タトゥー・刺青・入れ墨について
タトゥー・刺青・入れ墨の意味に厳密な違いはない
タトゥーや刺青・入れ墨はごっちゃになりがちですが、意味に厳密な違いはありません。すべて皮膚に針で傷をつけたあと、そこに着色をして絵を描いています。
細かく指摘するなら、タトゥーは針を浅く入れるのに対し、刺青・入れ墨は針を深く入れて彫ります。そのため、刺青・入れ墨は絵柄に沿って皮膚が盛り上がる場合があります。
また、若い人を中心にタトゥーは洋柄、刺青・入れ墨は和柄というイメージが定着しています。ですが、皮膚に施術した模様に対し、タトゥーと刺青どちらの言葉を使っても基本的に間違いではありません。
一過性のタトゥー・刺青・入れ墨もある
タトゥーは皮膚に彫って着色するものの他に、タトゥーシールやヘナタトゥー、ジャグアタトゥーなど、一過性のものが存在します。これらのタトゥーはすべて、皮膚から染料が落ちたら自然に模様が消えます。
タトゥーシールは数日で落ちてしまいますが、ヘナタトゥー、ジャグアタトゥーは2週間ほど保ちます。そのため気軽に楽しむことが可能です！タトゥーや刺青を彫りたいと考えている方にも、まずはこちらをおすすめします。
タトゥーを入れる心理12選
タトゥーを入れる心理①おしゃれだから
タトゥーを入れる心理1個目は、おしゃれだからです。近年は、おしゃれを理由にタトゥーを入れる人が増えています。タトゥー独特の模様は綺麗ですよね！おしゃれを理由にタトゥーを入れる人は、手首や足首など肌が露出する部分にワンポイントで入れることが多いです。
タトゥーをファッションの一つとして考えていて、人とは違うおしゃれとしてタトゥーを取り入れます。こういう方は自分なりの美意識が高かったり、おしゃれが好きという傾向があります。考え抜いて入れている場合は良いですが、露出する場所に入れるため、就職の際に困る人もいるようです。
タトゥーを入れる心理②決意表明の意味で
タトゥーを入れる心理2個目は、決意表明の意味です。何か大きな決断をしたときに、その気持ちを忘れないためにタトゥーや刺青を彫ります。決意の内容はさまざまですが、総じてポジティブな意味です。文字や名前など、その事柄に関する模様を入れます。
わざわざ皮膚に彫るのは、その事柄について自信がないことの表れです。マイナスな目で見られがちですが、タトゥーを入れることはその人なりの生き方です。自分の弱さを補う方法としてタトゥーを取り入れていると考えれば、それも個性の一つなのかもしれませんね。
タトゥーを入れる心理③傷跡を隠す
タトゥーを入れる心理3個目は、傷跡を隠すためです。傷跡を隠すためのタトゥーには、とても前向きな気持ちが込められています。心理的にも、新たな方向へ進みたいという心の表れです。傷跡の原因は、事故、手術跡、自傷の跡など人それぞれです。
傷跡を人に見られることが苦痛であったり、自分で見ると苦い思い出がよみがえってしまうことがあります。そこにタトゥーを入れると、美しい絵のおかげで気持ちが前向きになれます！タトゥーが新たな未来への後押しになるのです。
タトゥーを入れる心理④恋人とおそろいにしたい
タトゥーを入れる心理4個目は、恋人とおそろいにしたいからです。二人で揃えて彫るタトゥーを、カップルタトゥーやペアタトゥーといいます。これらのタトゥーは模様が同じだったり、対になっていたり、二人で並べると絵柄が完成する形になっています。
カップルでタトゥーを入れようとするのは、それが愛情表現と考えているからです。気持ちが盛り上がってしまい、安易に入れてしまうパターンもあります。愛情表現と矛盾するようですが、別れてしまっても大丈夫なようにペアになっていないタトゥーを入れるカップルも増えています。
ちなみにおそろいを強要する人は、嫉妬深い性格の可能性が高いです。男性の嫉妬の心理については、以下の記事でも紹介しています。気になった方はこちらも見てみてくださいね。
タトゥーを入れる心理⑤愛の誓い
タトゥーを入れる心理5個目は、愛の誓いです。主に恋人や配偶者の名前を体に彫ります。愛の誓いを理由にタトゥーを入れる方は、どちらかというと男性が多いです。その人を守りたいという男性的な決意を、タトゥーに託しています。人によっては似顔絵を入れる方もいます。
