日本の祝日|定義と意味は?
日本の自由と平和を祝い感謝し記念する国民の祝日
日本の祝日は、自由と平和を祝いそれに感謝し記念する「国民の祝日」と法律で定義されています。また、それぞれの祝日の日にちや曜日も全て法律で定められています。昭和23年法律第178号の第1条に日本の祝日の定義と意味が次のように載っています。
自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。
引用 : 内閣府ホームページ
国民の祝日が日曜日・国民の祝日に挟まれた平日は休日になる
日本の祝日の中には「元旦」や「こどもの日」のように名称がついたものがあります。一方で名前もないのに突然祝日になっている平日をカレンダーで目にすることがありますよね。これは「振替休日」と呼ばれ、年毎に変わります。年毎に変わる振替休日を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
振替休日とは、国民の祝日が日曜日と重なった場合にその次の国民の祝日ではない日を休日にすると定められています。土・日・月の三連休ができやすいのはこのためです。また国民の祝日に挟まれた平日も休日になります。ゴールデンウィークが長期連休になる年は、この振替休日が関係しています。
【2019年祝日一覧】年間カレンダー|祝日・振替休日の日数は?
2019年年間カレンダー|1月から3月の祝日・振替休日の日数
2019年の年間カレンダーで1月から3月の日本の祝日・振替休日の日数を一覧で見てみましょう。1月から3月は日曜日に重なる国民の祝日・挟まれる平日がないので振替休日は存在しません。成人の日は毎年1月の第4月曜日と定められています。春分の日は前年の2月に国立天文台が発表して決まるため毎年変わります。
春分の日の決め方は天文学で決まります。太陽が移動する道「黄道」と地球の赤道を天まで延長した「天の赤道」の交わる2点をそれぞれ「春分点」「秋分点」と呼んでおり、太陽がその上を通過する日を「春分の日」「秋分の日」として祝日に決めています。天文学上では「春分日」「秋分日」と呼ばれます。
1月から3月の祝日・振替休日一覧
1月1日 | 元旦 |
1月14日 | 成人の日 |
2月11日 | 建国記念日 |
3月21日 | 春分の日 |
1月から3月の祝日の日数は全部で4日でした。ちなみに3月21日の春分の日も国民の祝日なので、もし日曜日に重なることがあれば次の平日が休みになります。2019年は重ならなかったため振替休日がありません。
2019年年間カレンダー|4月から6月の祝日・振替休日の日数
2019年の年間カレンダーで4月から6月の祝日・振替休日の日数を見ていきましょう。2019年の5月1日は平成から新元号に変わる天皇即位の日です。この日は国民全体でお祝いをするため、国民の祝日とする法律が定められました。そのためその前後の平日が国民の祝日に挟まれて振替休日となります。
さらに5月5日のこどもの日は日曜日と重なるため、次の日の月曜日が振替休日になります。結果、2019年のゴールデンウィークは10連休となります。また、6月は例年祝日がありません。4月29日の昭和の日はもともとみどりの日でしたが、2007年に新しく昭和の日となりました。みどりの日は移動しています。
4月から6月の祝日・振替休日一覧
4月29日 | 昭和の日 |
4月30日 | 振替休日 |
5月1日 | 天皇即位の日 |
5月2日 | 振替休日 |
5月3日 | 憲法記念日 |
5月4日 | みどりの日 |
5月5日 | こどもの日 |
5月6日 | 振替休日 |
4月から6月の祝日・振替休日の日数は全部で8日でした。そのうち振替休日は3日もあります。5月1日の天皇即位の日は2019年限りの国民の祝日なので、その前後の振替休日も2019年限りとなります。2020年の5月1日は通常通りの平日になります。
2019年年間カレンダー|7月から9月の祝日・振替休日の日数
2019年の年間カレンダーで7月から9月の祝日・振替休日の日数を見ていきましょう。海の日は毎年7月の第3月曜日と定められています。また、敬老の日も毎年9月の第3月曜日と定められています。秋分の日は春分の日と先ほど紹介したような方法で決められ、前年の2月に国立天文台が発表しています。
7月から9月の祝日・振替休日一覧
7月15日 | 海の日 |
