いじめっ子の心理6選
加害者の心理①家庭内の愛情が不足しがち
どの時代でもいじめについて悩み・傷付き・悲しむ人はたくさんいます。それは文化が進んでも変わらない事です。現代社会でも問題となっており、いじめによって自らの命を絶つという方も多く存在します。先進国で民主主義のこの日本で、なぜいじめはなくならないのか、その心理について考えてみましょう。
まず、いじめっ子(加害者)の持っている心理について一つ目に挙げられるのが、『家庭内での愛情不足』です。いじめっ子のほとんどが家庭に何かしら問題を抱えている可能性が高いです。母親が話を聞いてくれない、父親からの感情的抑圧が強いなど、幼い頃から必要な愛情を掛けて貰えない為、相当のストレスを抱えています。
そのストレスを自分の家族に言えないままフラストレーションとなり、愛情たっぷりに育っている人に苛立ちや不満を感じ、いじめたくなるという心理が働きます。これは子供だけに当てはまるわけではなく、職場の先輩や上司、同僚などにも当てはまります。
加害者の心理②自分たちと同じではないという嫌悪感
いじめっ子(加害者)が人をいじめたくなるという心理として二つ目に挙げられるのが『自分たちと同じではないという嫌悪感』です。人は、誰かと集団で暮らしていく事でネットワークを持ち、情報の共有を行ったり、生きていくために協力して生活していく生き物です。しかし、人は皆が同じ人間ではありません。
考え方も違えば、容姿はもちろんの事、クセや育った環境も異なるわけです。特に「周囲の様子をくみ取ることが出来ない」いわゆる空気が読めないという人も中にはいます。そのような人が集団の中にいる場合、他の人とは異なった行動をしていることに対して周囲は違和感を感じ、いじめたくなる心理に駆られます。
加害者の心理③自らの弱さを見せたくない
いじめっ子(加害者)が人をいじめたくなるという心理として三つ目に挙げられるのが『自らの弱さを見せたくない』です。いじめっ子の大半が実はメンタルが弱く、小心者である場合が多いのです。その為、周囲に弱さを見せることでいじめの対象になることが嫌だという理由で「自分は強い人間なんだ」と虚勢を張ります。
つまり、いじめっ子ほど、集団でいじめられることを恐怖に感じ、一人になることを不安に思うという心理を持っています。加害者は強がっている分、とてもメンタルの弱い人間(弱いもの)なのだということを知っておきましょう。一人では何も出来ない為、一人になった時、とても立場が弱くなります。
加害者の心理④他の人よりも優位でありたい
いじめっ子(加害者)が人をいじめたくなるという心理として四つ目に挙げられるのが『他の人よりも優位でありたい』です。人は、誰かの上に立ち、指示して、自分の思う通りに動かしたいと思う生き物です。それは学校でも職場でも言えることで、人の優位に立つことで優越感を感じておきたいのです。
いじめっ子の心理として他人よりも優位でありたいという思いを持つことが弱いものをいじめるという行動に駆られるのです。特に集団の中にいると、自分の地位を誇示したくなるものです。「こんな風に〇〇に指示している」「こんな風に〇〇を押さえつけている」という風に周囲に見せることで自分のポジションを保つのです。
加害者の心理⑤純粋にいじめたくなるといういじめを楽しむ
いじめっ子(加害者)が人をいじめたくなるという心理として五つ目に挙げられるのが『純粋にいじめたくなるといういじめを楽しむ気持ち』です。この心理を持っているいじめっ子はかなりやっかいな心理状態で、いじめをすることに対して何も罪悪感やいじめという意識を持っていないという点です。
「ただ気にくわなかった」「なんだかムカついた」「なんとなくいじめたくなる」という漠然としたいじめたいという心理なのです。それが良くない事であるまたは、悪い事であるという意識は働いていません。この場合、相手にどれだけいじめられた方の気持ちを説明しても理解してもらえない場合が多いのです。
加害者の心理⑥いじめっ子との同調
いじめっ子(加害者)が人をいじめたくなるという心理として六つ目に挙げられるのが『いじめっ子との同調』です。有名なことわざで「長い物には巻かれろ」という言葉があります。これは強い力を持つ人間についた方が上手く立ち回ることが出来るという世の中を上手く渡って行くために必要な処世術です。
いじめには弱いものをいじめる加害者と、いじめられる被害者、そしてそれに同調し一緒になっていじめを行う間接的な加害者がいます。中には傍観するだけの人も。これは「自分も同じ目に合いたくない」もしくは「いじめられる対象にされたくない」というような不安感から来ている場合が多いです。
しかし、主犯格のいじめっ子に逆らうような行動を取ってしまうと、学校や職場でも共通して言えることが、いじめられていた対象が自分へ移るだけでなく、更なる度の過ぎたいじめを行う可能性が高い為、一緒になり同調していじめをしてしまうのです。これらは集団心理が深く関わっています。
いじめの集団心理とは?
