手作りリップクリームのメリットとは?
①浸透力が高い
手作りリップクリームは、市販のリップクリームに比べて浸透力が高くなります。市販は硬いクリームを塗りつけるようなテクスチャーですが、手作りは塗った瞬間に溶けて浸透していきます。さらに、好きなアロマオイルを入れると、香りがふわっと広がって心地良さを感じます。
②低刺激
手作りリップクリームは、市販のリップクリームに比べて低刺激です。化学薬品を一切使用していないため、市販を使用すると唇が荒れやすい人でも、手作りリップクリームに替えただけで、乾燥からくる唇の荒れがあまり気にならなくなります。
手作りリップクリームの材料とは?
①植物オイル
手作りに必要な材料は植物オイルです。植物オイルの種類によっては、封を開けると酸化が早いものがあります。唇に使用するリップクリームには、品質が長持ちする植物オイルが向いています。熱に強くて、開封してからも品質が落ちにくいものを選びましょう。
②蜜蝋(ミツロウ)
リップクリームには、保湿作用に優れた蜜蝋(ミツロウ)も必要です。蜜蝋とは、ミツバチが巣を作る際に分泌するロウの成分で、ビーワックスとも言われます。人の皮脂に存在する成分で、肌なじみが良く保湿効果も高いため、クリームや軟膏などのアロマグッズを手作りする時によく使われます。
メーカーによって形状は異なりますが、漂白や脱臭をしていると白くなり、未精製の蜜蝋は黄色の状態で販売されています。蜜蝋の量を多くすると硬めのリップスティック向きになり、少なくすると柔らかめのリップバーム向きになります。
③精油(アロマオイル)
リップクリームには、香りの素になる精油(アロマオイル)も使用します。精油は合成香料を含まない、100%天然成分でできたものを選びましょう。また、精油を入れ過ぎると皮膚刺激になるため、使用量をきちんと守ることが大切になります。
リップクリームの手作り方法は?
①用意するもの
リップクリームの手作り方法で必要な材料(植物オイル・精油・蜜蝋)は、アロマ専門店で簡単に揃います。インターネット通販からも購入可能ですが、なれないうちはアロマ専門店の専門家に相談しながら購入した方が良いでしょう。
手作りリップスティックに使われる容器は、スティックタイプの容器とバームタイプの容器があります。バームの容器にする時には、蜜蝋の量を減らすだけで柔らかく使いやすいテクスチャーになります。容器が違っても、作り方は同じです。使いやすい好みの容器に入れましょう。
- 植物オイル:9g
- 蜜蝋:3g
- 精油:1~2滴
- リップケース:2本
- ビーカー(耐熱容器)
- 竹串
用意するもの
②手順
リップクリームの作り方は簡単です。植物オイルと蜜蝋を湯せんにかけて、精油を入れるだけという簡単作業なので、5分くらいで完成します。すべての材料を混ぜた後は、すぐに固まり始めるため、手早く容器に移すようにしましょう。
- 1植物オイルと蜜蝋をビーカーに入れて湯せんにかける
- 2蜜蝋が溶けたら、火からおろして粗熱を取る
- 3粗熱が取れたら、精油を入れて竹串でかき混ぜる
- 4手早くケースに移す
- 5冷蔵庫で冷やし固まったら完成
手順
③電子レンジでも可
リップクリームの作り方は、湯せんの代わりに電子レンジでもできます。紙コップに材料を入れて、こまめに様子をみながら温めましょう。湯せんよりも手間がかからず、作った後は紙コップを捨てるだけで簡単に後片付けできます。
手作りリップクリームにおすすめの植物オイル6選
①ホホバオイル
ホホバオイルは、皮脂バランス調整作用があるため、脂性肌は皮脂を抑制、乾燥肌は皮脂分泌を促進できます。低刺激でもあるため、すべての肌質にある植物オイルです。肌に浸透しやすく保湿力が高いので、唇の乾燥による荒れを防ぎます。
②オリーブオイル
オリーブオイルは、酸化しにくいため手作りリップに定番のオイルとして使われます。皮膚を柔らかくする効果で、肌の浸透力にも優れています。また、保湿力がとても高いため、乾燥から唇を守り荒れにくくしてくれます。
③スイートアーモンドオイル
スイートアーモンドオイルは、ほんのり甘いアーモンドの香りがする植物オイルです。皮膚を柔らかくして、水分や栄養分を肌に閉じ込める効果があり、乾燥した唇に潤いを与えます。また、シミの原因となる成分を抑制する効果もあります。
④アルガンオイル
アルガンオイルは、ほぼ無臭で酸化しにくい植物オイルです。ビタミンEが豊富で、オリーブオイルの4~10倍にも及び、抗酸化作用や血行促進して、肌のターンオーバーを早める効果があります。浸透力が優れていて、水分と油分のバランスを保ち乾燥を防ぎます。
⑤カレンデュラオイル
カレンデュラオイルは、やや強めの香りがする比較的酸化しにくいオイルです。花の浸出法でオイルに溶けだすため、オレンジ色をしています。肌に優しく、抗炎症作用や創傷治癒作用にも優れているオイルで、敏感肌にも使えます。
⑥ココナッツオイル