8月11日 | 山の日 |
8月12日 | 振替休日 |
9月16日 | 敬老の日 |
9月23日 | 秋分の日 |
7月から9月の祝日・振替休日の日数は全部で5日でした。そのうち振替休日は1日です。8月11日の山の日は、2014年に制定された新しい祝日です。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝しましょう」という意味を込めて祝日にされています。登山に行く・山の見える場所に旅行に行くなど計画してみるといいですね。
2007年にみどりの日が5月4日に移動したことで昭和の日という国民の祝日ができましたが、全く新しい祝日が成立したのは実に20年ぶりの出来事となります。ちなみに山の日は、2020年のみ東京オリンピックの閉会式の翌日である8月10日に変更されることが決まっています。
2019年年間カレンダー|10月から12月の祝日・振替休日の日数
2019年の年間カレンダーで10月から12月の祝日・振替休日の日数を見ていきましょう。10月22日には天皇が即位してから行う儀式「即位礼正殿の儀」が行われます。この日も5月1日の天皇即位の日と同様に国民全体でお祝いをするため、法律で休日に定められました。10月22日は火曜日です。
体育の日は10月の第2月曜日と定められています。また、11月3日の文化の日は日曜日と重なるため次の日の月曜日が振替休日となっています。そして、今までは12月23日が天皇誕生日として祝日になっていましたが、2019年は天皇が変わるためこの祝日がなくなり平日となっています。
10月から12月の祝日・振替休日一覧
10月14日 | 体育の日 |
10月22日 | 即位礼正殿の儀 |
11月3日 | 文化の日 |
11月4日 | 振替休日 |
11月23日 | 勤労感謝の日 |
10月から12月の祝日・振替休日の日数は5日でした。そのうち振替休日は1日です。12月の祝日がなくなりましたが、「即位礼正殿の儀」の国民の祝日が増えています。年間で考えると減った祝日が1日、増えた祝日が2日になります。全体で考えると例年より1日祝日が多いということです。
【2019年土日祝日一覧】年間の休日日数は?
2019年の土日祝日一覧|1月から3月の休日日数
2019年1月から3月の休日日数を紹介します。毎年日数の少ない2月ですが、今年は28日しかないにも関わらず土日がしっかり8回あります。さらに3月は祝日も合わせると11回も休日があります。ちなみに1月には三連休が1回、2月にも三連休が1回あります。3月の祝日は木曜日です。
1月から3月の土日祝日の数一覧
月 | 土日の数 | 祝日の数 | 合計休日日数 |
1月 | 8回 | 2回 | 10回 |
2月 | 8回 | 1回 | 9回 |
3月 | 10回 | 1回 | 11回 |
1月3日までは年末年始の休暇を頂いていたという人も多いですよね。その点を含めると1月はさらに休日が2日増えていたことになり、12回の合計休日日数があったことになります。4日は金曜日だったため、さらに休日だったという人は最大で13回も休日がありました。
2019年の土日祝日一覧|4月から6月の休日日数
2019年4月から6月の休日日数を紹介します。やはり振替休日が多いこともあり、5月の休日日数は2019年全体で見ても最も多い12回となっています。ゴールデンウィークの長期休みも例年にない10日と言う日数で、今から旅行計画が捗りますね。祝日のない6月ですが土日の数は10回もあります。
4月から6月の土日祝日の数
月 | 土日の数 | 祝日の数 | 合計休日日数 |
4月 | 8回 | 2回 | 10回 |
5月 | 8回 | 6回(うち2回は土日) | 12回 |
6月 | 10回 | 0回 | 10回 |
国民の祝日が日曜日に重なれば振替休日ができますが、一方で土曜日に重なった場合は振り替え休日になりません。5月は4日のみどりの日が土曜日に重なっていたため、その分の振替休日は発生しませんでした。
2019年の土日祝日一覧|7月から9月の休日日数
2019年7月から9月の休日日数を紹介します。7月、8月には共に三連休が1回あります。9月は2週続けて三連休があります。9月には「シルバーウィーク」という言葉の秋の大型連休が発生する年がありましたよね。シルバーウィークは、国立天文台の定める秋分の日によって発生するかしないかが決まります。