集団でいじめるという心理には加害者らが持つ『群集心理』が働く
いじめは集団で行われるパターンが多いです。それも弱いものや人とは異なる何かをしている(人とは違う)ものがいじめの対象となりやすいのですが、そこには『群集心理』という心理が働いています。ここからは、いじめっ子(加害者)と一緒に同調していじめるという集団心理の中にある群集心理について説明します。
そもそも群集心理とは、集団になった際に、一種の暗示にかかっている状態となり、興奮し、正常な判断が出来なくなり、普段では行わないような行動を取るといった集団行動での心理状態の事です。つまり、一人主犯格のいじめの加害者がいる場合、そこに同調し、いじめは悪い行動であると言う事が判断出来ない状態の事です。
これは、教育課程で身に着け、それが発展してこのような形になったとも言えます。「皆さん同じような行動をしなければなりません」「同じ行動が出来ない人は私たちの仲間ではありません」と言った風に心理が変化していき、それに同調した人々が集団でいじめをしてしまうのです。
人が集団でいじめをする心理が招く群集心理による責任の分散
人が集団でいじめをする心理には群集心理が作用しているということを説明しましたが、群集心理がどのように作用していじめが行われるのかについて説明します。群集心理は人が集まり、集団になった時「弱いものをいじめる」という心理が働くのですが、その理由は、「責任が分散される為」です。
例えば、誰かがお店の前に立ち、石を窓に向かって投げるとします。最初は一人で行っていますが、それを見て面白うそうだと思った人が同調し、一緒になって石を投げていきます。ところが、窓ガラスを割ると、お店の人に当然怒られるわけなのですが、これが集団でいると、誰が最初に行ったかどうかが重点ありません。
怒られるときは集団で一括されるわけです。そうなると、そこまでの心のダメージがありません。「私だけ怒られているわけではない」もしくは「私だけが窓を割ったわけではないから安心」との責任が分散されることでいじめに対する罪の意識もなく、面白おかしくいじめに同調し、参加するわけです。
弱いものを見て自分は大丈夫だという安心感
群集心理が作用するもう一つの理由は「弱いものを見て自分は大丈夫だという安心感」が働くからです。誰でも、「強くなりたい」「誰からも攻撃されないようにしたい」という気持ちを持っています。「いじめにあうのは弱いからだ。では、いじめに合っていない自分は弱いものではない。むしろ強い方だ。」
このような安心感がいじめをすると強くなったような気がして、特別感が湧き、罪悪感も薄くなり、集団いじめに加わってしまうのです。そして、集団でいじめを行う事により更なる強くなったという勘違いを生み出し、自分たちの行動を正しいと錯覚してしまうのです。
つまり、集団でいじめをすることで「弱いものは悪でその悪を正している」といった間違った正義感を振りかざしてしまうという恐ろしい状態になってしまうということです。この群集心理はとてもやっかいである為、いじめを無くする事が出来ないのです。
いじめられた時の対処法4選
職場・学校でいじめられた場合の対処法①反応せず無視をする
いじめは現代の深刻な問題となっています。そこでここからは職場や学校でいじめられた場合の対処法について紹介していきます。まず一つ目に紹介するのが『反応せず無視をする』ということです。いじめっ子(加害者)は、反応を楽しんでいる場合が多い為、何か言われても無視をすることが最初に行う対処法だと言えます。
職場・学校でいじめられた場合の対処法②権利が強い人に相談
職場や学校でいじめられた場合の対処法二つ目に紹介するのが『権利が強い人に相談する』ということです。いじめっ子(加害者)も所詮人です。権利が強い人に注意されると収まります。しかし、いじめ行為が一時の間だけ止まり、時間を置いたらいじめが再び行われるという事もあります。
職場・学校でいじめられた場合の対処法③やられたらやり返す
職場や学校でいじめられた場合の対処法三つ目に紹介するのが『やられたらやり返す』ということです。目には目を歯には歯をということわざがある通り、やられたらその分以上のお返しをすることで相手がひるみ、いじめをしなくなるという対処法です。これは自らもリスクを負う可能性がありますが心理的にすっきりします。
職場・学校でいじめられた場合の対処法④逃げる
職場や学校でいじめられた場合の対処法四つ目に紹介するのが『逃げる』ということです。いじめっ子は人といえども、自分とは同じ人ではないということを理解し、逃げるという手段を取りましょう。学校に行きたくなければ行かなくてもいいですし、職場に行きたくなければ休職する、もしくは退職してもいいのです。
いじめっ子の心理と対処法を知りあなたの人生を取り戻そう!
いじめは決して正しいことではありません。また、いじめられたからと言って必ずしも立ち向かうということをしなくてもいいのです。あなたは一人ではありません。必ず誰かが傍にいます。いじめっ子(加害者)の心理と対処法を知り、実践し、あなた自身の健康的で文化的な生活を取り戻しましょう。
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