取り入れるなど、冬の準備をするイメージの歌に用いられる季語です。

面白い冬の俳句15選!【前編】

面白い冬の俳句集①づぶ濡れの大名を見る炬燵かな

あたたかな部屋でのんびり

面白い冬の俳句集1つ目は「づぶ濡れの大名をみる炬燵(こたつ)かな」です。こちらの俳句は小林一茶の作品であり、冬の寒い日に炬燵でくつろいでいると、大名行列のふるえた声が聞こえてきたという情景を表しています。

冬になると、ただでさえ寒さで声が震えるのに、冷たい雨に打たれてさらに気勢が上がらない大名行列の様子は何ともかわいそうに思える俳句です。

面白い冬の俳句集②いざ行かん雪見にころぶ所まで

一緒に雪を見に行こう!

面白い冬の俳句集2つ目は「いざ行かん雪見にころぶ所まで」です。こちらは松尾芭蕉による冬の俳句の1つであり、初雪で真っ白になった景色を見て、わくわくしながら雪見の宴に出かけようとする様子を詠いあげた作品です。

雪に足をとられて転ぶかもしれないけれど、それでもおさえられない謎の高揚感は大人も子供も関係ないと感じさせてくれる内容の俳句です。

面白い冬の俳句集③むまさうな雪がふうはりふはりかな

雪も美味しそうに見える?

面白い冬の俳句集3つ目は「むまさうな雪がふうはりふはりかな」です。こちらは小林一茶の俳句であり、一茶のユーモアがたっぷり詰まった作品です。「うまそうな雪がふわりふわりかな」という読み方であり、ふわふわと落ちてくる雪を見て思わず「美味しそう…」と感じている一茶の様子が表現されています。

面白い冬の俳句集④寒けれど富士見る旅は羨まし

旅に出る時にもユーモア

面白い冬の俳句集4つ目は「寒けれど富士見る旅は羨まし」です。こちらは正岡子規による俳句の1つであり、一説によると「子規が寝坊して、松山へ旅をする夏目漱石の見送りができなかったことへの言い訳をする俳句」とも呼ばれています。「寒いけれど」と真っ先に言っておきながら、羨ましいとカバーする面白い俳句です。

面白い冬の俳句集⑤ともかくもあなたまかせの年の暮

解釈が人によって異なる俳句

面白い冬の俳句集5つ目は「ともかくもあなたまかせの年の暮(くれ)」です。こちらは小林一茶による冬の俳句であり、1年の終わりや大晦日での心情を表現している俳句です。「あなた」という言葉が誰を表しているのかは俳句を読む人によって解釈が異なるというユニークで面白い俳句です。

俳句を読む「自分自身」ととらえたり、または「思いを寄せる人」と解釈することもできます。人によっては神や仏と解釈して読むという場合もあります。

面白い冬の俳句集⑥ねぎ白く洗ひたてたる寒さかな

野菜を取り入れた俳句

面白い冬の俳句集6つ目は「ねぎ白く洗ひたてたる寒さかな」です。こちらの俳句は松尾芭蕉の作品の1つであり、泥を落として白くなったネギの色を、冬の雪や白さと結びつけるというユニークで面白い俳句です。泥をまとっていた姿は暖かそうだったのに、洗った瞬間に何だか寒そうに感じてくる様子がイメージできます。

面白い冬の俳句集⑦雪しげく何か家路の急がるる

帰宅する足は速くなる

面白い冬の俳句集7つ目は「雪しげく何か家路の急がるる」です。こちらは中村汀女による冬の俳句です。寒さが深まる冬の季節には、家に帰る足も一層早くなるのは現代人も一緒です。「何か(=何となく)」という感覚も、どこか親近感を感じるような面白い冬の俳句です。

