市販のストレートパーマと縮毛矯正の違い
①目的
ストレートパーマと縮毛矯正は、そもそもの目的に違いがあります。ストレートパーマはボリュームを抑えたり、元からかかっているパーマを無くしたりすることを目的としていますよ。
縮毛矯正はくせ毛をまっすぐにするという効果があり、一度かけると半永久的に持続すると言われています。それぞれの目的をしっかりと把握して、自分がなりたいヘアスタイルに合わせて選択することが大切です。
②ダメージ
ストレートパーマと縮毛矯正には、髪へのダメージ量の違いがありますよ。ストレートパーマは、薬剤でまっすぐのパーマをかけます。対して縮毛矯正は、薬剤を塗布する工程の間にヘアアイロンの熱を加えてまっすぐにしますよ。縮毛矯正は薬剤に加えてヘアアイロンというステップがあるので、必然的にダメージが大きいですよ。
③向いている髪質や髪型
ストレートパーマと縮毛矯正は目的が違うので、必然と向いている髪質も異なってきます。ストレートパーマは、パーマスタイルを元に戻したい方や、ボリュームや強すぎないくせ毛が気になる方におすすめです。自然なストレートが好みの方や、よくスタイルを変える人に向いています。
初めてストレートヘアに挑戦したいという方は、最初はストレートパーマから試してみると良いです。対して縮毛矯正は、かなり強い癖毛に悩んでいる人やパーマがかかりにくい剛毛の方にぴったりですよ。ナチュラルというよりは、しっかりとストレートヘアにすることができます。
市販のストレートパーマのやり方
手順①シャンプーで汚れを落とす
ワックスなどのスタイリング剤を付けている場合は、施術前にシャンプーでしっかりと汚れを落としてください。この際はシャンプーだけを使用し、トリートメントなどは付けないことがポイントです。トリートメントをしてしまうと髪に油膜を作り、パーマ剤が浸透しにくくなってしまうので注意してください。
シャンプーを洗い流した後は、しっかりとタオルドライをします。ドライヤーはせず、湿ったままの髪にストレートパーマの施術を開始して良いです。
手順②コームでしっかりと丁寧に梳かす
ストレートパーマの薬剤を塗布する前に、髪をしっかりとコームで丁寧に梳かすのが綺麗に仕上げるコツです。事前に毛流れを整えることで、薬剤が付けやすくなります。
コームで梳かすというのは、髪に付着している細かい汚れやホコリを取るという役割もあります。薬剤が髪に浸透しやすくもなるので、髪の毛を梳かすというワンステップを忘れずにしてください。
手順③1剤を塗る
髪を梳かして下準備ができたら、1剤をコームを使いながら塗りこんでいきます。うねりや癖が気になる部分から塗っていくことで、より綺麗な仕上がりになりますよ。その後は襟足から頭頂部の順番で塗布していくと、塗り残しが少なくなります。この際、根元1~2cmは空けてパーマ剤を塗るのが、綺麗に仕上がるコツです。
ムラなく薬剤を塗布することができたら、説明書通りの時間放置してください。剛毛でパーマがかかりにくいという方は、シャワーキャップやラップで髪を覆っておくとより効果が高まります。
手順④洗い流して乾かす
規定時間放置することができたら、シャンプーなどは使わずにシャワーでよく洗い流します。洗い残しが無いよう、根元からしっかりとすすいでください。
洗い流すことができたら、ドライヤーで乾かします。濡れた髪に2剤を塗ると枝毛や縮れ毛の原因になるので、きちんと乾かしてください。この際、ヘアアイロンで伸ばしながら乾かすと、ダメージはありますがよりまっすぐな仕上がりになりますよ。
手順⑤2剤を塗る
次は、乾いた髪に2剤をコームを使いながら塗りこんでいきます。1剤と同じように、毛先から頭頂部にかけてムラが無いように塗り広げていってください。1剤とは違い、2剤は根元からしっかりと付けることがポイントです。
2剤は髪を再結合させる役割があるため、まんべんなく塗るようにしてください。2剤をしっかりと塗れていないと、断毛の原因となるので丁寧に塗布していきます。その後は規定時間置き、シャワーで十分に洗い流してください。薬剤が残っていると肌荒れや頭皮トラブルの原因となりますよ。
市販のストレートパーマをかける時の注意点
