雛人形を出す日はいつ?
雛人形を出す日①立春からひな祭りの1週間前までに飾るのが一般的
雛人形を出す日の1つ目は、立春からひな祭りの1週間前までの大安の日です。正月を過ぎてから、2月に入ってからと色々な考えがありますが、立春は節分に豆まきをして厄を払った後、春を迎えるのに縁起が良いとされているからです。また、桃の節句は春の行事であり、春の訪れを告げる立春がベストであると言えます。
地域によって、早いところはお正月の松の内が明けた1月8日以降にすぐ飾る。遅いところは月遅れの旧暦で考えて4月3日頃に飾るという地域もあります。引っ越し後などで出す日の地域性が不安であれば、その地域で雛人形を扱うお店に電話をしていつから出すのが良いか聞くのが1番ではないでしょうか。
また、大安は六曜の中の一つで、何をするにも大いに安しという縁起の良い日です。このことから、大安の日を出す日に選んで雛飾りを出す方も多いようです。また、仏滅以外であれば時間によっては大安以外でも吉とされています。立春を過ぎたお天気の良い大安の日が良いタイミングですね。
お日柄の中で吉とされる時間
大安 | 一日中吉 |
友引 | 朝と夕が吉 |
先勝 | 午前中が吉 |
先負 | 午後からが吉 |
赤口 | 正午ごろが吉 |
雛人形を出す日②雨水の日にお雛様を出すと良縁に繋がるとされている
雛人形を出す日の2つ目は、雨水の日です。雨水の日とは二十四節季の一つで、雪や氷が解けて雨に変わり、春に向かっていく日とされています。その雨水の日にお雛様を出すと、良縁に恵まれ良い伴侶と出会えると言われているのです。
雨水と良縁の関係は諸説色々ありますが、日本神話から来ているようです。雨水から雪が雨に変わり、春に移っていくことから農作業の準備が始まる時期になります。この時期から草木が芽吹き、雪が解けた水も川に流れていきます。水は命の源であり、母であると考えられていたのです。水の神様は子宝や安産の神ともされます。
雨水は、2月19日頃から啓蟄(けいちつ)の前までの期間のことで、その期間の初日である2月の18、19日あたりになります。女の子にとってやはり良縁は大切ですので、親が子どもの幸せを願い、将来素敵な伴侶に出会えるようにと水の神にあやかって雨水の日を出す日に選ぶことも多いようです。
雛人形を出す日③出す時期よりもいつからでもひな祭りを楽しむ気持ちが大切
雛人形を出す日の3つ目は、出す時期が遅れても気にしすぎないことです。立春を過ぎた大安の日や雨水の日が良いと紹介はしましたが、ご家庭や仕事の都合もありますし、必ずその日に出せるとは限りませんよね。お雛様を長く楽しみたい方は、早くから飾って楽しむのも良いと思います。
お雛様を早く出したり、遅くなったりしたからといって出す日が問題になることはありません。いつから出しても節句行事であるひな祭りを楽しむ気持ちが1番大切なのです。
雛人形を出す日④前日や当日の「一夜飾り」は厳禁
雛人形を出す日の4つ目は、ひな祭りの前日や当日に出す「一夜飾り」は厳禁であるということです。一夜飾りは雛人形に対して失礼に当たり、縁起が悪いとされています。縁起が悪いとされている理由は、お通夜やお葬式は一夜で準備しなければならないが多く、そのことを連想させるためです。
また、雛人形は子どもに降りかかる厄を身代わりになって受けてくれるとされており、子どもを守ってくれる大切なものを一夜で飾るのは失礼とされるためです。いつから出すのか、出す日のきまりは特にないのですが、忙しくてもひな祭りの1週間前までには飾るようにしましょう。
雛人形は飾る時期を考えて余裕を持って購入しておく
雛人形はひな祭りの1週間前までには飾っておきたいので、購入の時期も余裕を持って考えておいてください。一般的には女親の実家から用意するとされていますが、以前に話し合っておかなければ購入時期が遅れ、紹介してきたようなベストの日に雛人形を飾ることができなくなってしまいます。
特に誰が購入するというきまりはないので、お子様のことを柔軟に考え、両家で気持ちよく初節句のお祝いをしてあげると良いですね。いつから出すのかをある程度決めておくと、それまでに購入する目安となります。
2019年はこの日がベスト!
2019年の立春は2月4日
2019年の立春は2月4日です。さらに2019年の立春は大安に当たり、合わせて縁起が良い日になります。早く飾りたい方は、出す日は立春の日がおすすめです。節分でしっかりと厄を払い、新たな気持ちで雛人形を飾りましょう。お天気が良いとさらに良いですね。
ちなみに、2019年の立春以降の大安の日は2月9日、15日、21日、27日となっていますので、立春の日に都合がつかない場合は、他の大安の日を狙って出す日を決めてみてください。
2019年の雨水の日は2月19日
二十四節季中の雨水の日は、2019年は2月19日です。雪が解けて本格的な春の訪れを感じられるようになるこの雨水の日にぜひ雛人形を飾ってください。ただし、2019年の雨水の日は大安ではなく「先負」の日になるので、気になる方は午後から飾るのが良さそうです。良縁に恵まれますようにと心を込めてくださいね。
雛人形はいつまで飾る?片づけて良い時期は?