面白い冬の俳句集⑧わが門へ来さうにしたり配り餅

冬ならではのユニークな俳句

面白い冬の俳句集8つ目は「わが門へ来さうにしたり配り餅」です。日本古来の風習の1つに、冬には歳末についた餅を近隣・縁戚に配る「配り餅」というものがあります。こちらはその時に小林一茶が見た景色を表現した俳句です。「来そうにしている」とありますが、この後ちゃんと配り餅の人が一茶宅に訪れたのかは不明です。

面白い冬の俳句15選!【後編】

面白い冬の俳句集⑨しんしんと寒さがたのし歩みゆく

寒い冬の楽しみ

面白い冬の俳句集9つ目は「しんしんと寒さがたのし歩みゆく」です。こちらは星野立子による冬の情景を表現した俳句となっています。初雪が降って静まり返る、冬ならではの風景を「しんしん」という擬音で表現しています。

本来なら苦手意識を持ちやすい「寒さ」に対し「楽しい」と表現しているところからも、冬だからこそ感じられる「ワクワク感」を見事に表現している冬の俳句です。

面白い冬の俳句集⑩南天よ炬燵やぐらよ淋しさよ

冬の赤い南天の実は鮮やか!

面白い冬の俳句集10つ目は「南天よ炬燵やぐらよ淋しさよ」です。こちらは小林一茶による作品であり、独特のリズム感が面白い俳句です。「よ」を繰り返すことで軽やかなテンポを生み出しており、炬燵に入りながら冬ならではの物を思い浮かべる様子がイメージできます。

面白い冬の俳句集⑪スケートの紐むすぶ間も逸りつつ

スケート

面白い冬の俳句集11つ目は「スケートの紐むすぶ間も逸りつつ」です。山口誓子によるこちらの俳句は、冬ならではの遊びにちなんだ作品です。スキーやスノーボード、スケートなどといったウィンタースポーツをする時には、準備している時からすでにワクワクが止まらないものです。

面白い冬の俳句集⑫急く仔犬四肢もにぎやか七五三

綺麗な着物

面白い冬の俳句集12つ目は「急く仔犬四肢もにぎやか七五三」です。七五三にはきれいに着飾った女の子・男の子が目立ちます。はしゃぐ子ども達につられてなのか、一緒にいる仔犬も足をバタつかせて嬉しそうにしている様子がイメージできます。可愛らしく、ほのぼのとした雰囲気が面白い俳句です。

面白い・有名な冬の俳句一覧⑬蕭条として石に日の入る枯れ野かな

冬のしずけさを感じる

面白い・有名な冬の俳句一覧13つ目は「蕭条として石に日の入る枯れ野かな」です。少し前まで青く茂っていた草木も、冬になれば一面冬枯れて寂しげな雰囲気を放ちます。こちらの俳句はそんな冬枯れた野原に夕日が落ちていくというノスタルジックな情景が表現されています。

面白い冬の俳句集⑭これがまあつひの栖か雪五尺

ノスタルジックな雰囲気

面白い冬の俳句集14つ目は「これがまあつひの栖か雪五尺」です。長い漂泊の末、ようやく故郷に帰れることになった一茶の心情を表現した俳句であり、雪が降り積もった淋しげな雰囲気の家を見ながら「ここが自分の余生を過ごす場所になるのか…」とため息をつきながらしみじみ感じている様子がイメージできます。

面白い冬の俳句集⑮化けそうな傘かす寺の時雨かな

傘をユニークにした俳句

面白い冬の俳句集15つ目は「化けそうな傘かす寺の時雨かな」です。冬の代表的な季語である「時雨」を用いて、冬の寒さや淋しげな寺の様子を表現した俳句です。ボロボロの傘を「化けそうな傘」というあたりが、遊び心のある面白い俳句です。

冬の俳句を楽しもう!

いかがでしたか?今回ご紹介したもの以外にも個性的な冬の俳句はまだまだ存在します。冬ならではの情景・感情が込められた俳句を楽しんでみましょう!

俳句以外にも、文学作品のなかには一目見ただけではわからない意味を持つ言葉も多いのです。そこで関連記事では「夕日が綺麗ですね」という言葉に隠された意味についてまとめた記事を掲載しています。

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