問題は別れたときです。女性の名前や顔が彫られた男性に、良い印象はありませんよね。愛の誓いというと美しいですが、人生は長いということを忘れてはいけません。
上記で紹介したような、別れてもおしゃれで通るようなタトゥーを選ぶのも、賢い選択かもしれませんね！ちなみに同じ愛の誓いという意味で、二次元のキャラクターの顔や名前を彫る方もいます。
タトゥーを入れる心理⑥憧れの人がタトゥーを入れているから同じにしたい
タトゥーを入れる心理6個目は、憧れの人がタトゥーを入れているから、同じにしたいという理由です。ミュージシャンやスポーツ選手などの有名人には、タトゥーを入れている方も少なくありません。特に海外の人は隠さないため、同じデザインもマネしやすいです。
このタイプは、バンドマンやアーティストの影響で入れる人が特に多いです。タトゥーまで入れる人は珍しいですが、憧れている人に近づきたいという心理はよくあることです。若いときほど憧れや信仰心も強いものなので、わからなくもないですね。
熱狂的なファンの中には、同じタトゥーだけでなく、憧れの人本人の名前や顔を彫る方もいます。憧れと同時に、愛の誓いと似た心理が働いているのかもしれません。
タトゥーを入れる心理⑦コンプレックスの表れ
タトゥーを入れる心理7個目は、コンプレックスの表れです。タトゥーに限らず、アクセサリーなど体を装飾する行為は、コンプレックスの裏返しの意味があるといわれています。自信のなさや欠点があるため、着飾ることでそれを隠そうとしているのです。
コンプレックスは見た目のことだけではありません。話すことが苦手だったりいじめられた経験があるなど、人それぞれです。タトゥーは痛みも伴いますし、勇気のいる行為です。それを乗り越えることによって、少しでも強くなった自分を認めてあげようとしているのです。
タトゥーを入れる心理⑧周りの影響で
タトゥーを入れる心理8個目は、周りに影響されたためです。仲間内でタトゥーを入れることが流行っていたり当たり前になっていると、強い理由もなくタトゥーを入れる方がいます。ピアスと同じくらい軽い感覚で、タトゥーを彫るのです。
自分で選んで入れる場合はまだ良いですが、付き合いで仕方なく入れてしまったという人もいます。男性に多く、先輩に言われたためや、度胸試しのような役割でタトゥーを入れることがあります。そのときはいっぱいいっぱいなのかもしれませんが、自分の体は大切にしてほしいですね。
タトゥーを入れる心理⑨所属のサイン
タトゥーを入れる心理9個目は、所属のサインとしてです。チームや仲間のしるしとして、同じタトゥーを入れる集団があります。タトゥーを入れる行為を、覚悟や忠誠と捉えているのです。同じ模様が体に刻まれているというのは、強い連帯感を生み出します。
所属を抜けてもタトゥーは皮膚に残ります。カップルタトゥーと同じように、脱退や仲間を辞めてから困りますね。集団の怖いところは、あえてその心理を利用することです。抜けさせないようにするめに、タトゥーを入れさせる組織もあります。
タトゥーを入れる心理⑩自傷行為
タトゥーを入れる心理10個目は、自傷行為です。精神科的には、タトゥーも自傷行為の一つとして捉えるケースがあります。そういう方は、苦しいときや辛いことがあったときにストレス発散としてタトゥーを入れます。自分では抱えきれない痛みを、自分の体にぶつけてやりきろうとしているのです。
このパターンだと、どんどんタトゥーが増えていきます。自傷行為の傷跡をタトゥーで清算しようとする人もいれば、自傷行為そのものとしてタトゥーを入れる人もいる。タトゥーを入れる理由は、本当にさまざまで複雑ですね。
タトゥーを入れる心理⑪強がり
タトゥーを入れる心理11個目は、強がりの精神です。タトゥーを入れる人には、一定数なめられたくないからという理由で彫る方がいます。女性の場合、軽い女に思われたくないからという心情の表れです。ですが、そういう人たちほど内面は不安定だったり、自信がない場合が多いです。