雛人形はいつまで飾るのか①ひな祭りから2週間を目安に片付ける
雛人形はいつまで飾るのかについての1つ目は、ひな祭りから2週間が目安です。「雛人形を片付けるのが遅れると婚期が遅れる」という話を聞いたことはありませんか?よく聞く話ではありますが、実は迷信です。「片付けをきちんとしない子はお嫁に行けないよ」というしつけを込めた情操教育なのです。
また、お雛様は子どもの代わりに厄を受けてくれるものなのに、ひな祭りが終わっても出したままにしておくと、せっかく人形が受けてくれた厄が戻ってくると言われています。このことからも、雛人形は早く片付けた方が良いと言われるようになったのです。
3月3日のひな祭りが終われば片付ける家庭が多いですが、旧暦まで飾る地域もあります。必ずこの日というきまりはありませんが、上記の理由からも3月の中旬までには片付けるのが良いでしょう。
雛人形はいつまで飾るのか②啓蟄の日に片付けるのがベスト
雛人形はいつまで飾るのかについての2つ目は、片付けは啓蟄の日がベストです。啓蟄は二十四節季の中の一つで、2019年は3月6日になります。啓蟄は「冬眠していた虫が春の訪れを感じて土の中から外に出てくる」という意味ですが、何故この日に片付けるのかという明確な理由はありません。
啓蟄の日がベストとされていますが、明確な理由もないことから、お天気を優先して片付ける日を選ぶ方が良さそうです。片付ける日に迷ったら、啓蟄の日を選ぶのも一つの目安ですね。
雛人形はいつまで飾るのか③ひな祭りの次の日はまだ飾っておく
雛人形はいつまで飾るのかについての3つ目は、ひな祭りの次の日はまだ飾っておくです。ひな祭りが終わると早く片付けないといけないと考えられていますので、焦って片付ける方も多いかと思いますが、3月4日は送り節句といってまだ祭事中だという考えもあります。次の日も雛人形は楽しめますよ。
雛人形をしまうタイミングは天気が重要!
雛人形をしまうタイミングで1番重視すべき点は、天気です。雛人形に使用している生地は湿気に弱く、雨の日の湿度に弱いのです。そのため、雨の日にしまうと人形に湿気が残ったまま来年まで置いておくことになってしまいます。来年また雛人形を出した時にカビやシミが生えていたら嫌ですよね。
ひな祭りから2週間まで、啓蟄の日というのはあくまで目安です。日にちよりも天気の良いカラッとした日の日中に片付ける方が、雛人形にとっても負担が少なくて済みます。雛人形を片付けるタイミングでお嫁に行けなくなるということもありませんので、人形を大切にしていくためにも、お天気の良い日に片付けをしてください。
雛人形の片付け方
雛人形の片付け方①直接人形には触らずにほこりをしっかり払う
雛人形の片付け方1つ目は、直接人形には触らずにしっかりとほこりを払うことです。手には目に見えない皮脂がついていますので、大切なお雛様を汚さないように必ず手袋を着用しましょう。毛バタキや羽ハタキで優しくほこりを払い、小物を拭きます。この時、下段から取り掛かると作業がしやすいです。
雛人形の片付け方②雛人形の顔や手足は和紙で包む
雛人形の片付け方2つ目は、雛人形の顔や手足は和紙で包むことです。和紙は吸水性や抗菌性があるとされていますので、一体ずつ丁寧に包みましょう。小物は薄葉紙でも可能です。
雛人形の片付け方③雛人形を箱に入れて防虫剤も一緒に入れる
雛人形の片付け方3つ目は、雛人形を箱に入れて防虫剤も一緒に入れます。収納ケースと人形の隙間には柔らかい紙を詰めて、人形や小物同士がぶつかり合わないようにします。その箱に人形用の防虫剤を入れておくと、お雛様などの髪の毛や衣装も虫から守ることができます。防虫剤は無臭のものにしましょう。
収納場所は、寒暖差の無い湿気が少ないところがおすすめです。押入れの上段や納戸は直射日光も当たらないので、保管場所に適しています。湿気は下に集まるので、高い位置に保管すると良いでしょう。紙箱や段ボールは湿気を集めやすいので、桐の箱がベストです。
雛人形を出す日を知ろう
雛人形を出す日や、いつからいつまで飾っておくのかについて紹介してきました。出す日も片付ける日も縁起が良いとされている日はそれぞれにありますが、必ずそうしなければいけないというきまりもありません。都合が合わずにベストの日に出せなくても、女の子の節句をお祝いしてあげる気持ちが大切なのです。
女の子が生まれて初節句の方は心配事もあるかもしれませんが、いつから出さなければいけないとあまり考えすぎずに、雛人形を楽しみながら飾ってみてくださいね。また、2月生まれの女の子の初節句は次の年でも良いとされています。
女の子の出産祝いに人気のプレゼントランキングがありますので、ぜひそちらの記事も参考にして、ひな祭りの時期に身近な方に女の子が生まれたらお祝いしてあげてください。
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