ココナッツオイルは、ほぼ無色でココナッツの香りがほんのりする植物オイルです。食用にも、全身のボディケアにも良く利用されるココナッツオイルは、酸化しにくい性質があります。皮膚を柔らかくする作用で、肌への浸透力にも優れています。
手作りリップクリームにおすすめの精油3選
①真正ラベンダー
手作りリップクリームには、真正ラベンダーがおすすめです。真正ラベンダーは原種で、安全性が高く、肌荒れ全般に効果があります。また、ラベンダーは興奮作用がありますが、真正ラベンダーは鎮静作用成分が含まれているためリラックス効果が高くなります。
②ベンゾイン
ベンゾインは、甘いバニラに似た香りがする精油です。創傷治癒作用に優れているため、唇の荒れや乾燥防止になります。また、日焼け防止や肌の引き締め効果なども期待でき、不安な心を安定させ落ち着きをもたらすため、集中力が高まります。
③フランキンセンス
フランキンセンスは、ウッディーとスパイシーが混ざって、すっきりとした感覚が残るような香りがするアロマオイルです。皮膚の再生を活性化する効果や、乾燥を防ぐ効果があり、皮膚に潤いを与えて肌が柔らかくなります。
アロマオイルの種類はたくさんあるため、どれにしようか迷った時は人気のブランドを選択してみましょう。下記の記事では、アロマオイルの人気のブランドを、昔からあるものから最新のものまで紹介していますので、アロマ選びの参考にしてください。
手作りリップクリームのアレンジ方法は?
①はちみつやシアバターで潤いアップ
唇の荒れが気になる時には、手作りリップクリームにはちみつやシアバターを加えると、潤いがアップします。作り方は簡単で、はちみつなどを加え、その分の加える植物オイルを減らしましょう。また、ワセリンも唇の荒れを防いで潤いがアップする材料で、ふんわりとしたクリームになります。
②マンゴーバターでUV対策
はちみつやシアバターをマンゴーバターにすると、UV対策になります。浸透性が優れているので、紫外線による乾燥対策にもなります。ただし、マンゴーは漆科の植物なので、漆アレルギーの場合は使用できないため注意が必要です。
③カラーリップにする
手作りリップクリームに、色を付けてカラーリップにすることもできます。手持ちの口紅を少量混ぜて、簡単に色を付けることもできます。また、手作りリップクリームに色を付けるための色素も販売されています。湯せんしている時にカラーを混ぜるだけの簡単な作り方で、オリジナルのカラーリップを作ることができますよ。
リップクリームを手作りする時の注意点は?
①大量に作らない
手作りしたリップクリームの使用期限は、3~4か月程度です。期限を過ぎた品質が落ちてしまうため、大量に作らず期限内に使い切れる量を作るようにしましょう。余ってしまったリップクリームは、唇だけでなく全身の保湿に使用して期限内に使い切りましょう。
②はちみつ入りはバーム容器に入れる
はちみつはビタミンやミネラルが豊富で、殺菌効果や保湿効果まで期待できるのですが、リップクリームを固める時に底に沈んで均一に固まらないため、スティックタイプの容器には向いていません。バームタイプの容器に入れて、混ぜながら固めるのが良いでしょう。
唇の荒れに効果絶大なはちみつリップは、たくさんの種類が販売されています。はちみつリップの効果やおすすめの使い方、おすすめのリップクリームとバームなどは、下記の記事で詳しく紹介されていますのであわせてご覧ください。
③容器に残ったバームはしっかり拭き取る
容器に残ったバームは、そのまま洗い流すと固まって排水管が詰まる原因になります。ペーパータオルなどで、バームをしっかり拭き取ってから洗うようにしましょう。また、再度容器を使用する場合は、煮沸消毒してから使いましょう。
手作りリップクリームの材料が余ったら、ハンドクリームも作ってみましょう。蜜蝋や精油など、材料や作り方はリップクリームとほとんど同じで、簡単にできます。詳しい作り方は、下記の記事を参考にしましょう。
④アレルギーが発生する場合もある
天然成分のみでできているリップクリームですが、体質によってはアレルギーが発生する場合もあります。ココナッツオイル・アーモンドオイルなどは、アレルギーを引き起こす可能性があるオイルのため、オーガニックアレルギーがある方は注意が必要です。
好みのリップクリームを手作りしてみよう
リップクリームは作り方が簡単で、アロマの香りやリップのカラーを自分好みにアレンジできます。さらに、使いやすい容器や、かわいい容器に入れると毎日使うのが楽しみになります。唇の荒れを防ぐために、好みのリップクリームを作ってぷるぷる唇になりましょう。
唇の荒れには手作りリップで、自分の症状に合わせた成分を入れるのがおすすめですが、作るのが面倒な方はオーガニックのリップを試してみましょう。肌に優しい成分でできているオーガニックリップは、下記の記事で紹介されていますのであわせてご覧ください。
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