確かにタトゥーを入れると、良い意味でも悪い意味でも一目置かれます。弱さに打ち勝つためにタトゥーを入れるという点は、コンプレックスと似ていますね。
タトゥーを入れる心理⑫自己表現やアートとして
タトゥーを入れる心理12個目は、自己表現やアートとしてです。タトゥーは絵柄や場所によって、世界で一つのものが体に刻めます。自分のオリジナルさを際立たせるツールとして、タトゥーはぴったりです。そう考えている人にとっては、タトゥーも自己表現の手段の一つにすぎません。
アートとしてタトゥーを認識している人も少なくありません。特に彫り師を志す方に多いようです！タトゥーの模様は独特だったり、絵によっては強いだわりが感じられるものもありますよね。
タトゥーの模様を取り入れた衣服やファッション小物も、たくさん販売されています。タトゥーを彫ることは簡単ではありませんので、実際に入れることなくシールやファッションで取り入れられるのは嬉しいですね。
実際にタトゥーを入れる人
タトゥー・刺青・入れ墨を実際に入れた人は9割が後悔している
アンケートによっては、タトゥーや刺青・入れ墨を入れた人の9割が後悔しているという結果が出ています。タトゥーを入れると、社会生活に弊害を受けるからです。温泉やプールなどは、タトゥー保持者の入場を禁止している場所は少なくありません。会社によっても就職を拒否する企業があります。
社会的イメージもあまりよくありません。年齢が上の方ほどその傾向が強く、親に紹介できないからという理由で婚約を破棄されたという経験をされた方もいます。年を重ねていくほど、後悔する機会も増えるようです。
タトゥー・刺青・入れ墨を実際に入れて前向きになれた
タトゥー・刺青・入れ墨を入れたことによって、前向きになれたという方もいます。タトゥーをきっかけに生きていることが実感できたと話す女性は、自分の誕生日に一つずつタトゥーを増やし、生を実感するそうです。
他にも、リストカットの傷跡がコンプレックスだったけれど、タトゥーを上から彫ったことで、昔の自分も受けとめられるようになったという方もいます。
タトゥーや刺青を入れると後悔する人が多いですが、人生を前向きに捉えられるようになった方もいます。幸せに向かうのはとても良いことですね！ちなみに以下の記事では、幸せを後押ししてくれる待ち受けを紹介しています。
タトゥー・刺青・入れ墨を入れたくなったら
タトゥーを入れるリスクを理解しよう
タトゥーや刺青は、健康面でもリスクがあります。針や施術部分から感染症になる場合や、染料にアレルギー反応を起こすことがあります。健康に害のある染料を使っている場所もあるくらいです。他にも、MRI検査を受けられなくなる可能性があります。
POINT
施術を受ける場所はしっかり確認しよう
上記のことを予防するためには、ちゃんとしたクリニックや彫り師の方を選ぶことが大事です。衛生的なところにしましょう。
タトゥーを消すことは困難
タトゥーや刺青・入れ墨は、入れるときよりも消す方が困難です。一度で消すことが難しく、除去する時間がとてもかかります。タトゥーの大きさによっては、数ヶ月以上かかるなんてこともあります。保険が利かないため、費用も多額です。痛みも伴うため、良いことはありません。そして消したとしても、傷跡は消えません。
タトゥーを入れて後悔している人のほとんどが、格好良いからという理由や周りの影響など「なんとなく」な気持ちのまま入れています。タトゥーや刺青・入れ墨を入れる前には、リスクなどを頭に入れて、きちんと考え抜きましょう。家族など、あなたのことを大切に思ってくれている人の意見を聞いてみることも大事です。
タトゥー・刺青・入れ墨を入れる心理は人それぞれ
タトゥー・刺青・入れ墨についてご紹介してきました！タトゥーを入れる心理や意味は、本当に人それぞれです。タトゥーや刺青を見るとびっくりしてしまいますが、むやみに否定しないでいてほしいなと思います。ただ、タトゥーにはリスクが大きいです。もしこれから彫りたいと思っている方は、よく考えて決断してくださいね。
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