9月の第3月曜日である敬老の日と、定められた秋分の日が近いのがシルバーウィークが発生する条件になります。特に9月の第3水曜日が秋分の日に定められれば振替休日が出来て5連休ができあがります。2019年にはシルバーウィークが発生しませんでしたが、2週続く三連休は嬉しいですよね。
7月から9月の土日祝日の数
月 | 土日の数 | 祝日の数 | 合計休日日数 |
7月 | 8回 | 1回 | 9回 |
8月 | 9回 | 2回(うち1日は日曜日) | 10回 |
9月 | 9回 | 2回 | 11回 |
2019年の土日祝日一覧|10月から12月の休日日数
2019年10月から12月の休日日数を紹介します。10月は例年、第2月曜日の体育の日のみが祝日でしたが2019年は「即位礼正殿の儀」があるため2回に増えています。一方で2019年は12月の祝日がなくなっています。10月、11月共に三連休が1回ずつあります。
10月から12月の土日祝日の数
月 | 土日の数 | 祝日の数 | 合計休日日数 |
10月 | 8回 | 2回 | 10回 |
11月 | 9回 | 3回(うち2回は土日) | 10回 |
12月 | 9回 | 0回 | 9回 |
11月はみどりの日が日曜日だったため振替休日が月曜日に成立しましたが、勤労感謝の日は土曜日だったため振替休日が成立しませんでした。
2019年の休日日数の合計は121日
2019年の土日祝日を合わせた休日日数の合計は121日です。そのうち振替休日を含む祝日の数は合計で22日あります。三連休の数は8回です。そして、祝日のない月は6月と12月です。お盆休みや年末年始の休暇も加わるとさらに多い休日日数があることになります。
一般的なお盆休みは8月13日から8月16日の4日間あり、2019年は4日間全て平日になります。お盆休みを暦通りにとれる職場であれば、山の日の祝日・振替休日と次の土日合わせて9連休になります。ゴールデンウィークの10連休に続く大型連休です。高速道路や交通機関の混雑が予想されます。
年末年始の休暇は一般的に12月29日からですが2019年は土曜日になるため、28日が仕事納めでその後土日の休みがあり31日月曜日の大晦日が休みになります。暦通りにお盆休みと年末の休暇を取れた場合で126日の休日日数になります。年間休日の平均は120日と言われているので6日も多い計算になります。
2019年と2018年の土日祝日数の比較は?
2018年の土日祝日数は118日
2019年と2018年の土日祝日数を比較してみましょう。まず2018年の土日祝日数を見てみると、118日ありました。そのうち祝日・振替休日の数は19日です。2019年の祝日・振替休日の数は22日あったので、2018年の方が祝日・振替休日の数が3日少ないということになります。
2019年の土日祝日数の方が3日多い
2019年の土日祝日数は合計で121日ありました。先ほど紹介した通り2018年の土日祝日数は118日だったため、2018年よりも3日多いことがわかります。12月23日の天皇誕生日が平日に成り、祝日が1日減っていますが5月1日と10月22日に2019年だけの祝日が増えています。
さらに5月1日の前後に2日振替休日があるため、足し引きをすると3日多いということになりますね。お盆休みも全て平日のため、もし全て連休になるという会社でしたらゴールデンウィークと合わせて大型連休が2回もある1年になります。有給休暇もうまく三連休と合わせて活用できればさらに多くの連休を作れますね。
2019年の祝日の日数を知っておこう
2019年の日本の祝日の日数と年間の休日日数を紹介しました。2018年に比べて3日も多いことがわかり、さらにゴールデンウィークの10連休もあり今から旅行の計画を立てている方も多いのではないでしょうか。また2019年は元号も新しくなり、天皇即位による国民の祝日が2日増えています。
年間365日の間で、休日は121日と約3分の1を占めます。日本の祝日の定義や意味を知り、大切に有意義に過ごしていきたいですね。大型連休での旅行を考えている方におすすめの記事を紹介します。せっかくの長期休暇なので、ぜひゆったりとした旅行を楽しんでくださいね。合わせてご覧ください。
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