①地肌に付けない
薬剤を髪に塗る際には、地肌に付けないように注意してください。薬剤はかなり刺激があるので、肌荒れや頭皮トラブルの原因となる可能性があります。特に1剤を頭皮付近に塗ってしまうと、体温で薬剤が反応しすぎて根元が折れてしまうことがありますよ。
せっかく綺麗なストレートヘアを手に入れられても、伸びる髪が少なくなってしまうことに繋がります。肌が敏感な方は頭皮に痛みを感じることもあるので、十分に気を付けてください。
②ダメージヘアに使用しない
ひどいダメージヘアには、市販のストレートパーマを使用しないようにしてください。市販のストレートパーマを使用する際には、しっかりと自分の髪の状態を確認することが重要です。美容院に比べ、市販のストレートパーマの刺激は強めとなっています。
ひどいダメージを受けている髪に使用すると、チリチリになってしまったり、まとまりの無い髪質になったりする可能性があります。市販のストレートパーマを使おうと思ったら、最初に自分の髪がダメージを受けすぎていないか確認してください。
③すすぎ残しに注意
ストレートパーマの施術後には、薬剤のすすぎ残しが無いように注意してください。市販の薬剤は比較的刺激が強く、洗い残しがあると頭皮トラブルや肌荒れの原因となります。髪に薬剤が残っていると、それだけで傷んでしまったり、ゴワゴワとした質感になってしまったりするので十分注意してください。
髪だけでなく、耳や首元にも薬剤が付いていないか確認してください。施術前にタオルを巻いたり、イヤーキャップをしたりすると薬剤が付くのを予防できます。
④ストパー直後のシャンプーは避ける
自宅でストレートパーマをかけた直後は、パーマ剤が落ちてしまうのでシャンプーは避けてください。ストレートパーマ直後の髪はとても不安定で、パーマ剤がしっかりと定着していません。少なくとも24時間、可能であれば48時間はシャンプーをしない方が良いです。
シャンプーが必要となるワックスも、1~2日は避けることを推奨します。髪の広がりが気になる場合はワックスではなく、洗い流さないトリートメントを毛先に付けるぐらいに留めて置くのがおすすめです。
市販のストレートパーマ後のケア方法
①ストレートパーマ用のシャンプーを使う
ストレートパーマ用のシャンプーを使うことで、髪をより健やかにしながら効果を長持ちさせられます。ストレートパーマをかけた髪はとても弱っているので、弱酸性やアミノ酸系のシャンプーで優しく洗い上げることが重要です。
他にも保湿成分が入っていたり、髪を補修する成分が入っていたりするものを選ぶのがポイントです。ストレートパーマや縮毛矯正専用のシャンプーを揃えてみてくださいね。
専用のシャンプーでなくても、低刺激のシャンプーはストレートパーマ後に向いています。こちらの記事では、頭皮に優しい低刺激シャンプーをご紹介していますよ。アミノ酸系のシャンプーもあるので、是非併せてお読みください。
②入浴後はすぐに乾かす
入浴後の濡れた髪は、放置せずにドライヤーですぐに乾かしてください。丁寧に乾か課すことで癖が付きにくく、ストレートパーマの効果をより長く楽しめるようになります。
又、濡れている髪は無防備な状態で、ダメージを受けやすいです。濡れたままにしていると髪が傷む原因にもなるので、なるべく早く乾かすことをおすすめします。
市販のストレートパーマを使ってみよう
市販のストレートパーマ剤を使えば、自宅で簡単に施術することができます。やり方やコツをしっかりと確認すれば、剛毛の方でもセルフで綺麗な仕上がりになりますよ。
縮毛矯正を掛けるか悩んでいるという方でも、最初はストレートパーマをかけてみることをおすすめします。わざわざサロンへ行かなくても自宅で簡単にできるので、縮毛矯正との違いを理解した上で是非試してみてください。
こちらの記事では、市販されている人気のストレートパーマ剤をご紹介しています。市販の中でも、どれを選べば良いのか分からないという方は是非参考にしてください。効果的なやり方や注意点、ヘアケア方法も合わせて解説していますよ。
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